2024年01月24日更新

監修記事

失敗しないための内装リフォーム業者の選び方

内装リフォームは、業者の選択ひとつで、仕上がりの満足度が大きく異なってきます。失敗しない内装リフォームをするには、どのような点に注意して業者を選択すればいいのでしょうか。業者選びで失敗しないポイントと費用の相場について紹介していきます。

まずは
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内装リフォームをする際の業者選びについて

内装 リフォーム 業者

内装リフォームをした後の満足度は、選んだ内装業者の質によって大きな違いがでてきます。

それでは良質な内装業者を選ぶためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

リフォームを始める前に、内装業者の選び方のポイントを確認しておきましょう。

長く地元で商売をしている業者に依頼

長く地元で商売をしている工務店であれば、それだけ堅実な仕事をしているということの証になります。

法外な工事費を請求してきたり、あからさまな手抜き工事をすることは、ほぼないと考えていいでしょう。

ただし内装リフォームは、すべての工事をひとつの工務店が直接施工するわけではありません。

大工出身の工務店であれば、木工事を自前で施工して、他の工事は下請けに出すのが一般的です。

たとえば床の改修、壁のクロス張替え、流し台の交換といった内装リフォームを依頼した場合は、自前で行うのは床の改修工事のみです。

したがって、もし顔の広い人であれば、床の改修工事、クロスの張替え、キッチン工事、水道工事をそれぞれ直接専門業者に依頼して、工程管理を自分で行えば、最も安価に工事費が収まります。

しかし現実的には、それほど業界に顔が広い人は稀であり、工程管理も、とても素人が行える領域ではありません。

そのため、こうしたコーディネートも含めて工務店に依頼するのです。

地元の工務店であれば、下請けの業者も地元周辺に会社を構えている業者であることがほとんどでしょう。

大手の業者に依頼した場合は、最終的に作業をする職人は一次下請けだけでなく、二次下請けの職人であることもあり、時折どこにも属さない一人親方の職人が作業していることもあります。

そういう意味でも、地元の工務店に依頼した場合は、素性不明の職人が出入りする可能性は少なく、安心して工事を任せられるでしょう。

施工実績や施工例をみせてもらう

一昔前の木造住宅は、床は畳敷き、壁は塗り壁で柱の見える真壁構造であり、トイレや風呂の床はタイル張りが主流でした。

こうした昔ながらの住宅をリフォームしようとしても、依頼者としてはなかなか想像力が湧きません。

同様の住宅をリフォームした業者の施工実績や施工例を見せてもらえば、自分の理想とするデザインを思い描くきっかけになります。

また大規模なリフォームは、デザイン力と施工技術を要します。

工事の実績のある業者であれば安心して任せられます。

実例も写真ではなく、実際に施工を終えたお宅を見せてもらえないか確認をしてみましょう。

これは施工技術を確認することと、依頼主と業者の工事後の関係を観察することで、アフターケアーを含めたコミュニケーション能力を確認することもできるからです。

施工実績や施工例をみせてもらう

良心的なリフォーム業者は、施工方法と料金の違いについて質問すると、丁寧に説明をしてくれるという特徴があります。

これは何より、担当者の専門知識が豊富であるからです。

反対に悪質業者は、たいして正しい知識を身に着ける必要がないことや、長く勤め続けている社員が少ないことから、工事の説明がおぼつかないことが多いのです。

悪質業者は料金などの質問の受け答えをしないことが多く、とにかく契約を結ぶことに話を誘導していく傾向があるので注意しましょう。

アフターケア対応してくれる

リフォームはアフターサービスの明確な基準はありません。それだけに各社が独自のアフターケア体制をとっています。

契約の中で工事保証書があるのは当然としても、最近では、定期点検のサービスのある会社が増えています。

どれくらいのサイクルで点検をしてくれるのか確認をしておきましょう。

内装リフォームで失敗しないためのポイント

自宅のリフォームは、人生のうちで何度も経験するものではありません。

ほとんどの人が初めての発注ということもあり、いろいろな失敗談が耳に入ってきます。

内装リフォームで失敗しないためには、どのような点に注意をしておけばいいのでしょうか。

必ず複数の施工業者から見積もりを取る

内装リフォームを依頼する際は、必ず複数の施工業者から見積もりを取りましょう。

複数といっても、2社ではどちらが正解なのが判断がつかないことがあります。かといって多すぎても混乱するばかりです。

したがって理想的なのは、3~4社の見積もりです。

複数の見積もりが必要な理由は、金額の高低を判断するだけではなく、それぞれの金額の妥当性を判断することができるからです。

また分かりやすい見積もりを作成してくれるところであれば、工事の説明も丁寧にしてくれることが期待できるので、金額が他社よりも極端に高くなければ、最有力候補として考えておきましょう。

