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和式トイレとは?洋式との違いを確認

和式トイレとは、床に埋め込まれた便器をまたぎ、しゃがんで使用するトイレです。「和便器」「和式便所」とも呼ばれ、日本で古くから使われてきました。現在の住宅は洋式が主流ですが、築年数の古い戸建てや公共施設には和式が残っていることもあります。大きな違いは使用時の姿勢です。洋式は便座に腰かけるのに対し、和式は深くしゃがみます。この違いが、使いやすさや清掃性などの特徴につながります。

和式トイレのメリット5つ
洋式が主流となった現在も、和式トイレには独自の利点があります。主なメリットは、次の5つです。

【メリット1】構造がシンプルで、部品が少ない
和式トイレは、便座や温水洗浄機能がないため、構成部品が比較的少ないのが特徴です。ただし、現在は洋式が主流で、新築住宅を含め、和式便器を新たに選べる場面は限られます。費用を比べる際は、便器本体だけでなく、床・給排水・電源工事を含む総額で確認しましょう。
2026年7月現在、和式便器を新たに設置する場面は限られているため、「和式のほうが安い」とは一概にいえません。洋式化の費用は工事範囲によって大きく変わります。詳しくは、後述の「和式から洋式トイレへのリフォーム費用の相場」をご覧ください。
【メリット2】掃除がしやすい(パーツが少ない)
和式トイレはパーツが少なく、便座の裏やフタの内側、温水洗浄便座のノズル周辺などを拭く必要がありません。陶器部分を流してブラシで磨けば、基本的な清掃は完了します。家庭のトイレが1か所だけなら差を感じにくいものの、複数のトイレを管理する施設などでは、構造のシンプルさが清掃負担の軽減につながります。
【メリット3】便座に肌が触れない
和式トイレは便座に肌が触れないため、共用トイレの便座に座ることへ抵抗がある人でも使いやすい点がメリットです。ただし、便座に触れないだけで感染症を防げるとは限りません。ドアノブや洗浄レバーなどの共用部分に触れるため、使用後の手洗いと、便器・床・手が触れる場所の清掃が大切です。
【メリット4】しゃがむ姿勢で排便しやすいと感じる人がいる
しゃがむ姿勢では、座る姿勢よりも直腸肛門角が広がり、いきみや排便時間が少なくなる可能性が示されています。ただし、研究規模は限られており、すべての人に同じ効果があるわけではありません。

直腸肛門角が広がりやすい
直腸と肛門の境目には「直腸肛門角」があり、恥骨直腸筋という筋肉が排便をコントロールしています。深くしゃがむ姿勢では、この角度が座る姿勢より広がり、便を出しやすくなる場合があります。ただし、筋肉が完全にゆるむ、直腸が一直線になるという単純な仕組みではなく、効果には個人差があります。
腹圧をかけやすい
しゃがむ姿勢では、股関節が深く曲がり、排便しやすい姿勢をとりやすくなります。洋式トイレでも、足元に踏み台を置いて膝を上げ、少し前かがみになると、いきみや排便時間を減らせる人がいます。ただし、踏み台は便秘の治療そのものではありません。症状が続く場合は医療機関へ相談しましょう。
※ 参考:排便姿勢補助具の研究(PubMed)
【メリット5】電気機能が少ない製品は停電の影響を受けにくい
停電時の影響が比較的小さい場合がある
電気を使わない洗浄方式の和式トイレは、停電だけであれば通常どおり流せる場合があります。一方、断水時は和式・洋式を問わず通常の給水はできません。便器へ水を流して洗浄できる製品もありますが、必要な水量や手順は品番によって異なります。タンクへ直接水を入れず、取扱説明書やメーカーの案内に従ってください。地震などで排水管が破損しているおそれがある場合は、無理に流さず携帯トイレなどを使用しましょう。
災害時は便器の形式より衛生管理が重要
避難所などで多くの人がトイレを共用する場合は、和式・洋式を問わず、手洗い、手が触れる部分の清掃、排せつ物の適切な処理が重要です。便座に触れないことだけで感染を防げるわけではありません。断水や排水設備の損傷に備え、携帯トイレや凝固剤、処理袋も準備しておくと安心です。
※ 参考:TOTO 緊急時の対応
和式トイレのデメリット5つ
和式トイレには、現代の住宅で使いにくい面もあります。5つのデメリットを確認したうえで、洋式化するかを検討しましょう。

