カーペットからフローリングにリフォームする費用は?高くなる要素も

カーペットをフローリングに張り替える費用と注意点

カーペットからフローリングにリフォームするにあたって、費用はいくらくらいかかるのでしょうか。床と階段で費用が変わるのかどうかも確認したいところです。カーペットからフローリングにリフォームする費用相場や高くなる要素などを解説します。マンションのカーペットリフォームにおける注意点にも触れています。失敗しないためにもぜひチェックしましょう。

2025年05月28日更新

監修記事
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カーペットからフローリングにリフォームする際にかかる費用

カーペットからフローリングへリフォームする際にかかる費用相場は、3万〜30万円が目安です。

リフォーム内容費用相場
床の張り替え10万〜13万円
(6畳あたり)
階段の張り替え3万〜30万円
(1箇所あたり)

カーペットからフローリングにリフォームするのは、比較的安く行うことが可能です。

畳やフローリングに比べると撤去や処分に手間がかからないため、リフォームしやすいといえるでしょう。

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カーペットからフローリングにリフォームする費用が高くなる要素

ここでは、カーペットからフローリングにリフォームする際にかかる費用が高くなる要素を5つ解説します。

これらの要素をあらかじめ頭に入れて、予算計画に反映させましょう。

【要素1】床材の厚みが変わる

カーペットからフローリングにリフォームすると、床の厚みが変わります。

これまでよりも厚みが増すので、建具が干渉したり段差が生まれたりする可能性がでてきます。

解決するためには、下地の高さ調整が必要です。

下地調整は特別料金扱いとなり、別途費用が発生するので注意しましょう。

【要素2】間取りの形状が複雑

間取りの形状が複雑な場合、費用が高くなる場合もあります。

建具や間仕切り壁などの形状にあわせてフローリングを加工するのは手間がかかるからです。

許容範囲であれば通常の施工費用に含まれていますが、あまりにも加工の工数が多い場合は別途費用が発生する場合もあります。

リフォーム対象の部屋を見て複雑な間取りをしていると思ったら、予算を少し多めに設定しておくと対応しやすくなるでしょう。

【要素3】下地の状態が悪い

下地の状態が悪い場合は、別途補修費用が発生します。

経年劣化でなかなかカーペットが剥がれなかったり、剥がれても一緒に下地までもっていかれたりすると、再利用するのが困難です。

フローリングを均一に張るためにも、下地の補修や交換をする必要があります。

下地の状態が悪い場合も視野に入れて、予算を考えましょう。

【要素4】遮音等級の高いフローリング材を使用する

フローリング材の中でも遮音等級の高いフローリングは、費用が高くなる傾向にあります。

費用が高くなるのは、フローリング材そのものに遮音性の高いクッション材が組み込まれているからです。

そのため、わざわざ防音シートや防音カーペットを敷く必要がありません。

防音性を高めたい場合は、初期費用がかかることを念頭に入れましょう。

【要素5】間取りの変更が伴う

カーペットからフローリングにリフォームするにあたって間取りの変更が伴う場合、高額になる傾向にあります。

間仕切り壁を撤去して床の施工範囲が広がれば、そのぶんリフォーム費用もかさむからです。

また、床のリフォーム費用に間取り変更の費用も発生します。

あらかじめ大掛かりな工事になりそうな場合は、予算に余裕をもたせておきましょう。

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カーペットをフローリングにリフォームする方法

カーペットをフローリングにリフォームする方法は、おもに2種類です。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

【方法1】直貼り

直貼りとは、カーペットを剥がして床スラブや捨て張りした合板の上に、直接フローリング材を張るリフォーム方法のことを指します。

カーペットからフローリングにリフォームする場合は、基本的に直貼りを採用します。

既存のカーペットを撤去することで、床材を一新できるのがメリットです。

下地の状態も確認でき、必要に応じて補修できるので、不具合の心配も起きにくくなります。

【方法2】上貼り

上貼りとは、カーペットを剥がさずに上からフローリングを貼るリフォーム方法のこと。

カーペットを剥がす手間がないぶん、施工期間を短くできます。

また、撤去費や処分費もかからないため、費用を抑えられるというメリットも兼ね備えています。

しかし、カーペットにフローリングを上貼りすると、床材間で湿気がこもりやすくなったり、経年劣化で接着面が剥がれやすくなったりするなどのデメリットも。

次第にフローリングが浮いてくるため、歩くたびに不安定さを感じることもあるでしょう。

そのため、カーペットからフローリングにリフォームするにはあまり向いていません。

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自分でカーペットからフローリングにリフォームできる?

