和室の天井をリフォームする費用は？

和室の天井を洋風のクロスに張替えるには？

昔の和室の天井は板張りで、天然木の天井板を張っていました。最近では化粧合板が使われていることが多いようです。

天井板を竿縁で支える竿縁天井と呼ばれるスタイルもあります。竿縁は天井板を支える役目だけでなく天井を装飾する意味もあります。

近年の新築戸建やマンションにつくられる和室は、純和風よりも和モダンな部屋が多く見られ、天井にもクロスが張られていることも少なくありません。

天井に貼るクロスは壁紙と同じ？

壁に貼るクロスと天井に貼るクロスは違うのでしょうか？

インテリア商材を扱う大手メーカーで販売している壁紙には、量産品と1000クラスがあります。

1000クラスの壁紙は、メーター単価が1,000円程度で多彩なデザインと機能性があり、新築にもリフォームにも多く利用されています。

基本的にクロスは壁にも天井にも貼ることが可能ですが、天井は壁に比べて施工しにくいことから各メーカーでは、1000クラス壁紙の中に天井用クロスもラインナップしています。

天井用クロスの特長と選び方

天井用クロスとして販売されているものは厚手であることが特長です。また機能性のある天井クロスもあります。壁のように家具で隠れてしまうことがない天井には、機能性のあるクロスが有効的であるからです。

また天井クロスを選ぶときは、お部屋のイメージに大きく影響する「色」の選び方がポイントとなります。柄物を選ぶ際にも注意点があります。

機能性から選ぶ天井クロス

機能性クロスにはさまざまな機能がありますが、天井に有効的な機能は、消臭効果、抗アレルゲン効果、調湿効果などが挙げられます。

煙草を吸う部屋やペットのいる部屋には消臭効果機能、赤ちゃんのお部屋には抗アレルゲン効果、風通しの悪い部屋には調湿効果などお部屋によって機能性クロスを選ぶと良いでしょう。

色から選ぶ天井クロス

壁の色より天井の色を淡くすると、部屋が明るいイメージになります。反対に壁より濃い色にすると落ち着いた印象になるので、寝室などにはおすすめです。

しかしあまり濃い色にしてしまうと壁紙の色とのコントラストが強すぎて、天井が低く感じてしまいます。壁紙の色とのバランスが大切です。

また壁紙と天井を同じ色にすると、境界線がなくなり解放感のあるお部屋になります。リフォームする和室の広さや窓の大きさによって、壁の色とコーディネートすると良いでしょう。

柄物を選ぶときの注意点

天井はクロスの施工が難しいため、ストライプ柄など方向性のある柄は避けた方が無難です。エンボス加工されたクロスは、柄物でもさりげないイメージに仕上がるのでおすすめです。

天井は日光などの自然光が直接当たらないので同じクロスを貼っても壁よりも少し暗めに感じます。また照明を付けた時は横から光が当たり凹凸が目立ちますので厚手であったり不規則な柄があるものがリフォームでは選ばれる事が多いようです。

和室の天井をクロスに張替えるリフォーム費用は？

リフォームをしたい和室の天井がどんな形状かによって、工事費用も変わってきます。6畳の和室を参考として天井スタイル別にまとめてみました。

天井クロスの張替えの場合

既設の和室天井がクロスであれば張り替えるだけですが、クロスを剥がしたあとの下地処理やクロスの廃材処分費もかかります。

クロス単価：約1,200円/平方メートル
既存のクロス剥がし：約150～200円/平方メートル
下地処理：約200～300円/平方メートル
クロス貼り：約400～500円/平方メートル

平米あたり約2,000円～、6畳の和室であれば10平方メートル弱なので約2万円と、このほかに養生費や廃材処分費、諸経費がかかるのでリフォーム総額は約3～5万円前後が目安になります。

板張り天井にクロスを貼る場合

板張り天井の場合は、板と板の間の目地を埋め下地処理をしたあとにクロスを貼ります。竿縁天井の場合は竿縁を取り外す工事が必要になります。

通常のクロス張りに、竿縁の取り外し、目地埋めなどの工事費用を含めて、リフォーム総額は約4～6万円前後を見越しておくと良いでしょう。

天井クロス工事はDIYは難しい？

天井クロス工事は作業足場や照明器具、感知器類の仮撤去など事前準備も多く、作業体勢が上向きでやりにくいなどDIYでは難しい作業です。

クロスメーカーに相談すれば最寄のクロス職人さんを紹介してくれます。見積もりも分かりやすい内容で、さほどの差はありませんのでプロに任せたほうが手早く安心です。