目次
3LDKにおける間取りの特徴

3LDKとは、LDK+個室3つの間取りを指します。おもに子育て世帯や同居世帯に人気の間取りとなっており、3人家族や4人家族でものびのびと過ごせるようになっています。
個室が3つあるため、夫婦の寝室にくわえて子供部屋を2つ設けられるのが特徴です。書斎やシアタールームなど多用途に利用できることから、ライフスタイに変化があっても対応できる魅力もあります。
3LDKにリノベーションするメリット
ここでは、3LDKにリノベーションするメリットを解説します。

3LDKは個室が3つあるので、幅広い家族構成に対応できるのが大きなメリットです。部屋の使い方によっては、最大5人家族まで暮らせるでしょう。
💡部屋の使用例
・主寝室+子供部屋×2
・主寝室+書斎+子供部屋
・夫婦それぞれの寝室+子供部屋
・主寝室+子供部屋+ゲストルーム
・夫婦の寝室+子供部屋+祖父母の寝室
3LDKにリノベーションすると、家族それぞれの収納スペースを確保できるのもメリットのひとつです。
各部屋に収納スペースを設置すれば衣類はもちろん、学校や仕事関係の荷物も収納できるため、家族間でもしっかりプライバシーを守れます。個人の収納スペースを確保したい場合は、3LDKにリノベーションするのがおすすめです。
3LDKはファミリー層に人気の間取りです。そのため、将来的に売却することになっても買い手が見つかりやすいというメリットもあります。
3LDKに間取り変更した上で内装や水回りもリノベーションできれいにすれば、比較的早く買い手が見つかるでしょう。
3LDKにリノベーションするデメリット
ここでは、3LDKにリノベーションするとどのようなデメリットがあるのか解説します。
ライフスタイルの変化で、将来的に部屋が余ってしまう可能性も少なくありません。
たとえば、子どもが独立して子供部屋が不要になったり、リモートワークのない会社に転職したことで書斎が不要になったりすることもあります。
使わない部屋を放置することになれば、無駄なスペースになってしまい兼ねません。3LDKにリノベーションするときは、将来の使い方について考えることも大切です。
3LDKは部屋数も多く、間取りとしては広い部類に入ります。そもそもLDKスペースが大きい上、部屋数も多いため、掃除する範囲が非常に広く大変です。
特に部屋が余っている場合には、不要な部屋まで掃除をしなければいけません。お掃除ロボットを活用するなど、少しでも日常生活における家事の負担を減らしましょう。
賃貸物件の場合、3LDKは費用の回収までに時間がかかる傾向にあります。多少家賃が高くても入居してくれる可能性の高い3LDKですが、間取りの大きさから初期投資の費用がどうしても高額になりがちです。
また、賃料の相場によってはリノベーションした際の費用を、賃料に上乗せしにくい場合もあります。そのため、空室にならずとも費用の回収までにかかる時間が自ずと長くなってしまうのです。
3LDKのリノベーションで快適性を高めるポイント
ここでは、住まいの快適性を高める3LDKのリノベーションポイントを解説します。計画的にリノベーションすればより心地のよい住まいになるため、しっかり考えましょう。

3LDKに間取りを変更する場合は、LDKがなるべく広く見えるように工夫することが大切です。LDKは家族や来客がくつろぐ空間のため、開放感を得られるようにしておくとよいでしょう。
特に2LDKから3LDKにする際は、LDK空間を削って部屋数を増やすことも少なくありません。このような場合は、LDK内に間仕切り壁を設けなかったり明るいインテリアにしたりするのがコツです。
LDKを開放的な空間にするために、キッチンはオープンにするのがおすすめです。リビングダイニングとキッチンの間仕切り壁を撤去して吊戸棚をなくせば、すっきりしたキッチンになります。
具体的には、アイランドキッチンやペニンシュラキッチン、セパレート型キッチンが挙げられます。回遊性も高まるため、家事効率もアップするでしょう。
3LDKのリノベーションをする際は、あらかじめ部屋の用途を決めておくとプランニングがしやすくなります。
たとえば、LDKを広く確保したい場合は、各個室をコンパクトにするのも手段のひとつです。
将来的に個室を間仕切りって4LDKにしたい場合は、広めの部屋を1つ用意しておくと対応しやすくなります。
部屋の用途を決めることで必要な広さや部屋の形などがわかってくるので、将来も見据えながら暮らしをイメージしましょう。
収納量を増やしたかったり片付けの動線をコンパクトにしたかったりする場合は、ウォークインクローゼットの設置を検討しましょう。
各部屋に収納スペースを設けるよりも、まとめて収納できるスペースをつくれば、片付けや管理がしやすくなります。
結果家事の時短にもつながり、快適性も高まるでしょう。
ウォークインクローゼットを新設するとなれば大掛かりな工事になるため、リノベーションのタイミングが最適です。
間取り変更の伴うリノベーションをする際は、回遊性を意識しましょう。
各部屋へのアクセスのしやすさや家事動線がコンパクトになるように間取りを考えると、無駄なく動き回れるようになります。
たとえば「玄関→リビング→洗面室→玄関」のように家の中をぐるりと回れる間取りにすれば、よりスムーズに移動できるでしょう。
3LDKにリノベーションする場合は、将来の使い道も考えましょう。よくあるのは、子どもが独立すると子供部屋が不要になることです。
使い道を考えていなければ、物置扱いになったりホコリが溜まったりしてしまいかねません。
夫婦二人暮らしになったときを想定すると、壁紙や床材を張り替えて書斎やゲストルームなどに有効活用してみてはいかがでしょうか。
将来的に2LDKや1LDKにしたいと考えているのであれば、間取り変更できるように構造に気をつけてリノベーションするのがおすすめです。
3LDKのリノベーションにかかる費用

