目次
玄関でタイルが使用される場所は?
玄関タイルが使用される場所は、玄関のポーチ(外側)と靴を脱ぐ玄関の土間(内側)です。
それぞれ、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
玄関ポーチ
玄関ポーチとは、建物の玄関前の屋根付きのスペースを指します。屋外から室内への出入り口となる部分で、家の外観を左右する場所です。
人が頻繁に出入りするため、靴裏に付着した土や砂などが原因で汚れやすくなります。
また、雨が降ると濡れて滑りやすくなるため、玄関ポーチのタイルは滑りにくい素材が適しています。
玄関土間
玄関土間は、玄関の内側に設けられた、土足で歩けるスペースを指します。玄関を開けて最初の床になるため、室内の印象が決まる重要な場所でもあります。
玄関土間のタイルは、室内と調和のとれたデザインと、お手入れをしやすい素材が適しています。
玄関タイルの張り替え費用相場と張替え方法
玄関タイルの張替え費用を、リフォーム内容別に表でまとめました。
リフォーム内容 | リフォーム費用 (1㎡あたりの価格) |
タイルを解体して新しく張る | 約5万円~約6.5万円 |
タイルを上からタイルを張る | 約2.7万円~約4.2万円 |
タイルの上にクッションフロアを張る | 約2万円~約3万円 |
タイルの一部を補修する | 約3万円~約6万円 |
玄関タイルの張り替え費用には、タイルの材料費、タイルの施工費が必要です。また、タイルを張り替える面積が大きくなるほど、費用は上がります。
既存のタイルを解体する場合は、解体と処分費用がかかるため余裕をもって予算を用意する必要があります。
一般的な玄関の広さは、住宅の広さや家族構成によっても異なりますが、玄関土間と玄関ポーチを合わせて、約5㎡前後であることが多いでしょう。
玄関のタイル張り替えで使う素材の種類は?
玄関タイルの張り替えに使用できる素材には、どのようなものがあるのでしょうか。こちらでは、3種類の素材について解説します。
素材①セラミックタイル
デメリット
セラミックタイルとは、粘土などの材料を高温で焼き固めて作られた素材で、陶磁器や陶磁器タイルなどが含まれます。デザインの種類が多いセラミックは、玄関タイルによく使われる素材です。
色や柄、風合いのバリエーションが豊かなため、さまざまなインテリアと相性が良いのがセラミックの魅力です。10㎝角から60㎝角まで10㎝ごとのサイズがあり、面積に合わせてタイルの大きさを選ぶと雰囲気が変わります。
セラミックタイルは硬さはありますが、強い衝撃が加わると割れることがあります。
玄関のデザイン性にこだわりたい方は、セラミックタイルを選ぶと良いでしょう。
素材②天然石タイル
玄関タイルに使用される天然石は、自然の石の風合いで高級感のある印象を与えます。
天然石には大理石や御影石などが、よく使用されますが石の種類によって特徴は異なります。
たとえば、大理石は光沢が美しくエレガントな雰囲気になりますが、やわらかく傷がつきやすいのがデメリットです。一方、御影石は水に強く耐久性がありますが、硬さゆえに強い衝撃で割れてしまうこともあります。
石の種類によっては滑りやすかったり、水を含みやすかったりするため、石の特徴を理解して天然石を選ぶようにしましょう。
天然石タイルは独特な風合いが好みで、高級感を演出したい方に向いています。
素材③コンクリート(モルタル)
コンクリート(モルタル)はセメントと砂、水を混ぜ合わせた素材です。耐火性と耐久性に優れており、タイルの下地や玄関土間に多く使われています。
モルタルは、主張が強すぎずシンプルで、お部屋のデザインを引き立てられる素材です。室内のインテリアとのバランスを工夫すると、玄関をスタイリッシュな印象にできます。
ただし、湿度の変化や地震などにより、ひび割れが起きる可能性があります。タイルに比べて安価でリフォームできるため、費用を抑えたい方におすすめです。
自分のスタイルに合ったタイルの選び方
玄関タイルの張り替えリフォームをする際に、「何を基準にタイルを選んだらいいの?」と悩まれる方は多く居ます。
こちらでは、玄関タイルを選ぶ際に意識したいポイントを4つ紹介しますので、参考にしてリフォーム計画を行ってください。
ポイント①お手入れのしやすさで選ぶ
玄関タイルは人の出入りが多く、汚れやすい場所であるため、マメなお手入れが必要です。
日常的に簡単な掃除ができるよう、お手入れが楽な素材を選ぶのがポイントです。
たとえば、タイルの表面に凹凸があってザラザラするほど、ホコリが入り込むうえ雑巾が引っかかり、掃除がしにくくなります。また、タイルのサイズが小さいと、目地(タイルのすき間)が多くなり、汚れを落とすのに手間がかかります。
お手入れのしやすさを重視する場合は、凹凸が少なく30㎝角位の大きめのタイルを選ぶと良いでしょう。
ポイント②安全性を考えて選ぶ
玄関タイルの安全を優先するのは特に重要です。小さな子どもや高齢の方が居るご家庭では、安全性を重視してタイルを選びましょう。
たとえば、光沢がありツルツルとしたタイルは、雨の日には注意が必要です。吸水性が低いタイルは、雨の量が多いと凹凸のない表面に水が溜まり、滑りやすくなります。
