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2023年11月10日更新

監修記事

最適なトイレ寸法と空間の広さはどのくらい?トイレを広く見せるコツも解説

トイレに十分なスペースが確保できない場合でも、トイレの空間の広さやトイレ本体のバランスを考慮すれば、快適なトイレが作れます。この記事では、トイレの最適な寸法や、空間を広く見せるコツ、トイレの増設工事に必要な費用などをご紹介します。

トイレは、空間の広さやトイレ本体の形状などによって使い勝手が異なります。

トイレのリフォームを考えている方の中には「トイレを快適に使える寸法が知りたい」「空間の広さは変えられないけどできるだけ広く見せたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、最適なトイレの寸法や空間を広く見せるコツなどを紹介しています。

トイレの増設工事に必要な費用やバリアフリー化リフォームなども解説しているので、トイレをリフォームして快適な空間にしたい方は参考にしてみてください。

一般的なトイレ空間の広さ

最初に、一般的なトイレ空間の広さとそれぞれの特徴を解説します。

0.4坪

0.4坪のトイレは、幅約80cm×奥行き約120cmです。コンパクトなため、分譲マンションや戸建て住宅の2階でよく使用されています。

狭めの空間ではありますが、トイレを使用する上で必要なスペースは確保されているため、不便さや窮屈さはそれほど感じられないでしょう。

ただ、奥行きが浅いので、タンク付きのトイレだと圧迫感が気になる方もいるかもしれません。

0.5坪

0.5坪のトイレは、幅約80cm×奥行き約160cmです。

戸建て住宅でよく採用されているサイズで、0.4坪タイプより奥行きが約40cmある分、空間に余裕のある印象を与えます。

手洗い器や収納スペースの設置を考えている場合は、0.5坪以上の広さを確保するといいでしょう。

0.75坪

0.75坪のトイレは、幅約120cm×奥行き約160cmです。

0.5坪タイプより幅が約40cm広いので、壁にカウンターや手すりを付けたい方におすすめです。

トイレのカウンターには、インテリアが楽しめたり、下に棚を設けることで収納スペースが確保できたりするメリットがあります。

1坪

1坪タイプのトイレは、幅と奥行きが約120cmで空間に余裕があります。

車いすの方向転換をしたり、介助の方が一緒に入ったりすることができるため、トイレをバリアフリー化したい方に向いています。

タイプ別に見るトイレの寸法

トイレには、背面に水を溜めるタンクがあるタイプと、タンクがなくコンパクトな形状のタンクレスタイプがあります。

それぞれの寸法と特徴を解説します。

タンク付きトイレ

タンク付きトイレの寸法の目安は以下の通りです。

幅:約45cm
奥行き:約80cm
高さ:約100cm

タンクがある分奥行きが深く高さが高くなるので、狭いトイレには不向きと感じる方もいるかもしれません。

しかし、タンク付きのトイレはタンクの上に手洗い器を設置することもできるので、手洗い器を設置するスペースを節約できます。

そのため、トイレ空間に手洗い器を設置するスペースがない場合に重宝するでしょう。

また、本体価格がタンクレスタイプに比べて安価なので、できるだけコストを抑えたい方におすすめです。

タンクレストイレ

タンクレストイレは、背面にタンクがない分コンパクトな形状です。

具体的な寸法は以下の通りです。

幅:約40cm
奥行き:約70cm
高さ:約55cm

タンク付きトイレより小型なので、空間に十分な広さが確保できないときや、トイレをすっきり見せたいときにおすすめです。

また、節水効果が高く、タンク付きトイレに比べて約1/3以下の水量で洗浄できるメリットもあります。

ただ、タンク付きトイレより高額で、手洗い器を単独で設置しなくてはいけないデメリットがあります。

さらに、水圧が低いと設置できない場合があるので、事前に確認しなくてはいけません。

快適に過ごすためのトイレ空間の広さ

快適に過ごせるトイレを作るときは、トイレの空間の広さとトイレ本体とのバランスを意識する必要があります。

トイレを快適にするために必要な空間の広さは以下の通りです。

トイレの両側の空間:約20cm
トイレの先端から壁までの空間:約45cm

