目次
畳から別の床に張り替えられる?
伝統的な床材の畳から、現代のライフスタイルに合わせたカーペットやフローリングなど別の床材に張り替えることは可能です。
張り替えには既存の畳を取り外すか、畳の上に新しい床材を重ねる方法があります。
重ね貼りは、賃貸物件などで床を傷めずにリフォームする際に便利です。
掃除のしやすさや防ダニ効果などを考慮し、張り替える床材を選ぶといいでしょう。
畳から他の床材へ張り替る費用相場と工事期間
床材 | 費用相場(6畳) | 工事期間 |
カーペット | 11万〜12万円 | 半日〜2日 |
フローリング | 3万~5万円 | 1日〜3日 |
クッションフロア | 4.5万〜10万円 | 1日〜2日 |
フロアマット | 5.5万〜10万円 | 1日〜2日 |
上記のように畳から他の床材に張り替える場合、使用する床材の種類や施工面積によって費用や工事期間が異なります。
畳から他の床材を敷く(張り替え)メリット・デメリット
畳から別の床材に張り替えることで、メンテナンスの手間が減り、部屋全体がより現代的な印象になります。
では畳からどのような床材に替えられるのか、メリット・デメリットともに床材の種類をみてみましょう。
カーペットのメリット・デメリット
カーペットは柔らかい触感と防音効果が魅力で、冬には暖かさを感じられ、家族でくつろぎやすい床材です。
ただしダニやホコリが溜まりやすく、定期的な掃除が必要なので、畳のように湿度調整は期待できません。
お子様がいるご家庭や、防音対策が必要なマンションの住まいの方におすすめです。
柔らかい素材で転倒時の安全性も高く、小さな子どもや高齢者と暮らすご家庭に適しています。
タイルカーペットのメリット・デメリット
タイルカーペットは部分的に交換できるため、汚れた部分だけを張り替えられます。滑りにくく、安全性が高い点も特徴です。
ただし、畳よりも厚みがあるため、部屋の高さが少し狭くなる場合もあります。
ペットや小さなお子様がいるご家庭、汚れが発生しやすい環境にお住まいの方におすすめです。
必要な部分だけを簡単に交換できるため、清潔な状態を保ちやすく、賃貸での使用にも向いています。
>>タイルカーペットのメリット・デメリットはこの記事で詳しく解説
ロールカーペットのメリット・デメリット
ロールカーペットは広範囲を一度にカバーでき、統一感のある仕上がりになります。防音や高い断熱効果も特徴です。
一方で、ダニやカビの抑制のため、メンテナンスに手間がかかります。
防音効果が高いため、集合住宅や音が響きやすい場所に住んでいる方に適しています。
フローリングのメリット・デメリット
フローリングは木目調の見た目の美しさと、掃除のしやすさが特徴です。
また耐久性も高く、長期的に使用できるというメリットもあります。
フローリングは掃除機やモップを使用した日常の清掃が簡単で、ダニやホコリが溜まりにくいため、アレルギー対策にも効果的です。
一方で、冬場は冷たく感じることがあり、暖かさを求める方には向かない場合もあります。
ペットがいるご家庭や、掃除が苦手な方におすすめです。また、アレルギーが心配な方や、モダンな内装が好みの方に適しています。
クッションフロアのメリット・デメリット
クッションフロアは柔らかく、足腰への負担を軽減できる床材です。
水や汚れに強く、キッチンやトイレなど水まわりにも適しています。
デザインも多様で、木目や石目など好みのインテリアに合わせられる点が人気です。
小さな子どもや高齢者がいるご家庭、キッチンや脱衣所などの水まわりに適した床材をお探しの方におすすめです。インテリアにこだわりたい方にも向いています。
>>フロアタイルのメリット・デメリットは?リフォーム費用相場も紹介
畳にフロアマットを敷くメリット・デメリット
畳の上にフロアマットを敷くことで、床を傷めずに気軽な模様替えができます。
