キッチンの水漏れ修理は自分でできる?シンク下の修理費用などを解説

キッチンで水漏れが発生した際、どのように対応したらよいのかわからないという声をよく耳にします。キッチンの水漏れが発生すると、周辺が水浸しになるだけでなく、多額の修理費用がかかるケースも。
そこで今回は、キッチンから水漏れが発生する原因から修理費用までを徹底解説します。キッチンの水漏れに関する知識を増やして、急な水漏れの発生にも慌てず冷静に対処しましょう。

2024年11月27日更新

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キッチンから水漏れが発生する原因

キッチンから水漏れが発生するのは、何が原因なのでしょうか。

ここでは、考えられる3つの原因について解説します。

【原因1】部品の経年劣化や破損

キッチンに使われている部品は、経年劣化や破損によって不具合が起きることもあります。

とくに蛇口や配管の接続部分に取り付けられているパッキン部品はゴム素材のため、劣化すると弾力性が失われて隙間ができやすくなります。

また排水管や排水ホースの素材は腐食しにくい塩化ビニルでできていますが、長年使用することで損傷しやすい状態になるので注意が必要です。

【原因2】接合部分の緩み

部品同士の接合部分が緩むと、水漏れが発生するケースもあります。

接合部分にはナットと呼ばれる部品が取り付けられており、ナットのおかげで部品同士がつながっているといっても過言ではありません。

ナットをしっかり固定していても、振動や劣化によって徐々に緩んでいきます。

また接合部分の隙間を埋めるために使われているシールテープは、劣化すると粘着効果が低下して緩んでいくことも少なくありません。

シールテープには、隙間を埋めることで水漏れを予防する役割があります。

しかし効果を維持できなければ、じわじわと水が溢れ出すでしょう。

【原因3】排水管の詰まり

キッチンのシンク下から水漏れが発生している場合、排水管の詰まりが原因の可能性があります。

詰まる原因はさまざまありますが、よくあるのは蓄積した汚れの固形化です。

食材のカスや油が排水管にたまって固形化すると、排水経路を塞いでしまいます。

食材のカスは排水口のゴミ受けやネットでキャッチされますが、それでも排水管に流れてしまう食材のカスはあります。

また排水口の掃除中に誤って歯ブラシやスプーンなどを落とせば、大きな詰まりの原因となるでしょう。

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キッチンの水漏れを修理する方法

キッチンの水漏れを止めるには、原因ごとに適した修理方法を選定することが欠かせません。

ここでは、3つの修理方法を解説します。

【修理1】部品を交換する

キッチンに使われている水道関係の部品に経年劣化や損傷が見られる場合は、新しい部品に交換するのがおすすめです。

水漏れしている箇所をテープやコーキング材で埋めるのは、一時しのぎにはなっても長期的に見ると適切ではありません。

新しい部品に交換すれば不具合が起きにくくなるので、水漏れ対策にも効果的です。

キッチンに使われている部品は部分的に変えられるものが多く存在します。

全体的に劣化しておらず、一部だけ損傷している場合は部分的に交換するのが経済的です。

【修理2】接合部分を再固定する

蛇口の付け根や給水管などの接合部分から水漏れが発生している場合は、接合部分を再固定することで改善する場合があります。

接合部分から水漏れが発生する原因は、多くの場合「ナット」と呼ばれる部品のゆるみにあります。

ナットが明らかに緩んでいる場合は、固定し直してみましょう。

それでも水漏れが止まらないときは、接合部分に使われているパッキンの劣化をチェックしましょう。

弾力性が失われている場合はパッキンを交換し、再度ナットを固定し直しましょう。

【修理3】排水管の詰まりを解消する

排水管の詰まりは、薬剤やラバーカップなどを使うことで解消できます。

パイプクリーナーなどの薬剤を使うと、固形物が溶けて流れやすくなるのが特徴です。

一方のラバーカップは、圧力をかけることにより固形物を押し出します。

他にもワイヤーブラシで固形物を取り出したり、高圧洗浄機で固形物を押し流したりすることも解消方法のひとつです。

詰まりの解消後に掃除をすれば、再発するリスクが軽減するでしょう。

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キッチンの水漏れを放置するリスク

キッチンからの水漏れを放置すると、さまざまなリスクが生じます。

私生活にも悪影響を及ぼすので、放置はおすすめできません。

ここで、どのようなリスクが生じるのか見ていきましょう。

【リスク1】シンク下にカビが発生する

キッチンのシンク下で水漏れが発生すると、カビが発生する場合もあります。

