2025年03月19日更新

監修記事

ビニールクロス選びで困っている人必見!部屋別にクロスの選び方を解説

「ビニールクロスを貼り替えたいけれど、どれを選べばいいの?」と悩んでいませんか。ビニールクロスはデザインや機能性が豊富なため、部屋の用途に合ったものを選べば快適な空間を実現できます。この記事では、部屋別に適したビニールクロスの選び方などを解説します。部屋ごとの特徴や使用シーンに合わせたポイントを押さえて、理想の空間を実現させましょう。

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ビニールクロスとは

ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニルを主原料とする壁紙のことをいいます。

ビニールクロスは耐久性が高く、汚れや傷に強いために日常的なメンテナンスが簡単です。

豊富なデザインや色がそろっており、部屋に適した選び方が可能なため、内装リフォームに適した壁紙のひとつと言えるでしょう。

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ビニールクロスにリフォームするメリット

ビニールクロスは、内装リフォームで高い人気を誇る壁紙のひとつです。

ここでは、ビニールクロスにリフォームするメリットについて見ていきましょう。

【メリット1】耐久性が高く長持ちする

ビニールクロスは耐久性が非常に高く、長期間にわたって使用することが可能です。

摩擦や衝撃に強く、傷やへこみがつきにくいため、日常的な使用でも劣化しにくいという特徴があります。

例えば、子供がいる家庭やペットを飼っている家庭では、クロスが傷つかずに耐久性が高いのは嬉しいポイントです。

さらに、ビニールクロスは汚れや水にも強いため、キッチンやリビングなどの使用にも適しています。

【メリット2】お手入れが簡単で衛生的

ビニールクロスは汚れに強く、掃除が簡単なため、衛生的な環境を保ちやすいのが大きな魅力です。

日常的に掃除する際、水拭きや乾拭きで簡単に汚れを落とせるので、忙しい家庭でも手間がかかりません。

また、防汚性もあり油汚れやホコリがつきにくく、長期間きれいな状態を維持できるでしょう。

【メリット3】防火・防カビ・抗菌など機能性が高い

ビニールクロスは、デザイン性だけでなくさまざまな機能を備えた高性能なタイプも多く、快適で安全な住環境づくりに役立ちます。

ビニールクロスのおもな機能
  • 防火
  • 防カビ
  • 抗菌
  • 消臭
  • 調湿
  • 防汚
  • 防音
  • 抗ウイルス

このように、ビニールクロスにはさまざまな機能があるため、リフォームの目的や部屋のデザインなどに合わせて選択できます。

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ビニールクロスにリフォームするデメリット

ビニールクロスにリフォームすることは、残念ながらデメリットもあります。

このようなビニールクロスのマイナス面にもしっかりと目を向けて、後悔のないリフォームを実現しましょう。

【デメリット1】通気性・調湿性が低い

ビニールクロスは、通気性や調湿性が低いというデメリットがあります。

壁の内部に湿気がこもりやすく、結露やカビの発生の原因になることがあります。

例えば、湿気の多い浴室や洗面所、北側の部屋では注意が必要です。

また、珪藻土や和紙クロスなどの自然素材の壁材と比べて室内の湿度を調整する機能がないため、乾燥しやすい冬場は空気がこもる傾向にあります。

換気をこまめに行う、または調湿機能付きのビニールクロスを選ぶといった対策が必要です。

【デメリット2】シックハウス症候群の原因になる可能性がある

一部のビニールクロスには、ホルムアルデヒドなどの化学物質を含む接着剤や塗料が使用されています。

これらの化学物質が室内の空気中に揮発し、シックハウス症候群の原因となる可能性があります。

シックハウス症候群の対策
  • ホルムアルデヒドの放散量が少ない建材を選ぶ
  • 定期的な換気を心がける
  • 施工後しばらくは、空気の入れ替えを徹底する

また、低VOC(揮発性有機化合物が少ない)仕様の接着剤やクロスを使用することで、健康リスクを軽減できるでしょう。

特に、小さなお子さんやアレルギーを持つ人がいる家庭では、慎重にクロスの種類を選ぶことが大切です。

【デメリット3】破損時の補修が難しい

ビニールクロスは耐久性が高いものの、鋭利なものが当たったり、強い衝撃を受けると破れたり傷ついたりするケースもあります。

また長年使用することで、継ぎ目が剥がれてくることもあるでしょう。

