2024年01月24日更新

監修記事

天井を高く・低くリフォーム工事するのにかかる費用・価格の相場は?

部屋の印象を大きく変えてくれる天井の高さ。ぶち抜きの吹き抜け空間や屋根裏のような落ち着く空間などを作ることができます。お好みに合わせて天井を高く・低くリフォーム工事する前に知っておきたいメリット・デメリットと、かかる費用・価格の相場をご紹介します。

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工事前に知っておきたい

天井って高く・低くリフォームできるの?とお思いの方も多いと思いますが、天井は意外にリフォームすることができるポイントなんです。しかもリフォームするとまるで別の家に来たような感覚をおぼえるほど、雰囲気や空間を変えてくれるんです。

ただし、そんな天井を高く・低くリフォーム工事する前に、ぜひとも知っておきたいメリット・デメリットがあります。

天井の高さを変えるリフォームのメリット

天井を高く・低くリフォーム工事するのにかかる費用・価格の相場は?

<高くした場合>

  • 開放感を与え、圧迫感をなくす
  • 抗菌作用、消臭効果
  • 部屋のイメージを大きく変更できる

天井の構造は通常二重天井になっていて、屋根の下にもう一つ天井があります。それを取り払って直天井にして、梁を現したデザインや、コンクリート打ちっぱなしの天井にするだけで開放感が違います。

また、天井をぶち抜きの吹き抜けにした場合は、2階からの採光もでき、空気も循環しやすくなるため、明るく広々とした気持ちのいい空間が生まれます。さらに天井の素材を変えることによって、抗菌や消臭の効果が期待できます。

<低くした場合>

  • 二重天井になるので断熱・防音効果が上がる
  • 照明の配線やダクトを隠すことが可能

低くした場合は、逆に断熱・防音効果が上がるため、音や熱が気になる人には最適の環境になります。また、ミニマルなテイストを好む方や天井の壁紙で雰囲気を変えたいという方にはぴったりの天井になります。

天井に人気の壁紙についてはこちら>>

天井の高さを変えるリフォームのデメリット

天井を高く・低くリフォーム工事するのにかかる費用・価格の相場は?

<高くした場合>

  • 熱・臭いや音が循環してしまう
  • 照明の位置が変えにくくなる

ぶち抜きで吹き抜けにした場合は特に、空気が循環する範囲が広くなるので、臭いや音が全体に拡散します。密閉性がなくなるため、熱・音・臭いが伝わりやすく居住性が下がる場合があります。

直天井では電気の配線をコントロールできないため、照明位置を変えにくくなります。

<低くした場合>

  • 圧迫感が出てしまう

天井の防音リフォームの費用について詳しくはこちら>>

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天井を高く・低くリフォームするのにかかる費用・価格の相場

天井を高く・低くリフォームする場合の費用・価格相場は下記のようになります。

仕上げ材を足したり、抜いたりするだけなら意外と費用は抑えられますが、吹き抜けにする場合は、足場代なども考えるとこれ以上にかかってくる可能性があります。設備系の配管などの配置によっても、かなり変動があるかと思います。

天井の高さを変えるだけの場合:約15万円~約35万円
天井仕上げ材を抜くだけの場合:約6万円~約9万円
吹き抜けにする場合:約100万円~約250万円

天井仕上げ材を抜いて直天井にした場合は、断熱材をさらに追加しないと、屋根に近い部屋が暑くなりすぎて生活に支障をきたすレベルになるという声も多いので、プラスで断熱材を入れる工事が必要になるかと思います。

また、特に吹き抜けの場合、エアコンの効きが悪く、光熱費がグンと上がってしまうという声も多いので注意が必要です。

天井の断熱リフォーム費用についてはこちら>>

実際にリフォームを依頼する前に、どんなメリット・デメリットがあるかを含めて家族で十分に検討することをおすすめします。そうしないと、相場以下の費用で済んだはずの天井リフォームが、工事の後になって、思わぬ出費が必要になる場合もあるからです。

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マンションの天井は高くリフォームできる?

マンションの天井をリフォームにより高くすることは、できるケースとできないケースがあります。天井を高くすることができるマンションの条件やリフォームする際の費用の目安などを紹介していきます。

マンションの天井裏には一般的に、電気配線や換気ダクトを隠すための空間があります。天井を高くするリフォームを出来るか出来ないかは、この空間がどれだけあるかということになります。

まず天井裏に電気配線などを隠すための空間が最小限しかない場合、配管などを隠して天井高を高くするリフォームは出来ません。この場合出来るのは、配管や梁を露出して天井高を高くするリフォームのみです。

逆に、天井裏に配管を隠す以外にある程度余裕のある場合は、配管などを隠した上で、天井高を高くするリフォームも出来ます。ただ、一般的に10cm程度ですので、あまり開放的な印象にはならない場合もあります。

この場合は、配管などを露出して天井を高くするリフォームを選択することも可能です。部屋の間取りにもよりますが、多くの場合、とても開放的な空間に変えることができます。ただし、いくつか考慮すべきことがあります。

まずは、防音性が損なわれる点です。天井からボードが無くなることで、上階からの音を遮るものが無くなります。ですので、これまで気にならなかった上階の音や当該居室で発生する残響や反響が気になってくるということも考えられます。

次に、施工費用の問題です。配管や梁を露出する場合は、ある程度見栄えを良くするために、特殊な塗料を使ったり、配管をデザイン性豊かなものに変更する、照明器具の再取付などいくつか付随の工事も発生します。

費用については、面積や天井の構造により大きく異なりますが、目安としては約15万円~約35万円となることが多いです。また、天井を解体するだけの簡易な工事であれば、約6万円~約9万円が目安です。

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DIYで天井を高くできる?

結論から言うと、DIYで天井を高くすることは可能です。ただし、建物構造によっては専門的な知識や工具が必要になります。また、施工する際の手順やDIYでの注意点などを紹介していきます。

天井を高くして、新たに天井を造るリフォームに関しては、相当な知識と技術、工具が必要となります。また、DIYで作業するとなると相当な時間を要するので、業者へ依頼する方が得策です。

今回は、配管などを露出するスケルトン天井にする手順をご紹介します。

まずは、点検口を開けて、天井裏の現状確認が出来る状態にします。電気配線や換気ダクトがどこを通っているのか把握します。

天井裏の状況を把握したら、次に天井の壁紙を剥がします。カッターで切り込みを入れ、あとは剥がすだけです。この壁紙を剥がす作業は、石膏ボードを固定しているビスを抜くためのものです。

壁紙が剥がせたら石膏ボードを外していきます。インパクトやドリルドライバーでビスを外していきます。ある程度ビスを抜き終わると、バールを使い石膏ボードを外していきましょう。

天井下地のべニヤが出てくるので、それを外していきます。最終的にサネ材や部分的にベニヤ板が残る箇所があります。それらも全て撤去します。ここで丸のこなどの工具が必要になる場合もあります。

全て撤去できたら、露出した天井を綺麗に掃除、また研磨して塗装をします。ここからは個人の好みによります。それと、照明器具や配線をはわせるための吊り天井を造作する必要があります。

それが出来れば天井を高くするためのDIYはほぼ完了となります。仕上げ方はどこまでこだわるか、知識や技術の差で大きく工程は変わってきます。

このように、状況によっては天井を高くするDIYも可能です。ただし、費用は若干割高になりますが、デザイン性や品質が高く、開放的で本格的な天井リフォームを希望されるのであれば、専門業者に依頼することをお勧めします。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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