リノベーションの見積もりを取る方法は?注意すべきポイントと費用例について

リノベーション 見積もり

大がかりな工事が伴うリノベーションは、どうしても費用が高額になりがちです。しかし、その費用は、業者に言われるがままに決まるわけではありません。あなたの理想の住まいを実現するために、そして相場よりも数十万、数百万円多く支払ってしまう事態を避けるために、鍵となるのが「見積もり」に関する正しい知識です。
本記事では、高額なリノベーション費用を賢く、そして納得感を持っておさえるための「見積もりの見方」「費用を左右するポイント」を徹底解説。具体的な費用例や、失敗しない業者との交渉術まで、あなたのリノベーション計画を有利に進めるための極意をご紹介します。

2025年11月10日更新

監修記事
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リノベーションの見積もりの具体的な内容は

リノベーション施工例:フレッシュハウス

 リノベーションの工事費用は、一般的に1㎡あたり約10~約15万円が相場の価格となっています。

しかし、システムキッチンを導入したり、機能性とデザイン性を兼ねそなえた壁紙に張り替えたりすると、選ぶ内容によっては価格が大分変わってきます。

納得のいく工事内容と費用でリノベーションをするには、リフォーム会社と入念に工事内容や使用する材料を打ち合わせ、必要な費用をあらかじめ把握しておくことが重要です。

リフォーム会社との打ち合わせでは、工事内容や期間、大体の予算などを具体的に話し合っていきます。家族の人数や生活スタイル、これからリフォームするうえで叶えたいことなど、詳しく話すことが肝心です。

現在、住んでいる家で困っている点なども知ってもらい、プランの方向性を定めてもらうようにしましょう。

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リノベーションの見積もりの取り方について

リノベーション費用が適切かどうかを判断するためには複数のリフォーム会社に見積もりを取ることが重要です。

見積書にはリノベーションの内容に沿って費用の詳細が記載してありますが、見積もりはどのように取ればいいのでしょうか。リノベーション時の見積もりの取り方について、具体的に見ていきましょう。

リノベーションとリフォームの違い

そもそもリノベーションとリフォームでは、内容が異なることをご存知でしょうか。

リノベーションとは大規模な工事を伴い、住宅を包括的に捉え、室内環境や建物強度、生活動線の改善など住宅の価値や快適性を高めることを言います。

間取りの変更や増築などは、新しい価値を生み出す工事だと言えるのでリノベーションにあたるでしょう。

"リノベーション"とは

既存の建物に新たな価値を加える改修工事のこと。古くなった設備を新しくしたり、部分的に間取りを変更したりすることで、既存の建物の価値を向上できます。

一方、「リフォーム」とは経年劣化などで老朽化した住宅を新築時の状態にしたり、原状回復する単品、または部分的な工事のことを言います。設備などを修理したり新しいものへ交換するなどの工事を指すことが多いでしょう。

対象の住宅にどのリフォームが必要で、生活環境を向上させるプランニングを含めてリフォームを組み合わせて提案するのがリノベーションと捉えるとわかりやすいでしょう

リノベーションやリフォームに明確な線引きがあるわけではありませんが、おおまかでも違いを知っておくことで施工会社とのやり取りもスムーズになるでしょう。

最低3社は相見積もりを取るべき

見積もりを1社のみ取ったところで、リノベーション費用の相場を把握することはできません。1社の見積もりだけだと本当に妥当な価格なのかが判断できず、高額な費用で契約してしまう可能性もあるでしょう。

