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目次
ステンレスキッチンの特徴とは?
ステンレスキッチンのステンレスとは、英語でstainless steelといい、錆びないという意味を持ちます。
素材としては、鉄を主成分としてクロムなどの金属と混ぜ合わせた合金です。
錆びない特徴を活かして、家電や鍋などに幅広く使用されています。
ステンレスは、キッチンのシンクだけでなくワークトップなどにも使用されており、熱に強く耐久性に優れているため業務用キッチンなどでも使用されています。
また、ステンレスは掃除などの手入れもしやすく、錆びにくいため衛生性能も高いのが特徴です。
そのため、ステンレスを使用したキッチンは多くの家庭で使用されています。
オールステンレスキッチンって何?
オールステンレスキッチンとは、シンクのみならずワークトップや扉などが全てステンレス素材でできているキッチンのことを指します。
キッチンのパーツはシンク、コンロ、ワークトップ(天板)、キャビネットに分けられます。
これら全てがステンレスで構成されているキッチンをオールステンレスキッチンと呼びます。
ステンレスキッチンのおすすめメーカーと人気商品
ここでは、ステンレスキッチンのメーカーと各メーカーの特徴や人気商品を紹介します。どのようなキッチンがあるかわからないと感じている方は、ぜひチェックしてみてください。
クリナップ
ステンレスキッチンといえば「クリナップ」といわれるほど人気のメーカーです。クリナップの特徴としては、キッチンのシンクやワークトップ、扉だけでなく、キッチンの骨組みまでもステンレスを採用している点です。
ステンレスはカビや湿気に強いため、骨組みなどの裏の部分まで綺麗な状態を保てるようにステンレスを採用しています。
クリナップからは、「STEDIA(ステディア)」と「CENTRO(セントロ)」を紹介します。
STEDIA(ステディア)
クリナップ | STEDIA(ステディア) |
商品価格 | 約75万円~ |
特徴 | ・「美コート」で汚れ予防 ・「流レールシンク」で節水効果 |
STEDIA(スティディア)は、シンクだけでなくワークトップ(天板)にも、特殊な加工を施した「美コート」を採用しています。
水と馴染みが良いコーティングによって汚れを浮かび上がらせるため、油汚れも落としやすくお掃除が簡単な点が特徴です。
また「流レールシンク」は排水口に向かって溝がついており、ゴミや汚れを流してくれます。
美コートで浮かした汚れを、流レールシンクが効率的に流すことでキッチンの衛生を守ってくれるのです。
CENTRO(セントロ)
クリナップ | CENTRO(セントロ) |
商品価格 | 約127万円~ |
特徴 | ・「美コート」で汚れ防止 ・「流レールシンク」で衛生的 ・ハイブリッドコンロ ・洗エールレンジフード |
CENTRO(セントロ)は、美コート・流レールシンクに加えて、業界初のIHとガス両方のハイブリッドコンロを採用しています。
「洗エールレンジフード」はフィルターとフィンが一体型となっており、ボタン一つでお湯洗浄ができるのが大変便利です。
従来のレンジフードのように、取り外して洗浄する必要がないため、手間がかかりません。
また設計からこだわっており、動線を考えた上でキッチンの真ん中からでも無駄な動きをせずに調理ができるよう「センターポジション設計」がなされています。
ナスラック
ナスラックもオールステンレスキッチンを販売しています。
ステンレス製のシンク開発に会社の創業期から取り組んでおり、現在でも日本の代表的なメーカーです。
ナスラックからは、「BAZERO(バゼロ)」と「SESPA(セスパ)」を紹介します。
BAZERO(バゼロ)
ナスラック | BAZERO(バゼロ) |
商品価格 | 約65万円~ |
特徴 | ・水じまいが良い「3方立ち上げ」 ・「ミーレ」食洗機取り扱い |
BAZERO(バゼロ)は、ナスラックのミドルグレードのキッチンです。
水じまいに優れた3方位立ち上げのシンクを採用しているため、水はねが少なくお手入れがしやすいのが特徴です。
