目次
ヒーター付き便座(ウォームレット)は後付けできる?
ヒーター付きの便座は、基本的に一般的な便器へ後付けできます。
しかし、状況によっては後付けできなかったり、追加工事が必要な場合もあるので注意しなければなりません。主に以下の3点を事前に確認しましょう。
- トイレ内の電源コンセントの有無
- 既存の便器タイプ
- 既存の便器と便座のサイズ
ヒーター付きの便座を使用するには電源が必須です。そのため、まずはトイレ内に電源コンセントがあるか確認しましょう。
また、便器のタイプやサイズにより取り付けできない場合もあるなど、状況によって対応方法が変わります。以下に状況ごとに詳しく解説するので参考にしてください。
トイレ内に電源コンセントがない場合
コンセント増設 | 2万~5万円 |
既存の便器タイプによって暖房便座を後付けできるか確認したい場合
一般的に取り付け可能な便器タイプ | ・タンク一体化式 ・手洗い付き便器 ・ロータンク式 ・隅付きロータンク式 など |
取り付けできないことが多い便器タイプ | ・ハイタンク式便器 ・3点式ユニットバス(風呂、洗面、トイレが一体になっているタイプ) ・フラッシュバルブタイプのトイレ(タンクなし) ・汲み取り式トイレ ・幼児用便器 ・障がい者用便器 ・デザイン便器 |
一般的な便器のタイプであれば、基本的に暖房便座は後付けできます。しかし、特殊な便器タイプへは取り付けできないケースが多いです。
状況などにより一概には言えないので、いずれの場合も事前に業者の事前確認をしてもらうようにしましょう。
和式トイレの場合
既存の便器タイプが和式トイレの場合でも、トイレを洋式化することで暖房便座を設置できます。
通常、トイレを和式から洋式へ変える場合は、大掛かりなリフォームが必要です。しかし、専用のアタッチメントを使用することで、簡単にトイレを洋式化できるケースもあります。
ただし、アタッチメントはメーカーによって、対応する和式トイレの形状や型番などを指定されている場合があります。
そのため、必ず事前に既存の和式トイレが使用予定のアタッチメントと適合するか確認しましょう。
温水洗浄機能付きの便座を選ぶ場合
温水洗浄機能付き便座が設置できない便器タイプの例 | ・ハイタンク式便器 ・ワンピース便器 ・デザイン便器 |
暖房便座には温水洗浄機能付きの物も多く普及しています。内閣府の調査によると、2021年3月末時点で一般家庭の温水洗浄便座は普及率80%を超えています。(内閣府調べ:消費動向調査 (2021年3月))
しかし、温水洗浄機能付き便座の場合も暖房便座同様に、特殊な便器タイプへの取り付けはできないケースが多いです。
温水洗浄機能が付いた暖房便座の場合は、水道工事なども必要になるため、事前に設置可能か業者へ確認しましょう。
温水洗浄便座は井戸水や工業用水など、上水道以外にはつなげない場合があります。
メーカーによっては上水道以外で使用しないよう注意している所もあるため、注意しましょう。
賃貸の場合
現在のお住まいが賃貸の場合、暖房便座を取り付けできるのか疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
賃貸のトイレは風呂と洗面、トイレが一体になった3点式のユニットバスが多いです。
暖房便座には電源が必要なため、水回りが一体になった3点式ユニットバスの場合は取り付けできません。
ただし、トイレが独立していれば取り付け自体は可能です。
しかし、賃貸の場合はオーナーの許可なしに勝手に取り付けることはできません。暖房便座を設置したい場合は、必ずオーナーに許可を取ってから設置するようにしましょう。
暖房便座の取り付け・交換にかかる費用は?