また、値引きの交渉をする際にも比較対象がないため、どの部分が他の業者よりも高いのかなどを判断する材料が少なくなってしまいます。

そのため、リノベーション費用の相場を知るためには最低3社から相見積もりを取るようにしましょう

インターネットや口コミなどで情報を集め、見積もりを依頼する業者をあらかじめ絞っておくようにします。

相見積もりは同じ条件で取らないと意味がない

📢リフォームの場合

必ずすべての業者に同じ条件(建具や設備など)で依頼しましょう。条件が異なると正確な価格比較ができなくなります。

📢リノベーションの場合

会社ごとに提案(建物の価値向上、生活の利便性向上など)や間取りのプランが大きく異なるため、単純な金額比較は難しいです。

重要なのは、提示されたプランが自分たちの暮らしに最適かどうかを判断することです。

  • 使い勝手
  • 建物強度
  • 生活環境

これらを総合的に評価しましょう。

リフォームは「同じ条件で価格比較」リノベーションは「提案内容が自分の生活に合うかを総合的に判断」が重要です。

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リノベーションの見積もりを取る際の流れは?

リノベーション工事を検討しており、見積もりを取る際には、以下のような流れで進めるとスムーズでしょう。

1.工事を行う目的をハッキリさせる
2.リノベーション工事の予算を決める
3.見積り依頼する業者を選ぶ
4.複数の業者に見積もりを依頼する
5.家に来てもらい現地調査を行う

リノベーションにかかる費用は、工事を行う場所や内容によって料金が大きく異なります。そのため、リノベーションを行う目的や予算をあらかじめ決めておくことが大切です。

また、正確な見積もり金額を算出するためには、現在の家の状態や環境などを目で見て確認する現地調査が不可欠です。

それを受けてリノベーション業者がプランニングを行い、見積もりを出すというのが一般的な流れです。

見積書が提出されたら内容や金額を確認し、内容に納得できたら業者と契約を結びます。

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リノベーションの見積もりを取る際に業者に確認することは?

見積書に書かれた金額以外で、特に注意して確認すべき3点です。

📢 工事体制について

「工事は別の会社(下請け)に出していますか?」

👉下請けに出す場合、丸投げになっていないか確認しましょう。トラブル発生時の責任の所在を明確にするためです。

🚨 アフターフォローにつ

工事完了後の不具合に対する補修の記載がありますか?」

👉記載がないと、万が一不具合が発生した際に対応してもらえない可能性があります。

📄 見積書の基本情報について

「見積書に作成日会社印・担当者印が押されていますか?」

👉これらはビジネス文書として基本的な信頼性の証です。不備がある場合、その後の対応や工事自体もずさんになる可能性が否定できません。

「誰が」「どこまで責任を持つか」を事前に確認し、将来的なトラブルの種を摘んでおくことが最も重要です。

見積もりが有料の場合があるので注意が必要

リノベーションに際しての見積もりは無料であるケースがほとんどですが、なかには有料見積もりの場合もあります。有料の見積もりでは、図面作成やプランニングまで行われることが多く、その分の費用が必要になるケースがあるのです。

無料だと思って見積もりを取ったら有料だったとトラブルになる前に、「見積もりは無料か」や「どこまでが無料か」を依頼する前に確かめておくといいでしょう。

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リノベーションの見積もり書には何が書かれている?

見積もり書にはリノベーション工事で行う工事の内訳が書かれています。内訳の項目には下記なものがあります。

  • 材工…材料代と施工費を合わせた費用
  • 人工(にんく)…1日で職人が1人が行える作業量を1とした単位。(「2人工」の場合、1日で作業を終わらせるは2人の職人が必要という意味になります。)
  • 仮設工事・養生工事費…足場の設置や、養生、仮設トイレの設置などの費用
  • 解体工事費…床・壁・天井・設備などの解体や、廃材の運搬、廃棄で発生する費用
  • 小運搬費…トラックをすぐ隣に停めることができない場合に掛かる手間賃
  • 別途付帯工事費…工事内容に変更や追加があった場合や、作業の途中で地盤調査が必要になった場合の費用

別途付帯工事費は工事開始後に発生する工事になるため、見積書の段階では具体的な額を明記できないことがほとんどです。

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リノベーションの見積もり内容の確認ポイント

基本的に、リノベーションには相場費用というものがありません。そのため、まずはプラン内容がどのようになっているのかを確認するようにしましょう。

📝 見積もり取得前の準備(スムーズな流れ)

