外壁のサビは自分で落とせる?手入れ方法と業者に依頼する判断基準を解説

「外壁のサビは自分で落とせる?手入れ方法と業者に頼む判断基準」の文字と、赤茶色のサビが広がった金属製外壁

外壁の表面に付着した軽いサビ汚れは、手の届く範囲であれば自分で手入れできることがあります。ただし、外壁材自体にサビが生じている場合や、塗膜のふくれ・はがれ、穴あきが見られる場合は、放置すると雨漏りにつながるおそれがあるため、専門業者へ相談しましょう。この記事では、外壁のサビを自分で手入れする方法と、業者に補修を依頼する判断基準を解説します。

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【外壁のサビの落とし方】自分で手入れするときのポイント

外壁の表面に付着した軽いサビ汚れは、手の届く範囲であれば自分で手入れできることがあります。ただし、外壁材自体にサビが生じている、または塗膜のふくれ・はがれや穴あきが見られるときは補修が必要です。無理に落とそうとせず、専門業者へ相談しましょう。

外壁材に合った方法で洗浄する

外壁のサビ取りは、外壁材や表面塗膜の種類に合った方法で行う必要があります。手の届く範囲にある軽いサビ汚れは、まず水洗いしてください。外壁のサビ落としに洗剤を使う場合は、外壁材メーカーの取扱説明書で使用可能とされている製品を選びましょう。酸性・アルカリ性の洗剤や研磨剤入り洗剤は、塗膜を傷めて腐食を招くおそれがあるため、自己判断で使用しないようにしてください。

やわらかい布やスポンジを使う

外壁のお手入れには、やわらかい布やスポンジを使います。強くこすったり、硬いブラシや研磨性のあるスポンジを使ったりすると、塗膜に傷が付いて腐食の原因になるおそれがあります。目立たない箇所から試し、力を入れずにやさしく洗いましょう。

※ 参考:ニチハ「金属製外壁材のメンテナンス」

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外壁のサビ補修を専門業者に依頼する判断基準

サビが著しく進行している場合や、発生範囲が広い場合、発生箇所が高所にある場合は、専門業者による補修が必要です。自分で対処できる状態か迷うときも、無理をせず点検を依頼しましょう。

著しいサビ、広範囲、高所、穴あき・はがれの4つを、専門業者へ依頼する判断基準として示した図解
専門業者に外壁のサビ補修を依頼する判断基準

サビが著しく進行している

サビが著しく進行している場合は、早めに専門業者へ依頼しましょう。重度のサビには、発生箇所を研磨して除去する「ケレン作業」が必要となるため、自分で補修するのは困難です。放置すると外壁の損傷や雨漏りにつながり、補修規模も大きくなるおそれがあります。

あわせて読みたいケレン作業とは?塗装に欠かせない下地調整の種類とやり方を解説

サビの範囲が広い

サビが広範囲に及んでいる場合も、専門業者に依頼しましょう。範囲が広いほど、すべての箇所を見つけて補修するのは難しくなります。見落としたサビが再び進行するおそれがあるため、専門業者による点検と補修が必要です。

サビ補修が高所作業になる

補修箇所が高所にある場合は、必ず専門業者に依頼しましょう。手の届かない場所で無理に作業すると、転落やけがの危険があります。安全設備を整えた専門業者に任せ、自分では補修しないでください。

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外壁に発生するサビの種類

外壁で見られる代表的なサビは、「赤錆」と「白錆」です。外壁材の材質や腐食環境によっては、黒い変色や黒錆が生じることもあります。色だけで状態を断定せず、赤錆と白錆それぞれの特徴を確認しておきましょう。

外壁に生じる赤錆と白錆を比較し、赤錆は鉄に発生して穴あきに注意、白錆は白い粉状で進行すると赤錆につながることを示す図解
外壁に発生する赤錆と白錆の違い

赤錆

赤錆とは、日常でよく目にする赤みがかったサビです。鉄の表面が水や空気に触れて酸化すると発生し、急速に広がることがあります。建物では、外壁のほか、屋根や給排水管などにも見られます。放置すると素材自体が腐食し、穴あきや雨漏りにつながるおそれがあるため、早めに対処しましょう。