シンク下が収納棚ではないオープンなキッチンの場合、水漏れが発生してもすぐに気づいて拭き掃除ができるでしょう。

しかし、シンク下が扉付きの収納棚になっている場合は、湿気がこもりやすくなるのでカビの発生を促してしまいます。

キッチン扉や収納棚にカビが発生するのはもちろん、調理器具まで劣化させてしまいかねません。

カビの放置は見た目が悪くなる以上に、体調不良を引き起こすことにもつながります。

【リスク2】異臭が発生する

詰まっている食べカスや油を放置すると雑菌が繁殖し、異臭が発生します。

水が流れないほど詰まっている場合は、汚水が逆流する可能性もあって不衛生です。

消臭スプレーをかけると一時的に臭いは軽減しますが、根本的に臭いを取り除けないので時間が経つとまた異臭がします。

異臭を放置するとストレスに感じるだけではなく、コバエなどの害虫も寄せ付けてしまいかねません。

水の流れが悪くなったり臭いが気になったりする場合は、排水管が詰まっていないか確認してみましょう。

【リスク3】水道代が高くなる

水漏れが発生している間は、水道がきちんと止まっていないのと同じです。

少量の水漏れであっても長期間放置すれば、通常よりも水道代は高くなるでしょう。

水道代が高くなったことで水漏れに気づく方も少なくありません。

目には見えていなくても、部品同時の接続部分から水が滲み出ていたり床下のパイプから水が溢れていたりすることもあります。

いつもよりも水道代が高くなっていたら、水漏れ調査を依頼するとよいでしょう。

お住まいの地域によっては、水道代の負担が軽減する「減免制度」を設けている場合もあるため、一度確認してみましょう。

【リスク4】下階に迷惑がかかる

マンションの2階以上でキッチンから水漏れが発生した場合、下階の部屋にまで浸水してしまう可能性があります。

下階の部屋にまで水漏れが影響すれば、家具が濡れたり電化製品が漏電したりするリスクが生じて危険です。

共有部分での水漏れであれば、管理会社が修理費用を負担します。

しかし、専有部分で水漏れが発生している場合は、下階の修理費用も自己負担となる可能性があります。

【リスク5】修理範囲の拡大により費用がかさむ

キッチンからの水漏れを放置すると、修理範囲の拡大に伴って費用がかさむことも少なくありません。

早い段階で水漏れを発見できれば、蛇口本体やパッキンのみの交換など最小限の費用負担ですむでしょう。

一方で、キッチンの水漏れを放置すると被害の範囲が広がり、それに伴い費用負担も大きくなってしまいます。

また、DIY修理の失敗によりさらに被害が広がってしまい、修理費用が余計にかかる可能性もあります。

修理費用を抑えるためにも、放置せずに早い段階で対処することが大切です。

【リスク6】床や壁の張り替えが必要になる

キッチンからの水漏れがシンク内や収納棚内にとどまらず、床まで水浸しになれば床の張り替えが必要になるかもしれません。

水漏れ後の後処理が不十分だった場合、床が腐食して踏んだ衝撃で穴が空いたりシロアリが発生したりするおそれがあります。

また蛇口や給水管から勢いよく水漏れしてしまうと、壁面まで被害が及ぶ可能性もあるでしょう。

壁面まで水漏れの被害が広がった場合には、クロスの張り替えなども必要になります。

【リスク7】部分的な修理ができなくなる

水漏れ被害の範囲が広がると、部分的な修理ができなくなることもあるので注意しましょう。

キッチンの扉や収納棚は合板などの木材でつくられているので、水浸しになると劣化してしまいます。

カビの発生や腐食が広範囲にわたれば、部分的な修理では対応しきれない場合もあります。

水漏れによる被害が大きい場合は、キッチン自体の交換が必要になるかもしれません。

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キッチンの水漏れ修理にかかる費用

キッチンの水漏れ修理にかかる費用相場は、0.4万〜3万円が目安です。

修理内容費用相場
部品の交換0.5万〜2万円
接合部分の補修・調整0.4万〜0.8万円
詰まりの解消0.5万〜3万円

修理にかかる費用は、修理箇所や被害の大きさによって変動します。

たとえば、排水ホースやパッキンなど部品のみの交換であれば、比較的安く修理可能です。

頑固な汚れで排水管が詰まっている場合は、薬剤ではなく高圧洗浄機を使用することがあります。

高圧洗浄機による作業費は高い傾向にあるため、3万円前後を見込んでおくとよいでしょう。

また水漏れの被害が大きい場合は、キッチンリフォームをするのも手段のひとつです。

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キッチンの水漏れを予防する方法

キッチンの水漏れ修理をしたものの、使い方によっては再発するおそれがあります。

ここでは日常生活でできる水漏れの予防策を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