  • 目的と予算の決定:工事を行う目的と予算を事前にハッキリ決めておく。
  • 同じ条件での依頼:複数の業者に依頼する際は、必ずすべて同じ条件で見積もりを依頼する(リフォームの場合)。
  • 現地調査:正確な見積もり算出のため、家に来てもらい現状を確認してもらう。

🚨 金額以外の重要チェックポイント

 後々のトラブルを防ぐために、以下の3点を必ず確認しましょう。

  • 工事体制:工事を下請けに丸投げしていないか確認する。トラブル時の責任の所在を明確にしておく。
  • アフターフォロー:工事完了後の不具合に対する補修について、記載があるか確認する。
  • 見積書の信頼性:見積書に作成日会社印・担当者印が押されているか確認する。

🔎 見積書の内容確認ポイント

 金額の根拠と適正さを確認します。

  • プランとの照合:間取り、使用部材、設備などが希望通りか確認する。
  • 数量・面積の確認:見積書に記載された数量や面積が正確か、プラン図と照らし合わせて水増しがないかチェックする。不明点はすぐに質問する。
  • 諸経費の割合諸経費が総工事費の約10%〜15%程度か確認する。それより高い場合は理由を尋ねる。
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見積もりをもらったら確認すべきこととは?

では、見積もりをもらったら確認すべきこととはどのようなことがあるのでしょうか。また見積もり依頼時にやってはいけないことなどはあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

POINT🔌
「一式」など曖昧な表現は内訳を確認する

🚨 「一式」表記が多いことのリスク

  • 内訳が不明:どのような工事内容が、どこまでの金額に含まれているのかが分かりません。
  • 割高な可能性:「一式」の中に、割高な資材や工事費用が含まれている可能性があります。
  • 追加料金トラブル:見積もりは安かったのに、工事開始後に「別料金」として予期せぬ費用が追加され、トラブルになる可能性があります。

ポイント: 契約前に、「一式」の内訳を必ず業者に確認し、詳細を記載してもらいましょう。

工事中の追加費用について

  • 全てが不必要ではない:工事を進める中で、建物の破損や強度不足など、予期せぬ不具合が発見され、追加工事が必要になることもあります。
  • 対応の仕方
    ・工事中に業者とコミュニケーションを取り、状況を一緒に確認する。
    ・追加金額が発生する場合は、その都度、書面で新しい見積書をもらい、納得した上で進めるようにしましょう。
POINT🔌
見積もりの有効期限を確認する

一般的に見積もりの有効期限は約2週間〜約6か月とされていますが、これは以下の理由によります。

💰 価格変動のリスク回避

  • 原材料費の変動:木材など、供給が不安定な原材料の価格は日々変動しやすいです。期限を設けることで、業者側が仕入れ価格の変動リスクを負い続けることを避けます。
  • 期間限定の価格適用:見積もり依頼時のキャンペーン価格や、特別な割引が適用されている場合があるためです。

✅ 価格保証の期間設定

  • 期限を過ぎると、業者側は提示した金額での施工を保証できなくなるため、価格保証の期間として有効期限が設定されます。
POINT🔌
保証内容を確認する

見積書を見るとき、つい金額に目が行きがちですが、リノベーション後も安心して過ごすために、以下の点を確認しましょう。

📢 保証内容の確認を!