暖房便座は、便座のみ交換する場合とトイレごと交換する場合で費用は大きく変わります。
便座だけの交換であれば費用は安く抑えられますが、トイレごと交換する場合、比較的費用は高くなりがちです。
しかし、トイレ自体古くなってきている場合は、まとめてリフォームした方が割引してもらえたり、お得になる場合があります。
ここでは取り付け方法による違いをそれぞれ解説します。ぜひリフォームを検討する際の参考にしてください。
便座だけ交換する場合の費用相場
暖房便座交換の費用例 | 3万~6万円 |
トイレごと交換する場合の費用相場
洋式から洋式へ交換 | 7万~21万円 |
和式から洋式へ交換 | 30万~40万円 |
トイレの交換時期に関しては、一般的に10年を過ぎたら交換タイミングといわれています。
そのため、もしトイレ自体が古くなってきている場合、トイレごと交換がおすすめです。
費用はかかりますが、メンテナンスの手間を考慮して長い目で見ると、トイレごと交換した方がお得になる可能性があります。
ただし既存のトイレが和式だった場合は、大掛かりなリフォームになるケースが多く、費用も高くなるケースがほとんどです。
既存トイレが和式で、費用も抑えたい場合はアタッチメントを使用してトイレを洋式化する方法も検討するといいでしょう。
暖房便座を使用するには電源コンセントが必須です。トイレ内に電源コンセントがない場合は新たに設置する必要があります。
追加で必要な工事がある場合は、その分の費用がかかることを覚えておきましょう。
和式トイレにアタッチメントを使用する場合の費用相場
和式トイレ用アタッチメント取り付け | 7万~9万円 |
和式トイレにアタッチメントを使用して洋式化した場合も暖房便座を設置できます。費用はグレードや状況によっても変わりますが、一般的に7万~9万円が目安です。
トイレごと交換するよりも費用は安く抑えられますが、完全な洋式タイプと比較すると、衛生面で劣るデメリットがあります。
アタッチメントは和式トイレにかぶせて使用する形になるため、洗浄機能は変わりません。そのため、通常の洋式トイレと比べ、においや汚れが内側に残りやすいです。
費用は安く収まりやすいですが、こまめに手入れしなければならないデメリットも考慮して検討するようにしましょう。
暖房便座を取り付けた後に電気代は変わる?
暖房便座に使われる電気代の例 | 200~600円/月 |
暖房便座を設置後に気になるのは電気代の変化です。暖房便座を設置後にかかる電気代は、毎月200~600円程度が一般的です。
しかし、毎月かかる電気代については使い方や、温水洗浄機能付きの場合は仕組みによって多少違いが出ます。
便座の仕組みによって電気代が変わる
瞬間式暖房便座の場合にかかる電気代目安 | 約258円/月 |
貯湯式暖房便座の場合にかかる電気代目安 | 約535円/月 |
暖房便座は温水洗浄機能付きの物も多いです。温水洗浄機能付きの場合は、その仕組みによって消費する電気代に差が出ます。
通常使用した場合、瞬間式は毎月258円、貯湯式は毎月535円程度の電気代が目安です。
瞬間式は使用ごとに水を温める方式に比べ、貯湯式は内蔵タンク内の水をヒーターで温めておく方式のため、電気代がかかります。
水を常に温めておく必要のない瞬間式の方が毎月の電気代は節約しやすいですが、本体価格は貯湯式に比べると高い傾向です。
暖房便座はつけっぱなしでも大丈夫?
トイレは毎日使う物なので、暖房便座の電源をつけっぱなしにすると常に電気代が発生します。
電源をつけっぱなしにしても基本的に問題はありませんが、以下のように工夫すれば電気代を節約できます。
- 夏の間は電源を切っておく
- トイレ使用後は便座のふたを閉める
- 設定温度を下げる
夏の間はエアコンの電気代も多くかかる時期です。夏の間は暖房便座の電源を切っておくことで、電気代の節約につながります。
また、トイレ使用後は便座のふたを閉めておくと、余計な電気の消費を少なくできます。
冬場など常に電源を入れておきたい場合は、設定温度を下げておくと電気代節約になるのでおすすめです。
暖房便座には節電機能が付いた物もあります。
基本的に新しい製品の方が節電機能に優れているため、最新機種への交換は電気代の節約につながるのでおすすめです。
暖房便座を取り付ける際の注意点は?