水はねを防ぐことでシンク以外のカウンターに、水垢ができるのを防いでくれます。
ワークトップは、ステンレス、人造大理石、スペイン製セラミックの3種類から、扉の色は34色、取っ手は6種類の組み合わせから選べます。
組み合わせ次第でシャープな印象にも、エレガントな印象にも変化します。
SESPA(セスパ)
ナスラック | SESPA(セスパ) |
商品価格 | 約124万円~ |
特徴 | ・水じまいが良い「3方立ち上げトップ」 ・「ミーレ」食洗機取り扱い ・オールステンレス |
SESPA(セスパ)はワークトップや扉などの表面、引出し底板や背板、骨格となるキャビネットの隅々までステンレスを採用しています。
3方立ち上げと、ワークトップ(天板)の縁を継ぎ目なく立ち上げたラウンド設計で、抜群の水じまいとお手入れのしやすさが特徴です。
ワークトップ(天板)はミリ単位で間口サイズを変更でき、シンク側またはコンロ側のどちらか一方を伸ばせるのも魅力です。
デザイン性も高く、扉カラーは全44色と豊富なバリエーションを揃えています。
リクシル
LIXIL(リクシル)は、キッチンだけでなく浴室やトイレ、建具など、住宅のさまざまな建材を扱っている、トータルカンパニーです。
そのため、キッチンの扉と建具の素材を合わせるなどして、おしゃれなインテリアの組み合わせを楽しめるのが特徴です。
リクシルからは、「シエラS」と「リシエルSI」を紹介します。
シエラS
リクシル | シエラS |
価格 | 約52万円~ |
特徴 | ・スキットシンク ・「ナイヤガラフロー式」で衛生的 |
シエラSは長く使っても飽きのこないデザインと、求めやすい価格で人気のスタンダードのキッチンです。
シンク奥の段差にすばやく水を流し込むナイアガラフロー方式は、水流の広がりを抑え、食器を洗い流した汚れがシンク内に戻りにくい構造です。
調理後の洗い物や、シンクのお手入れが楽になるよう工夫されています。
また、ワークトップ(天板)は2種類、扉カラーは28色、取手、水栓、加熱機器もカラーが選べるパーツが用意されています。
リシエルSI
リクシル | リシエルSI |
価格 | 約73万円~ |
特徴 | ・スキットシンク ・ナイアガラフロー方式 ・Wサポートシンク |
リシエルSIは、機能性やデザイン性に優れたハイグレードのキッチンです。
リクシルSIでは、お手入れのしやすい「ナイアガラフロー式」のシンクに加えて、調理のサポートにも工夫が凝らされています。
「Wサポートシンク」は、2つのレーンとシンクサポートを組み合わせ、シンクの中で下ごしらえができるのが特徴です。
また、キャビネットにもステンレスを選択でき、サビや汚れに強く綺麗な状態のキッチンを長く保てます。
オプションも充実しているため、カスタマイズの幅が広いのが人気の理由の1つです。
サンワカンパニー
サンワカンパニーは低価格でありながら、多様なキッチンを取り扱っているメーカーです。
シンプルなデザインのキッチンをラインアップとして取り扱っており、扉の色などもカスタマイズできるため、オリジナリティの高いキッチンを作ることができます。
サンワカンパニーからは「グラッド45」と「ELEVATO(エレバート)」を紹介します。
グラッド45
サンワカンパニー | GRAD45(グラッド45) |
価格 | 約40万円~ |
特徴 | ・オールステンレス ・小口が見えない「留め加工」 ・サイレントレール |
GRAD45(グラッド45)はオールステンレスで、無駄のないシンプルなデザインが特徴的なキッチンです。
細部までこだわった「留め加工」は高い技術の職人技により、断面が見えないデザインでキッチンをシャープに見せます。
シンクは美しさが光るヘアラインと表面の傷や指紋が目立ちにくいバイブレーション仕上げの2種類から選べます。
収納も大容量で、デザイン性だけでなく機能性も兼ね備えたステンレスキッチンです。
ELEVATO(エレバート)
サンワカンパニー | ELEVATO(エレバート) |
価格 | 約62万円~ |
特徴 | ・小口が見えない「留め加工」 ・45°カットの手掛かりデザイン ・サイレントレール |
