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目次
簡易水洗トイレの仕組み
簡易水洗トイレとは、下水道の整備がされていない地域でも水洗式トイレのように使用できる、汲み取り式のトイレの一種です。

汲み取り式トイレは、便器の下にある便槽に排泄物をためて、バキュームカーで定期的に汲み取る仕組みになっています。
いわゆる「ぼっとん便所」や、工事現場やイベント会場にある仮設トイレが代表的です。
| トイレの種類 | 汚物の処理方式 |
|---|---|
| 汲み取り式トイレ (簡易水洗トイレ) | 水洗し、便槽にためて汲み取る |
| 汲み取り式トイレ (ぼっとん便所) | そのまま便槽にためて汲み取る |
| 水洗トイレ (浄化槽) | 水洗し、浄化槽を通して水路等へ排水 |
| 水洗トイレ (公共下水) | 水洗し、公共下水へ排水 |
近年では、衛生面や臭気の問題から水洗トイレへの改修が進んでいます。下水道の未整備や排水先の確保などの理由により、汲み取り式トイレを使い続けている地域も少なくありません。
簡易水洗トイレは、汲み取り式トイレと水洗トイレの中間的な存在です。汚物を水で流せる点は水洗トイレと同じですが、下水道につながっておらず、汚物を便槽にためる点は汲み取り式トイレと同じです。
簡易水洗トイレのメリット6つ
簡易水洗トイレには、さまざまなメリットがあります。
簡易水洗トイレの最大のメリットは、汲み取り式トイレに比べて衛生的で臭いも少ないことです。
使用するたびに水で汚物を流せるため、便器内の衛生状態が大きく改善されます。汚物が便器に付着しにくくなり、清掃も容易です。
また、フラッパーと呼ばれる弁が閉じることで、便槽からの臭いを遮断するため、悪臭が大幅に軽減されます。これらにより、トイレ使用時の快適性が向上し、家全体の衛生環境や空気環境も改善されます。
最新の簡易水洗トイレの外観は、一般的な水洗トイレとほとんど変わりません。
そのため、インテリアに馴染み、来客時も気兼ねなく使用できます。
簡易水洗トイレは、水洗トイレのような下水道工事や浄化槽工事が不要なため、設置場所を選ばず工事費用も抑えられます。
特に、公共下水道や浄化槽からの排水路が整備されていない地域でも導入可能な点は、大きなメリットです。
簡易水洗トイレは、災害による停電や断水時でも、汲み取り式と同様に使用する方法があります。
水の備蓄があれば、ある程度の期間は使用できるため、災害にも強い方式です。
簡易水洗トイレの1回あたりの使用水量は0.3〜0.5リットルで、完全な水洗トイレと比べてわずか1/10程度です。
水道代の大幅な節約になり、水の供給に制約がある設置環境でも使いやすいでしょう。
簡易水洗トイレでは、暖房便座や温水洗浄便座(ウォシュレット)の取り付けが可能なタイプもあります。
これによりさらに快適性が向上し、ご高齢者やお体の不自由な方にも優しいトイレになります。
簡易水洗トイレのデメリット6つ

簡易水洗トイレには、いくつかのデメリットがあります。以下に詳しく説明します。
簡易水洗トイレは、汲み取り式トイレと同様に定期的な汲み取りが必要です。また、水を使用して汚物を流すため、普通の汲み取り式トイレに比べて便槽内の水分量が増加します。
このため、汲み取り式トイレと同じ便槽を使用する場合、汲み取りの頻度は高くなる可能性があります。使用頻度や家族の人数によっては、月に1〜2回の汲み取りが必要になることもあるでしょう。
簡易水洗トイレは、水洗しない汲み取り式トイレに比べて臭いを大幅に軽減できますが、水洗トイレに比べて、多少の臭いが感じられることがあります。
簡易水洗トイレでは、フラッパーやバルブ、臭突ファンなどの機械部品が使われています。これらの部品が故障すれば、さまざまなトラブルが発生しかねません。
たとえば、フラッパーが正常に閉まらなければ、便槽からの臭気が逆流したり害虫が侵入する恐れがあります。
簡易水洗トイレは、汚物を流すために水を使用するため、水道代がかかります。
また、水を使用するため、便槽からの汲み取り頻度が上がります。汲み取り式トイレに比べると、水道代や汲み取り費用が増える傾向があるでしょう。
簡易水洗トイレは水を使用するため、配管の凍結に注意が必要です。凍結すると水が流れなくなり、最悪の場合は配管が破裂する可能性もあります。
寒冷地では、配管に保温材を巻いたり、トイレに凍結防止ヒーターを設置したりする必要があるかもしれません。
簡易水洗トイレは定期的な清掃や点検が必要です。便器の清掃、フラッパーやバルブなど機械部品の点検のほか、配管や便槽の点検も必要になります。
水洗トイレと汲み取り式トイレを合わせたような維持管理が必要であることを覚えておきましょう。
簡易水洗トイレのリフォームの費用相場
簡易水洗トイレのリフォームにかかる費用相場は、15万~60万円が目安です。
ここからは、それぞれの工事パターン別に解説します。
| 工事内容 | 費用相場 (トイレ・便槽本体を含む) |
|---|---|
| 簡易水洗トイレの交換 | 15〜25万円 |
| 汲み取り式→簡易水洗トイレ (既存の便槽を利用する場合) | 20〜30万円 |