ビニールクロスの一度が破損すると、部分的な補修が難しく、補修しても継ぎ目が目立ちやすいというデメリットもあります。

また、既存のクロスが廃盤になってしまい、同じクロスで補修できないケースも考えられます。

このような場合は、部分的なクロス補修が困難になるため、部屋全体のクロス貼り替えなど、適切な補修方法やリフォームプランを専門業者に相談しましょう。

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ビニールクロスへリフォームする際にかかる費用相場

ビニールクロスのリフォーム費用は、1平方メートルあたり500~1,000円が目安です。

ビニールクロスの種類費用相場
(1平方メートルあたり材料費
一般的なビニールクロス
(量産品クロス)
500円~
機能性ビニールクロス
(防カビ・消臭など)
1000円~

なお、リフォームの際はビニールクロスの材料費のほかに、別途工事費などが加算されます。

例えば、6畳の部屋でビニールクロスにリフォームする場合は、5万円〜が目安となります。

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【部屋別】ビニールクロスの選び方

ビニールクロスのリフォームでは、部屋の用途や機能に適したものを選ぶ必要があります。

ここでは、それぞれの部屋における最適なビニールクロスの選び方について見ていきましょう。

【1】キッチン・ダイニング

キッチン・ダイニングに適したビニールクロスの特徴
  • 防汚・耐水性がある
  • 抗菌・消臭機能がある
  • 目地(継ぎ目)が少ない

キッチンやダイニングは、キッチンでは料理中に油や水分が飛び散るため、クロスが汚れにくく、すぐにふき取れる素材を選ぶことが大切です。

また、食品が落ちた際に細菌が繁殖しないように、抗菌機能が施されたビニールクロスを選ぶとより清潔に保てます。

食事の際に発生する臭いを抑えるために、消臭機能がついたビニールクロスもおすすめです。

なお、目地の少ないビニールクロスを選べば、掃除の手間を削減できるでしょう。

【2】洗面所・トイレ

洗面所・トイレに適したビニールクロスの特徴
  • 防水・防カビ機能がある
  • 耐汚性がある
  • 防臭機能がある
  • 抗菌機能がある

洗面所やトイレなどの水回りでは、湿気や汚れ、臭いに配慮したクロス選びが必要です。

また、洗面所は湿気がこもりやすいため、防カビ機能付きのビニールクロスを選ぶと、清潔を保ちやすくなるでしょう。

【3】リビング

リビングに適したビニールクロスの特徴
  • デザイン性を重視する
  • 耐久性と汚れ防止機能がある
  • 防音効果や断熱効果を考慮する

リビングに最適なビニールクロスは、デザイン性と機能性のバランスが重要です。

ビニールクロスを選ぶ際には、部屋の雰囲気に合わせたデザインを選びましょう。

また、お手入れが簡単で耐久性も高く、リラックスできる空間を作れるビニールクロスがおすすめです。

なお、防音性や断熱性など、リビングで過ごす時間をより快適にするなどの機能のあるクロスを選ぶことも大切です。

【4】子供部屋

子供部屋に適したビニールクロスの特徴
  • 低ホルムアルデヒド製品を選ぶ
  • 環境に配慮した素材を選ぶ
  • 耐久性と汚れ防止機能がある

子供が成長する過程で、壁に触れることが多いため、汚れや傷がつきにくく、お手入れが簡単なビニールクロスを選びましょう。

アレルギーや疾患持ちの子供がいるご家庭は、安全に配慮したビニールクロスを選ぶことが重要です。

例えば、エコマークなどの認証を受けた環境に配慮した素材を選ぶことで、さらに安全性が高くなります。

【5】寝室

寝室に適したビニールクロスの特徴
  • 落ち着いた色やデザインを選ぶ
  • 防音・遮音性を考慮する
  • 抗菌機能: 抗菌機能がある
  • 低ホルムアルデヒド製品を選ぶ
  • 温度調整機能がある

寝室のビニールクロス選びでは、落ち着いた色合いやデザインでリラックスできる空間を作り、衛生的でお手入れが簡単な素材を選びましょう。

寝室はリラックスして休む場所なので、落ち着いた色合いやシンプルなデザインを選ぶと、安らかな空間を作れます。

例えば、淡いパステルカラーやニュートラルカラー(ホワイトベージュ・グレーなど)は、睡眠の質を高めるために適しています。

また、断熱性や調湿機能がついたものは、寝室の温度や湿度を適切な状態に維持できるため、快適な睡眠のサポートが期待できるでしょう。

【6】和室

和室に適したビニールクロスの特徴
  • 和風のデザインや色合いを選ぶ
  • 湿気やカビに強い機能性を選ぶ
  • 耐久性とお手入れのしやすいものを選ぶ
  • 防音・遮音性を考慮する