ELEVATO(エレバート)は、細部にまでこだわったデザイン性・機能性に優れたハイグレードのキッチンです。
裁断から溶接や研磨まで、職人が一枚ずつ丁寧に仕上げたステンレスキッチンの形状は、機械では再現できません。
すべての引き出しに45°カットの手掛かりが施され、スタイリッシュで上質感の高いデザインが魅力です。
なかでもキャビネットの扉はマット加工や鏡面加工など、バリエーションが豊富で3種類のワークトップ(天板)との組み合わせも楽しめます。
エイダイ(永大産業株式会社)
エイダイは住宅設備メーカーで、システムキッチンやバスなどを取り扱っています。
ステンレスの自社工場を持っているため、ステンレスキッチンに強みがあるのが特徴です。
人気のキッチンシリーズはハイグレードなものからベーシックなものまで幅広く取り扱っています。
エイダイからは、「ゲートスタイルキッチンS-1」と「ピアサスS-1ユーロモード」を紹介します。
ゲートスタイルキッチンS-1
エイダイ | ゲートスタイルキッチンS-1 |
価格 | 約84万円~ |
特徴 | ・オールステンレス ・高級なステンレス「SUS304」 ・匠のハンドメイド技術 |
ゲートスタイルキッチンS-1は、キッチンカウンター、シンク、フレームにステンレスの中でも高級な「SUS304」を使用しています。
全てにおいて職人の手作業で1つずつ仕上げられており、ステンレスの素材や機能・デザイン性を最大限に生かしています。
キッチンに必要な機能を絞り込み、フレーム構造で風通しが良い、こだわりの詰まったキッチンです。
またキャビネットの引き出しの底板・背板は一枚のステンレスで継ぎ目がないため、ひと拭きで掃除ができるのも特徴の1つです。
ピアサスS-1ユーロモード
エイダイ | ピアサスS-1ユーロモード |
価格 | 約114万円~ |
特徴 | ・環境に優しいステンレス「NSSC180」 ・匠のハンドメイド技術 ・Skismブランドに対応した6つの扉 |
ピアサスS-1ユーロモードは、ステンレスをベースキャビネットの補強材など目に見えない部分まで仕様した高耐久設計のキッチンです。
匠のハンドメイド技術と、環境に優しいステンレス「NSSC180」で、耐久性が高い・ニオイや湿気がこもりにくい・清潔に保てるなど、優れた機能性を誇ります。
EIDAI(エイダイ)の新ブランドである「Skism」の6種類の扉から、組み合わせが可能で高級感溢れるラインナップからのカスタマイズが可能です。
トーヨ―キッチンスタイル
トーヨーキッチンはワークトップ、キッチンパネルなどに強みを持っているメーカーです。
また他のメーカーのキッチンに無い「エアフロー」と呼ばれるキッチンの脚部分に特徴があります。
これは足元の通気性を高め、キッチン全体の空調管理を可能にします。
トーヨーキッチンスタイルからはBAY(ベイ)とiNO(イノ)を紹介します。
BAY(ベイ)
トーヨーキッチンスタイル | BAY(ベイ) |
価格 | 約40万円~ |
特徴 | ・3Dシンク ・ワークスペースを広げる3枚のプレート ・高品質なステンレス「SUS304」 |
BAY(ベイ)は高品質なステンレス「SUS304」を標準採用したキッチンで、ワイドなシンクを立体的に使う「3Dシンク」を採用しています。
野菜を洗う・お肉を切る・盛り付けるなど加熱調理以外の作業がシンク内でおこなえるため、大変便利です。
さらに、スライドできる専用のまな板と、水切りができるマルチプレートなどあわせて3枚のプレートが標準装備されています。
インテリアにあわせてカラーとデザインを選べ、匠の研磨技術が楽しめます。
iNO (イノ)
トーヨ―キッチンスタイル | iNo(イノ) |
価格 | 約80万円~ |
特徴 | ・3Dシンク ・パラレロシンクで「ゼロ動線」 ・高品質なステンレス「SUS304」 ・新感覚のステンレスデザイン |
iNOは、創業から80年以上を誇るステンレスの加工技術が詰まった、トーヨーキッチンスタイルのハイグレードキッチンです。
一歩も動かず調理ができる「ゼロ動線」は、調理スペースをシンクに内蔵する「パラレロ」で極限までシンクとコンロを近づけた方法です。