| 汲み取り式→簡易水洗トイレ (便槽を交換する場合) | 40〜60万円 |
簡易水洗トイレの本体交換の費用相場は、15〜25万円が目安です。
すでに簡易水洗トイレを使用している場合、交換の際には便槽や給水設備がそのまま利用できるため、費用を抑えられます。
交換費用はトイレのグレードやオプションで変わり、暖房便座や温水洗浄便座を採用すると、新たに電気工事が発生する場合があります。
また、配管を改修する場合は追加費用が必要です。
汲み取り式トイレから簡易水洗トイレに改修する費用相場は、便槽や臭突をそのまま利用できれば20〜30万円、便槽の交換が必要な場合は40〜60万円が目安です。
汲み取り式トイレから簡易水洗トイレにするためには給水工事が必要で、配管が長くなる場合は多くの費用がかかります。既存の便槽をそのまま利用する場合は、便槽の状態や容量の確認が必要です。臭突は、そのまま利用できるケースも多いでしょう。
汲み取り式トイレを簡易水洗トイレに改修する場合と、水洗トイレへ改修する場合を比較すると、以下のような違いがあります。
- 既存の便槽を利用する場合
- 便槽を交換する場合
- 浄化槽につなぐ場合
- 公共下水につなぐ場合
浄化槽方式では、浄化槽が高額で、定期的なメンテナンス費用もかかります。また、公共下水につなぐ場合には、下水管の引き込みと公共桝の設置費用がかかります。
これらと比較すると、簡易水洗トイレへの改修費用はかなり安価であるといえるでしょう。
簡易水洗トイレメーカーのおすすめ人気商品5選
ここでは、簡易水洗トイレのおすすめ製品を8つ紹介します。
| 商品価格 | 125,500円 |
| 1回あたりの使用水量 | 0.35リットル (レバー1回) |
| その他の特徴 | ・温水洗浄便座「シャワートイレ」シリーズを 取付可能 ・二重構造フラッパー ・一般/寒冷地併用 |
LIXILの「トイレーナR」は、大手トイレメーカーならではの安心感があります。二重防臭構造のフラッパーを備え、洗浄と補水を一つのレバーで簡単操作できます。
取替用ソケットを用意し、他社のほとんどのトイレから交換可能です。また、LIXILの温水暖房便座「シャワートイレ」シリーズにも対応しています。
| 商品価格 | 345,600円 (税別) |
| 1回あたりの使用水量 | 大:0.5リットル 小:0.35リットル |
| その他の特徴 | ・温水洗浄便座のセット品あり ・センサー式自動洗浄 ・便鉢内プラズマクラスター除菌 ・便ふた自動開閉 ・温風乾燥機能 ・便鉢内と床面を照らすライト点灯 |
ダイワ化成の「フルオートトイレ」は、簡易水洗トイレでは日本初の全自動便器です。
着座を感知してフルオートで洗浄し、前洗浄と後洗浄も使用できます。プラズマクラスターイオンで除菌して臭いの発生を抑え、省エネ温水シャワーや温水乾燥、便ふたの自動開閉にも対応するなど、最新の水洗トイレと同等の機能を備えています。
| 商品価格 | 185,000円 |
| 1回あたりの使用水量 | 0.15リットル (ワンプッシュあたり) |
| その他の特徴 | ・温水洗浄便座のセット品あり ・タンクのないフラッシュバルブ方式で節水仕様 ・少量の水で流せる独自のオートフラッパー ・ウォーターダスターで便鉢内を簡単洗浄 |
アサヒ衛陶「ニューレット」は、フラッシュバルブ方式のタンクレス簡易水洗トイレです。
使用後にプッシュボタンを押すだけで洗浄水が流れるコントロールフラッシュバルブ方式により、わずかな水量で洗浄が可能な節水仕様になっています。省スペース性に優れ、すっきりとしたシンプルデザインも特徴です。

| 商品価格 | 146,000円~ (税別) |
| 1回あたりの使用水量 | 0.35リットル (レバー1回) |
| その他の特徴 | ・温水洗浄便座・暖房便座のセット品あり ・手洗い付き/なしを選択可能 ・寒冷地向け仕様あり |
ネポンの「プリティーナ」は、ジェット噴射ノズルによる強力な洗浄力と節水を両立した、高機能な簡易水洗トイレです。
手洗い付き、暖房便座、温水暖房便座、洗浄ガンなどの豊富なオプション品が用意されています。
| 商品価格 | 119,200円~ (税別) |
| 1回あたりの使用水量 | 0.35リットル (レバー1回) |
| その他の特徴 | ・温水洗浄便座/暖房便座のオプションあり ・シーソー式バルブ |
ジャニス工業の「ジャレット」は、ゆったり座れる大型の「エロンゲートサイズ」と、独自のフラッパーが特徴です。
シーソー式のバルブを採用し、洗浄時には開いて洗浄後に自動的に閉じるため、便槽からの臭いを防ぎます。
簡易水洗トイレに温水洗浄便座を取り付ける際の注意点3つ
簡易水洗トイレに温水洗浄便座(ウォシュレット・シャワートイレ)を取り付けることは可能です。
ただし、以下の点に注意が必要です。取り付けに際しては必ず専門業者に相談し、便槽の容量や適切な電源、対応製品の確認を行いましょう。
温水洗浄便座では、洗浄のために毎回温水を使用するため、汲み取りの頻度が増えることに注意が必要です。
