目次
フローリングとカーペットのメリットとデメリット
人気の高いフローリングですが、良い点ばかりでしょうか。
リフォームをする前に、カーペットと比較した上でそれぞれのメリットとデメリットを知っておくことが大切です。
カーペットの歴史
そもそも何故カーペットの床があるのでしょうか
カーペットはもともとペルシャ絨毯など高級な物を敷くことができない一般庶民向けに「保温性」「防音性」「インテリア性」に優れているという点から、公団住宅を中心に昭和30年以降に広く採用されたものです。
この50年の日本住宅の床事情を見ると、だんだんと洋室への人気が高まり、畳からカーペットの部屋が多くなりました。
その後、掃除が大変だったり、カビの発生やダニの温床になることを避けるためや埃やアレルギーの心配からフローリングが主流となっていきます。
そのため最近の新築住宅では、洋室と言えばフローリングでカーペットの部屋をほとんど見ることがなくなりました。
その影響か、カーペットの部屋=ちょっと古い印象に見えてしまうことがあります。
防音対策のためマンションに多かったカーペットの床
マンションなどでは下の部屋への防音対策のため、畳やカーペットが多かったのですが、最近では防音対策を可能にするフローリング材が増えてきたことから、カーペットである必要性が薄くなったことも挙げられます。
ただしマンション毎に規定があり、賃貸マンションに限らず分譲マンションでもフローリングは防音性のあるものでなければいけなかったり、フローリング自体が禁止されているところもあるようです。
ハウスダストアレルギーがある場合など、特例としてリフォームが許可されるケースもあるので、まずは管理組合などに事前に相談してみることをおすすめします。
カーペットのメリット
- 保温性がある
- 防音性がある
- 防滑性がある
- タイルカーペットは部分的な交換ができる
- カラーバリエーションが豊富
- 安価である
- 敷くだけで和室を洋室風にできる
カーペットのデメリット
- カビの発生やダニの温床になる
- 汚れが落ちにくい
フローリングのメリット
- ハウスダストやカビ・ダニ対策になる
- 耐久性がある
- 無垢材なら調湿効果がある
- 掃除が簡単
- 木のぬくもりや風合いが楽しめる
- 床暖房が可能
フローリングのデメリット
- 物を落とすと傷や凹みが残る
- 階下に物音が伝わりやすい
- 高価である
- 無垢フローリングの場合、反りや伸縮が起きる
- 数年に一度はワックスなどのコーティングが必要
フローリングに張り替えるメリット・デメリットはこちらの記事でも紹介しています
フローリングに張替えるためのリフォーム費用の相場
張替えリフォームの費用は、次の方法で算出しています。例として、6畳の部屋の張替えをするケースをご紹介します
リフォーム費用=「フローリング商品価格」+「張替え工事費用」+「巾木交換費用」
PLAN1・DIYでウッドカーペットを買って敷く
自分自身でウッドカーペットを買って敷く場合、費用は2~3万円です。
フローリングに張替えることが禁止されているマンションや、費用を抑えたい場合など、見た目のフローリング感のみを味わう方法です。
PLAN2・リフォーム会社にフローリング張替えを依頼する
リフォーム会社にフローリングの張替えリフォームを依頼する場合、費用は10万円~13万円です。
(既存カーペット剥がし処分とフローリング張り手間賃を含む)
また、ここで紹介する費用は一例であり、リフォーム会社によってフローリングの張替えにかかる費用は異なります。
相見積もりを取って、費用を比較しましょう。
PLAN1は簡単で安価ですが、賃貸などで構造を変更できないなどやむをえない場合の提案です。持ち家であればPLAN2をおすすめします。
なぜならカーペットの上に直接ウッドカーペットを引くことによって、通気性が悪くなった下の既存カーペットにカビやダニが繁殖する可能性が高まるからです。
いくら直接触れないからとはいえ、想像すると気持ちの良いものではありません。
できることなら張替えることをお勧めします。
PLAN3・DIYでフローリングを張る場合
DIYが得意な方なら、リフォーム会社に依頼せず自分でリフォームするケースもあるでしょう。
料金的には工事費用がかからないので、材料費だけで張替えが可能になります。
ただし、剥がしたカーペットの処分をしなければなりません。
お住まいの自治体によりますが、カーペットなどは粗大ごみになるケースが多く、処分するには有料になることがほとんどです。