シンクでさまざまな作業ができ、コンロまでの横移動を必要としないため、大変便利に調理がおこなえます。
またキャビネットは、柔らかな雰囲気の「キルト」や、雪紋をイメージした「シュカブラ」など豊かなバリエーションから選べます。
キッチンに最適な特性はそのままに、特殊な技術でステンレスに施した「新感覚のステンレスデザイン」は大変美しく魅力的です。
IKEA
IKEAは北欧家具のメーカーです。
低価格ながらもおしゃれなデザインの商品やアフターサービスの良さなどが人気を博している理由です。
世界中で事業展開している人気のメーカーです。
IKEAからは「VARSTA(ヴォールスタ)」を紹介します。
VARSTA(ヴォールスタ)
IKEA | VARSTA(ヴォールスタ) |
価格 | 組み合わせにより異なります |
特徴 | ・ニッケルフリーのステンレス ・METOD(メトード)に取付自由 |
VÅRSTA (ヴォールスタ)は、扉や引き出しの前部がステンレス素材で作られており、頑丈で光沢のあるステンレス素材が特徴です。
IKEAのステンレススチールは、ニッケルフリーで作られています。
IKEAのシステムキッチン、METOD(メトード)に取り付けられるため、多様なカスタマイズを楽しめます。
ステンレスキッチンの価格相場
ステンレスキッチンの本体価格の相場は、約50万円~約250万円です。
価格相場の幅が広い理由としては、以下の2つが考えられます。
・ステンレスキッチンにもさまざまな種類がある
・設置するキッチンの形式で価格が変わる
以下の表のように、ステンレスキッチンにはさまざまな種類と形式があります。
ステンレスキッチンの種類 | ・一部がステンレスのキッチン ・オールステンレスキッチン ・オーダーメイドキッチン |
設置するキッチンの形式 | ・I型キッチン ・L型キッチン ・Ⅱ型キッチン ・アイランドキッチン |
ステンレスキッチンの種類の中でも、オールステンレスやオーダーメイドキッチン、機能性やデザイン性が高いものは価格が上がります。
メーカーやグレード、ステンレスの表面加工の種類によっても価格は変動します。
設置するキッチンの形式では、Ⅱ型やアイランド型などのキッチンの価格は高額です。
複雑な形状やキッチンが大きくなるほど加工に手間がかかるので、価格が上がってしまうのです。
一方、コンパクトでシンプルなタイプのステンレスキッチンは価格が低めです。
予算にあわせて、好みのステンレスキッチンを上手に選びましょう。
ステンレスキッチンにリフォームした事例
ここでは実際にステンレスキッチンにリフォームした事例を紹介します。
ステンレスキッチンへのリフォームを検討している方は、イメージを深めるためにもぜひチェックしてください。
クリナップ製ステンレスキッチン「ステディア」にリフォームした事例
リフォーム費用 | 約124万円~ |
工期 | 5日 |
メーカー名 | クリナップ |
商品名 | ステディア |
こちらのキッチンでは、ステンレスキャビネットを採用しており、調理で汚れが付いてしまってもお手入れが簡単にできるキッチンです。
キッチン上部の開放感もあり、ダウンライトで高級感のある空間が実現しました。
L字型のクリナップ「ステディア」にリフォームした事例
リフォーム費用 | 約158万円~ |
工期 | 6日 |
メーカー名 | クリナップ |
商品名 | ステディア |
クリナップの「ステディア」L字型のキッチンを、角部分も工夫がなされた収納スペースで便利にリフォームしています。
同色のカップボードに、キッチン家電もきれいに収納でき、すっきり高級感のあるキッチンになっています。
間取り変更を行いキッチンを移動してステンレスキッチンにリフォームした事例
リフォーム費用 | 約134万円~ |
工期 | 約1ヶ月~ |
間取り変更に伴い、壁付けから対面のオールステンレスキッチンにリフォームしました。
ステンレスキッチンは木材との相性も良く、シックな床材の色合いがステンレスの高級感を引き出してくれます。
キッチンの雰囲気をガラリと変えたい方は、間取り変更も検討してみてください。