3LDKのリノベーションにかかる費用相場は、600万〜1500万円が目安です。
| リノベーション内容 | 費用相場 |
|---|---|
| トイレ | 15万円〜 |
| お風呂 | 40万円〜 |
| キッチン | 80万円〜 |
| フローリングの張り替え | 20万円〜 |
| 壁紙の張り替え | 10万円〜 |
| 間仕切り壁の設置とドアの増設 | 20万〜50万円 |
| 間取りの変更 | 20万〜100万円 |
リノベーションにかかる費用は、施工範囲や設備のグレードなどで変動します。水回り設備の移設や間取り変更など大掛かりな工事を行えば、高額になるため注意しましょう。
3LDKのリノベーション費用が変動する要素
3LDKのリノベーション費用が変動する要素にはさまざまあります。
ここで解説する要素に該当する場合は、費用が高くなる可能性もあると考え、余裕をもたせた予算組みを心がけましょう。
一般的に施工範囲が広くなればなるほど、リノベーション費用は高くなる傾向にあります。床の張り替えだけではなく、水回り設備の交換や間仕切り壁の撤去などが伴えば大掛かりな工事になります。
リノベーションにかかる費用は、工事の規模や工数に見合う形で算出されるのが一般的です。施工範囲が広い場合はその分人件費もかさむため、費用は高くなると考えましょう。

インテリアスタイルにこだわると壁材や床材などのデザイン性が高まり、内装材のグレードがアップします。商品価格はグレードが上がるにつれて高くなるため、デザイン性の高いものを選ぶと予算オーバーになることも少なくありません。
なるべく予算内に抑えるためにも、シンプルな内装を選ぶのがよいでしょう。シンプルな内装であっても色や柄、素材によって洗練された空間演出は十分可能です。

新しく設置する水回りや空調などのグレードによっても費用は変動します。たとえば、オプションも数多く選んでしまうとその分費用は高くなるでしょう。
特にキッチンのように便利なオプションが多数ある設備は、厳選するのが難しくなります。費用を抑えてリノベーションするためにも、予算にあうグレードの設備を選ぶことが大切です。
3LDKのマンションにエレベーターがない場合は、リノベーション費用が高くなる場合もあるので注意しましょう。エレベーターがないマンションは、キッチンやお風呂などの重たい設備も階段での搬入になります。
また、エレベーターがあったとしても高層階の場合は、来るまでに時間がかかり、作業時間がのびるおそれもあります。エレベーターの有無や階層によって追加費用が発生するのか、あらかじめ確認しましょう。

戸建ての場合、2階にキッチンやお風呂などがあると追加費用が発生することも少なくありません。階段の使用、もしくはクレーンを用いて吊り下げ・吊り上げ作業が伴う場合もあるためです。
これらは手間も人手もかかるため、万が一に備えて予算に組み込みましょう。
3LDKのリノベーション費用を抑えるコツ
3LDKのリノベーションにかかる費用は、内容によって異なります。少しでも安く実施したいと考えている人は、ここで解説するコツを覚えておきましょう。