トイレの両側の空間は、約15cmあれば最低限の利便性は確保できますが、やや窮屈な印象になりがちです。

快適性を優先するなら、できれば約20cmの空間を設けましょう。

ただ、トイレの左右の空間は、広すぎてもトイレットペーパーまでの距離が長くなり、使い勝手が悪くなるので注意が必要です。

また、トイレ前の空間は約40cmあれば難なく動作をこなせます。

ただ、やはり最低限の空間だと圧迫感を感じやすいので、快適性を重視するときは約45cmの空間を設けましょう。

トイレからドアまでの空間が広すぎると、動線が長くなり不便です。

そのため、トイレ前の空間が広くなりすぎないよう、広くても約50cmとなるように意識しましょう。

トイレを広く見せるコツとは

トイレは広くても約1坪の小さな空間であることが多いので、実際の使用には問題がなくても窮屈さを感じている方もいるでしょう。

以下では、空間の大きさを変えることなく、できるだけトイレを広く見せるコツを紹介します。

  • 明るい色の壁紙にする
  • 壁紙に寒色系の差し色を使用する
  • グラデーションを意識した配色にする
  • トイレマットを床と同じ色にする

床や壁紙、天井の色は空間を広く見せる上で大切な要素です。

白やベージュなどの明るい色は空間を膨張させて見せる効果があるので、トイレをより広く見せられます。

また、グレーやブルーなどの寒色系の色は後退色とよばれ、空間に奥行きを持たせられます。

とくに、面積が狭い壁に差し色として使用することで、細長く奥行きがある空間のように感じられるでしょう。

さらに、床から天井までの配色を考えるときは、グラデーションを意識すると空間を広く見せる効果が期待できます。

たとえば、床が明るい茶色なら壁は薄い茶色やベージュ、天井は白というように同系色の色で少しずつ変化させます。

天井を濃い色にしたいなら、壁紙や床はだんだん薄い色になるように意識するといいでしょう。

そして、トイレマットを使用するときは、床と同じ色にするのも限られた空間を広く見せるコツの1つです。

床とマットが一体化することで空間が広く感じられます。

トイレを広げるリフォームはできる?

トイレを広げるリフォームができるかどうかは、戸建て住宅かマンションかで異なります。

費用とあわせて確認しておきましょう。

戸建て住宅の場合

戸建て住宅の場合は、トイレと隣接する場所にスペースさえ確保できればトイレ空間を拡張できることが多いです。

ただ、トイレを構成している壁が建物の構造を保つために必要な壁である場合は、広げる方向が限定されることもあります。

拡張工事に必要な費用:約15万円~約30万円

また、既存のトイレとは別の場所に新しくトイレを増設したいときは、0.4坪以上の空きスペースがあれば設置できるケースがほとんどです。

増設に必要な費用:約40万円~約100万円

ただ、配管工事の複雑さや、トイレ本体のグレードと内装などによって費用は大きく変動します。

また、タンクレストイレを設置するときは、十分な水圧を維持するための補正工事が必要となることもあり、追加費用が必要になるかもしれません。

また、既存の建物内にトイレを新しく設置するスペースがない場合は、建物自体の床面積を増やして増築工事をすることで対応できます。

増築工事(0.5坪)に必要な費用:約70万円~約200万円

増設工事と同じく、配管工事の複雑さやトイレ本体のグレードなどにより費用は大きく変動します。

マンションの場合

マンションは、戸建て住宅に比べるとスペースに余裕がないため、拡張工事や建物の床面積を増やす増築工事ができないケースが多いです。

また、マンションは管理規約により増設できる設備が決まっています。

管理規約はマンションごとに異なるので、自分が住んでいるマンションの管理規約を確認しておかなくてはいけません。

さらに、トイレの増設が許可されていても、配管の位置変更はできないのが一般的です。

管理規約と配管の位置の問題がクリアできた場合は、あとはスペースさえ確保すれば増設工事が可能でしょう。

増設に必要な費用:約40万円~約100万円

費用は戸建て住宅と同等になることが多いですが、戸建て住宅ほど大規模な配管工事ができない場合が多いので、その分費用が抑えられることもあります。

そのほか、トイレ本体のグレードなどによっても費用は変動します。

手洗い器を増設する場合はどこに設置する?