【デメリット1】高齢者・妊婦・子どもには使いにくい
和式トイレを使うには、足腰の筋力とバランス感覚が必要です。深くしゃがんで立ち上がる動作は体への負担が大きく、加齢によって関節の柔軟性や筋力が低下すると、姿勢を保つことも難しくなります。特に、立ち上がる際のふらつきには注意が必要です。
過去に対応したお客様のなかには、加齢とともに足腰が弱り、和式トイレから立ち上がる際にふらつくようになった方がいました。ご本人は「慣れているから」と使い続けていましたが、離れて暮らす娘さんが「けがをしてからでは遅い」と考え、洋式へのリフォームを決断しました。
妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて重心が前方へ移り、しゃがむ姿勢を取りにくくなります。転倒への不安から、和式トイレを使いづらいと感じる方もいます。また、和式の使い方に慣れていない子どもは、怖がって使えないこともあるでしょう。家族構成やライフステージが変わると、それまで使えていた和式トイレが負担になる可能性があります。
【デメリット2】悪臭が発生・こもりやすい
トイレの臭いは、床や壁への尿はね、便器まわりの汚れ、換気不足、排水トラップの封水切れなど、複数の原因で発生します。和式トイレは使用姿勢によって床や壁へ汚れが広がることがあり、清掃が行き届かないと臭いが残りやすくなります。ただし、和式だから封水の効果が弱いとは一概にいえません。臭いが続く場合は、清掃だけでなく換気設備や排水部の状態も確認しましょう。
【デメリット3】洗浄時に水が飛び散りやすい
和式トイレは便座がないため、洗浄水が便器内に直接当たります。その勢いが外側へ跳ね返りやすく、床や壁への水はねが起きやすい構造です。家庭内で1日の使用回数が限られる場合はさほど問題になりませんが、複数人が使う環境では床の汚れが蓄積しやすくなります。こまめな清掃が必要な点は、掃除がしやすいというメリットと表裏一体の特性でもあります。
【デメリット4】水の使用量が多く、水道代がかかる
古い和式トイレには、現在の節水型洋式トイレより1回あたりの洗浄水量が多い製品があります。ただし、和式便器にもタンク式やフラッシュバルブ式があり、洗浄水量は品番や設置時期によって異なります。水道代を比較する際は、便器の品番から実際の洗浄水量を確認し、交換予定の洋式トイレと比べましょう。
【デメリット5】詰まりやトラブル時の修理が難しい
和式トイレは床へ埋め込まれていることが多く、便器の交換や排水管の補修では床の解体が必要になる場合があります。ただし、軽い詰まりまで必ず床を壊すわけではありません。作業範囲は詰まりの位置や便器の設置方法によって変わるため、繰り返し詰まる場合や水漏れがある場合は、専門業者に原因を調べてもらいましょう。
和式トイレがなくならない理由
洋式トイレが主流となった現在も、学校・駅・商業施設などには和式トイレが残っています。主な理由は、次の2つです。

改修に多額の費用がかかる(公共施設の事情)
和式トイレが残る理由のひとつは、既存施設を一度に改修するには費用と工期がかかることです。学校などの公共施設では、耐震化・空調・バリアフリーなど複数の改修を計画的に進める必要があります。そのため、トイレの洋式化も施設ごとの予算や整備計画に沿って段階的に行われます。
和式便器の供給状況と今後の考え方
現在の住宅用トイレは洋式が中心で、和式便器の需要は限られています。ただし、和式便器がすべて生産終了したわけではありません。たとえばLIXILでは、パブリック向けの和風便器や、既存の和風便器を洋式の座り方に変える和風アタッチメントを案内しています。供給状況や補修部品の有無は、メーカー・品番・設置時期によって異なります。古い設備ほど必要な部品を入手できない場合があるため、便器と洗浄金具の品番を確認し、修理できるかをメーカーや施工業者へ相談しておきましょう。
和式から洋式トイレへのリフォーム費用の相場
和式から洋式へのリフォームは、便器の交換だけでなく、既存便器の撤去、床の造作、給排水管の調整、必要に応じた電源工事などが発生します。2026年7月時点の目安は、工事費を含めて30万〜60万円です。既存の床や壁を多く残せる場合はこれを下回ることがある一方、内装を全面改修する場合や配管・下地の補修、高機能便器の採用が重なると60万円を超えることもあります。