フロアマットは取り外しや掃除が簡単で、賃貸住宅でも使いやすい点がメリットです。
防音効果もあるため、マンションなどの集合住宅でも使えます。
デメリットは、通気性に欠けるため、ダニやカビの発生には注意が必要です。
おすすめの方、ご家庭
賃貸で畳を傷めずにリフォームを楽しみたい方におすすめです。
防音効果を重視したい集合住宅に住む方や、小さな子どもがいるご家庭にも適しています。
カーペットの選び方
畳の上に敷くカーペットを選ぶ際は柄やカラー・サイズ・機能性を意識すると、部屋に最適なものを見つけられます。
以下のポイントをもとに、理想のカーペットを見つけましょう。
選び方のポイント | 内容概要 |
柄やカラー、使用場所で選ぶ | 部屋の雰囲気に合ったデザインを選択 |
サイズで選ぶ | 使用目的や部屋の大きさに合わせたサイズ |
機能性で選ぶ | 抗菌、防ダニなどの機能性で選択 |
柄やカラー、使用場所で選ぶ
場所や部屋ごとの使い方を想定して選ぶと、空間の雰囲気に合ったカーペットが見つかります。
落ち着いた雰囲気にしたいリビングには無地やシンプルな柄、アクセントを加えたい寝室には花柄や幾何学模様がおすすめです。
また、畳に敷く場合は和風の雰囲気を崩さないベージュやグレーなど自然な色調が良いでしょう。
サイズで選ぶ
カーペットのサイズは、部屋の大きさや家具の配置によって選ぶのがポイントです。
小さめのサイズなら部分的に敷けるので、ダイニングテーブルやソファの下にピンポイントで使用できます。
一方、部屋全体に敷きたい場合は大きめのサイズを選ぶと一体感が生まれ、温かみもプラスされます。
カーペットのサイズ次第で掃除のしやすさも変わるため、生活スタイルに合わせた選び方が大切です。
機能性で選ぶ
カーペットには、防ダニ・抗菌・消臭といった機能性を備えたものがあります。
小さなお子様がいる家庭やペットを飼っている場合、防ダニや抗菌機能があるものを選ぶと安心です。
用途や家庭環境に応じて、必要な機能が備わっているカーペットを選びましょう。
防ダニ加工や抗菌機能については次項で紹介しているので参考にしてみてください。
カーペットの機能の違い
畳の上に敷くカーペットは、機能性によって選び方が変わります。
以下の表に機能とその特長をまとめましたので、カーペット選びの参考にしてみてください。
機能 | 特長 |
防ダニ | ダニの繁殖を抑える |
抗ウイルス | ウイルスの除去をサポート |
消臭 | 不快な臭いを軽減 |
抗アレルギー | アレルギー原因物質を低減 |
衝撃吸収 | 転倒時の衝撃を和らげる |
それぞれの機能について詳しくみていきましょう。
防ダニ機能
防ダニ機能があるカーペットは特殊な加工が施されており、ダニの繁殖を抑制します。
ダニは畳やカーペットに潜みやすく、アレルギーや皮膚炎の原因になります。
このタイプのカーペットを選ぶことで、ダニのリスクを減らし、健康的な環境が整うことでしょう。
とくに、小さな子どもやペットがいる家庭におすすめです。日常的な掃除をしっかり行うことで効果が持続します。
抗ウイルス機能
抗ウイルス機能のあるカーペットは、ウイルスが付着してもその活性を抑える加工が施されています。
近年、衛生意識が高まっており、抗ウイルス機能が重視される機会が増えています。
抗ウイルス加工は接触するたびにウイルスの数を減らす効果があり、玄関やリビングのような人の出入りが多い場所におすすめです。
日常的な消毒との併用で、安心感がさらに高まることでしょう。
消臭機能
消臭効果のあるカーペットは、生活臭やペット臭など不快な臭いを吸着し空間を快適に保ちます。
リビングや寝室などの長時間過ごす部屋や臭いが気になりやすいキッチンまわりや玄関におすすめです。
抗アレルギー機能
抗アレルギー機能のあるカーペットは、アレルギーを引き起こす原因物質の働きを抑える加工が施されています。
