2024年08月04日更新

監修記事

急な階段を緩やかにDIYしたい!リフォームなしでできる?

「階段が急で、昇り降りが怖い」このような悩みを抱えていませんか?階段が急だと、足をすべらせて階段から転落するおそれがあるなど、階段の昇り降りに危険がともないます。そこで、この記事で急な階段を緩やかにする方法について解説します。階段におけるDIYの方法やリフォームにかかる費用を確かめて、安全に緩やかな階段へとリフォームしましょう!

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急な階段を緩やかにしたい!DIYでできる?

急な階段を緩やかにするリフォームは、DIYでも可能ですが、階段のDIYは危険をともなうためおすすめしません。

もし階段の構造にくわしくない人がDIYをした場合、踏み板がずれるなどして、階段から転落してしまうおそれもあります。

そのような事故が起きるのは、階段の踏み板や側板(がわいた)などが、正しく施工されていないことなどが原因。

階段を安全にリフォームするなら、上記部材の役割を理解し、正しく施工する必要があります。

このように、事故が起きない安全な階段をつくるには、専門業者の作業が必要なので、急な階段を緩やかにしたい場合は専門業者へ依頼しましょう。

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急な階段を緩やかにするリフォームの方法と費用相場

急な階段の勾配・傾斜を緩やかにリフォームする費用・価格の相場は?

急な階段を緩やかに変える方法は、以下のとおりです。

  • 階段の踏面(ふみづら)を広げる
  • 階段の段数を増やす

階段の踏面を広げるには、既存より広く階段スペースを確保しなければいけません。

そのため、既存の階段スペースで対応が難しい場合は、階段の位置を変えて、スペースを広く確保する必要があります。

階段の位置を変えるなど、急な階段を緩やかにする際のリフォーム費用は、以下のとおりです。

リフォーム方法費用相場
階段の勾配を緩やかにする
(段数を増やす)
35万円〜
古い階段を新しくする60万円〜
階段の位置を変える90万円〜

急な階段を緩やかにする際の費用は、階段の広さなどで変動するため、具体的な金額は専門業者の見積もりで確かめましょう。

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DIYでできる階段リフォームの方法と費用相場

DIYでできる階段リフォームの方法と、階段リフォーム方法ごとの費用相場は、以下のとおりです。

リフォーム方法DIYの費用相場
(直階段を想定)
階段カーペットの張り替え30,000円〜
すべり止めの施工・交換5,000円〜
手すりの設置・交換20,000円〜
板やシートを上から張る50,000円〜

これらの階段リフォーム方法であれば、DIYでも対応できます。

DIYでおこなう場合も、階段からの転落や転倒が起こるおそれもあります。

階段においてDIY作業をする際は、階段での事故が起きないように注意しましょう。

【方法1】カーペットの張り替え

階段に張るカーペットと接着剤があれば、DIYで階段のカーペットを張り替えできます。

階段のカーペットを張り替える際は、階段に張っている既存のカーペットを、きれいに撤去する工程からスタート。古い接着剤やカーペットの切れ端などをとった後、階段の寸法をはかります。

