2024年08月01日更新

監修記事

猫にシンナーは厳禁!外壁塗装中の猫へのストレスを減らす方法とは?

「猫を飼っていると、外壁塗装はできない?」「外壁塗装をはじめてから猫の様子がおかしい」などのお悩みはありませんか?人間より嗅覚が敏感な猫は、塗装中の音や匂いをストレスに感じることがあります。
この記事では、外壁塗装が猫などのペットに与える影響や対策を解説します。大切な猫のために注意点が確認し、安心して外壁塗装をしましょう。

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外壁塗装中の猫に対するストレスを減らす方法

猫などのペットを飼っている場合、外壁塗装中のペットへのストレスと、どのように向き合ったら良いでしょうか。

ここでは、外壁塗装の際、猫に与えるストレスを減らす方法について解説します。

【方法1】あらかじめペットがいることを業者に伝える

まずは、外壁塗装の見積もりなど工事が始まる前に、猫などのペットがいることを業者に伝えましょう。

これは、事前に伝えることで、猫に配慮した塗料や施工工程を提案してもらえる場合があるためです。

ペットの種類・品種・室内外どちらで飼っているかなど、できるだけ詳細な情報を伝えてください。

経験のある業者の場合、あらかじめ飼い主側ができることを教えてくれる場合もあります。

【方法2】ケージや小屋の置き場所を考える

工事が始まる前に、ケージや小屋の置き場所を検討します。

これは、ケージを職人の出入りが多い場所に置いてしまうと、猫のストレスになりやすいためです。

たとえば、庭の出入り口や外壁の近くは搬入トラックが出入りしたり、足場を設置するために職人がよく通ります。

室内の場合、玄関や足場に近い窓辺は音や職人の気配も感じやすく、なるべく避けたほうが良いでしょう。

人間が新しい場所で緊張するのと同じで、猫にとっても普段と違う環境はストレスの原因です。

このため、ケージや小屋は、比較的静かな場所に移動させておきましょう。

【方法3】外壁塗装の工事時期を検討する

猫やペットへのストレスを減らすために、外壁塗装のタイミングを検討します。

これは、猫への負担を最小限にするために、短い期間で外壁塗装を終わらせるためです。

塗料は気温が高いほど硬化しやすいため、気温が低い時期や湿気が多い時期などに塗装すると、なかなか硬化せず工期が長くなることがあります。

したがって、短い期間で外壁塗装が終わる「夏場」に施工をおすすめします。

ただし、工事中エアコンが使えない場合もあるため、事前に業者と相談し、室外機の養生を外すなどの対策が必要です。

外壁塗装自体は年中施工は可能ですが、上記の注意点を踏まえたうえで、施工を短くできる季節に工事を検討しましょう。

【方法4】ペットショップに預ける

外壁塗装中に猫をペットショップに預けることで、猫にかかるストレスを軽減できます。

外壁塗装の工事中に猫が感じるおもなストレスは、塗料の匂いと騒音のふたつ。

塗料の匂いを避けることは困難ですが、半日程度耳障りな音が鳴り響く以下の工程だけでもペットショップに預けることを検討しましょう。

  • 足場の組み立て・解体
  • 高圧洗浄

室内で飼っている猫を守るための対策

外壁塗装中、室内で飼っている猫への対策はどのようなことができるでしょうか。

ここでは、室内で飼っている猫を守るための対策について解説します。

【対策1】外壁塗装における猫に対するペンキの匂い

一番有効なペンキの匂い対策は、塗料選びです。

これは、ペンキにも種類があり、油性塗料に使われるシンナーなどの成分が匂いの原因になるためです。

主に油性塗料には、ペンキが硬化しないようにシンナーが入っています。

ただし、油性塗料を使わなければ匂いが完全になくなるとも言いきれません。

そこで、漆喰や備長炭などを使ったシートをご紹介します。

漆喰や備長炭には、匂いの吸収やVOC低減効果があり、建材としても取り入れられる素材です。

ここでは、外壁塗装中に一時的にでも使える手軽さを重視しました。

また、貼って剥がせるシートなどを、簡易的に猫の環境に使用してみるのもおすすめです。

備長炭には消臭成分や、VOC吸着低減効果があります。

備長炭の成分を使ったシートを猫のケージ付近に設置し、有害となる物質を低減できます。

【対策2】エアコンなどの空調や換気

室内の気温を一定にするエアコンの使用や、定期的な換気するようにします。

外壁塗装の場合、塗料での汚れを避けるため、基本的にはエアコンの室外機や窓も養生してしまうためです。

とくに、外壁塗装が夏や冬の場合、窓があけられず通風がないと、日常生活に支障をきたす恐れがあります。

業者に空調の使用や、換気のために窓があけたい希望を伝えて、使用可能な養生方法にしてもらいましょう。

このように、空調や換気対策することで、猫やペットを守る対策になります。

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シンナーの匂い以外で工事中猫に与える有害な影響

外壁塗装中は、猫やペットへの負担になることが大きく4つあります。

塗装中に起こりうる問題と、その対策例をご紹介します。

ただし、猫やペットによっては、対策をしたほうがストレスになってしまう場合もあり、ペットの性格を見定めて対策を考えましょう。

【影響1】業者や車の出入り

「ケージや小屋の置き場所を考える」でもご紹介しましたが、施工期間中は人や車などの出入りが増えます。

これは、外壁塗装には複数の工事工程があり、工程ごとに違う職人が作業をしたり、材料や道具が運び込まれるためです。

普段、家族中心の暮らしをしている猫やペットは、落ち着がずストレスが増します。

犬の場合、恐怖心や警戒心が理由で吠えてしまうため、作業が中断してしまう事例もありました。

対策
  • 室外の場合、業者の出入りや搬入から遠い場所にケージを移動する
  • 室内の場合、玄関や足場に近い窓辺を避けた場所にケージを移動する
  • ペットショップの活用や、友人・知人に預けることを検討する