費用は便器のグレードだけでなく、床・壁をどこまで直すか、配管を移設するか、下地の補修が必要かによって変わります。見積もりでは、便器代と工事費の内訳、追加工事が発生する条件を確認しましょう。
費用が想定より高くなりやすいケース
和式トイレには、便器の周囲が一段高くなった「汽車便」と、床へ埋め込まれた段差のないタイプがあります。段差がある場合は、洋式化にあわせて床を平らにする工事が必要です。床下や壁内のすべてを着工前に確認できるとは限らないため、現地調査では確認できた範囲、追加工事の可能性、費用の扱いを説明してもらいましょう。
築年数が古い住宅では、壁や床を開けて初めて問題が発覚することがあります。シロアリの被害で床下の木材が損傷していたり、配管が劣化していて再利用できないケースが代表的です。「使えると思っていたけど、修理や交換が必要」という状況が重なると、当初の見積もりより費用が大きく増えることがあります。
費用を抑えるための4つのポイント
和式から洋式へのリフォーム費用は、選ぶ便器や工事範囲によって大きく変わります。費用を抑えるために、次の4点を確認しましょう。
トイレ本体のグレードを見直す
費用を左右する大きな要素のひとつが、洋式トイレ本体の選択です。2026年4月時点のLIXILのメーカー希望小売価格では、主な一体型・タンクレス・キャビネット付きトイレが26万〜79万円(税別)で案内されています。組み合わせ便器や便座の選び方、販売店の値引き、工事セットの内容で実際の支払額は変わるため、見積もりでは品番と定価、販売価格、設置費を分けて確認しましょう。コストを抑えたい場合は、タンク付きの組み合わせトイレや必要な機能に絞った一体型トイレが候補になります。
削れる内装工事を見極める
壁クロス・床材・入り口建具には、さまざまなグレードがあります。既存のタイルが比較的きれいなら、そのまま残して工事範囲を絞る方法もあります(前述の事例3参照)。ただし、下地が劣化している場合は、表面だけを仕上げても早期に不具合が出る可能性があります。どこを残し、どこを交換するかは、現地調査の結果をもとに業者と相談しましょう。
簡易カバーで洋式化する
本格工事が難しい場合は、既存の和式便器に据え置き便座を設置する方法もあります。価格や設置方法は製品によって異なるため、便器の寸法、段差への適合、固定方法、耐荷重を確認してください。介護で使用する場合や温水洗浄便座を希望する場合は、手すりや動線を含め、本格的な洋式化と比較しましょう。
複数業者から相見積もりを取る
1社だけに見積もりを依頼すると、その金額が適正かどうかを判断する基準が持てません。最低でも2〜3社から見積もりを取ることで、費用の相場感がつかめます。金額の安さだけで選ぶのではなく、見積書の内訳の明確さ・現地調査の丁寧さ・説明の分かりやすさも含めて比較することが、後悔しない業者選びの基本です。
リフォームで活用できる補助金・助成金制度
和式から洋式へのリフォームでは、国や自治体の補助制度を利用できることがあります。費用負担を抑えるためにも、契約・着工前に対象となる制度がないか確認しましょう。
【国の制度】介護保険の住宅改修費支給
要支援・要介護の認定を受けた方が、自宅で安全に生活するために和式便器を洋式便器へ交換する場合、介護保険の住宅改修費支給を利用できることがあります。支給限度基準額は原則20万円で、利用者負担は所得に応じて1〜3割です。つまり、支給額の上限は14万〜18万円、自己負担は2万〜6万円が目安となり、20万円を超える部分は全額自己負担です。原則として工事前の申請が必要なため、ケアマネジャーと市区町村の窓口へ相談してから契約・着工しましょう。
※ 参考:練馬区 介護保険の住宅改修費