数社の見積もりと比較して大幅な違い(高すぎ・安すぎ)がないか確認

数社の見積もりを比較すると、それぞれの単価の違いが明確になってきます。極端に高いものや安いものにも、そこには理由があるでしょう。

妥当な理由であれば納得してもいいのですが、工事工程を省略することで安くなっているのであれば問題です。

たとえば床の改修工事をする場合であれば、床の下地となる根太や大引きのサイズや間隔が重要なポイントです。

材料の断面寸法が小さかったり、間隔が広かったりしたら、いくら金額が安くても施工不良になってしまいます。

現地調査に時間をかけて行ってくれるか確認

見積もりを依頼すると、必ず自宅まできてリフォーム対象箇所を調査してくれます。

このときに、どこまで丁寧に調査してくれたのかも大きなポイントになります。

この段階で適当に現地調査をする業者であれば、本来補強が必要な個所を見落としてしまい、工事が始まってから追加工事を要求されるトラブルにもなりかねません。

適切な工事金額を算出してもらうために見積もりを依頼したのに、工事途中で追加工事が発生したら、本来の見積もりとしての意義が失われてしまいます。

さらには、現地調査に時間をかけない業者は、実際には施工不可能な工事を請負う可能性があります。

たとえば、現在の浴室はほとんどが組み立て式のユニットバスですが、いざ工事が始まってから、ユニットパスが浴室に搬入できない事態に気づく失態すらあり得るのです。

実際に被害を受けるのは発注者ですから、見積もりの現地調査で調査の態度がおざなりな業者には注意しましょう。

インターネットから業者名を検索してみる

必ずしも正確な情報とは言えませんが、インターネットを利用して業者名を検索すると、思わぬ情報が流れていることがあります。また口コミサイトなども活用すると、工事実績や評判が分かります。

