目次
8畳のフローリングを張り替える費用は?
フローリング張替え費用の相場 | 10万~30万円 |
フローリングの張替えは諸条件により、価格が大きく変動します。
なぜなら、解体工事の有無・資材の運搬距離、フローリング材の種類などに大きく影響するからです。
坪単価とは1坪=約3.3㎡なので、大まかに2畳≒1坪と考えると8畳のお部屋は約4坪となります。
フローリングの種類と材料費
複合フローリング | 1.2~1.8万円/坪 |
無垢フローリング | 1.8~3万円/坪 |
複合フローリングには大まかに分けて4つの仕上げがあります。
シートフローリング | 表面がシートプリント | 1.2万円~/坪 |
突板フローリング | 表面に0.2㎜程度の無垢材+合板 | 1.2万円~/坪 |
挽板フローリング | 表面に2㎜程度の無垢材+合板 | 1.8万円~/坪 |
直貼り用フローリング | 裏の合板に切れ目が入ってあり、遮音クッションが | 3万円~/坪 |
無垢フローリングも同様に樹種が幅広くあるため、どちらも価格相場が広くなっています。
また、マンション向けや戸建て向けなど諸条件により選択できる材料は異なるため、注意が必要です。
フローリング張替えの工法の種類
フローリングの張替えには大きく分けて4種類の工法があります。
- 直貼り工法
- 根太張り工法
- 捨て張り工法
- 二重床工法
建物の種類や設計、床下配管の有無など床回りの諸条件により工法を選択するのが一般的です。
今回は4つの工法を詳しく紹介します。
直貼り工法
適した建物の種類 | マンション向け |
直貼り工法とはコンクリートの床(スラブ)に接着剤を塗布し、直接フローリングを張る工法です。
マンションではスラブ下配管(下の階の天井上)か床下配管のどちらかが主流のため、スラブ下配管の場合に天井高を確保するため直貼り工法が採用されます。
直貼り工法は、スラブが水平になっていることが大切です。
畳のような大判の材料は水平に施工しにくいですが、直貼りフローリングは不陸をひろいやすい(水平に施工しやすい)傾向があります。
スラブが水平でない場合やスラブに不陸がある(水平ではない部分がある)場合には、フローリングを張るまえに左官工事で調整を行う必要があるため、そのぶん費用が掛かってしまいます。
根太張り工法
適した建物の種類 | 戸建て向け(木造向け) |
根太張り工法とは、木材で骨組みを作り、その骨組みにフローリングを張る工法になります。
畳の部屋をリフォームする際に、後述の捨て貼り工法が採用できない場合(サッシや建具などの干渉で高さを抑えたいなど)は、根太張り工法が採用されるケースも多いです。
ただし下地の合板がないぶん、根太張り工法はたわみやすいためオススメはしません。
根太張り工法では根太の上に直接フローリング材を貼るため、合板をはる捨て張り工法よりも費用は割安です。
捨て張り工法
適した建物の種類 | 戸建て、木造住宅向け (※昔のマンションでも採用されていた) |
捨て張り工法とは、前述した根太の上に12㎜以上の合板を張った下地にフローリングを張る工法になります。
現在の新築住宅(根太レス工法)を除き、木造住宅の主流の工法です。
強度も高く施工性も高いため、捨て張り工法が採用されるケースも多く見られます。
捨て張り工法は合板のうえにフローリング材を張るため、材料の制限が少なく不陸も拾いにくいため、費用が高価になるケースは少ないです。
二重床工法
適した建物の種類 | マンション向け |
二重床工法は、マンションのスラブに束を立てて床下に100㎜程度の空間を作る工法です。
前述したマンションの床下配管の際に採用されます。
支持脚は、スラブに不陸があっても調整がきくので、根太張り工法や捨て貼り工法よりも施工が簡単です。
フローリングの張り替えるタイミング
フローリングを張り替えるタイミングは、購入した物件の床が気に入らないや自室の床が劣化したなど人によってさまざまです。
今回はこのタイミングで本当に合っているのか?と迷っている方向けのおすすめの張り替えるタイミングを紹介します。
生活傷による劣化が見られる場合
以下のような劣化があれば、張り替えのタイミングです。
- こすり傷が原因で素地が見えている
- 表面がささくれている。
- 踏むと沈む
- つなぎ目で段差がある
