2024年08月20日更新

監修記事

深型食洗機は使いやすい?浅型と深型の違いや交換の費用相場も解説

ビルトインタイプの食洗機の場合、ほとんどの国内メーカーで深型と浅型の2種類が用意されています。そのため、どちらを選ぶか迷う方がいらっしゃるかもしれません。
この記事では、食洗機の深型と浅型の違交換費用費用などについて解説します。容量やサイズなどを具体的に比較していますので、食洗機を選ぶ際の参考にしましょう。

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深型食洗機(ディープタイプ)の特徴

深型食洗機は、その名の通りに庫内が深く、一度に多くの食器を洗うことができる食器洗い乾燥機です。家族の人数が多くて、一度に洗う食器類が多い方でも、対応できるのが魅力です。

また、一度に多くの食器を洗うことができるので、洗う回数が減り、結果として節水・節電にもつながります。

広い設置スペースは必要になりますが、家事が楽になる設備として多くの家庭に導入されています。

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深型食洗機と浅型食洗機の違いとは?

引き出しタイプの食洗機には深型(ディープタイプ)と浅型(ミドルタイプ)があります。

これらの違いは、以下のとおりです。

  • 容量、庫内の大きさが違う
  • かかる費用が違う

ここでは、パナソニックの食洗機を例として比較していきます。

深型
(ディープタイプ)
浅型
(ミドルタイプ)
容量約60L約40L
庫内に入る食器数約48 点
(約6人分)
約40点
(約5人分)
内寸サイズ約38cm×34.5cm約34 cm×25 cm
ランニングコスト
(1回あたり)
約34.1円約30.7円
本体価格
(パナソニックM9シリーズの場合)
246,400円215,600円

それぞれ具体的に確認していきましょう。

【違い1】容量

深型と浅型では食洗機庫内の容量が違います。パナソニックやリンナイなど、多くの国内メーカーの深型タイプの容量は60L前後であるのに対し、浅型タイプは40L前後であるのが一般的です。その差は20Lあり、約1.5倍の違いがあります。

庫内の大きさが異なる分、洗える食器の量も異なります。標準サイズの食器の場合、パナソニックでは浅型だと40点であるのに対し、深型では48点が一度に洗える食器数です。

また、容量が大きい深型であれば、6人分の食器をセットした後でも、その上に鍋やフライパンを伏せておくことが可能です。浅型の場合、人数分の食器は問題なく収まりますが、大きな調理器具や食器などを入れると食洗機が閉まらなくなる恐れがあります。

【違い2】費用面

深型と浅型では、費用面が異なります。食洗機においてのコストとは、導入コストとランニングコストの2種類です。導入コストとは、食洗機の本体価格+設置の際の工事費用の合計を指します。ランニングコストとは、食洗機を使用する上で発生する電気代や水道代、ガス代などを指します。

本体価格は深型の方が大きな分、価格も高いです。そのため、導入コストは深型の方が高くなります。ランニングコストで言えば1回あたりの差はおよそ3.4円深型の方が高いです。毎日、朝と夜の2回使用すると仮定すると、年間では約2,482円の差分、浅型の方がコストがかからないことになります。しかし、深型は1回の稼働で洗える量が多いので、その分ランニングコストを抑えられるとも考えられます。

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深型食洗機とフロントオープンタイプの違いとは?

深型食洗機と同様に多くの家庭に導入されているのがフロントオープンタイプの食洗機です。フロントオープンタイプとは前面の扉を開いて食器を出し入れするタイプの食洗機です。共働きの家庭が増えていく中で、家事の手間を減らすために、より多くの食器を洗うことのできるフロントオープンタイプの人気が高まってきています。

深型とフロントオープンタイプの食洗機の違いは以下の表のようになります。

深型
(ディープタイプ)
フロントオープンタイプ
容量約60L約164L
庫内に入る食器数約48 点
(約6人分)
約72点
(約12人分)
45cm60cm
ランニングコスト
(1回あたり)
約34.1円約60.7円
本体価格
(パナソニック:NP-60FE1Wの場合)
246,400円517,000円

フロントオープンタイプのメリットととしては以下のようなものが挙げられます。

  • 食器の出し入れがしやすい
  • 大容量
  • 大きな鍋や食器が洗いやすい

大容量で一度に多くの食器を洗えることで、食洗機を稼働する回数を減らせます。使用する食器の量によっては朝、夜2回の稼働を必要とせずとも、1日1回の稼働で済む場合もあります。