しっかりとした専門知識をもっているか確認

見積もりを取るもう一つの効果として、業者の力量を測ることができる点があります。

見積書について、質問をすると、しっかりとした専門知識を持っている業者であれば、当意即妙に的確な答えが返ってきます。

不確かな答えしか返ってこない業者であれば、そこで働く職人達の働きも、その担当者の力量に合わせたものになるため、あまりいい仕事は期待できません。

内装業者の質は、そこで働く従業員の対応からも推し量ることができるでしょう。

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内装リフォームにかかる費用や相場とは

内装 リフォーム 業者

それでは、実際に内装リフォームにかかる費用の相場はどうなっているのでしょうか。順にみていきましょう。

内装の種類

内装リフォームの対象になる工事は以下のようなものがあります。

壁紙・クロスの張り替え

現在住宅の内壁仕上げの主流はクロス張りになっています。

スタンダード級のクロス張りで1平方メートル当たり約1,000円~1,200円が相場です。

6畳間だと、壁面積が約30平方メートルありますから、壁を張替える場合は、約3万~3万6千円になります。

畳から床へ張り替え

現在の住宅の床の主流はフローリング張りが主流となっています。

このためリフォームにおいても畳からフローリングに換える人が増えています。

フローリング材は、板を複数組み合わせた複合フローリングを採用するのが一般的です。

畳を敷いていた床下地は、フローリングを張るには高さが低いので、まず根太材を挟んで高さ調整をします。この工事を含めて6畳間の相場は、約14万~16万円です。

ドア交換

室内ドアの交換には、各段階があります。

片開き戸の開閉ができなくなったのであれば、丁番金具を取り換えや調整で使用が再開できることがあります。

この場合の相場は約2万~3万円です。

ドアごとの交換であれば、相場価格は、約4万~10万円です。

ドアと一緒にドア枠も交換するのであれば、約10万~20万円となります。

また、ドアの開閉方式を根本から変更するのであれば、相場価格は、約20万~30万円です。

追加費用が掛かる場合

その他に追加工事が発生した際の相場についても紹介していきましょう。

すべて6畳間での料金です。

クロスのグレードアップ

クロスをスタンダードから、グレードアップした場合の相場価格は、約1万円アップします。

塗り壁類をクロスにする場合

塗り壁類にクロスを張るには、パテなどで下地処理をする必要があります。

このため約3万5千円の追加になります。

天井のクロスを張り替える場合

天井のクロスを張り替える場合は、約1万5千円の追加になります。

下地工事の追加が必要な場合

プリント合板壁やベニヤ壁にクロス張りをする場合は、下地工事が必要になります。

その場合の下地工事価格相場は、約3万5千円になります。

壁に目立つ穴がある場合

クロスを張ろうとしている壁に目立つむ穴がある場合は、この穴を埋めるために、1カ所につき約5,000円の追加になります。

壁紙のリフォーム業者の選び方について

壁紙 リフォーム 業者

複数の業者で合い見積もりを取ること

壁紙に限らず、リフォームの費用や工事の内容は施工する業者によって変わります。

もちろん、ある程度の基本的な相場や工法はあるのですが、業者ならともかく、経験がないと適切な費用と工法なのかを判断することができません。

このような時に便利なのが「相見積もり」です。

相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼し、見積もりの内容を比較する手法です。

複数の業者の見積もりを比較することができるため、平均的な工事費用の相場を把握することができますし、工事内容についても比較することができます。

相場より高すぎる費用や、工事内容の不足などによって将来的なトラブルにならないよう、リフォーム業者を探す際には、できるだけ相見積もりを行って費用の相場や工事内容の基本を把握しておきましょう。

気になるリフォーム業者は、見積もり以外にも口コミをチェックすること

相見積もりなどである程度リフォーム業者を絞り込んだら、次はインターネットなどを利用して業者の口コミをチェックしましょう。

インターネット上には、リフォーム業者の口コミサイトが開設されていますし、SNSで業者名を検索すると、リフォームした人の生の声が見つかる場合もあります。

ただ、業者によっては口コミサイトに自分で良い評判を書き込んで宣伝していることもありますし、商売敵や個人的な怨恨から根拠のない悪評が書き込まれている場合もあるため、口コミを全て信じるのは避けた方が良いでしょう。

口コミをチェックする際には、施工時の写真や施工後の写真など、情報量が多いものを中心に見ていけば、ある程度信頼できる情報を入手することができます。

壁紙の種類が豊富で、デザインの相談にも乗ってくれること

壁紙はメーカーごとにさまざまなデザインの製品が販売されており、一般的に入手できるものだけでも、100をはるかに超える製品があります。

リフォーム業者選びの際には、カタログやサンプルなどで選べる壁紙の種類が多い会社を選べば、よりイメージに近い壁紙を見つけやすくなるでしょう。

また、使用する壁紙のデザインが決まっていない場合には、部屋のイメージに合った壁紙選びを手伝ってくれる会社に依頼するのもおすすめです。

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マンションの壁紙リフォームにかかる費用相場やポイントについて

マンション全体の壁紙を貼り替えた場合

マンションの部屋全体の壁紙を貼り替えた場合の費用は、2LDKの場合が約36万円から、3LDKの場合は約45万円が相場です。

壁紙のリフォーム費用の内訳は壁紙を貼り替える面積とその他の付随工事、廃材の処分費などによって変わるため、同じ間取りでも壁や天井の面積が大きければそれだけ費用は高くなります。

また、壁紙にはグレードがあり、量産クロスと呼ばれる一般的な製品が1平方メートルあたり約1,000円から、高品質な1,000番台クロスは1平方メートルあたり約1,500円からが相場です。

同じ100平方メートルの範囲に施工したとしても、量産クロスと1,000番台クロスなら、最大で約5万円の価格差があることにも注意しておきましょう。

キッチンやトイレなど1部屋だけ張り替えた場合

キッチンやトイレなど、1部屋だけを貼り替えた場合の費用は、施工する部屋の面積によって変わります。

施工費用の相場は、6畳間が約5万円から、8畳間は約8万円からが目安です。

トイレや洗面所などの狭い箇所については、施工面積ではなく一括で計算されることが多く、約2万円からが施工費用の相場とされています。

こちらの場合も全ての部屋をリフォームした場合と同じく、使用する壁紙のグレードによって施工価格が大きく変化するため、デザインや性能にこだわりたいという方は注意しておきましょう。