セミオーダーでオールステンレスキッチンにリフォームした事例
メーカー名 | THINAKA Ⅱ |
オールステンレスキッチンのペニンシュラ型キッチンにリフォームした事例です。
THINKA(シンカ)はセミオーダーのシステムキッチンで、好みのパーツをカスタマイズできるのが特徴です。
オールステンレスの風合いがスタイリッシュで高級感がある雰囲気に仕上がっています。
フルリフォームでオールステンレスキッチンを採用した事例
リフォーム費用 | 約672万円~ |
工期 | 約2ヶ月~ |
※リフォーム費用にはキッチン以外も含まれます。
フルリフォームにともない、独立型だったキッチンをオールステンレスのペニンシュラ型のオープンキッチンにリフォームしました。
ブラックチェリーの床材に、ステンレスキッチンが引き立っています。
スタイリッシュでありながら柔らかな雰囲気の、開放的な空間になりました。
素材やインテリアにこだわり抜いてステンレスキッチンをリフォームした事例
リフォーム費用 | 約600万円~ |
工期 | 約1.5ヶ月 |
※リフォーム費用にはキッチン以外も含まれます。
ご希望の予算内で、こだわりが多く詰まったリフォームを実現した事例です。
無垢フローリングとアクセントクロスで、キッチンがさらに際立っています。
キャビネットよりカウンターを高めにすることで、お部屋から見えるキッチンがすっきりとおしゃれな空間に仕上がりました。
ステンレスキッチンの7つのメリット
業務用や家電だけでなく、多くの家庭で使用されているステンレスキッチンには、どんな魅力(メリット)があるのでしょうか。
ステンレスキッチンのメリット・デメリットを知っておくと、キッチンを選ぶ際にイメージが湧きやすくなります。
こちらでは、ステンレスキッチンのメリットを7つ解説しますので参考にしてください。
メリット1. 耐久性に優れサビに強い
ステンレスのメリットの1つはサビにくさです。
ステンレスは主成分を鉄としてクロムなどの金属と混ぜ合わせ、表面に「不動態皮膜」と呼ばれる膜を形成します。
「不動態皮膜」は傷がついてもすぐ再生し、サビの発生を防ぎます。
そのため、サビによる不衛生からキッチンを守り、美しい外観を保てるのです。
サビが発生しにくいため、耐久性が高く長期間使用できるのが魅力です。
メリット2. 熱や湿気に強い
ステンレスは耐熱性にも優れています。
キッチンは高温の鍋やフライパンを置いたり、熱湯を使用したりするため、熱による劣化が激しい場所です。
ステンレス素材は高温のものを置いても、損傷しません。
また、ステンレスは湿気にも強くカビにくいという特徴もあります。
キッチンは日常的に水を使う場所でもあるため、カビにくいステンレス素材はキッチンに最適です。
熱や湿気にも強く、劣化を防げるのもステンレスキッチンのメリットです。
メリット3.汚れや臭いがつきにくい
ステンレスキッチンは、汚れや臭いがつきにくいのが特徴です。
ステンレスの表面は加工により、内部に汚れが浸透しにくいため、汚れがついても簡単に落とせます。
キッチンは食材を扱うため、食材の臭いが染み付きやすい場所です。
しかしステンレスキッチンは、水や油、食材などの汚れをすぐに落とせるので臭いがつきにくいのです。
汚れや臭いがつきにくいステンレスキッチンは、衛生的で清潔感を保ちやすいといえるでしょう。
メリット4. 掃除が簡単でお手入れがしやすい
ステンレスキッチンは、汚れが染み込みにくいため掃除が簡単です。
色の濃い醤油やソースなどの調味料も、着色せず表面をサッと拭き取ると簡単に汚れが落ちます。
油汚れも、家庭用洗剤などで簡単に拭き取れるためお手入れがしやすいのが特徴です。
特にオールステンレスキッチンは、シンクとの継ぎ目がなく溝に溜まった汚れを落とすのに苦労しません。
毎日使う場所が、掃除が簡単でお手入れがしやすいのは大変魅力的です。
メリット5. 比較的リーズナブル
ステンレスは、他の素材に比べると価格が安い傾向があります。
ステンレス以外に挙げられるキッチンの素材は、人工大理石や天然石などです。
たとえば、シンクが人工大理石でワークトップ(天板)がセラミックの組み合わせと比べると、メーカーにもよりますが、約20万円ほど安くなります。