3LDKのマンションリノベーションでは、既存の間取りを最大限に活かすことをおすすめします。間取りを変えるとなれば、壁の撤去や増設に伴って内装工事が必要になるからです。
既存の間取りを最大限活かすリノベーションを行うと、設備や内装材の交換などですむだけでなく、費用面も比較的安く抑えられます。
間取りを大幅に変えることで暮らしやすさや費用面で後悔する可能性もあるため、リスクを避ける点でも効果的な方法といえるでしょう。
設備にオプションをつける場合は、必要最低限に抑えましょう。オプションは追加費用が発生するため、あれこれと採用すると予算オーバーになりかねません。
どうしてもオプションをつけたい場合は、予算内に収まるように優先順位をつけるのがポイントです。本当に必要だと思ったものを厳選してランキングをつければ、予算を圧迫せずにオプションを選べるでしょう。
複数箇所をリノベーションする場合は、まとめて施工できる業者に依頼するのがおすすめです。まとめて依頼することで商品の発注や搬入、工事の段取りなどがしやすくなるため、値引きしてくれる場合があります。
ただし、施工業者によって得意とする分野は異なるので注意しましょう。
まとめて依頼する場合は施工実績を確認した上で、信頼できるか判断することが大切です。
これから3LDKの中古マンションを購入してリノベーションする場合は、築浅を選ぶのが費用を抑えるコツです。築浅であれば配管や下地などの劣化があまり進んでいないため、大掛かりな補修を必要としません。
設備や内装の交換のみでイメージチェンジできれば、費用を抑えてリノベーションできるでしょう。
中古マンションのリノベーションを考えている人は、築浅かつ理想の間取りに近い物件探しをおすすめします。

納得のいく費用でリノベーションするためにも、相見積もりをとりましょう。同じリノベーション内容でも、施工業者によって提示価格は異なります。
相見積もりでは複数の提示価格を比べられるので、予算内でできる施工業者を見つけられるでしょう。後悔しないためにも、3LDKのリノベーションをする際は相見積もりをとるのがおすすめです。
ここでは、3LDKのリノベーション事例を2つ紹介します。


| 費用 | 約60万円 |
| 工事期間 | 4日 |
| 面積 | – |
| 施工範囲 | 床・フローリング、リビング |
なるべくコストをかけずにリノベーションしたい気持ちを汲み取り、床の張り替えを行いました。しかし一方で、既存の床材を剥がして新しい床材を張る場合は、撤去費用や処分費用がかかるといった懸念点もあります。
そのため今回は重ね張りを提案し、比較的安くリノベーションしました。薄い床材を採用することで建具などと干渉することなく、きれいな床になっています(施工:アイテックホーム)。


| 費用 | 約530万円 |
| 工事期間 | 1か月 |
| 面積 | 152㎡ |
| 施工範囲 | トイレ、キッチン、浴室、洗面所、壁、床、 階段、リビング、ダイニング |
子どもが巣立ったことをきっかけに、夫婦二人でのびのびと過ごせる1LDKへのリノベーションを提案しました。部屋数を減らすことでリビングダイニングや寝室が広くなり、移動しやすい住まいになったのがポイントです。
キッチンは対面式に変えてカウンターとベンチも設置し、ダイニングテーブルのいらない食事スペースに。以前よりも窓からの光が部屋に差し込みやすくなり、明るい空間が実現しました(施工:株式会社ライズワークス)。
【Q&A】3LDKのリノベーションに関するよくある質問
- マンションで3LDKから4LDKにリフォームする際にかかる費用は?
-
マンションで3LDKから4LDKにリフォームする際にかかる費用相場は、100万〜300万円が目安です。
- 戸建てで3LDKから4LDKにリフォームする際にかかる費用は?
-
戸建てで3LDKから4LDKにリフォームする際にかかる費用相場は、マンション同様100万〜300万円が目安です。耐震性や断熱性など、建物性能の向上を目的としたリフォームでは、相場よりも高くなる可能性もあります。
合わせて読みたい! - 2LDKを3LDKにリフォームする費用は?
-
2LDKを3LDKにリフォームする際にかかる費用相場は、10万〜300万円が目安です。簡易的に空間を仕切る場合は比較的安くリフォームできます。本格的に間取り変更する場合は、数百万円かかることも少なくありません。
- 3LDKを2LDKにリノベーションすることは可能?
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3LDKを2LDKにリノベーションすることは可能です。間仕切り壁を撤去して内装を整えれば、違和感のない2LDKになるでしょう。家族の人数が減ったときや部屋を広々と使いたいときは、間取りを変えるのも手段のひとつです。
合わせて読みたい! - マンションの3LDKのフルリノベーションにかかる費用は?
-
3LDKのフルリノベーションにかかる費用相場は、1800万〜3000万円が目安です。フルリノベーションは施工範囲が広いため、高額になることを想定して予算に余裕を持たせましょう。
リノベーション・フルリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
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