- 床鳴りがする(下地が原因の場合もある)
上記が生活導線上にあったり複数個所で確認できる場合は十分張り替えるタイミングといえます。
とくに段差やささくれなどは転倒やケガの危険性があるため、リフォーム会社へ早めに相談しましょう。
湿気によるカビやぶよぶよが見られる場合
キッチン周りや脱衣室などの水回りや湿気が多い箇所の床に多い症状です。
放置してしまうと、シロアリ発生の原因となり住居の構造などにも影響を及ぼします。
早めの段階であれば湿気による腐食対策・フローリングの張替えで済みます。
腐食が進行している場合、下地のやり替えや防蟻作業がプラスされるため、初期症状で業者へ相談するのが望ましいです。
ライフスタイルの変化に合わせる
「リビング横の和室の部屋をリビングとつなげたい。」「中古物件を購入したが、賃貸と同じような床で気に入らない。」
など、ご自身の住居を快適にするためにフローリングを張替える方は多くいらっしゃいます。
生活の質を上げることや、張替えついでの劣化対策なども検討できるのであわせて考えるといいでしょう。
フローリングを部分的に張替えしない理由
部分的な張替えは可能ですが、おすすめはできません。
なぜ安価で済みそうな部分張替えをおすすめしないのか、詳しく紹介します。
なお、張り仕舞い(壁際の最後の列)や大型家具の下になる場合は部分張替えでも問題ありません。
商品が廃盤の場合が多い
フローリング材は、数年に一度メーカーがモデルチェンジするため、まったく同じものを用意できません。
もし同じ型番のフローリングが用意できたとしても、ロット番号(同時に作られている。同じ工場など)が違う場合は質感が変わるため、部分張替えした箇所が違和感を覚えやすくなります。
周辺の補修費用がかさむ
フローリングは必ず接着剤で固定されています。
戸建て向けの工法では釘なども併用しているため、部分撤去は難易度が高めです。
フローリングは意外と傷つきやすく、トラブルの原因になるため、部分撤去を断る業者も多数います。
床鳴り、段差の原因になる
フローリングは雌実(凹部)を雄実(凸部)に差し込み貼り進めるのが一般的です。
しかし、部分張替えをする場合はこの雄実部分を切り落とさなければいけません。
そのため、隣のフローリングとの連結ができておらず湿気や乾燥による収縮や膨張などで反り返る可能性があります。
反り返ると段差や床鳴りが発生しやすく、ケガにもつながってしまいます。
フローリングの張替えはDIYできる?
フローリングはDIYで張り替えることはできますが、おすすめはできません。
なぜなら張り替える際、割付や張りはじめ、建具回りや巾木との絡みなど必要な知識と技術が多いためです。
DIYで張り替えると、目地(フローリングとフローリングの境目)が広くなったり、床鳴り・段差・接着不良になったりするケースが多くなります。
Q&A フローリングの張替えでよくある質問
- 賃貸でフローリングは張り替えられる?
-
基本的に賃貸物件でフローリングは張り替えられません。
しかし、劣化状況がひどいなど適切な理由がある場合は、大家さんか管理会社の判断ではあるものの張替えは可能です。
ただし、種類や色を選ぶことはできません。
- 複合から無垢フローリングに張り替えられる?
-
張り替えたい樹種の無垢フローリングに既存のフローリング(基本的には12㎜)と同じ厚みがあり、前述した捨て貼り工法や根太張り工法、二重床工法であれば可能です。
また、厚みが違う場合でも段差解消材などを使用することに抵抗がなく、建具などが干渉しない場合は可能です。
- マンションって張替えに厳しいの?
-
マンションの管理組合によっては、遮音性能の規定が決められているなどの理由により張替え条件が厳しい場合もあります。
たとえば、「直貼り工法で遮音等級LL-45以上の材料を使用してください。」などの規定があると直貼り工法で必ず行うことと、フローリングの選択が制限されます。
- フローリングによってメンテナンス方法は違う?
-
フローリング材によりメンテナンス方法は大きく変わります。
基本的にはプリントシートのフローリングは水拭きやワックスなど可能ですが、無垢フローリングはオイル仕上げの種類や樹種により大きく変わります。
床・フローリングリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