暖房便座を設置する際、取り付ける暖房便座と便器のサイズが合わないと、取り付けできません。
注意点として設置の際は、既存の便器と暖房便座が適合するか事前に確認しましょう。主に注意するのは以下の2点です。
- 既存便器のサイズ
- 既存トイレの形状
確認ミスで失敗して後悔しないようにそれぞれ詳しく解説していきましょう。
既存のトイレとサイズや形状が合うか確認する
トイレの大きさ | 大型サイズ、普通サイズの2種類どちらか |
トイレの形状 | トイレ本体の形状、便器のふちが平らかどうか |
トイレは主に大型サイズと普通サイズの2種類があります。サイズの確認方法は、便器にある便座固定穴から便器先端までの長さを測ります。
長さが44㎝の場合は普通サイズ、47㎝の場合は大型サイズです。
また、ハイタンク式などトイレ本体の形状によっては設置できないタイプがあるため、本体の形状確認が必要です。
他にも、便器のふちが平らでない場合は設置ができない場合もります。もし便器のふちに傾斜がついているなど平らでない場合は、業者へ取り付け可能か確認しましょう。
自分で便器の大きさや形状を判断するのが難しい場合は、専門業者に確認してもらうことをおすすめします。
専門業者でない限り、自分で確認が難しいと感じるのは当然のことです。事前確認の時点からプロへ依頼するのが最も安心できます。
おすすめの暖房便座は?
暖房便座はいろいろなメーカーから商品が出されています。メーカーによっても特徴はさまざまです。
基本的には便座のみ交換する場合、既存の便器と同じメーカーを選びましょう。
なぜなら、同じメーカー同士の方が適合性が高く、確認もしやすいからです。
暖房便座を販売している主なメーカーも多くありますが、ここでは認知度の高い主要メーカーを紹介していきます。
TOTO製
TOTOは水回りのメーカーとして最も有名です。
TOTOが販売している「ウォームレット」は、設定した温度に温めてくれる機能に加え、ふたを閉じる際はゆっくり閉まります。そのため、便座のふたが閉まる音はほとんどしません。
水回りはすべてTOTO製という家も珍しくないです。既存の便器がTOTO製であれば、ほとんどの場合便座もTOTO製を選べば間違いないでしょう。
LIXIL製
LIXILもTOTO同様に認知度が高いメーカーで、建具などの取り扱いが多く、水回りの商品も豊富です。
LIXILが出している暖房便座は、特徴として脱臭機能が付いたタイプもあります。
他にも便座の着脱がワンタッチで簡単にできるタイプがあり、便器との隙間も簡単に掃除できるのが魅力的です。
さらに、便座にはつぎ目がないタイプもあり、お手入れのしやすさはトップクラスと言えます。
Panasonic製
Panasonicは、もともと家電メーカーで、他社にはないデザイン性が魅力的です。
Panasonic製の暖房便座は、現在生産終了となっていますが、温水洗浄便座に暖房機能が搭載されています。
トイレもスタイリッシュなデザインが多いため、デザインにこだわりたい場合はおすすめです。
東芝製
東芝もPanasonic同様、温水洗浄便座に便座の暖房機能が搭載されています。
東芝製の便座は独自の技術「ウルトラファインバブル」により、トイレの清潔感を維持しやすい特徴があります。
便器の黒ずみを抑えるなど、掃除の手間を減らすのに効果的です。
暖房便座は自分で取り付けできる?
暖房便座を自分で取り付けるのは、基本的におすすめしません。
トイレは陶器や樹脂などで作られた、割れやすい素材でできています。便座の脱着の際に力を入れすぎたり、ボルトを締めすぎて割れてしまったというのは、DIYのよくある失敗例です。
便座だけ交換するつもりが、便器本体が割れてしまえば便器も交換するしかありません。
便器も交換する場合、当然費用は高くなるため、はじめから技術のあるプロへ依頼するのをおすすめします。
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