耐久性に優れ、長期間使用できるので、改修費用なども考慮するとリーズナブルだといえるでしょう。
メリット6. シャープな外観でデザイン性が高い
ステンレスキッチンは、見た目がシャープでおしゃれなデザインが人気です。
加工の方法によっては、柔らかみのあるソフトな印象も与えられるので、好みに合わせて変化します。
また、ステンレスキッチンのシンプルな外観は、さまざまなインテリアの素材と相性が良く、どんな部屋とも合います。
特に、オールステンレスキッチンは、スタイリッシュで洗練された雰囲気があり、大変魅力的で人気です。
機能性だけでなく、デザイン性が高いのもステンレスキッチンの魅力です。
メリット7. 素材が環境にやさしい
ステンレスは耐久性があるだけでなく、リサイクルができ環境にやさしいエコ素材です。
サビに強く経年の劣化も少ないため、高い品質のまま新しい製品に再利用されています。
現在作られているステンレスの約80%が、リサイクルされているといわれています。
また、ステンレスは環境に負荷のかかる塗装も必要としません。
リサイクル率が高くメンテナンスフリーなステンレスは環境にやさしい素材といえるでしょう。
ステンレスキッチンのデメリット
メリットが多いステンレスキッチンですが、残念ながらデメリットも存在します。
こちらでは4つのデメリットを紹介します。
デメリット1. 傷や凹みがつきやすい
ステンレスキッチンは、表面に細かい傷がつきやすいというデメリットがあります。
たとえば調理中、不意に物をぶつけてしまったり、目の粗いスポンジやタワシでこすったりした場合です。
ステンレスについた細かい傷は、光沢を損ない劣化のスピードを早めかねません。
傷を目立たせないためにも、表面加工がしてあるステンレスキッチンを選ぶのがおすすめです。
また、重いものや固いものを落としてしまうと、表面に凹みができる可能性があります。
大きな凹みは簡単に直せないため、重いものや固いものを扱う際は、十分に注意しましょう。
デメリット2. もらいサビのリスク
ステンレスはサビに強い素材ですが、「もらいサビ」には注意が必要です。
他の金属サビがステンレスの表面に付着することを「もらいサビ」といいます。
ステンレス自体は錆びていなくても、塩素などのサビの原因となる物質が付着すると「もらいサビ」が起こりやすくなります。
普段から、金属製の缶やスプーン、タワシなどを置きっぱなしにしないようにしましょう。
万が一、サビが発生した場合はステンレスクリーナーやクリームクレンザーで拭き取ると落とせます。
デメリット3. 経年劣化により光沢が失われやすい
ステンレスは使用するうちに、年数とともに光沢が薄れていきます。
光沢が薄れる原因の一つが、表面に蓄積された汚れや傷です。
新品のときはピカピカと輝いていても、10年後には光沢が薄れてくすんだ色になる場合もあります。
長期間ステンレスの光沢を維持したい方は、水や塩分、汚れをこまめに拭き取ってください。
毎日の掃除により劣化のスピードを抑えられ長期間の光沢を維持できます。
ただ、年月を重ねて光沢が変化するのも、ステンレスキッチンの味わいです。
どの程度光沢を維持したいかによって、掃除の頻度を決めるのもよいでしょう。
デメリット4.水垢がつきやすい
キッチンは日常的に水を使うため、汚れが出やすく水の跡が残りやすい場所です。
特にステンレスキッチンは、水の跡を放っておくと水垢になります。
ついてしまった水垢は汚れが目立ちやすく、気になる方も多いでしょう。
水垢の原因である水道水に含まれるミネラル成分は、時間が経つと固まって落としにくくなります。
落としにくい水垢や汚れは、重曹などのクレンザーやメラミンスポンジを使ってこすると落とせます。
キッチンの使用後は、こまめに乾いた布で水分を拭き取るのが水垢予防におすすめです。
ここまで読んで、ステンレス製のキッチン向いてないかも…と思った方は「キッチンシンクの素材と機能を徹底比較!失敗しない選び方とは?」をご覧ください。他のタイプのキッチンについても詳しく説明しています。
後悔しないステンレスキッチンの選び方は?