【方法1】食器や調理器具に付着した油を拭いてから洗う

排水管が詰まらないように、なるべく油を流さないようにしましょう。

油は冷えると固まる性質があるので、排水管に付着したまま放置すると詰まりの原因となりえます。

食器や調理器具に付着しているのが少量の油であっても、排水管内で蓄積すれば詰まりを引き起こしかねません。

なるべく油を拭き取ってから水や洗剤で洗い流すのがおすすめです。

またパイプクリーナーを使って排水管を掃除すれば、油の蓄積を防ぐこともできるので定期的に行うとよいでしょう。

【方法2】熱湯を流さない

キッチンに熱湯を流さないことも予防の一つです。

キッチンに使われている排水口や排水管は、主に塩化ビニルでできています。

塩化ビニルは腐りにくく強度が高いとして多くの建物で採用されていますが、耐熱性の低さがデメリットです。

熱湯を流すことで歪んだりひび割れたりと破損を引き起こす場合があるので、熱湯は流さないようにしましょう。

耐熱性は60℃程度といわれています。

カップラーメンのお湯や鍋のお湯を捨てるときは、冷ましてから流す、または水と一緒に流すようにしましょう。

【方法3】設備のメンテナンス時期を把握する

パッキンや排水ホースなどは消耗品なので、メンテナンス時期を把握しておくことも大切です。

適切な時期にメンテナンスを行えば、必要に応じて水漏れする前に部分的な修理や交換ができます。

たとえば水栓は10年前後、排水管は20〜30年がメンテナンス時期とされています。

使用頻度や環境によっては耐用年数よりも早く劣化することもあるため、不具合を見つけたら早めにメンテナンスするようにしましょう。

【方法4】定期的に水漏れ点検をする

専門業者による水漏れ点検を定期的に実施することも有効な予防策です。

素人では表面上でしか水漏れが発生しているかどうかがわからないので、気づいたときには修理が必要な状態になっていることも少なくありません。

しかし専門業者であれば隅々まで定期的に水漏れ点検を実施することにより、万が一水漏れした場合にも早期発見が期待できます。

修理の必要性や予防方法についても説明してくれるので、再発防止に最も効果的といえるでしょう。

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キッチンの水漏れ修理は自分でできる?

キッチンの水漏れ修理を自分でするのはおすすめできません。

水漏れ修理には専門的な知識と技術が必要なので、経験がない状態で修理をすると悪化したり再発したりするおそれがあります。

水漏れの修理は専門業者に依頼して、自分で行うのは応急処置までにしましょう。

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キッチンの水漏れ修理業者を選ぶときのポイント

ここでは、キッチンの水漏れ修理業者を選ぶときのポイントを解説します。

適切な修理業者を選んで、再発防止につなげましょう。

【ポイント1】水道局指定工事店に依頼する

修理業者を選ぶときは、水道局指定工事店であるか確認することをおすすめします。

水道局指定工事店とは、各自治体の水道局で水道工事を正しく施工できると認められた業者のことをいいます。

水道指定工事店に指定されるためには、一定以上の技術を持つ工事主任技術者が在籍していることや、専門的な機材や設備を持ち合わせていることが条件となります。

なお、水道局指定工事店ではなくても修理の依頼はできますが、工事できる範囲が異なるので注意が必要です。

業者の種類可能な工事範囲
水道局指定工事店給排水管の新設/増設/撤去など
指定されていない業者水栓の交換/補修など
(配管の取り替えは不可)

【ポイント2】水漏れの修理実績が豊富

水漏れの修理は、実績が豊富な業者に任せるのが安心です。

数多くの現場で水漏れを改善してきた業者であれば、どのような状況であっても最善を尽くしてくれるでしょう。

これまでどのような修理をしてきたのかは、業者のホームページに掲載されています。

状況ごとの修理内容や費用も掲載されている場合があるので、参考にしやすいのもおすすめポイントです。

【ポイント3】24時間対応可能な業者を選ぶ

キッチンからの水漏れは早めに対処することで、被害の拡大を防げます。

とくに激しく水漏れしている場合は、早急に対応してくれる業者に依頼したいものです。

そのためにも緊急性の高いときは、24時間対応している業者に相談するのがよいでしょう。

受付の方に状況を説明すると、現場から一番近い事務所から作業員を送ってくれます。

見積もりや修理プランの提案も現場で行ってくれることがほとんどなので、すぐに解決できるでしょう。

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【監修者】市村千恵

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