花粉やハウスダストなど、アレルゲン物質を軽減する効果があるため、アレルギー持ちの方におすすめの機能です。
春先の花粉シーズンや、冬場の乾燥時期など、とくに効果を実感できることでしょう。快適な空気環境を維持したい子ども部屋や寝室に敷くと安心です。
衝撃吸収機能
衝撃吸収機能があるカーペットは、転倒時の衝撃を和らげ、怪我のリスクを減らします。
高齢者や小さな子どもがいる家庭には、とくに重宝される機能です。
厚みのあるカーペットが多く、柔らかなクッション性があるため、足腰への負担も軽減されます。
リビングや廊下に敷くことで、日常の動作をサポートし、安全性が向上します。
畳の上にカーペットや他の床材を重ね貼りするとき注意点
畳の上にカーペットを重ねて使う際は、以下のポイントに注意しましょう。
注意点 | 説明 |
ダニ・カビ対策が必須 | 畳とカーペット間で湿気がこもりやすく、ダニやカビが発生しやすい環境になります。 |
新しい畳には重ね貼りしない | 畳の通気性が失われ、早期に畳が劣化しやすくなります。 |
滑り止めシートは使わない | カーペットと畳の間に滑り止めシートを敷くと通気性が悪化し、湿気がこもりやすくなります。 |
ダニ、カビ対策が必須
畳の上にカーペットを敷くと湿気がこもりやすくなり、ダニやカビが発生しやすくなります。
畳は天然素材が多いため湿気を吸収しやすく、カーペットと畳の間に湿気が溜まるとダニやカビの温床になります。
対策としては、定期的に換気をし、湿度管理を徹底することが重要です。
防ダニ・防カビ効果のあるカーペットやシートを選ぶとより効果的で、こまめな掃除や掃除機の使用も大切です。
新しい畳には重ね貼りしない
新しい畳はしっかりと通気性を保つことで、長く清潔に使用できます。
ですが、カーペットを重ね貼りすると畳が湿気を放出できず、早期に劣化してしまうことがあります。
湿気を含みやすいため、空気の流れを妨げるカーペットの重ね貼りは避けるのが無難です。
滑り止めシートは使わない
カーペットがずれないようにと、滑り止めシートを使うことは一般的ですが、畳の上では避けた方が良いでしょう。
滑り止めシートは通気性を阻害し、畳とカーペットの間に湿気がこもる原因になります。
湿気が溜まるとダニやカビの発生を招くため、畳の上にカーペットを敷く際は滑り止めシートを使わず、カーペットを定期的に動かして通気性を確保することが重要です。
DIYで畳から他の床材に張り替えられる?
畳にカーペットをDIYで敷くことは可能ですが、以下の理由からおすすめはしません。
理由 | 詳細 |
下地調整が難しい | 畳の凹凸がカーペットの表面に影響し、均一な仕上がりにするためには専門的な調整が必要。 |
圧着不足によるズレ | DIYでは十分な圧着が難しく、滑り止めやテープではカーペットがずれたり浮いたりする可能性がある。 |
加工が難しい | 畳に合わせてカーペットを正確にカットするには、寸法測定やカッティング技術が必要で、DIYでは仕上がりが不安定。 |
通気性の低下 | 長期間カーペットを敷いたままにすると湿気が溜まりやすく、カビの原因になる可能性がある。 |
畳にカーペットを敷く際には専門業者に依頼する方がきれいに仕上がります。
Q&A 畳からカーペットへの張り替えで良くある質問
- 賃貸で畳からカーペットへの張替えは可能?
-
賃貸物件において、畳からカーペットへの張り替えは基本的には管理会社やオーナーの許可が必要です。
畳の構造を変更する工事は元の状態に戻す義務があるため、慎重な判断が求められます。
- カーペットのおすすめのメーカーは?
-
カーペット選びでは大手メーカーを選ぶといいでしょう。
品質の高い製品を豊富に取り揃えており、耐久性や防音、防ダニなど多くの機能を持つカーペットも充実しています。
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