キッチンリフォームを一度おこなうと、簡単に変更や交換はできません。
リフォームしてから後悔しないような、キッチン選びのポイントを解説します。
部屋の広さにあったサイズを選ぶ
適切なサイズのキッチンを選ぶのは、後悔しないために重要なポイントです。
部屋の広さに比べて大きすぎるキッチンを選ぶと、さまざまな問題が発生します。
たとえば、通路の幅が十分に取れないと、調理や片付けがしにくくなります。
キャビネットの扉の開閉も、しづらくなるかもしれません。
確保したい通路やスペースのサイズをしっかり測って、部屋の広さに適したサイズのキッチンを選ぶようにしましょう。
以下ではタイプ別のサイズを表で記載しましたので、参考にしてください。
キッチンの形式 | キッチンの奥行き | キッチンの間口 |
I型キッチン | 60cm~65cm | 120cm~300cm |
L型キッチン | 65cm | 辺A 180cm~300cm 辺B 165cm~180cm |
Ⅱ型キッチン | コンロ側 70cm~105cm シンク側 60cm~65cm | コンロ側 120cm~225cm シンク側 150cm~225cm |
アイランドキッチン | 75cm~97cm | 233cm~278cm |
※キッチンの奥行きはレイアウトの奥行きです。
※キッチンの大きさは商品により異なります。
居住スペースにあったデザイン
ステンレスキッチンは、そのシンプルなデザイン性から比較的、どんなお部屋にもあわせやすいのが特徴です。
しかし、ステンレスキッチンにもさまざまなタイプがあります。
一部だけをステンレスにするのか、オールステンレスにするのかでも雰囲気は変わります。
ワークトップ(天板)を人工大理石などに変えたり、扉を木目調のものに変えたりと、組み合わせやバリエーションも多様です。
お部屋の雰囲気にあわせてステンレスキッチンを選ぶのも、後悔しないために大切なポイントです。
予算に合わせたリフォーム計画
ステンレスキッチンにリフォームする際、予算とリフォーム内容をしっかり計画するのも必要です。
ステンレスキッチンの機能性やデザイン性にどこまでこだわるのか、オプションはどんなものを追加したいのかなどでも価格は変わります。
また、キッチンだけでなく周辺の壁や床材なども併せてリフォームが必要な場合もあるでしょう。
ステンレスキッチン本体の価格だけでなく、トータルしておこなうリフォームの内容を把握したうえで予算にあわせて計画を立てるのは重要です。
ステンレスキッチンを快適に使うポイントは?