材料と道具を用意できれば、自分でカーペットからフローリングにリフォームすることは可能です。

ただし、カーペットを剥がすと下地の状態が悪い可能性もあります。

下地の調整には専門的な技術と経験が必要なので、無理に自分で行うことはおすすめできません。

フローリングをきれいに施工するためにも、はじめからプロに依頼するのが安全です。

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カーペットからフローリングにリフォームするメリット

ここでは、カーペットからフローリングにリフォームすると得られるメリットについて解説します。

【メリット1】耐久性が高まる

フローリングは耐久性に優れた床材です。

木材でできたフローリングは、カーペットのように破れたり、穴があいたりする心配はありません。

もし表面に傷がついても、部分補修することで美観は元通りになります。

長持ちする床材でもあるため、メンテナンス頻度も減らせるでしょう。

【メリット2】ハウスダスト対策になる

カーペットからフローリングにリフォームするのは、ハウスダスト対策に効果的です。

カーペットの毛足にはホコリやダニなどが付着しやすく、掃除機でも吸い取りにくいため繁殖するおそれがあります。

一方のフローリングは表面にホコリやダニなどが落ちている状態のため、掃除機をかければきれいになります。

繁殖を防げる点では、フローリングのほうが健康によいでしょう。

【メリット3】掃除が簡単になる

掃除がしやすいことは、フローリングにおける最大のメリットといっても過言ではありません。

食べこぼしや飲みこぼしで表面が汚れても、タオルでサッと拭くだけできれいになります。

濡れたタオルで拭いても乾拭きすれば湿気がこもることもないので、カーペットよりも衛生的といえるでしょう。

掃除の手間を省きたいと考えている人に、フローリングへのリフォームはおすすめです。

【メリット4】無垢材の場合は調湿効果がある

調湿効果が備わっているのは、自然素材である無垢フローリングならではのメリットです。

調湿効果とは、空気中の湿度が高いときは水分を吸収し、湿度が低いときは水分を放出する仕組みのこと。

室内の湿度を快適な状態で保ってくれるので、乾燥対策や湿気対策になります。

【メリット5】デザインのバリエーションが豊富

カーペットに比べると、おしゃれなデザインが豊富にそろっているのもフローリングのメリットです。

木目調はもちろん、大理石調などワンランク上のデザインもラインナップされています。

ヘリンボーン張りや市松張りなど張り方にもこだわれば、個性的な空間を演出することも可能です。

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カーペットからフローリングにリフォームするデメリット

ここでは、カーペットからフローリングにリフォームするデメリットについて解説します。

【デメリット1】床面がひんやりする

断熱性のあるカーペットからフローリングにリフォームすると、床面のひんやりさに驚くかもしれません。

とくに冬場は床面に冷気が流れやすくなるので、素足で過ごすのは難しくなるでしょう。

対策としては、床暖房を設置したり断熱材を敷いてからフローリングを張るのがおすすめです。

フローリングの寒さ対策を行えば、リフォーム後に後悔することはないでしょう。

【デメリット2】傷やへこみが残りやすい

フローリング材は耐久性が高いものの、傷やへこみがつくことも少なくありません。

物を落としたり家具を擦ったりすることで発生するため、日頃から扱いには気をつける必要があります。

ただし、リペアに精通する施工業者に依頼すれば、フローリングの傷やへこみは部分補修によってあまり目立たなくすることも可能です。

【デメリット3】下階に物音が伝わりやすい

防音性のあるカーペットからフローリングにリフォームすると、下階に物音が伝わりやすくなるおそれもあります。

カーペットには吸音性が備わっている一方で、フローリングは硬い板なので、物音が響きやすくなるのです。

しかし、遮音シートを敷いてからフローリング材を張ったり遮音等級の高いフローリング材を選んだりすれば、下階に物音が伝わりにくくなります。

建物の構造や下地の状態によって適切な防音対策は異なるので、施工業者に相談しましょう。

【デメリット4】リフォーム費用が高くなる

カーペットからフローリングに張り替えるには、それなりに費用がかかります。

カーペットを張り替えるよりも、フローリングに張り替えるほうが施工に手間がかかるからです。

少しでも費用を抑えたい場合は、予算にあうフローリング材を選んだり相見積もりをとったりしましょう。

相見積もりなら納得のいく費用でリフォームを依頼できるので安心です。

【デメリット5】定期的にメンテナンスが必要

フローリングの美観や耐久性を維持するには、定期的にメンテナンスする必要があります。

具体的にはオイルやワックスがけなどのコーディング作業です。

フローリング材の種類や使用環境によってメンテナンスの時期や方法は異なるため、プロによる点検も欠かせません。

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マンションのカーペットをフローリングに張り替える際の注意点