階段の寸法にあわせて、新しいカーペットのカットをおこない、接着剤を塗布すれば、あとは階段に張っていく作業を残すのみです。

新しいカーペットを張る際は、凹凸ができないように注意しましょう。

階段のカーペットに凹凸があると、階段を昇り降りする際に、つまずいて転落や転倒を起こす危険があります。

【方法2】すべり止めの施工・交換

階段の踏み板にすべり止めをつけたり、踏み板についている既存のすべり止めを交換したりする作業は、DIYでもできます。

DIYで階段にすべり止めをつけるなら、すべり止めの裏に両面テープがついた、簡単につけられる商品を選ぶのがおすすめです。

両面テープがついたすべり止めなら、裏側についた両面テープをはがすだけで、簡単に踏み板への取りつけができます。

また、階段の踏み板につけたすべり止めが劣化した際も、両面テープがついたタイプなら、すべり止めの交換も簡単です。

>>階段のすべり止めを選ぶポイントはこちら

【方法3】手すりの設置・交換

階段に手すりを設置したり、既存の手すりを交換したりする作業は、DIYでも可能です。

階段の長さにあわせて、以下の材料・道具をそろえましょう。

  • 階段の手すり本体
  • 手すりを支える金具
  • 下地探し器具
  • 電動ドライバー
  • メジャー

階段の手すり本体は金具とセットで、ホームセンターから1万円ほどの価格で購入できます。

また、新しく階段に手すりをつける際は、壁の中にある柱を探す下地探し器具が必要です。

強度のある柱に金具を設置しないと、階段の手すりに体重をかけた際、手すりが壁から外れて転倒してしまうおそれも。

そのような事故が起きないように、DIYで階段に手すりをつける際は、必ず柱に金具を設置しましょう。

【方法4】板やシートを上から張る

階段の見た目を変えたい場合、板やシートを階段の上から張ることで、簡単に階段の外観を変えられます。

既存の階段にカーペットやシートを張っていなければ、購入した板やシートを張るだけでDIYが終わるため、DIY初心者でもチャレンジしやすい階段のリフォーム方法です。

しかし、チャレンジしやすいDIYであるものの、階段に張る板やシートで、足をすべらせないように注意しなければいけません。

安全に階段の昇り降りができるよう、階段に張る板やシートを購入する際は、すべりにくい素材であるかを確かめましょう。

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急な階段を緩やかにする際の検討すべきポイント

急な階段を緩やかにする際の、検討すべきポイントを解説します。

【ポイント1】間取り変更の有無

急な階段を緩やかに変える際、既存の階段スペースを広げる必要があるため、なかには間取りの変更が必要な場合もあります。

階段スペースを広げる必要があるのは、急な階段を緩やかに変える場合、以下の作業を必要とすることが理由として挙げられます。

  • 階段の踏面を広げる
  • 階段の段数を増やす

これらのリフォームに対応できるスペースが、階段の周辺にあれば、間取りを変更する必要はありません。

しかし、階段の周辺に十分なスペースがなければ、寝室を移動するなどの間取り変更も検討する必要があります。

このような間取りを変更する必要があるかは、建物における間取りによって異なるので、専門業者と一緒に間取りを変更すべきか検討しましょう。

【ポイント2】階段の形状

急な階段を緩やかにする場合、直階段や回り階段など、階段の形状についても検討しましょう。

代表的な階段の形状は、以下のとおりです。

たとえば、階段の途中に踊り場がある形状を選べば、階段で足をすべらせた際に、階段の下まで転落する事故を防げます。

また、階段の踊り場は、高齢者の階段における休憩スペースとしても活用が可能。高齢者にとって、階段の昇り降りが体に負担となる場合もあり、階段の途中に休憩スペースがあると負担を軽減できます。

このように、階段の形状によっては、体への負担や事故が起きるリスクを軽減できる場合もあります。

どういう階段の形状にすべきか、家族全員で使いやすい階段の形状について検討しましょう。

【ポイント3】階段の角度

急な階段を緩やかにしても、階段を使う人によっては「昇り降りしにくい」と感じる場合もあるため、入居者にあわせた階段の角度を検討しましょう。

階段における角度を決める際に基準となるのは、おもに以下の3つです。

  • 建築基準法
  • 昨今の一般住宅における階段寸法
  • バリアフリー法

階段の昇り降りがしやすい角度は、一般的に30〜40度と言われているので、バリアフリー法の基準なら高齢者でも昇り降りがしやすいでしょう。

ただし階段の角度を緩くすると、階段の必要な段数が多くなる点に注意しなければいけません。

そのため、階段における角度と確保できる階段スペースのどちらも検討する必要があります。

参考元:高齢者、障害者等が円滑に利用できるようにするために誘導すべき建築物特定施設の構造及び配置に関する基準を定める省令-第四条

参考元:建築基準法施行令-第二十三条

【ポイント4】手すりの高さ

急な階段を緩やかにリフォームする際、手すりの設置もおこなうなら、入居者が安全に昇り降りできるような階段手すりの高さを検討しましょう。

階段につける手すりの一般的な高さは、踏面から750〜850mmほどです。

階段の踏面から750〜850mmという高さは、身長150〜170cmほどの大人が、腕をおろした際の「手首にあたる位置」が目安となっています。

そのため、子供や高身長の大人がいるなど、入居者の身長差が大きい場合は、上下に手すりを2本つけておくと安心です。家族みんなが使いやすいように手すりを設置しましょう。