ステンレスキッチンを長く快適に使うには、意識するポイントがあります。
日常から、少し気をつけるだけで、ステンレスキッチンを快適に使い続けることが可能です。
以下でポイントを3つ解説しますので、ぜひ参考にしてください。
日々のお手入れと定期的なメンテナンス
ステンレスキッチンは、汚れを簡単に落としやすくお手入れがしやすい素材です。
しかし汚れや水はねをそのままにしておくと、汚れがこびりついたり、カビやサビが発生したりするため注意が必要です。
ステンレスキッチンの簡単な汚れは水拭きで、油汚れは食器用洗剤で落とせます。
汚れを落とした後は、水分が残らないように乾いた布で拭き取ると、水垢やカビが付きにくくなります。
日々のお手入れと定期的なメンテナンスで、長期間にわたりキッチンの美しさをを保つことが可能です。
傷や凹みを防ぐ対策
ステンレスキッチンに、重いものや固いものを落としたりぶつけたりすると、表面に傷や凹みがついてしまいます。
大きな傷や凹みがつくと簡単に修理ができないため、重い鍋や固い調理器具などを扱う際は、十分に注意しましょう。
シンクやワークトップ(天板)に、エンボスなど凹凸の加工を施したものを取り入れると、傷がつきにくいのでおすすめです。
また、あらかじめ汚れや傷から守るコーティング加工の、ステンレスキッチンを選ぶのも対策の一つです。
収納と配置の工夫
ステンレスキッチンを長く快適に使うためには、適切な収納を確保するのも重要です。
収納が不足すると、調理器具などが出しっぱなしになり、ステンレスの傷やサビの原因にもなりかねません。
収納スペースを十分に確保できたら、収納する配置も意識しましょう。
シンクやコンロ下のスペースに、よく使う調理器具やフライパン、鍋などを効率よく配置しておくと片付けやすくなります。
効率よく収納できると扉の開閉頻度も下がり、スレンレスキッチンの劣化予防につながります。
収納と効率的な配置により、長期的かつ快適にステンレスキッチンを使えるでしょう。
ステンレスキッチンはオーダーメイドも可能!
自分好みのステンレスキッチンにこだわりたい方は、オーダーメイドでのリフォームも可能です。
オーダーメイドは、キッチンのデザインやサイズ、素材や設備機器などがカスタマイズでき、自由度が高いのが特徴です。
建物やお部屋にあわせた設計が可能で、既製品のキッチンでは難しいレイアウトができます。
キッチンの高さも調整できるため、既製品で高さが合わない方は、オーダーメイドキッチンにすると、調理がしやすくなるかもしれません。
デザインや機能にこだわって世界に一つのキッチンを作りたい方には、オーダーメイドキッチンがおすすめです。
ただし、オーダーメイドの場合は価格が高くなる可能性があるため、予算にはゆとりを持ってリフォーム計画を立てましょう。
オーダーメイドのキッチンについて詳しく知りたい方は「オーダーメイドキッチンの相場費用は?導入時の注意点も解説」の記事を参考にしてください。
費用を抑えてシステムキッチンにリフォームするコツ
ここまで、ステンレスキッチンの特徴について解説してきました。
実際にキッチンのリフォームを検討している方は、ステンレスキッチンについて理解が深まったのではないでしょうか。
ここではリフォームの際に、費用を抑えてシステムキッチンにリフォームするためのポイントを紹介します。
シンクや天板だけステンレス製にする
オールステンレスキッチンとなると、デメリットとして価格が高くなってしまうことがあります。
ステンレスの錆びにくさや耐久性などに魅力を感じているものの、価格を抑えたいと考えている方もいるでしょう。
そんな方にはシンクや天板だけにステンレスを採用する方法をおすすめします。
この方法によって、扉や収納部分はデザインを楽しみつつ、ワークトップやシンクはステンレスのメリットを享受することができます。
ステンレスフレームキッチンを選ぶ
ステンレスフレームキッチンにすることでも、価格を抑えることが可能です。
ステンレスフレームキッチンは引き出しやコンロなどを別オプションで付けることになりますが、予算に応じて必要最低限のオプションを選ぶことで料金の調節が可能です。
リフォーム費用の比較見積もりを行う
リフォーム費用を抑えるために、比較見積もりを行うことも重要なポイントです。
理由としては、業者によってメーカーから商品を仕入れる際の価格が大きく変わることはありませんが、業者ごとに工事費用などが異なるためです。
1つの業者の見積もりだけではさらに安く施工できる可能性があるのかどうか判断が難しくても、複数業者の見積もりを比較することで適正な価格を把握することができます。
しかし、どの会社を選べば良いかわからないと感じている方や、複数の会社に同じ内容を伝えるのが面倒に感じている方もいるでしょう。
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