外構アプローチとは
外構アプローチとは、門まわりから玄関まで、あるいは前面道路から玄関までの通路のことをいいます。
住宅において、外構アプローチは最初に目につく箇所であり、建物の第一印象を決めるといってもいいでしょう。したがって、外構アプローチをリフォームする際は、建物の雰囲気に合わせたデザインを意識し、統一感を持たせることが求められます。
また、実際の生活をイメージしながら、外構アプローチの機能性や安全性にも配慮することが重要です。
外構アプローチにおけるリフォームの失敗例
外構アプローチのリフォームには、「雨天時に濡れやすくなる」「雑草のお手入れが大変」などのさまざまな失敗例があります。
【失敗例1】雨でびしょ濡れ…屋根のないアプローチの後悔
原因 | 玄関からの距離が長い 屋根がない |
対策 | 動線を短縮する 屋根を設置する |
玄関から駐車場、または玄関からポストまでの距離があると、移動時に雨の影響を受けやすくなります。たとえば、玄関から駐車場までの距離が長い場合は傘をさして移動しなければならないため、不便に感じるかもしれません。
また、玄関からポストまで距離があると、郵便物を取りに行くだけで雨に濡れてしまいます。雨天時の影響を少なくするためにも、生活を具体的にイメージしながら動線を考えることが重要です。
【失敗例2】ツルツル滑って危険!床材選びの落とし穴
原因 | 床材の選定ミス 水はけの悪さ |
対策 | 滑りにくい素材の採用 水勾配の確保 透水性素材の検討 |
水はけの悪いアプローチの床は、水たまりができて滑りやすくなります。たとえば、天然石やコンクリートの床はほかの素材に比べて滑りやすいため、転倒のリスクが高まるでしょう。
水はけが悪いと、床に汚れも溜まりやすくなり、お手入れの負担も増えてしまいます。安全性や快適性を保つためにも、床に勾配をつけて水はけをよくしたり、滑りにくい素材を採用したりすることが必要不可欠です。
【失敗例3】ベビーカーや車椅子が通れない
原因 | 階段や段差が多い |
対策 | バリアフリー設計にする |
階段や段差の多いアプローチは、ベビーカーや車椅子での使用に向いていません。そのため、ライフステージの変化を見据えて、外構アプローチをバリアフリー設計にするとよいでしょう。たとえば、スロープや手すりを設置することで、外構アプローチの使い勝手が格段に上がります。
その際、容易に移動できるように、外構アプローチの幅を広めに取ることもポイントです。
外構アプローチの理想的な幅は、車椅子やベビーカーを使用する場合、約1.2mとされています。
【失敗例4】夜間に歩きにくい
原因 | 暗くて足元が見えない |
対策 | 照明を設置する |
暗くて足元が見えないと、夜間歩きにくくなります。
たとえば、段差や階段でつまずいてしまったり、滑ってしまったりするおそれがあり危険です。また、アプローチまわりが暗いと、ひと目につきにくくなることから、敷地内に侵入されるリスクが高まるかもしれません。
安全性を向上させるためにも、照明を設置して足元を見えやすくすることが必要です。
照明を設置する際、人感センサー付きのものを選べば、住まいにおける防犯性の向上につながります。
【失敗例5】雑草のお手入れが大変
原因 | 土のまま 不十分な雑草対策 |
対策 | コンクリート・砂利舗装 防草シートの施工 固まる土の利用 |
外構アプローチを舗装せず、土のままの状態で利用すると、雑草のお手入れに苦労してしまいます。また、泥はねによって玄関まわりが汚れてしまい、掃除の手間がかかってしまいます。これらのお手入れの負担を減らすためには、土をコンクリートや砂利で舗装することが効果的です。
そのほかにも、防草シートで舗装することにより、雑草をお手入れする負担が格段に減るでしょう。
【失敗例6】侵入リスクが高まる
原因 | 見通しの悪い植栽や塀 照明不足 |
対策 | 見通しのよいデザイン 適切な植栽計画 センサーライトの設置 |
外構アプローチに目の届きにくい死角があると、敷地内への侵入リスクが高まります。たとえば、高さのある植栽に囲まれたアプローチは、周囲から見えにくくなり、侵入されやすい状態となります。また、アプローチの全周を高さのある塀で囲った場合も同様です。
死角をつくらないようにするには、植栽や塀のデザインを風通しのよいものにすることが重要です。
ルーバー状や格子状のフェンスを取り入れることで、風通しのよい外構アプローチにリフォームできます。
【失敗例7】玄関が丸見えになる
原因 | プライバシーを配慮できていない |
対策 | 目隠しをする |
外構アプローチのリフォームでプライバシーを配慮できていない場合、周囲から玄関が丸見えになってしまうケースもあります。
たとえば、外構アプローチが直線的で、道路から玄関が丸見えになるケースも少なくありません。デザインにこだわりつつ、プライバシーに配慮するには、外構アプローチを直線ではなく曲線にすることが効果的です。
また、外構アプローチに植栽や門柱を設置して、程よく目隠しするのもよいでしょう。
【失敗例8】予算をオーバーする
原因 | あらかじめプランを考えていない |
対策 | リフォームの優先順位を考える |
あらかじめプランを立てずにリフォームすると、予算をオーバーしてしまうことがあります。
たとえば、グレードの高いフェンスや門扉を選んだことで、予算をオーバーしてしまい、必要なリフォームができなくなるケースも少なくありません。予算オーバーによる失敗を避けるためには、リフォームの優先順位を考え、必要なリフォームに予算をかけることが必要不可欠です。
予算不足になるおそれがある場合は、商品のグレードを落とすことも視野に入れましょう。
玄関アプローチのリフォームは、スロープや手すりの有無、または使用する舗装材によって費用が異なります。そのため、必要なリフォームの優先順位を考えたうえで、あらかじめ予算を計画することが欠かせません。
外構アプローチのリフォーム事例
ここでは、外構アプローチのリフォーム事例をいくつか紹介します。
【事例1】スロープの設置で移動がラクラク