マンションのカーペット(絨毯)からフローリングに張り替える際の注意点を解説します。

マンションで床材を変更する場合は、あらかじめ管理規約で認められているかの確認が必要です。

【注意点1】フローリングへの変更が可能か確認する

まずは、カーペットからフローリングにリフォームしても問題ないか確認しましょう。

マンションは防音性の高さを意識しており、床材が変わることで生活音などが周囲に響きやすくならないか懸念している部分があるためです。

多くの場合、遮音等級を満たせばリフォームの許可はおります。

しかし場合によっては、床材の変更を拒否されることもあるでしょう。

後々トラブルに発展しないためにも、きちんとリフォーム前に確認しましょう。

【注意点2】遮音等級を満たすフローリング材を選ぶ

床材の変更が可能な場合は、管理規約が定める遮音等級を満たすフローリング材を選ばなければなりません。

遮音等級は、L値の横にある数字が低くなるにつれて、防音性が高くなることを示しています。

多くのマンションはL40やL45のレベルを求めているため、満たせるフローリング材を選びましょう。

【注意点3】着工前に近隣世帯に挨拶をすませる

リフォームの着工前には、必ず近隣住民に工事の挨拶をすませておきましょう。

多くの場合、床のリフォームには騒音が伴います。

とくに隣接する世帯には工事中の音や振動が伝わりやすいため、きちんと説明しておくことが大切です。

リフォームの内容や工事のスケジュールも共有すると、より理解を得やすくなります。

口頭だけではなく書面も渡すとトラブルの回避につながるでしょう。

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カーペットからフローリングに張り替えた事例

ここでは、カーペットからフローリングに張り替えた事例を2つ紹介します。

【事例1】マンションのカーペットをフローリングに張り替え

マンションのカーペット、張り替え前の写真
before
マンションのカーペットをフローリングに張り替えるリフォームをした後の写真
after

マンションのカーペットをフローリングに張り替え

中古マンションを購入し、今後の暮らしを快適にするためにカーペットからフローリングに張り替えました。

フローリングにリフォームしたことで掃除がしやすくなり、きれいな状態を維持しやすくなっています。

防音性にも配慮し、品質の高い防音フローリングを採用しました。

色味は建具や家具などに馴染みやすいナチュラルなカラーを選び、すっきりした印象に仕上がっています。

住宅の種類マンション・アパート
リフォーム費用約17万円
施工期間1日

【事例2】下地を整えてきれいなフローリング仕上がりに

カーペットを撤去した後の、接着剤の跡や下地材の剥がれが見られる下地の写真
before
下地処理をきちんと行ってからフローリングを張り替えるリフォームをした後の写真
after

下地を整えてきれいなフローリング仕上がりに

既存のカーペットを剥がしてから、フローリングを張って床を一新しました。

カーペットを撤去すると、接着剤の跡や下地材の剥がれなどが見られたため、まずは下地処理を実施。

下地をきれいにしてからフローリングを張ったほうが、浮きや音鳴りなどの発生を防ぎやすくなります。

フローリングを張ると均一な仕上がりになり、見た目も美しくなりました。

住宅の種類戸建て
施工期間1日
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【Q&A】カーペットからフローリングへリフォームする際によくある質問

マンションでカーペットからフローリングへリフォームする際にかかる費用は?

マンションでカーペットからフローリングへリフォームする際にかかる費用は、6畳で16万〜18万円が目安です。

マンションの場合は防音フローリングに張り替える必要があるため、通常のフローリングに比べて高くなる傾向にあります。

階段をカーペットからフローリングにリフォームする際の費用は?

階段をカーペットからフローリングにリフォームする際にかかる費用は、3万〜30万円が目安です。

階段の形状や下地の状態、フローリング材の種類によって費用は変動します。

マンションでカーペットからフローリングにDIYできる?

マンションで、DIYによるカーペットからフローリングへのリフォームは可能です。

既存床材の処分先やフローリング材を手配して、必要な工具をそろえれば準備は整います。

ただし、フローリングの施工には専門的な技術と豊富な経験が必要です。

下地の状態や使用するフローリング材によって施工方法を変える必要があるので、簡単にはできません。

施工不良を起こさないためにも、はじめからプロに依頼することをおすすめします。

カーペットからフローリングに張り替える時間はどのくらいかかる?

カーペットからフローリングに張り替えるのにかかる時間は、1〜3日です。

下地補修が必要だったり施工面積が広かったりする場合は、プラスで時間がかかることもあります。

カーペットをクッションフロアに張り替える費用は?

カーペットからクッションフロアに張り替える際にかかる費用は、1平方メートルあたり2,200〜4,500円が目安です。

6畳(10平方メートル)の部屋で計算すると、2.2万〜4.5万円が目安となります。

畳からフローリングに張り替えるのに何日かかる?

畳からフローリングに張り替えるのにかかる日数は、1〜3日です。

畳の枚数や下地の状態、施工面積によって変動します。

なるべく短期間でリフォームしたい場合は、あらかじめ部屋にある家具や荷物を移動させておくのがおすすめです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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