【影響2】足場工事や高圧洗浄などの騒音

普段から聞きなれない音が猫やペットにストレスになる可能性があります。

これは、外壁塗装では高圧洗浄機など大きな音が出る機材を使う工程があるためです。

また、足場の設置や解体時も大きな音がします。

対策
  • できるだけ静かで、作業場所から離れたところに指導させて、普段に近い環境を作る
  • 高圧洗浄や足場設置のタイミングだけでも外出を検討する

【影響3】仮設足場を遊び場にする可能性

猫を飼っている場合、足場を遊び場にしてしまうことがあります。

猫は平衡感覚が優れているため、足場など高いところに登るのが得意です。

また、高いところは猫に安心感を与えるともいわれているため、登りたがる傾向にあります。

しかし、落下の可能性がないとはかぎらず、塗料を舐めたり触れてしまう可能性も少なくありません。

仮設足場は高い位置にもあり、高所での作業中に猫がいることで、職人に危険や作業妨害が生じることがあり注意が必要です。

対策
  • できるだけ猫を外へ出さないように注意する

【影響4】塗装中の塗料に触れてしまう

外壁塗装中に猫やペットが乾いていない壁を舐めたり、塗料に触れたりしてしまう恐れがあります。

猫やペットに配慮した塗料を使用していたとしても、塗料の成分は猫の体に良くありません。

対策
  • 猫やペットが塗料缶に近づかないようにする
  • 塗装した外壁に触れないよう、作業場所に近寄らせないようにする

ペットに安全な塗料

猫やペットに安心な塗料とは、どのようなものでしょうか。

ペットに安全な塗料は、以下のとおりです。

ペットに安全な塗料
  • 水性塗料
  • 自然塗料
  • VOC濃度の低い塗料

なお、油性塗料には、塗料の成分である樹脂を溶かして塗りやすくするため、多くの商品にシンナーが使われています。

シンナーには、匂いの原因となる「VOC(Volatile Organic Compounds)」と呼ばれる揮発性有機化合物が含まれているため、猫に健康被害が及ぶおそれがあります。

【塗料1】水性塗料

塗料をシンナーなどの有機化合物で希釈する「油性塗料」に対し、水で希釈するのが「水性塗料」です。

そのため、VOC濃度が低いものが多く、シンナーのように揮発せず蒸発してしまうため、強い匂いがありません。

また、引火の可能性が低く、取り扱いがしやすいメリットがあります。

そのため、猫やペットにかぎらず、職人にも優しい塗料として一般的に使われています。

油性塗料に比べたデメリットは、乾くのに一定の温度が必要な点と、水性のため乾燥するまでは雨などに弱いという点です。

ただし、デメリットを克服するための商品が続々と開発されています。

水性塗料は商品数が多いため、外壁塗装のタイミングで業者と相談してみることをおすすめします。

【塗料2】自然塗料

外壁に木材を用いている場合、自然塗料も選択肢のひとつです。

自然塗料はシンナーや石油などは使用しておらず、柿渋・蜜蝋(みつろう)・亜麻仁油などの自然由来の成分で構成されています。

なお、代表的な自然塗料は以下のとおりです。

【塗料3】VOC濃度の低い塗料

猫やペットにはVOC濃度の低い塗料を選ぶと、健康被害が起こりにくくなります。

VOC(Volatile Organic Compounds)とは、塗料に含まれる揮発性有機化合物のことで、猫やペットにかぎらず人間への呼吸被害やがんなどの影響も報告されています。

とくに、猫は有害成分への分解能力が低いとされており、塗料選びは慎重にしましょう。

なお、代表的なVOC濃度の低い塗料は、以下のとおりです。

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【Q&A】外壁塗装中の猫に関するよくある質問

シンナーの匂いで猫にどのような症状が出ますか?

猫がシンナーの匂いを嗅ぐと、以下のような症状が出る可能性があります。

  • 酔ったような症状
  • 食欲不振
  • 皮膚のアレルギー症状
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 動けなくなる
  • 気性が激しくなる

このような症状がでたらすぐにかかりつけ医に連れていき、医師に塗装工事中であることを伝えましょう。

猫がシンナーを舐めたらどうなりますか?

嘔吐・下痢・皮膚のアレルギー症状など、シンナーの匂いを嗅いだ時と同じような症状が出やすくなります。

舐めたシンナーを無理に吐かせようとすると、かえって肺炎になるおそれがあるため注意しましょう。

猫にペンキがついた際の落とし方は?

油をたっぷり塗って、油でペンキが浮いてきたらタオルで揉みながらふきます。

これを根気よく繰り返し、ある程度ペンキが取れてきたらシャンプーで油を落としながら洗ってください。

除光液など人間がペンキを落とす方法は、猫にとって良くない成分が含まれていることがあるため注意しましょう。

外壁塗装終了後、シンナーの匂いはいつまで残る?

3日から長いと3週間程度かかるものもあります。

シンナーの匂いは、塗装の面積や気象状況などによっても残存期間が変動します。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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