導入コストは高くなりますが、使い勝手が良いので導入の検討の価値ありです。

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深型食洗機(ディープタイプ)のメリット・デメリット

ここでは、深型食洗機(ディープタイプ)のメリット・デメリットを見ていきましょう。

深型食洗機(ディープタイプ)のメリット

【メリット1】1度に多くの食器が洗える

深型食洗機は、1度の稼働で洗える食器数が多いのが特徴です。食器の大きさにもよりますが、庫内の容量が大きいため、浅型と比較して8点以上多く洗うことができます。家族の多い方はもちろんのこと、少人数であってもまとめ洗いができる点が便利です。

また、今後家族が増える可能性があっても、深型であれば余裕を持って使い続けられます。食器数が多ければ、手洗いと比べて節水効果も高くなります。

【メリット2】食器の出し入れが楽

深型には、食器の出し入れが楽というメリットもあります。庫内が広い分、余裕を持って食器を入れることができるからです。詰め込まずに洗えれば、洗浄水が行き渡り、食器の洗い残しも発生しにくいでしょう。

また、食器には大小さまざまな形のものがあり、調理器具は形状もバラバラです。容量が十分でない場合、これらの配置場所をいちいち考えなくてはいけません。食器の出し入れがしやすい深型であれば、このような事態は避けられます。

食器を片付ける際も取り出しやすいので、ストレスなく片付けの作業ができるでしょう。

【メリット3】大きな食器や調理器具も入れられる

深型であれば、洗いにくい大皿や鍋やフライパンなどといった調理器具も洗浄できます。庫内が広く、容量に余裕があるためです。

大皿や大きいフライパンなどの調理器具は、重くて洗いにくいので、できることなら食洗機に洗ってもらいましょう。手洗いの手間をできるだけカットしたいという方は、 深型の食洗機がおすすめです。 

深型食洗機(ディープタイプ)のデメリット

【デメリット1】導入コストがかかる

深型のデメリットとして、浅型食洗機と比較すると導入費用がかかる傾向にあります。同等の機能の食洗機は深型と浅型では、メーカーにもよりますが、定価で2~7万円くらい差がつくことが多いです。

また、ランニングコストにも差があり、深型の方が高くなりやすいです。そのため、できるだけコストを抑えたい人には、デメリットに感じやすいでしょう。

【デメリット2】収納スペースが減る

深型の場合、設置するにあたってキッチンの収納スペースが減ることが多いです。浅型であれば本来引き出しとして収納できていた部分が、食洗機としてスペースを使うからです。

食器の量が多い方やキッチンの終了量を確保したい人には、デメリットと感じるかもしれません。

【デメリット3】シンクの下に設置できない

深型の食洗機は、シンクの下には設置できません。本体に高さがあるため、シンクの下ではスペースが足りず、配管を通せないためです。

そのため、深型の食洗機は設置位置を選べないことが多く、シンク下以外のキャビネット部に限定されます。基本的にはカウンターのすぐ下に設置されることがほとんどです。

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浅型から深型に変更できる?交換の値段はどれくらい?

すでにどちらかの食洗機を採用されている方の中には、「やっぱり深型にしたい」「浅型で良かった」と思う方がいるかもしれません。

どちらのタイプでも変更は可能であり、交換にかかる費用相場は以下のとおりです。

変更内容費用相場(材・工)
浅型→深型15~25万円
深型→浅型15~25万円

どちらに変更する場合であっても、作業自体に大きな差がないため、費用もさほど変わりません。

食洗機のみのが交換できないケースもある

メーカーや食洗機の配管などによっては、食洗機のみの交換ができないケースもあります。

なお、食洗機のみの交換ができない場合は、キッチン本体の交換になるため注意しましょう。

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食洗機は後付けすることも可能

もともと食洗機が取り付けられていなかったキッチンであっても、食洗機を後付けすることは可能です。

ビルトイン食洗機の後付けで注意すること

ビルトイン食洗機を後付けする際は、以下の点に注意しましょう。

  • キッチンのキャビネットやシンク下に十分なスペースがある
  • セクショナルキッチンではない
  • 賃貸ではなく持ち家

なお、DIYによる食洗機の後付けを検討している人は、こちらもチェックしましょう。

>>DIYによる食洗機の後付けについてはこちらから

タカラスタンダードの浅型食洗機は特殊

タカラスタンダード製の浅型食洗機は、少し特殊です。なぜならカウンター下ではなく、シンク下に設置されるからです。

多くのメーカーのキッチンはカウンターのすぐ下に設置されます。高い位置にあるため、食器が入れやすいというメリットがありますが、シンクにおいている食器を食洗機に入れる際に、付着していた水がこぼれてしまうことがあります。