マンションの壁紙リフォームで注意するポイント

マンションには、住人がリフォームを行うことができる「専有部分」と、リフォームを行うことができない「共用部分」とがあります。

住宅の壁紙は専有部分に当たるため、一般的にはどのマンションでもリフォームが可能です。

しかし、規約で資材の搬入や工事車両の駐車などについて定められている場合も多く、もしこれらの規約を無視したままリフォーム工事を開始してしまうと、工事の中断などのトラブルが起きる可能性があります。

マンションの場合はリフォーム可能な範囲だとしても、管理組合や管理会社などに連絡し、工事ができるかどうかや、工事の際の注意点などについて確認及び相談を行っておきましょう。

壁紙リフォームでよくある後悔ポイント3選

壁紙 リフォーム 業者

壁紙が新しくなると、エアコンや照明の古さが目立つ

照明やエアコンに用いられている樹脂は経年劣化によって段々と変色が進みます。

これは太陽光に含まれる紫外線などが理由で発生するものなので、こまめな手入れを行っていても完全には防ぐことができません。

そのため、壁紙を変更して壁が美しくなると、これらの設備の古さが目立ってしまうことがあります。

もし、設備の見た目が経年劣化してリフォーム後に目立つのが気になるという場合には、設備の新調や、専門の業者に洗浄を依頼すると良いでしょう。

壁紙をリフォームしたのに代り映えしない

6畳間や8畳間などの広い部屋の壁紙をリフォームすると、すぐに違いがわかりますが、トイレや洗面所などの狭い範囲では似たデザインや色あいの壁紙を使うと、ほとんど違いがわからないことがあります。

部屋の雰囲気を変えたくないという場合にはこれでも良いのですが、折角なら壁紙を変えた実感を得たいものです。

このような問題を防ぎたい場合には、壁紙のデザインや色を工夫すると良いでしょう。

トイレなどの狭い空間なら、柄物の壁紙を導入する、広い部屋なら天井と壁で壁紙の色を変えたり、壁の一面だけ違うデザインを導入したりすると、見た目が大きく変わるのでリフォームの実感がわきます。

ただし、柄物やデザインは施工後にうるさく感じたり、アンバランスに感じたりしてしまうことも多いため、シミュレーターやサンプルを用意してある業者に相談し、ちょうど良いデザイン、製品を選んでもらうようにしましょう。

イメージと違う

カタログなどで良さそうな製品を選んでも、実際に施工してみると思っていたイメージと違うというトラブルもよく起こります。小さなサンプル品と実際の施工面積との差がこのような完成イメージの違いを引き起こすことが多いと言えます。

このようなイメージの違いによるトラブルを防止するためには、製品サンプルの確認が欠かせません。

壁紙リフォームを取り扱っている業者では、大抵壁紙のサンプルが用意されていますので、実際に製品を確認してイメージと違わないかを確認しておきましょう。

また、業者によっては施工前の打ち合わせで壁紙のサンプルを家まで持ってきてくれたり、カタログで指定した壁紙のサンプルを借りられたりする場合もあります。親切な業者であればカタログよりも大きめのサンプルを用意してくれでしょう。

壁紙選びで後悔したくないという方は、実際の施工箇所でサンプルを使用し、完成イメージを掴むと良いでしょう。

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壁紙リフォームに最適なリフォーム業者の選び方について

壁紙リフォームを依頼する業者はどうやって選べば良いのでしょうか?

まず重要なのは、部屋のデザインについて相談に乗ってくれること、そして壁紙の種類が豊富なことです。

取り扱っている壁紙の種類が豊富なら、より家具などのイメージに合った製品を選びやすくなるでしょう。

部屋のデザインについては、壁紙のサンプルを見ただけでは完全にイメージを掴むのは難しいですし、柄物やセパレートデザインを用いる場合、ちょっとしたバランスの違いでイメージとずれてしまうこともあります。

相談に乗ってくれるリフォーム業者なら、色の組み合わせや柄の大きさによる違いなどのアドバイスを受けることができるため、より満足できるリフォームが行える可能性が高いといえるでしょう。

最適なプランを立ててもらうために必要なポイント

リフォームを依頼する際には、予算と完成イメージを具体化しておくことが重要です。

予算と目標とするイメージを業者にしっかりと伝えておけば、予算の範囲でできる限りイメージに近くなるようなプランを立ててもらえるでしょう。

また、イメージをはっきりさせることにより、完成後にイメージと違っていたという問題も防ぐことができます。

リフォーム業者選びも重要ですが、リフォームの成功には依頼者側の希望や条件を十分に伝えることも重要です。

壁紙・内壁リフォームの業者選びで後悔しないために

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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