国の省エネ補助制度(2026年7月時点)
2025年の「子育てグリーン住宅支援事業※」は、リフォームの交付申請受付を2025年12月31日に終了しました。2026年7月現在、節水型トイレの交換に使える後継の国制度は案内されていません。補助制度は年度途中に追加・変更されることもあるため、契約前に国の住宅省エネ関連情報と施工業者へ確認しましょう。
自治体の補助金制度
国の制度に加え、自治体が独自の補助制度を設けていることもあります。助成額や対象条件は地域ごとに異なるため、お住まいの市区町村の窓口やリフォーム業者へ事前に確認してください。東京都内の例として、次の制度があります。
【自治体の制度例1】自立支援住宅改修給付(練馬区)
- 対象者
練馬区内に住む65歳以上で、要支援1・2または要介護1〜5の認定を受け、身体状況などから既存の便器を使うことが難しい方 - 対象限度額
和式便器から洋式便器への交換と付帯工事は106,000円まで - 利用者負担
限度額内の1割。限度額を超える部分は全額自己負担
工事前の申請と、区が協定を結んだ施工業者による工事が必要です。介護保険の住宅改修と組み合わせられる場合もあるため、先に地域包括支援センターへ相談しましょう。
※ 参考:練馬区 自立支援住宅改修給付
【自治体の制度例2】住宅改良助成制度(足立区)
足立区では、和式便器から洋式便器への交換を住宅改良助成の対象としています。助成額は対象工事費(消費税を除く)の20%で、便器交換の対象工事費上限は1か所80,000円、据え置き式便座は1か所20,000円です。制度全体の助成上限は300,000円ですが、世帯に65歳以上の方または要介護・要支援認定者がいる場合は対象外です。区内業者との契約前に申請し、助成決定後に契約・着工する必要があります。予算に達すると受付を終了するため、早めに確認しましょう。
※ 参考:足立区 住宅改良助成制度

和式トイレを洋式にする2つの方法
和式トイレを洋式化する方法は、「便器を交換する本格的なリフォーム」と「既存便器にカバーを取り付ける簡易的な方法」の2つです。それぞれの特徴と注意点を確認しましょう。

リフォーム業者に依頼する(本格的な工事)
便器の交換・給排水工事・床の段差解消・電気配線など、和式から洋式への切り替えには専門的な工事が複数伴います。DIYでの対応は漏水や床の損傷リスクが高く、業者への依頼が前提となります。業者選びでは、「現地調査」と「見積もり」の内容を重点的に確認しましょう。
業者選びで注意したいのは、着工後に追加費用が発生するケースです。契約金額に含まれていない工事が重なると、最終的な支払額が当初の見積もりを大きく上回ることがあります。
信頼できる業者を見極める基準は、主に3つあります。
- 確認できる範囲と追加工事の条件を説明するか
現地調査では、床の段差、便器・配管の位置、電源の有無、点検口から見える範囲などを確認します。床下をすべて見られない場合もあるため、確認できなかった部分と、解体後に追加工事が必要になった場合の費用・連絡方法まで説明してくれる業者を選びましょう。 - 見積書に細かい内訳が記載されているか
「一式」まとめの見積もりは、何にいくらかかるのかが不透明です。解体費・給排水工事費・床工事費・便器代・設置費といった工事ごとの内訳が明記されているかを確認してください。 - 見積もりの内容を分かりやすく説明するか
見積書を渡すだけでなく、内容を口頭でかみ砕いて説明してくれる業者を選びましょう。説明の丁寧さは、信頼できる業者かを判断する材料のひとつです。
カバー(洋式便座ユニット)を取り付ける(簡易工事)
便器本体を交換せず、既存の和式便器の上へ専用のアタッチメントや据え置き便座を取り付け、座って使えるようにする方法があります。2026年7月時点では、LIXILが「和風アタッチメント」を商品カテゴリーとして案内しています。ただし、設置方法や価格は製品によって異なり、便器の形状・段差・固定方法によっては取り付けられません。賃貸住宅では、設置前に貸主や管理会社へ確認しましょう。
- 座面が高くなり、足が床へ届きにくい場合がある
- 温水洗浄便座を組み合わせられるかは製品ごとに異なる
- 便座のずれやがたつきがないか、定期的な確認が必要
- 手すりや立ち座りのスペースは別途検討する必要がある
簡易カバーは、短期間で洋式化したい場合の選択肢です。ただし、高齢者対応や介護リフォームが目的なら、手すりや動線も含めて本格工事と比較しましょう。なお、本格工事の標準的な工期は2〜5日が目安です。床の補強や配管の移設を伴うと1週間以上かかることもあるため、見積もり時に確認してください。
和式から洋式へのリフォーム事例
和式トイレを洋式化した4件の施工事例を紹介します。費用や工期、工事内容は物件の状態によって異なるため、リフォーム後のイメージをつかむ参考としてご覧ください。