リフォーム期間 | 5日間 |
リフォーム費用 | 約30万円 |
石のステップで舗装されていた外構アプローチに、新しくスロープを設置したリフォーム事例です。
門扉から玄関にかけて段差がなくなったため、歩行時はもちろん、車椅子での移動が容易になりました。また、スロープと合わせて手すりも設置したことで、移動時の不安を解消しています。
一方、玄関まわりにあった植栽を撤去したことで死角がなくなり、風通しのよいアプローチに仕上がっています。
【事例2】歩きやすいアプローチにリフォーム


リフォーム期間 | 2週間 |
リフォーム費用 | 約100万円 |
駐車場をコンクリートで舗装し、それ以外のスペースには芝や枕木を取り入れたリフォーム事例です。
一部をコンクリートで舗装したことで、コストカットを実現。コンクリートには、階段のデザインに合わせたレンガ調の目地を入れ、外構デザインに統一感を持たせています。
また、石目のスタンプコンクリートにすることで滑りにくくなり、転倒リスクを最小限にしています。
【事例3】玄関のアクセント×丸見え対策


リフォーム期間 | 4日間 |
リフォーム費用 | – |
玄関前のフェンスとブロックを撤去し、新しく格子状のフェンスを設けたリフォーム事例です。
格子状のフェンスを取り入れたことで、風通しをよくしつつ、玄関が丸見えにならないように目隠ししています。また、地面には乱形の石を貼り合わせ、外構アプローチにアクセントを加えています。
格子状のフェンスの裏側には花壇も設置し、視覚的にも楽しめる外構アプローチに仕上がりました。
【Q&A】外構アプローチに関するよくある質問
- 外構にはどのようなスタイルがある?
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外構には、主に3つのスタイルがあります。
外構のスタイル外構のスタイル 特徴 オープン外構 敷地を囲わない開放的なデザイン クローズ外構 敷地を囲って境界線を明確にする セミクローズ外構 開放感を残しつつ一部の敷地を囲う 最近は、「最低限の予算でリフォームしたい」「敷地がそこまで広くない」などの理由から、オープン外構を採用する住宅も増えています。
オープン外構の魅力とは?プライバシー確保や防犯の工夫とは? – エクステリア – ハピすむ機能性とデザイン性を兼ね備えた「オープン外構」は開放感や風通しの良さが魅力です。 この記事ではミオープン・クローズ外構との違いを踏まえたうえ… - 外構アプローチはいらないって本当?
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外構アプローチがないと、住まいの美観が損なわれることに加え、安全性や防犯性に懸念が生じてしまいます。したがって、フェンスや門柱の設置、地面の舗装など必要なリフォームを行うことが重要です。
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