そのような状況を防ぐために、食洗機をシンクのすぐ下に設置できるようにしているのがタカラスタンダードのキッチンの特徴。ただし、この際は深型食洗機は高さが足らないため注意しましょう。

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人気メーカーの代表的な深型食洗機6選

ここでは、人気メーカーの代表的な深型食洗機を紹介します。

【1】パナソニック:NP-45MD9S

まず紹介するのは、パナソニックの中でも根強い人気のあるM9シリーズ。約6人分の食器がラクラク入る大容量モデルです。

50℃以上の高温・高圧水流で洗うと同時に、食器の除菌ができるストリーム除菌洗浄を搭載しています。洗い・すすぎ工程における除菌試験の結果はなんと99%以上で、手洗いする以上の安心感が得られます。

パナソニックの食洗機の代名詞でもある「ナノイーX」ももちろん搭載。便利な機能がもれなく詰め込まれた機種は、満足度の高さはお墨付きと言っていいでしょう。

【2】パナソニック:NP-45RD9S

こちらもストリーム除菌洗浄を搭載したエントリーモデル。優れた基本性能を備えたベーシックなモデルで、初期投資を抑えつつも充実した機能を求める人におすすめです。1度の運転で約6人分、44点の食器が洗えます。

さらに、食器の量をセンサーで検知できるため、食器量が少ない時は乾燥時間を短縮して運転できる点も魅力です。

【3】リンナイ:RKW-D401LPA

リンナイのRKWシリーズは、大容量で洗浄力も抜群の食洗機です。上下2段のぎっしりかごで食器の量が充実しており、最大47点(約6人分)を一度に洗えます。

プラズマクラスターを発生させて、浮遊カビの分解除去機能がついているので、衛生面の心配が不要です。さらに、銀イオンの力を使って庫内を清潔に保つ機能もついています。衛生的に使いたい方にはおすすめの食洗機です。

【4】リンナイ:RSW-D401GPA

こちらも47点(6人分)を一度に洗える大容量の食洗機です。内部のかごを動かせるので、形の異なる食器や大きな鍋も配置がしやすい工夫がされています。

さらに夜寝ている間に低ランニングコストで運転してくれる「夜エココース」はうれしい機能です。夜の時間に時間をかけながら消費電力を抑えて、節約しながら洗ってくれます。朝起きたら、食器がきれいになっているので、気分もすっきりします。

【5】三菱:EW-45MD1SMU

先進の技術と機能をフル装備した、機能性バツグンの深型食洗機です。

上かごの形状が変化するので、自分が使いやすいようにアレンジが可能。家事の効率化が図れると人気の商品です。軽い力で取っ手を楽に引き出せる「取っ手もラクドア」も便利。

振動や運動音を抑える低騒音設計で、赤ちゃんが寝ている間に運転させても安心です。

【6】三菱:EW-45LD1MU

多くの機能を備えたディープタイプのプレミアムモデルです。3つのセンサーによって食器汚れ・食器量を見極めて洗い、自動エコ運転で家計にもやさしいのがポイント。洗浄と乾燥のW除菌で、手洗いよりもきれいに仕上がります。

こちらは、タッチセンサーに触れるとドアオープンをアシストしてくれる、より開閉時に負担のない仕様です。

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深型食洗機の評判・口コミ

ここでは、深型食洗機の評判や口コミを見ていきましょう。

【評判・口コミ1】大きな鍋が洗えるので断然深型がいいです

深型食洗機を使えば、大きな鍋も洗えます。食器だけでなく、調理器具も洗いたい方には深型の方がおすすめです。

【評判・口コミ2】食洗機のおかげで料理が楽しくなりました

料理をした後の食器洗いは大変なもの。深型食洗機を導入すれば、料理も楽しくなること間違いなしです。

【評判・口コミ3】食洗機を深型にしなくて後悔しています

キッチンにおいて食洗機を深型にしなかったことで後悔している方は多くいらっしゃいます。後悔しないようにメリットデメリットを比較して、浅型、深型を選びましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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