| リフォーム費用 | 約43万円 |
| 施工期間 | 3日 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
洋式トイレへの交換に加え、壁のタイル張り、手すり、手洗い器の設置まで行った事例です。手すりがあると立ち座りの動作が安定し、高齢者や足腰に不安がある方の転倒防止に役立ちます。バリアフリーを意識する場合は、便器の交換と同時に設置すると、工事をまとめやすくなります。


| リフォーム費用 | 約52万円 |
| 施工期間 | 5日 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
| 築年数 | 40年 |
和式トイレと小便器に分かれていた2つの空間を1室にまとめ、洋式トイレへ改修した事例です。間仕切り壁を撤去し、床・壁・天井を整えたうえで便器を設置しています。分かれていた古いトイレを、使いやすい1室へまとめたい場合の参考になります。


| リフォーム費用 | 約36万円 |
| 施工期間 | 2日 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
既存のタイルを残し、床の必要な箇所だけに工事範囲を絞って費用を抑えた事例です。あわせて、クロス下地などの劣化部分も補修しています。内装をすべて変えずに洋式化したい場合の参考になるほか、工期が2日と短い点も特徴です。


| 施工期間 | 1週間 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
便器の交換だけでなく、タイルや壁紙を含めて空間全体をリフォームした事例です。白を基調に、ダークグレーのアクセントクロスを組み合わせ、清潔感のある落ち着いた空間に仕上げています。便器の交換を機に、内装の雰囲気も変えたい方の参考になります。
リフォーム前に確認したい4つの注意点
工事後に「想定と違った」と後悔しないためには、事前確認が欠かせません。次の4点を押さえておくと、業者との打ち合わせも進めやすくなります。

スペースと動線の確認
洋式トイレは和式より奥行きが必要です。設置後もドアを開閉でき、無理なく体の向きを変えられるか確認しましょう。特にトイレが狭い場合は、便器のサイズと設置位置が重要です。図面や実寸をもとに、使用時の動きを業者と確認してから進めると安心です。
排水口の位置
和式と洋式では、排水口の位置が異なることがあります。和式は壁に近い位置に排水口があるケースが多く、洋式化する際に排水管の移動や調整が必要になることもあります。事前確認が不十分だと、着工後の追加工事につながりかねません。
床下まで調査してもらうことで、排水管の移設が必要になる可能性を事前に把握しやすくなります。
床の補強の必要性
和式から洋式へ交換する際は、便器を固定できる平らな床をつくり、既存床の強度や劣化を確認します。床が健全であれば必ずしも大がかりな補強が必要になるわけではありませんが、腐食・シロアリ被害・下地不足が見つかった場合は補修や補強を行います。解体するまで見えない部分もあるため、追加工事が発生する条件を見積もり時に確認しておきましょう。
水圧の確認
タンクレストイレや水道直圧式のトイレには、製品ごとに必要な最低水圧があります。設置前に施工業者へ測定を依頼し、条件を満たさない場合は低水圧対応製品やタンク式を検討しましょう。マンションで給水設備を変更するときは、増圧ポンプを独断で設置せず、管理規約を確認したうえで管理組合へ相談してください。
【まとめ】和式トイレのメリット・デメリットを踏まえて判断しよう
和式トイレには、便座に肌が触れない、部品が比較的少ない、しゃがむ姿勢で排便しやすいと感じる人がいるといったメリットがあります。一方、深くしゃがんで立ち上がる動作は、高齢者や妊婦、足腰に不安がある方には負担です。今後も家族全員が安全に使えるか、清掃のしやすさや洗浄水量、修理部品の供給状況も含めて判断しましょう。
和式から洋式への本格的なリフォーム費用は、2026年7月時点で30万〜60万円が目安です。工事範囲や便器のグレードで変わるため、複数社の見積もりで内訳と追加工事の条件を比較しましょう。要支援・要介護認定を受けている方は、介護保険の住宅改修費支給を利用できることがあります。自治体の制度も含め、契約・着工前に申請条件を確認してください。
必ず複数の相見積もりを比較しましょう!
リフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なります。
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