和室は伝統的な日本の住空間であり、自然素材を多く使用した温かみのある雰囲気が特徴です。

ビニールクロスを和室に使用する場合、和のテイストを損なわないデザインと実用的な機能性を両立させることが大切です。

ビニールクロスには機能性だけでなく、竹・木目・花柄・格子模様など、和室にあったデザインが数多くラインナップされています。

和室は湿度が高くなりやすいため、カビ対策や調湿機能がついているビニールクロスは、和室に最適と言えるでしょう。

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ビニールクロスを長持ちさせるためのお手入れ方法

ビニールクロスは耐久性が高く汚れにも強い一方で、適切なメンテナンスをしなければ早い段階で劣化が進行してしまいます。

ここでは、ビニールクロスを長持ちさせるためのお手入れ方法について解説します。

【方法1】定期的な掃除

ビニールクロスの表面にはホコリが溜まりやすく、放置すると汚れがこびりつきやすくなるので、こまめな掃除をしましょう。

ビニールクロスの掃除方法
  • やわらかい乾いた布やハンディモップで軽く拭く
  • 掃除機のブラシ付きノズルを使ってホコリを吸い取る

参考:壁紙のお手入れ方法(sangetsu)

クロスを強くこすりすぎると表面が傷つくこともあるので、やさしくふき取りましょう。

【方法2】汚れやカビに対する早期対策

汚れを放置すると染み込んでしまい、落ちにくくなります。

また、ほとんどの壁は防カビ性能を持っているものの、壁紙単体でカビの発生を防ぐことはできません。

汚れを見つけたら、すぐにふき取るのがポイントです。

汚れ別のお手入れ方法
軽い汚れ 

水拭きまたは中性洗剤を薄めた水で拭く

油汚れや手垢 

器用中性洗剤を薄めた水で拭いた後、水拭きで仕上げる

カビ

雑巾や布にアルコールを染み込ませ、カビをふき取った後アルコールをスプレーして仕上げる

参考:壁紙のメンテナンス(sangetsu)

【方法3】湿気対策

ビニールクロスは通気性が低いため、湿気がこもるとカビが発生しやすくなります。

特に、洗面所・トイレ・キッチンなど湿気が多い場所では注意が必要です。

湿気対策の方法
  • 定期的に換気を行う(窓を開ける、換気扇をまわす)
  • 除湿機やエアコンの除湿機能を活用する
  • 家具と壁の間に隙間を作る(空気の流れを確保する)

参考:壁紙のメンテナンス(sangetsu)

日頃のメンテナンスをこまめに行えば、長期にわたって美しい状態を維持できるでしょう。

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【Q&A】ビニールクロスに関するよくある質問

ビニールクロスと紙クロスを見分けるポイントは?

簡単にビニールクロスと紙クロスを見分けるポイントは、水をはじくかどうかです。

クロスの種類水に対する性能
ビニールクロス
(撥水性があ、表面に水滴は残るがしばらくすると乾く)
紙クロス×
(吸水性が高く、水を吸い込む)
ビニールクロス以外に壁紙の種類はある?

ビニールクロス以外にも、さまざまな種類の壁紙があります。

壁紙の種類
  • 紙クロス
  • 布クロス(織物クロス)
  • 環境配慮材料のオレフィン樹脂のクロス
  • 紙と珪藻土を原料にした珪藻土壁紙
  • 木やコルクなどの木質系壁紙
  • 金属・ガラス繊維などからできた無機質系壁紙

それぞれ素材や特徴が異なるため、リフォームの目的やデザインの好みに応じて適切なクロスを選びましょう。

ビニールクロスの代表的なメーカーは?

ビニールクロスの代表的なメーカーには、以下のとおりです。

ビニールクロスの代表的なメーカー
  • サンゲツ(sangetsu)
  • リリカラ
  • シンコール
  • トキワ工業
  • 東リ
  • ルノン
  • テシード

なお、ビニールクロスのメーカー選びで迷った際は、内装リフォームの専門業者に相談しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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