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木製サッシをアルミに取替えリフォームする際にかかる工賃
木製サッシを取り外してアルミに取替るのは、大掛かりな工事になります。そのため、工賃の相場は約10万~20万円と高く、アルミサッシへの交換を断念する方も多いです。
木製サッシを取り外さずに上から直接アルミサッシを取り付ける内付けサッシを使用すれば、工賃を大きく抑えることができます。この場合にかかる費用の相場は約5万~10万円です。ただし、既存の木製のサッシに破損やカビの発生などがみられる場合は補修が必要です。
補修の価格の相場は約3万~5万円ですので、内付けサッシの取り付けにかかる工賃は合計で約8万~15万円です。ただし、著しい破損や腐食がみられる場合は、木製サッシの交換が必要になります。この場合は木製サッシを取り外してアルミサッシに交換した方がよいでしょう。
アルミサッシの種類によりリフォームにかかる費用が変動する
アルミサッシはシンプルな銀色のものだけではなく、天然木に似せて作られたものなど、デザインのバリエーションが豊富です。天然木とひとことで言っても、オーク材やウォールナット材、パイン材など、さまざまな種類があります。高級木材に似せて作られたものは、比較的価格が高い傾向があります。
また、窓がセットになったものは、窓の機能性によっても価格が変動します。防音や防犯など、さまざまな種類の窓があります。
シンプルなデザインのアルミサッシの価格の相場は、約1万~5万円です。デザイン性が高いものになると、10万円を超えるものもあります。強度や遮熱性もさまざまであるため、自分が求めている品質のアルミサッシを慎重に選びましょう。
窓のサッシにはどんな種類がある?
窓に用いられるサッシでは、アルミを用いた金属製のもの、樹脂を用いたもの、昔ながらの木製のものなどがあります。
このうち、近年木製のサッシはあまり使われなくなり、主にアルミサッシが使われることが多いようです。
樹脂のものについては、日本ではあまり採用されることはありませんが、海外では防音、防寒目的で比較的多く利用されています。
日本でもYKKなどが寒冷地向けに樹脂サッシの販売を開始しており、これから日本での利用も増加するでしょう。
アルミサッシのメリットやデメリットは?
というわけで、窓枠をアルミサッシにリフォームするメリットとデメリットについて見ていきましょう。
アルミサッシは日本で多く利用されているため、やはり入手しやすく、比較的安価に交換できるというのが最も大きな利点といえます。
また、しっかりアルマイト加工を施すことで耐候性も高くなり、他の素材に比べて長期間利用できるのもポイントです。
欠点は、やはり金属なので断熱効果があまり期待できないこと。
どうしても金属は熱を伝えやすいため、どうしても断熱性が低くなってしまいます。
そのため、結露の問題や、夏場や冬場の室温調整の問題などがデメリットとなるでしょう。
よほどの必要性がない限り一般住宅にはアルミサッシが使われますが、経年劣化によるサビや劣化からは逃れられません。
今まではアルミサッシに塗装はできませんでしたが、塗料の進化によって正しい工程を踏めばアルミへの塗装も可能となりました。
しかし、塗装技術は難しくDIYでは無理と言われています。手馴れた業者の塗装でも一般塗装(7年~10年)に比べて寿命が短いこと(4年~5年)は知っておきましょう。
アルミサッシのデメリットがない製品もある
アルミサッシの断熱性の問題は各窓枠会社でも対応策が考えられており、断熱性の高い構造のサッシが開発、販売されています。
ただ、これらのサッシはアルミ単体というわけでは無く、アルミと他の素材を組み合わせて使用するため、メンテナンスの問題や、耐久性の問題なども考慮しなければいけません。
例えば、室外側にアルミ、室内側には木材を用いたサッシの場合、どうしても木材部分を定期的にメンテナンスしなければ腐食や汚れの沈着などのトラブルが起こってしまいます。
また、樹脂を組み合わせた製品の場合、樹脂の経年劣化や紫外線による変色などが問題として取り上げられており、欧米では樹脂より木とアルミの複合サッシの人気が高まっているようです。
維持などのデメリットはありますが、複合素材のサッシは今までのアルミだけで作られたサッシに比べてメリットも十分あります。
窓のリフォームを考える場合は、これらのサッシから自宅の環境に合ったものを選んで交換すると良いでしょう。
木製からアルミ製のサッシに交換する際にかかる諸経費
木製からアルミ製のサッシに取替る際に、既存のサッシを取り外す場合は、廃材処分費がかかります。廃材処分費の相場は約1万~2万円で、リフォーム業者により異なります。また、職人の交通費が別途請求される場合があります。
「費用○○万円以上の依頼の場合に出勤」や、「費用○○万円以上は交通費無料」など表記が異なります。交通費がかかるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
アルミ樹脂複合サッシの特徴とは?