安全性を重視する際は、表面に凹凸があり滑り止めを施されたタイルを選んでください。
ポイント③タイルの形状で選ぶ
玄関ポーチは建物、玄関ドアは室内の印象を決める重要な場所です。
建物の外観や室内のインテリアとのバランスを考慮した、タイルのデザインを選びましょう。
そもそも、タイルはデザインが豊富で、形や大きさなども自由に組み合わせられます。たとえば、ヘキサゴン(六角形)のタイルは、質感やサイズを変えると、レトロな雰囲気になったりモダンな雰囲気になったりと印象が変わります。
ただし、狭い面積に大きなサイズのタイルを合わせると、バランスが崩れるため注意してください。
外装や内装との調和を意識して、自分好みのデザインのタイルを選びましょう。
ポイント④色で選ぶ
玄関タイルは、建物の外観や室内の床色とのバランスを考慮するのがポイントです。
たとえば、玄関ポーチのタイルと建物の基礎の色を合わせると、玄関ドアや外観が引き立ちます。
玄関土間の場合は、床と土間のタイルを同系色にすると、統一感が出て広く見えます。
このように、外装や内装とタイルの色の組み合わせによって、印象はかなり変わります。
また、タイルの色によって玄関タイルの汚れの目立ち方も違います。
真っ白や真っ黒のタイルは、汚れが目立ちやすいため注意が必要です。グレーやベージュ、中間色などを選ぶと汚れが目立ちにくくなるでしょう。
玄関タイルの色を選ぶ際は、外装内装とのバランス、汚れの目立ちにくさを意識して選ぶのがおすすめです。
真っ黒なタイルも汚れが目立つの?
黒いタイルは、雨の日についた靴裏のドロが、乾くと白くなって目立ちます。
黒いタイルを使いたい場合は、柄が入った素材のものを選ぶと、汚れが目立ちにくくなります。
玄関タイルのおしゃれな施工例
こちらでは、玄関タイルをリフォームした事例を3件紹介しますので、参考にしてください。
①玄関ポーチのタイルを修繕して爽やかに
リフォーム費用 | 約41万円 |
施工期間 | 約1週間 |
玄関ポーチの剥がれたタイルを、一部修繕しました。
新しいタイルが浮かないように、既存のポーチタイルと見た目が近いものを選んでリフォームしています。
明るく爽やかな玄関ポーチに蘇りました。
②全面リフォームと共におしゃれな玄関タイルを
リフォーム費用 | 約1720万円 |
施工期間 | 約2ヶ月 |
老朽化に伴い室内や水回りと共に、玄関タイルを張り替えました。
1階の壁や天井の漆喰に合うような、玄関タイルを選んでいます。
室内との統一感が出て、モダンで素敵な玄関に仕上がりました。
③マンション玄関の土間を張り替えリフォーム
リフォーム費用 | 約3万円 |
施工期間 | 約1日 |
マンションの玄関フロアを張り替えたいとのことで、リフォームしました。
既存の床より明るい色を選んで、優しい印象になるように仕上げています。
綺麗になったと喜んで頂きました。
玄関タイルはDIYで張り替え可能?
こちらでは、既存の床の解体が必要ない「タイルの上にタイルを張る方法」を紹介します。
ただし、慣れていない方がDIYで作業を行うのは難しく、玄関が内側に開く場合は、タイルの厚みで不具合が起こる可能性があるため、工事はできるだけリフォーム会社に依頼しましょう。
【DIYで必要な道具】
- 養生テープ
- ヘラ
- ローラー
- 接着剤
- コーティング剤
【DIYの手順】
- 既存のタイルの汚れを取る
- 汚したくない場所に養生テープを張る
- タイルの位置を決めて印をつける
- 接着剤をヘラで塗りタイルを中央から張る
- ローラーで高さを均一にする
- 目地をコーティングする
- コーティング剤を拭き取り養生テープを外す
失敗するとやり直しをするのに、余計に費用がかかります。自信のない方はリフォーム業者に依頼しましょう。
玄関タイルのお手入れ方法
玄関は、人が毎日出入りする場所で汚れやすいため、日常的にお手入れするのがおすすめです。
基本的なお手入れ方法は以下の通りです。
- ホウキで履いてゴミを取る(掃除機でも可)
- 水を絞った雑巾で汚れを拭き取る
汚れが酷い場合のお手入れ方法
- 中性洗剤を薄めた水を撒く
- デッキブラシでなどで擦る
- 水を撒いて洗剤と汚れを落とす
- 乾いたタオルで水分を拭き取る
できれば毎日ホウキで掃くなどして、ゴミやホコリを取り除くのが理想的ですが、難しければ1週間に1度はお掃除をしましょう。
Q&A玄関タイルのよくある質問
こちらでは、玄関タイルのよくある質問を紹介します。
- 玄関タイルが欠けた場合どうすれば良い?
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玄関タイルが欠けたまま放置しておくと、劣化が進みます。欠けを見つけたらすぐに、補修業者に相談してください。
- 凹凸がある面にもタイルは施工できる?
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フロアタイルは薄いため、既存の床に凹凸がある場合、吸着しにくくなります。玄関に敷く場合は、下地の処理が必要な場合が多く、そのまま置くのはおすすめしません。
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