クッションフロアのような施工が簡単な床材はDIYでリフォームする例も多いですが、フローリングの場合は、隙間ができないように張るための高い技術を要します。
隙間ができるとのちにトラブルの原因となってしまいます。
カーペットを剥がしたあとは、床が平らになるような補修も必須です。
こうした手間や技術が必要なフローリングのリフォームでは、リフォーム会社に依頼する方が確実で安心です。
巾木の費用
巾木の費用は1~2万円です。
巾木とは床と壁の接合部にあたる部分に施す見切り材です。
継ぎ目の目隠しや掃除機などが当たった場合の保護する役割があります。
安価なビニールソフト巾木と木製巾木があり、費用を抑えたい時はソフト巾木が用いられます。
ソフト巾木はカラーバリエーションも豊富なので装飾性が高くなります。
フローリング材について
フローリング材には、複合フローリングと無垢フローリングがあります。
それぞれの特長や価格、工事費用やメンテナンスにかかる料金についてご説明します。
複合フローリングの特長
複合フローリングは合板フローリングとも呼ばれ、基板となる木材に表面加工を施した木材を貼り合わせて成型した床材で、耐久性やメンテナンス性に優れています。
最近の複合フローリングはデザイン性の向上により、無垢材に劣らない質感や風合いのものが増えています。
近年の新築物件やマンションに使用されているフローリングは、この複合フローリングがほとんどです。
温水式床暖房に対応しているものや、電気式床暖房が一体になっているフローリングもあります。
無垢フローリングの特長
無垢フローリングは、天然木を加工せずそのまま床材として切り出したフローリング材です。
調湿効果があり、木の香り、質感、風合いを楽しめるメリットがありますが、天然木ならではの反りや伸縮する欠点があります。
無垢フローリングは、反りや伸縮を考慮した上で調整しながらの施工になるので、材質の特長から専門的な技術が必要になってきます。
フローリングの参考価格
複合フローリングと無垢フローリングを比較すると、張替える手間や施工料金はそれほど変わりませんが、商材価格は無垢フローリングの方が高いものが多いです。
それぞれの料金を比較してみましょう。
複合フローリングの参考価格
複合フローリングは建材メーカー以外にも、住宅設備メーカーやインテリア資材メーカー、ホームセンターなどさまざまな商品があります。
建材メーカー
|
1~2万円/㎡ |
住宅設備メーカー
|
1~2万円/㎡~ |
インテリア資材メーカー
|
1~2万円/㎡ |
ホームセンター
|
6,000~1万円/坪 |
無垢フローリングの参考価格
無垢フローリングは、樹種や裁断方法、節の有無によって料金がまちまちなのが特長です。
希少性が高いものは平米あたり7、8万円するものもあります。
選ぶ樹種によって部屋の雰囲気が変わるので、イメージに合ったものを選びましょう。
代表的な無垢材には、ウォールナット、オーク、メープル、パインなどがあります。
節目なしウォールナット材
|
3万円/㎡~ |
節目なしオーク材
|
2万円/㎡~ |
節目なしメープル材
|
1万円/㎡~ |
節目なしパイン材
|
6,000円/㎡~ |
フローリングのメンテナンスにかかる料金
フローリングの日頃のお手入れは乾拭きが基本となりますが、1年に1度ぐらいのペースでワックスを塗ることが望ましいです。
フローリングの表面はコーティングされていますが、だんだんとコーティングが剥がれてきます。
コーティングが剥がれたフローリングは汚れや傷がつきやすくなってしまします。
ワックスは自分でも塗ることができます。
ホームセンターなどでも売っているので、フローリングを長持ちさせるためにも、定期的なワックスコーティングをしましょう。
ワックスの価格:1,000円~
どうせなら床暖房システムを導入したい
保温性のあるカーペットからフローリングに張替えると、冬はひやっと感じるようになります。
どうせ床を張替えるなら、このチャンスに床暖房システムを導入してみてはいかがですか?
6畳の部屋に床暖房システムを導入する場合の参考価格
温水式床暖房
|
50万円~ |
電気式床暖房
|
10万円~ |
床暖房リフォームのメリット・デメリットはこちらの記事で解説しています
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