手洗い器の設置場所は、トイレの広さやドアの位置などにより異なります。

以下では、快適に使える手洗い器の設置場所と寸法を解説します。

0.5坪以下

0.5坪以下の場合は、ドアの位置により手洗い器の設置場所が異なります。

トイレの正面にドアがある場合、一般的にはドア付近の壁の左右どちらかに手洗い器を設置します。

奥行きのある手洗い器は前を通るときに窮屈に感じる可能性があるので、奥行き約25cm以下のものを選ぶといいでしょう。

一方、トイレの正面以外にドアがあるときは、ドアが設置されていない壁のコーナーに手洗い器を設置すると空間を広々使えます。

また、0.5坪以下のトイレでは、トイレ本体と左右の壁との距離が約20cmであるため、カウンタータイプの手洗い器を設置することは難しいでしょう。

どうしてもカウンタータイプの手洗い器を設置したい場合は、トイレ本体を左右どちらかに寄せると、カウンターの設置スペースが確保できます。

また、ドアが内開きである場合は、ドア付近に手洗い器を設置するとドアの開閉に支障をきたすので、手洗い器の増設は難しい場合が多いです。

トイレ本体に手洗い器が付いている製品を選ぶか、トイレの外に手洗いスペースを設けましょう。

0.5坪以上

0.5坪以上のトイレは横幅が約120cmあるので、ドアの位置に関係なく自由に手洗い器を設置できます。

一般的には、動線を考慮してドア近くのコーナー付近に設置される場合が多いです。

また、横幅が約120cmあれば、カウンタータイプの手洗い器も余裕をもって設置できます。

ただ、必要以上に奥行きのある手洗い器は掃除が大変だったり、圧迫感を与えたりするので、手洗い器の奥行きは約35cmを目安にするといいでしょう。

バリアフリー化リフォームに必要な広さと注意点

トイレのバリアフリー化リフォームに必要な広さは、バリアフリー化を必要としている方がどの程度動くことができるかや介助者の必要性の有無などによって異なります。

以下では、確保できるスペースごとにバリアフリー化リフォームに必要な広さと注意点を解説します。

スペースが限られている場合

スペースが限られている場合でも、車いすで利用する場合は0.75坪の広さが必要です。

0.75坪のスペースの確保が難しい場合は、ドアを引き戸にしたり、入口の幅を約80cm以上確保したりして車いすでもできるだけ出入りしやすい工夫をすると良いでしょう。

また、手すりを取り付けて車いすからトイレへの移動をしやすくする、床をクッションフロアにして万が一転倒しても衝撃を和らげるなどの工夫も大切です。

さらに、自動開閉・自動洗浄機能が搭載されている製品を導入すると、トイレを使用する際に必要な動作が減らせるので、ご本人や介助者の負担を軽くすることができるでしょう。

スペースが確保できる場合

スペースが確保できる場合は、余裕をもたせて1.5坪の広さにするのがおすすめです。

1.5坪あれば、トイレの前方だけでなくサイドにもしっかりスペースが作れるため、介助がしやすいです。

また、自力で車いすからトイレ本体に移動するための補助器具などを取り付けても十分なスペースが確保できます。

スペースが限られている場合と同様に、ドアを引き戸にしたり、床材をクッション性のあるものにしたりするなど、車いすでも快適に使える工夫は欠かせません。

トイレリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきたトイレリフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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