白錆

白錆とは、亜鉛やアルミニウムを含むめっき層が水分などの影響で腐食し、表面に生じる白い粉状の生成物です。亜鉛めっき鋼板で鉄を守っているのは、白錆そのものではなく、めっき層に含まれる亜鉛の犠牲防食作用です。白錆が進むとめっき層が消耗し、素地の鋼板に赤錆が発生するおそれがあるため、早めに外壁材のメーカーや専門業者へ相談しましょう。

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外壁にサビが発生する原因

外壁にサビが発生する主な原因は、塗膜の保護機能の低下、金属製外壁の経年劣化、もらい錆、施工不良です。それぞれの原因を知り、予防や早期発見に役立てましょう。

塗膜の劣化、経年劣化、もらい錆、施工不良の4つを、外壁にサビが発生する主な原因として示した図解
外壁にサビが発生する4つの原因

塗膜の保護機能の低下

塗膜の保護機能が低下すると、外壁の金属部分にサビが生じやすくなります。塗膜は外壁材を雨水や紫外線から守りますが、住宅の雨水対策は、外壁材、シーリング、防水紙などの組み合わせで成り立っています。塗膜が劣化したり、傷から素地が露出したりすると、金属部分が水分の影響を受けます。色あせやはがれ、傷を見つけたら、外壁材の状態に応じてメンテナンスを検討しましょう。

※ 参考:国土交通省「住宅瑕疵担保責任保険 設計施工基準」

金属製外壁の経年劣化

外壁にサビが発生する原因として、「金属製外壁の経年劣化」が考えられます。金属サイディングやトタンは、表面の塗膜やめっき層によって素地の鋼板が保護されています。経年劣化や衝撃によって塗膜がはがれたり、傷から素地が露出したりすると、水分の影響でサビが発生しやすくなります。ただし、金属サイディングの耐食性は鋼板や表面処理、立地環境、維持管理の状況によって異なります。定期的に点検し、傷や塗膜のはがれを見つけたら早めに対処しましょう。

もらい錆

「もらい錆」も、外壁にサビが生じる原因のひとつです。

もらい錆とは
外壁の近くにある鉄製品から流れ出た錆を含む水や、鉄粉、切りくず、釘などが表面に付着し、錆色の汚れやサビが生じる現象

もらい錆は、外壁材の内部から発生したものとは限りません。予防するには、錆びた金属製品を外壁に接したまま放置せず、工事後に残った切り粉や釘も取り除きましょう。

施工不良

「施工不良」によって外壁にサビが発生するケースもあります。たとえば、前回の外壁塗装でサビや劣化塗膜の除去が不十分だった場合は、新しい塗膜が密着せず、サビが再発しやすくなります。また、塗料メーカーが定める塗装回数や塗布量、乾燥時間などが守られていない場合も、塗膜本来の保護機能を発揮できないおそれがあります。見積書で下地処理や塗装工程の内容を確認し、丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。

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外壁のサビを放置するリスク

外壁のサビを放置すると、範囲が広がるだけでなく、穴あきや雨漏りにつながるおそれがあります。補修規模が大きくなる前に対処しましょう。

外壁のサビが拡大し、穴あき・雨漏りを経て、下地・構造躯体の損傷につながる流れを示す図解
外壁のサビを放置した場合の進行リスク

サビの範囲が広がる

外壁のサビは、放置すると急速に広がることがあります。美観を損なうだけでなく、補修範囲が拡大し、費用も高くなりかねません。とくに赤錆は進行が速いため、見つけたら早めに対処しましょう。

外壁から雨漏りするおそれがある

サビが進行すると外壁の鉄部が腐食し、穴があくことがあります。その穴から雨水が住宅内部へ入り込み、雨漏りを引き起こすおそれがあります。被害を最小限に抑えるためにも、適切に補修して進行を防ぎましょう。

建物の構造躯体まで傷むおそれがある

外壁のサビが進んで穴や破損が生じると、雨水が内側へ入り込むおそれがあります。浸入・滞留した雨水は、下地材や構造躯体の腐朽・腐食を進め、建物の耐久性に影響を及ぼしかねません。サビだけで建物がすぐに倒壊するわけではありませんが、穴あきや外壁の浮き、雨漏りの痕跡が見られる場合は、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

※ 参考:国土交通省「既存住宅価格査定マニュアル」

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外壁のサビを補修する手順

外壁のサビ補修では、ケレンでサビや劣化塗膜を除去し、素地を清浄にしたうえで、錆止め塗料などの下塗りを施します。錆止め塗料はサビを除去するものではなく、補修後の発錆を抑えるための塗料です。業者が行う一般的な手順は次のとおりです。