簡易水洗トイレの1回あたりの使用水量は0.35〜0.5リットルですが、温水洗浄ではさらに0.3〜1リットルの水を使用します。このため、汲み取り頻度を増やさないためには、より大型の便槽に交換する必要があります。
温水洗浄便座には電源が必要なため、便座の近くにコンセントがない場合は、新たに配線工事が必要になります。
温水洗浄便座には大きな電流が流れるので、原則として一般コンセントから分岐することはできません。分電盤のブレーカーから専用回路を引き込む必要があり、漏電による感電防止のためにアース(接地)配線も必要です。
簡易水洗トイレごと交換する場合は、温水洗浄便座とのセット品を選びましょう。既存の簡易水洗トイレに温水洗浄便座を取り付ける場合は、取り付けが可能な製品を確認することが必要です。
おすすめの製品としては、LIXILの「シャワートイレ」シリーズがあります。
LIXILの簡易水洗トイレ「トイレーナR」にも対応しており、高い節水機能を備えています。
簡易水洗トイレのトラブルと修理方法
簡易水洗トイレにも、トラブルが起こることがあります。ここでは、主なトラブルとその修理方法をご紹介します。
簡易水洗トイレの重要な装置が「フラッパー」です。これにより、悪臭や害虫が上がってくることを防いでいます。
フラッパーに汚れが詰まって動かなくなった場合は、清掃や調整が必要です。
また、フラッパーを動かしている部品が故障して動かない場合には、専門業者による修理・交換が必要です。
トイレの水タンクを機能させるフロートやレバー、ペダルが故障したり、汚れにより動きが鈍くなることがあります。
清掃・調整で直らない場合は、部品交換を行いましょう。
また、パッキンの劣化で水漏れを起こしている場合は、パッキンの交換で修理できます。
トイレに水を供給している給水管の接続部分や、配管の破損によって水漏れが発生する場合もあります。
特に、寒冷地で凍結する場合に起こりやすい不具合です。
配管が水漏れを起こしたら、専門業者に修理を依頼しましょう。
臭突の先端に臭突ファンを付けて強制的に換気している場合、これが故障して悪臭が発生することがあります。
この場合は、臭突ファンを交換します。
汲み取り式トイレはいつまで使える?
簡易水洗トイレを含む汲み取り式トイレの使用期限について、下水道法によって、下水道が整備された地域では3年以内に水洗化することが原則とされています。
これは、公衆衛生の向上と生活環境の改善が目的です。ただし、実際の運用は各自治体によって異なり、ただちに強制的な水洗化を求められることは少ないようです。
高齢者のみの世帯や経済的な理由がある場合など、個別の事情を考慮して、自治体と相談の上で使用期限の延長が認められることもあります。
新たに簡易水洗トイレの工事を行う場合は、下水道の整備予定について、自治体や専門業者に確認することをおすすめします。近々に水洗化の予定がある場合には、水洗化対応品のトイレを選定しても良いでしょう。
【Q&A】簡易水洗トイレに関するよくある質問
- 簡易水洗トイレの工事期間はどれくらい?
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汲み取り式トイレを簡易水洗トイレに改修する工事期間は、通常2〜4日程度です。
ただし、便槽の交換や大規模な配管工事が必要な場合は、1週間以上かかることもあります。 - 簡易水洗トイレに使える補助金はある?
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簡易水洗トイレへの改修や交換に特化した補助金制度は少ないですが、バリアフリー改修の一環として行う場合、介護保険の住宅改修費支給の対象になる可能性があります。
詳細は各自治体にお問い合わせください。あわせて読みたい - 簡易水洗トイレをDIYで設置できる?
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簡易水洗トイレへの改修や交換は、給排水工事や便槽の改修に専門的な知識と技術が必要なため、DIYは困難です。
また、法律で定められた基準を満たさなくてはなりません。施工は専門業者に依頼することをおすすめします。 - 簡易水洗トイレは凍結のおそれがある?
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簡易水洗トイレでは、トイレ室内が0℃以下になるとタンクや配管内の水が凍結して水が出なくなったり、器具が破損するおそれがあります。
特に寒冷地では、配管の断熱やトイレ室内の暖房、不使用時の水抜きなどの対策が必要です。凍結防止ヒーターを設置するのも効果的です。 - 便槽の大きさはどれくらい?
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一般的には「家族の人数×100リットル」が目安とされています。
たとえば、4人家族であれば400リットルの便槽が目安です。
温水洗浄便座を使用したり、汲み取り回数が少なくなる地域では、余裕を持って大きめの便槽を選ぶことをおすすめします。
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