2024年01月24日更新

監修記事

窓を強化ガラスに交換する価格・費用の相場は?

防災対策として、安全性の高い強化ガラスにリフォームすることはとても有効的です。割れると粒状になって怪我をすることを抑制する強化ガラスは、フロートガラスに比べれば価格は高くなります。サッシガラスの交換にかかる費用の相場をまとめました。

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防災対策に有効な強化ガラスにリフォーム

家の中の防災対策として、窓ガラスを強化ガラスにすることはとても有効的な安全対策です。

強化ガラスは割れると粒状になるので、破片で怪我をすることを防いでくれます。いざと言う時のために、強化ガラスに交換しておくと安心ですね。また飛散防止という点ではガラスフィルムの施工も選択肢の一つです。

窓を強化ガラスに交換する価格・費用の相場は?

サッシを新しく交換しなくても、ガラスのみを替えることが可能です。リフォームには、強化ガラス単体の価格と工事費、残材処理費用などがかかります。

それぞれの価格や費用の相場をお伝えします。

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強化ガラスの価格相場

強化ガラスには、厚みが4mmから19mm程度まであるので、既設のサッシに合わせてガラスの厚さを選ぶ必要があります。

エッジ加工や強化加工などの費用がかかり、窓のサイズによってオーダーすることになります。サイズ別に参考価格を調べてみました。

透明強化ガラスの価格

透明の強化ガラスは、リビングの腰高窓や掃き出し窓などに多く利用されます。以下はガラス単体の価格相場です。

厚さ5mm

サイズW900mm×H800mm:約2~3万円

サイズW900mm×H1,800mm:約3~4万円

厚さ8mm

サイズW900mm×H600mm:約2~3万円

厚さ10mm

サイズW900mm×H800mm:約3~4万円

強化擦りガラス

くもりガラスとも呼ばれる擦りガラスは、視線を遮りたい浴室の窓やトイレの窓に最適です。

厚さ5mm

サイズW600mm×H600mm:約1~2万円

サイズW300mm×H300mm:約5,000~1万円

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ガラス交換にかかる工事費用

ガラス交換費用:約1万円前後~/枚

残材処理費用:約1,000~2,000円/枚

天窓など高所のガラスの場合、取り付け場所によって足場や高所作業車、クレーンなどが必要になると別途費用がかかります。

またサッシ窓ではなく、特殊形状のフィックス窓などをリフォームする場合はガラスの加工費や工事費用が高くなることもあります。

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強化ガラスに交換する総額は?

窓ガラスを強化ガラスに交換する場合の、工事費用・運搬費・経費などを含むのリフォーム総額をまとめました。一般的な参考価格となります。

窓を強化ガラスに交換する価格・費用の相場は?

透明強化ガラス

厚さ5mm

サイズW900mm×H800mm:約3万円前後

サイズW900mm×H1,800:約6万円前後

厚さ10mm

サイズW900mm×H800mm:約6万円前後

サイズW900mm×H1,800:約8万円前後

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強化ガラスの特長とメリット・デメリット

「割れても安全なガラス」として、安全性を重視する建築設計で多く使用されている強化ガラスは、独特な性質があります。サッシをリフォームするなら、強化ガラスの利点だけではなく欠点も充分に認識しておくべきです。

最大の利点、割れても安全なガラス

強化ガラスは表面と内部で物性が異なります。ガラス加工の際に表面を急激に冷やし、表面は圧縮応力、内部は引張り応力を持つ状態に加工されたものが強化ガラスです。この圧縮応力がガラスを割れにくくしています。

しかし強化ガラスも割れない訳ではありません。サッシに力が加わるとガラスはたわみますが、強化ガラスの圧縮応力と引張り応力のバランスが崩れたときに一瞬にして粉々に割れてしまいます。

強化ガラスが割れると、フロートガラスのように鋭利な破片にはならず、細かく粒状に砕けることが利点であり、破片による負傷を軽減させることが最大のメリットです。

強化ガラスに交換するメリット・デメリットは?

特殊な性質の強化ガラスならではのデメリット

特殊な性質を持つ強化ガラスの欠点は、ガラス内に不純物があることが原因で、引張り応力層に傷が生じたとき不意に割れる可能性があることです。

また割れるとガラス全面が割れて落下するので、高所などに使用する場合は落下防止措置を必要とします。強化ガラスに交換するサッシの場所によって、その性質が欠点となることもあるのです。

リフォームする窓の高さや位置を考慮した上で、強化ガラスに交換することをおすすめします。

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強化ガラスの防犯性

「強化ガラス」や「防犯ガラス」と「網入りガラス」はよく混同されますが全く異なるものです。

「強化ガラス」は上記の通りで「防犯ガラス」は2枚のガラスの間に強靭なフィルムを挟み込み割れても貫通しにくい構造のものです。

「網入りガラス」はガラスの中にワイヤーが入っているガラスで、火災の際、炎の侵入や外に広がるのを防ぐために作られた防火ガラスです。

それぞれの使用目的は異なりますが副次的にどれも安全面の向上には効果があります。

人気の強化ガラスのメーカーはこちらの記事で紹介しています

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割れた窓ガラスによる被害

強化ガラスは、割れてもガラスの破片で負傷しない安全性の高いガラスです。窓ガラスは衝突などの事故だけでなく、自然災害で受ける被害も忘れてはいけません。

強化ガラスに交換するメリット・デメリットは?

大きな地震で二次災害を起こす危険

東日本大震災など大きな地震災害では、窓ガラスが割れる被害も多くありました。

割れたガラスの破片は凶器となります。避難の際に踏んでしまったり、玄関のドアが開かなくなり窓からの避難を余儀なくされたときに割れた窓ガラスによって、二次災害を起こした例もあります。

台風や強風による窓ガラスへの影響

近年では地球温暖化による巨大台風や竜巻が各地で増え、日本でも毎年大きな被害を受けています。

雨戸やシャッターがあれば台風に備えることもできますが、予想の難しい突然の竜巻や突風で窓ガラスが割れてしまう危険もあります。

窓ガラスは風で割れることはほぼありません。強風による飛来物が原因です。小石ほどの小さな飛来物でも窓ガラスにヒビが入ります。ヒビの入ったガラスは強度を失い、強風によって割れてしまうのです。

気象庁によると、飛来物で窓ガラスが割れる目安は風速20~25m/sとされています。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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