  • 工事後の保証内容を必ず確認しましょう。見積書に記載されていない場合もあるため、業者に直接尋ねることが重要です。

📝 確認すべき具体的な内容

  • 対応範囲:施工後の不具合に対してどこまで対応してもらえるのか。
  • 保証期間:保証が何年間続くのか。

✅ 総合的な判断

  • 工事費用だけではなく、アフターサービスや保証内容も含めて総合的に判断し、依頼する業者を決めましょう。

「安さ」だけでなく、「万が一の時の安心」(保証)をしっかり確認することが、快適なリノベーション生活に繋がります。

POINT🔌
他社の見積もりを提示するのはNG

複数社に見積もりを依頼する際、他社の情報を扱うマナーと、効果的な伝え方があります。

🙅‍♀️ 他社の見積書を見せるのは避ける

  • マナー違反:他社の見積もりを特定の業者に見せて、「なぜあなたはできないのか」「この金額に合わせられないのか」などと交渉するのはマナー違反とされています。
  • リスク:業者の信頼関係が損なわれ、かえって値引きの相談に乗ってもらえなくなる可能性があります。

✅ 相見積もりであることは事前に伝える

  • 【戦略的メリット】:見積もりを依頼する最初に、相見積もりであることをあらかじめ伝えておきましょう。
  • 【効果】
    • 業者に競争意識が芽生えます。
    • 見積もり提出時に、最初から金額が低めに設定されたり、より良い提案をしてもらえたりする可能性があります。

他社の金額や内容は秘密にしつつ相見積もりである事実だけは事前に伝えることが、最も賢明な進め方です

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リノベーションの見積もりの相場はどのぐらい?

リノベーション施工例:フレッシュハウス

リノベーション費用は、設備のグレード使用する素材工事の範囲によって大きく変わるため、一概に相場を示すのは困難です。

ただし、フルリノベーションのひとつの目安としては、1平方メートル(㎡)あたりの単価が参考になります。

坪単価の目安
区分相場単価の目安
フルリノベーション10万円〜15万円/㎡
(一般的な目安)(ただし、15万円〜20万円/㎡となるケースも多い)
  • 特にグレードの高い設備や、高価な資材にこだわらなければ、この範囲内に収まるケースが多いとされています。
  • マンションと戸建て、地域によっても相場には差があります。
広さ別の概算例(50㎡の場合)
施工面積概算費用(目安)
50平方メートル約400万円〜750万円

注意: これはあくまで目安であり、間取りの大幅な変更や水回りの移動、建物の補強など、リノベーションの内容によってかかる費用は大きく変動します。

予算オーバーを防ぐポイント
  • 価格を重視したい場合は、あらかじめ業者に予算をしっかりと伝えておくことが重要です。
  • 工事内容や導入する設備に優先順位をつけた上で、プランニングを進めてもらいましょう。

リノベーションの費用は変動幅が大きいからこそ、「予算」を先に伝えること、そして優先順位を決めることが成功の鍵となります。

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リノベーションの費用例について

リノベーションは「間取り変更の有無」「築年数」「デザイン性へのこだわり」によって費用が大きく異なります。

賃貸・中古マンションのリノベーション例
間取り変更施工面積費用相場 (目安)主な工事内容の傾向費用のポイント
2DK → 2DK (維持)35㎡約87万円室内塗装、フローリング、
キッチン・UB交換など。
壁の撤去がないため、
比較的安価に収まりやすい。
2DK → 1LDK (変更)48㎡約630万円フローリング、造作家具、
電気工事、キッチン交換など。
間取り変更により大規模になりやすく、
費用が高額になりやすい。
デザインや素材(無垢材など)に
こだわるとさらに費用増。
古家(築40年など)のフルリノベーション例
築年数費用相場 (目安)主な工事内容の傾向費用のポイント
築40年の古家約1,500万円〜2,000万円基礎の作り変え、
家屋全体のフルリノベーション
(配管・断熱・電気工事など)。
基礎強化傷み箇所の修繕
断熱工事が必要になるケースが多く、
費用が高額になる傾向がある。

まとめ:

  • 比較的安価に抑えるには、間取り変更を伴わない内装・設備交換が中心になります。
  • 間取り変更デザイン性の追求築古物件の基礎・断熱強化を行う場合は、費用は高額になります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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