洗浄、ケレン、錆止め塗装、中塗り・上塗りの順に、外壁のサビ補修手順を示した図解
外壁のサビを補修する4つの手順

【1】外壁材に合った方法で洗浄する

外壁材の種類や劣化状況を確認し、メーカーの仕様に合う方法でほこりや汚れを落とします。金属サイディングでは、高圧洗浄機による変形や漏水のおそれがあるため、使用を禁止しているメーカーもあります。洗浄は主に汚れや付着物を落とす工程です。サビや劣化塗膜は、次のケレン工程で除去します。

【2】サビをケレンする

洗浄後に外壁を十分に乾燥させたら、サビや劣化塗膜を除去する「ケレン作業」を行います。サビの状態に応じてサンドペーパーや電動工具などを使い分け、素地を整えて新しい塗料を密着しやすくします

【3】錆止め塗料を塗る

サビを除去したら、下塗り材として錆止め塗料を塗ります。油性系やエポキシ樹脂系などの種類があり、上塗り塗料との相性や仕上がりの色を考慮して選びます。

【4】中塗り・上塗りする

錆止め塗料が乾いたら、中塗りと上塗りで仕上げます。これらの塗膜には、外壁を雨風や紫外線から守り、見た目を整える役割があります。

※ 参考:ニチハ「金属製外壁材のメンテナンス」

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外壁のサビ補修にかかる費用相場

外壁のサビ補修のうち、ケレン作業と錆止め塗装の施工単価は、1㎡あたり500〜2,200円が目安です。

外壁サビ補修のケレンと錆止め塗装は1平方メートルあたり500〜2,200円で、高圧洗浄、中塗り・上塗り、足場は別途費用になることを示す図解
外壁サビ補修の施工単価と別途かかる費用
作業内容費用相場(1㎡あたり)
外壁のサビ補修(ケレン・錆止め塗装)500〜2,200円

この単価は、ケレン作業と錆止め塗装のみの費用です。高圧洗浄、中塗り・上塗り、足場、高所作業、出張費などは含まれません。

高所の補修では足場代が加わることがある
2階の外壁などを補修するときは、仮設足場が必要になることがあります。足場代は高額になりやすいため、局所的なサビ補修とあわせて、外壁や屋根など外回り全体のメンテナンスも検討しましょう。

サビが著しく進行し、補修できないと判断された場合は、外壁自体の交換が必要になることもあります。適切な補修方法を見極めるためにも、専門業者へ相談しましょう。

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【Q&A】外壁のサビに関するよくある質問

サビの上から塗装するとどうなる?

サビの上から塗装しても、表面が一時的にきれいになるだけで、下地のサビは残ります。そのまま進行すると外壁に穴があき、雨漏りにつながるおそれがあります。塗装前にケレンでサビを除去し、錆止め塗装を施す必要があります。

外壁のサビを予防する方法は?

外壁のサビを予防するには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。塗膜の色あせやはがれ、傷、シーリングの劣化を確認し、外壁材の状態に応じて補修や塗り替えを検討しましょう。錆びた金属製品を外壁に接したまま放置しないことや、金属加工で生じた切り粉や釘を取り除くことも、もらい錆の予防につながります。

ガルバリウム鋼板におけるサビの落とし方は?

ガルバリウム鋼板の表面に付着した軽い汚れや腐食の原因となる付着物は、水とやわらかい布やスポンジでやさしく洗い流します。水洗いはサビの予防や汚れの除去には有効ですが、すでに発生したサビをすべて除去できるわけではありません。赤錆や白錆、塗膜のふくれ・はがれ、穴あきが見られる場合は、表面を強くこすったり市販のサビ取り剤を使ったりせず、外壁材のメーカーや専門業者へ相談しましょう。補修では、外壁材の状態に合わせてケレンや下塗り、上塗りなどを行います。

※ 参考:アイジー工業「外壁を美しく保つために」

サビ補修を依頼するときにおける業者選びのポイントは?

サビ補修は、ケレンや錆止め塗装などの下地処理を適切に行える業者へ依頼しましょう。下地処理が不十分だと、新しい塗料がすぐにはがれたり、サビが再発したりするおそれがあります。見積書に「下地処理」が含まれているかを確認し、その内容や工程を具体的に説明してくれる業者を選んでください。

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