「アルミ樹脂複合サッシ」とはどのようなものなのでしょうか。アルミ樹脂複合サッシの特徴や、取り入れたときのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
アルミ樹脂複合サッシは屋外側にアルミを使い、屋内側に樹脂が使われている、複数の素材を組み合わせたサッシのことです。
アルミ樹脂複合サッシのメリットは、軽くて丈夫であり、結露しにくいという点です。
アルミ素材は軽くて丈夫であり、樹脂サッシに比べて強度が強いので、同じ窓サイズでもガラス面積を大きくとることができます。また、アルミは風雨に対して強く、錆にくいという特性もあります。このアルミを屋外側にすることで、耐候性を高めています。
そして屋内側に使われる樹脂は、熱を伝えにくいため、アルミサッシに比べて結露が発生しにくくカビ対策にも効果的です。
また、一般的に樹脂サッシよりも安く取り入れることができるという、価格面でのメリットもあります。
一方でデメリットは、完全に結露を防げるわけではない点です。樹脂のみのサッシと比較すると断熱性に劣るため、結露がある程度発生します。しかし、アルミのみのサッシよりは結露の発生を防ぐことができます。
アルミサッシとアルミ樹脂複合サッシの違いとは?
「アルミサッシ」と「アルミ樹脂複合サッシ」にはどのような違いがあるのでしょうか?ここでは2つのサッシの違いについてご紹介していきます。
まず「アルミサッシ」とは、窓枠全てがアルミ素材でできているサッシのことです。アルミ素材であるため、耐候性が高く、軽量で開け閉めもスムーズにできます。価格も比較的な安価です。
ただ、熱伝導率が高いため外気温を部屋の中に伝えやすく、断熱性には劣ります。また、サッシ部分での結露が発生しやすく、カビなどの発生につながることがあります。
「アルミ樹脂複合サッシ」は、前述の通りアルミサッシと樹脂サッシの両素材を活かしたサッシです。屋外側は錆に強くて軽量なアルミ素材を使い、屋内側は熱伝導率の低い樹脂素材が使われています。
結露をある程度防ぐことができるため、アルミサッシに比べて快適に過ごすことができるでしょう。
しかし、アルミ樹脂複合サッシは、アルミサッシに比べると価格が割高になります。
アルミサッシは特注できる?
リフォーム時に作り変える窓のサイズに合わせて、アルミサッシを特注することは可能です。基本的にどのメーカーでもオーダーサイズの製作を受け付けています。
ただしメーカーや商品により、オーダー可能なサイズは違うため、事前に業者へ相談するようにしましょう。
アルミサッシを特注するときの注意点は、価格が割高になるという点です。
サイズやサッシの枚数、ガラスの仕様などにより価格に大きな幅があるため、一概には言えませんが、既成サイズのアルミサッシに比べると特注サッシの値段は高くなる傾向にあります。
外壁に加工が必要になる特注サイズのアルミサッシであれば、少なくとも約35~50万円は必要となるでしょう。
そして、既存の柱の位置や他の開口部との兼ね合いなどの建物構造上、理想のサッシサイズが取れない場合もあります。施工会社とも相談しながらその点も考慮して検討しましょう。
リフォームでアルミサッシの特注を検討する場合は、信頼できる専門業者へ相談し、現状のサッシや外壁材、構造などを確認してもらった上で新しいサッシの仕様を決定し、見積もり金額を提示してもらうことをおすすめします。
格安でサッシを木製からアルミに交換リフォームするには?
アルミサッシは比較的お求めやすく、リフォーム費用は樹脂サッシへの交換よりも格安になります。注意点として、窓のガラスが単層か複層かによって値段が異なりますので、激安でリフォームを行いたい場合は、サッシの素材だけでなく、ガラスのタイプも比較しておきましょう。
窓のグレードでも変わるリフォーム費用
窓のグレードは、ガラスとサッシの素材によって決まります。それぞれのグレードは以下の順に安くなります。
・ガラス:単層<複層<Low-Eガラス複層ガラス(断熱性能が高い複層ガラス)
・サッシ:アルミ<樹脂<木製
お使いのサッシが木製で、アルミサッシに取替をお考えの場合、木製や樹脂製より格安で交換が可能です。
木製サッシ・樹脂サッシと、アルミサッシの価格差
最も格安の窓は、「単層ガラスのアルミ製サッシ」ということになります。アルミ単層ガラスと混合樹脂サッシLow-E複層の価格差は約3万円にもなります。窓を2枚交換すれば、その価格差は約6万円となります。
激安リフォームの別の考え方
単層ガラスのアルミサッシは、リフォーム費用だけを見ると格安で購入できる優れものです。しかし、断熱性・気密性は複層ガラスの木製サッシよりもはるかに劣ります。そのため、エアコンの効きが悪く、光熱費がかかってしまい、リフォーム後10年分の光熱費で考えると木製サッシの方がお得です。
リフォーム費用を取るか、リフォーム後の暮らしを取るか
アルミサッシへの取替リフォームは安価で行えるため、あまり人が立ち入らない部屋の部分的なリフォームに使用するとよいでしょう。これに対して、居室のサッシは樹脂製か木製のものに取替えることで、費用を抑えながら断熱性の高い家にリフォームすることが可能です。
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