窓が耐震性に与える影響とは?
窓が耐震性に悪影響を与えると言われていますが、なぜ窓があると建物の耐震性が低下してしまうのでしょうか?
一般的に、建物の重量は柱と基礎が支えておりで、壁にはそれほど重さはかからないと思われていることが多いようです。
確かに壁には建物の重量そのものはほとんどかかっていません。
ですが、壁は建物の重量を支えるのではなく、柱同士を支えることで横揺れを防ぐ働きがあるのです。
これにより、地震の横揺れによって建物が大きく揺れるのを防ぎ、柱と梁や基礎の接合部が破断するのを防止しています。
つまり、建物で壁が無い場所はこの横揺れに対する耐性が壁のある場所に比べて弱いと考えられるため、開口部である窓が多い場合や大きい場合には、建物の耐震性に悪影響を及ぼすと考えられているのです。
このように窓が多い、大きい建物については、窓を減らしたり窓を小さくしたりすることによって壁の強度を補強し、耐震性を高めるリフォームが行われています。
窓を減らさずに耐震リフォームを行う方法もある
耐震性が気になったとしても、窓を減らしたり小さくしたりすると風通しが悪くなったり、採光性が下がってしまうことがあります。
このような場合に、窓面積を減らさずに耐震性を高めることはできるのでしょうか?
窓サッシメーカー各社では、大きな窓による耐震性の低下を防ぐ、窓の耐震性を高める方法として「耐震補強フレーム」という製品をリリースしています。
これは、建物の屋外側から窓の外枠を覆うように設置することで開口部の強度を確保し、建物の耐震性を高めることができる製品です。
施工についても窓の大きさや数を変更する場合と違い、外壁の解体や躯体の加工といった作業が必要なく、外壁にそのまま取り付けることができますので、工期や費用を抑えつつ耐震性を高めることができます。
デザインについてもサッシに近いデザインからおしゃれなものまでさまざまな製品が用意されていますので、建物のイメージが大きく崩れにくいというのも魅力です。
窓の耐震リフォームにかかる費用は?
窓の耐震リフォームは、窓の数や大きさを減らす方法と、耐震補強フレームを用いた方法の2種類です。
費用は窓の数や大きさを減らすリフォームが約140万円、耐震補強フレームを設置する場合は約100万円が相場となります。
窓の数や大きさを減らすリフォームの方が費用が高くなりますが、これは窓の撤去や大きさ変更を行う場合、外壁や内壁、躯体を一部解体してから開口部を調整する手間がかかるためと、サッシを新しいものに交換する必要があるためです。
工期については、耐震補強フレームの設置は屋外側から窓や梁、基礎にフレームを固定するだけで施工することができるため、比較的短期間で工事を終わらせることができます。
耐震補強フレームは、短期間で比較的安価に施工が可能で、窓の採光性や通気性を犠牲にすることなく耐震性を高めることができますので、デメリットをできるだけ抑えて施工したいという方におすすめです。
窓そのものを加工するリフォーム方法は、採光性や通気性、費用や工期がデメリットになる場合もありますが、窓を小さくして断熱性を向上させたい場合や、窓からの光が多すぎる場合などには効果的な方法と言えるでしょう。
耐震補強フレームの設置と窓の大きさ変更のどちらの工事方法を選ぶかは、お住まいの環境や建物の状況、完成後に耐震性以外にどんなメリットがあるかによって変わります。
窓の耐震リフォームをお考えの方は、どちらの工法を選んだ方がよりメリットが大きいかをリフォーム会社とよく相談してから決めると良いでしょう。
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