【ポイント5】手すりの形状

階段につける手すりの形状は、大きく分けて「丸型」と「角型」の2種類があります。

手すりの丸型・角型には、それぞれ以下のような特徴があるため、入居者にあった手すりの形状を選びましょう。

手すりの形状特徴
丸型・握って体を支えられる
・握力が弱い方には不向き
角型・手のひらや腕で体を支えられる
・握ることは難しい

手すりを階段につける高さが同じでも、手すりの形状が異なれば、階段を昇り降りする際の安心感に違いがでます。

できれば、リフォーム業者などのショールームで、実際に手すりを触ってみた上で、より安心できる方の手すり形状を選ぶことがおすすめです。

【ポイント6】照明の明るさと位置

階段の昇り降りをする際に「暗くてよく見えないな」と感じる場所はありませんか?

そのような暗さを感じる場所が階段にあるなら、急な階段を緩やかにリフォームする際、照明の明るさや位置についてもあわせて検討しましょう。

たとえば、階段の照明が、天井のシーリングライトだけである場合。シーリングライトが階段の中央についているなら、階段の昇り口・降り口が暗くなる場合もあります。

このように、階段の昇り口・降り口に暗さを感じている場合は、以下のような「フットライト」をつけるのがおすすめです。

既存の階段を照らす照明に、フットライトを2つ追加するだけで、夜でも安心して階段の昇り降りができます。

【ポイント7】昇降機の必要性

急な階段を緩やかにリフォームする際、将来的に昇降機を利用する予定があるなら、階段のリフォームとあわせて、階段における昇降機の設置も検討しましょう。

階段に昇降機を設置するなら、一般的に以下のリフォームが必要です。

  • 階段近くにコンセントを増設する
  • 階段の幅を700〜750mm確保する

これらは、一般住宅において採用される場合が多い「いす式階段昇降機」をつける場合の条件です。

そのため、昇降機の種類・サイズなどによっては、確保すべき階段の幅などが異なる点に注意しましょう。

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【Q&A】急な階段に関するよくある質問

急な階段ですぐできる安全対策は?

急な階段の昇り降りに危険を感じる場合は、両面テープでつけられる「すべり止め」を、階段の踏み板に張ることをおすすめします。

踏み板に張るすべり止めは、ホームセンターやネットショップで、五千円ほどで購入できます。

急な階段を緩やかにするより、昇降機をつけた方がいい?

階段の昇り降りにおいて危険がともなう場合は、急な階段を緩やかにするよりも、階段に昇降機をつける方が、安全に階段の昇り降りができます。

ただし戸建て住宅の場合は、昇降機を階段につけず、入居者が1階で生活できるようにするなど、階段に昇降機をつける以外の安全対策もあります。

足腰に不安のある入居者が1階だけで生活できれば、自分で移動できる範囲が広がるなどのメリットも。

このように、階段以外のリフォームもあわせて検討することで、昇降機を階段につけるより最適なリフォーム方法が見つかるかもしれません。

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急勾配の階段をバリアフリー化する方法は?

急勾配の階段をバリアフリー化するには、階段の各部位について、以下のような寸法に変えるという方法があります。

これらの階段における寸法は、バリアフリー法で定められている基準の寸法です。

しかし、昇り降りしやすい階段の寸法は人によって異なります。

もし自宅で階段における階段のバリアフリー化を目指すなら、入居者の体にあわせた寸法を、リフォームのプロと一緒に検討しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

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明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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