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2019年02月14日更新
洗面台をバリアフリーにする時に気をつけることは
高齢化社会の今、家族に高齢者がいたり、自分の老後に備えるために自宅をバリアフリーリフォームをする人が増えています。当記事では洗面台のバリアフリーリフォームの必要性やメリットについて解説します。
洗面台のバリアフリーはどうして必要?
「バリアフリーリフォーム」と聞いて真っ先に洗面台のリフォームを思い浮かべる方は少ないかもしれません。
何気なく使っている洗面台であっても、歳を重ねるにつれて背が縮むなどして高さが合わなくなったり、握力が弱まることで蛇口をひねるのに苦労することもあります。
また、年齢を重ねると腰をかがめて洗顔することが難しくなることもあるでしょう。あるいは、車いすでの生活になると、一般的な洗面台では足元の収納スペースが障害になって使いにくく感じられるでしょう。
老化は誰もが避けられないことであり、人生100年時代といわれている現代では老後を想定した家造りは不可欠です。
洗面台も元気なうちから使いやすいようにリフォームしておくと将来的にも快適な生活を送れるでしょう。
また、バリアフリー化によって快適に生活することは自立支援にもつながります。歳を重ねてからも自尊心を守ることにもつながるという点でもバリアフリーリフォームは生活する上で重要な役目を果たしてくれます。
洗面台回りには給湯・水、電気・照明などの設備関連が集約され、リフォームには意外に費用が掛かることを念頭に計画しましょう。
バリアフリーの洗面台の機能・特徴
公共施設などでバリアフリーの洗面台やトイレを目にすることはありますが、一般の洗面台とバリアフリーの洗面台とでは何が違うのでしょうか?一般的な洗面台との違いについてご説明します。
バリアフリー洗面台の機能・特徴
足元や幅への工夫
一般的な洗面台の多くは幅が狭めで、足元が収納スペースになっていたり、配管があったりします。
しかし、このような洗面台を車いすで使用する場合、足元の収納によって膝がぶつかって車椅子を洗面台に近づけられず、障害になってしまうことがあります。
車いすを利用をする人が1人でスムーズに洗面台を使うには、車いすに乗った状態でも洗面台の奥まで車椅子で入ることができる十分な幅が必要ですし、足元に収納や配管などの障害物がない状態が理想です。
バリアフリー洗面台は一般の洗面台よりも幅が広く取られ、足元部分は何も無くすっきりしています。
そのため、膝や脛、つま先もぶつからずに車いすのまま利用しやすい距離まで寄せて洗面台を利用することができます。
手すり
歳を重ねてからも不便なく生活するための助けになるのが「手すり」です。手すりは怪我を防ぎ、安全に生活するために欠かせない道具と言えるでしょう。
高齢になると洗面台でしばらく中腰で洗面をしたり、歯磨きをするのが大変に感じられることもあります。また、前にかがんだ際に身体のバランスを崩してよろけ、転倒して怪我をする可能性もあります。
一般的な洗面台には手すりがついていないことがほとんどですが、このようなリスクも手すりがある洗面台なら減らすことができるでしょう。万が一転倒しそうになったときでも手すりをつかんで身体の安定を保つことができます。
バリアフリー洗面台なら身体を支える道具として重宝する手すりがついたタイプもあるため、安心して利用できるでしょう。
洗面ボウル
一般的に洗面ボウルは様々なタイプがあるので、好みや使い勝手で選ぶことができます。オーバーカウンターという洗面ボウルをカウンターに埋め込むタイプや、カウンターに洗面ボウルを置くタイプなどがあります。
また、アンティーク調やレトロ調などデザイン性の高いタイプなどもありますが、清掃がしにくかったりコップの置く場所が無かったりするなど不便な点があります。また高さも固定されています。
高齢者や車いすの方が利用するバリアフリー洗面台は、汚れても簡単に掃除できる清掃性に優れた洗面ボウルであることがほとんどです。また、立っても座っても使えるように高さの調節ができるタイプもあります。
バリアフリー洗面台では衛生面にも配慮し、座ったまま腕を伸ばして置くことができるようになっていたり、洗面台を使う際に必要な道具を置くスペースを十分確保して設計されています。
鏡
一般的な洗面台にも設置されている鏡ですが、一般的なタイプの鏡だと車いすを使用する人には高すぎて見たい場所を見られない場合があります。
バリアフリー洗面台を扱っているメーカーからは傾斜している鏡なども出ています。車いすを使用する人の目線からも見たい箇所が見られるように使いやすく設計されているので、1人で鏡を見ながら身だしなみを整えることができます。
収納
一般的な洗面台ではカウンターの上や、付属の収納ポケット、洗面台下のスペースを収納として利用できるようになっています。
近年ではおしゃれな洗面台収納グッズがたくさん販売されていますし、インターネット上にも収納アイディアが溢れているので参考にする方も多いのではないでしょうか。
しかし、高齢者や車いすを使用している人にとっては一般的な洗面台の収納スペースは高すぎて1人で出し入れするには危険な場合もあります。無理をして取ろうとすれば怪我の原因になってしまうこともあるでしょう。
バリアフリー洗面台では前述の通り車椅子での利用を考え、足元が広くすっきりとしています。そのため、多くの場合は一般的な洗面台よりも収納スペースが少なくなっています。
その分、洗面ボウルの両端に広めのスペースが設けられていることが多く、座ったままでも無理なく手の届く範囲にコップや歯ブラシなどの必要なものがおけるように設計されてます。
また、別売りのキャビネットを利用したり、洗面台を設置する際に家の構造を鑑みてオリジナルで誰もが出し入れしやすい収納スペースを作ることもできます。
洗面台でマグネットが使えるならばマグネット収納などでよく使う物ををすぐに取り出せる場所に収納するという方法もあるでしょう。
吐水・排水への工夫
以前はひねって使うタイプの蛇口が主流でした。しかし、ひねるタイプの蛇口は、ある程度の力が必要なため、高齢になると使いづらく感じられることもあります。
現在の洗面台ではバリアフリー仕様ではなくともレバー式のハンドルものが主流となってきています。
また、最近では便利グッズとして蛇口レバーが安く販売されており、取り付けるだけで蛇口ハンドルをレバー式にすることもできます。大掛かりなリフォームをせずとも手軽に設置することができます。
本格的にバリアフリー洗面台にリフォームするなら、スイッチを押すだけで吐水ができるタイプが便利です。強い力を必要とせずに使える便利な水栓器具や自動水栓機能などもあるので、導入を検討すると良いでしょう。
水温の調整
従来タイプの水と湯のレバーををそれぞれ捻って温度や湯量を調整する蛇口では、湯の量が多ければ熱くなりすぎてやけどする危険性や、誤って湯のハンドルだけをひねり、熱湯が出てしまう恐れがありました。
最近では給湯器で設定した水温を出せるタイプが主流になってきていますが、一時的に高温に設定していたことを忘れてしまい、熱湯が出てきてしまう危険性も否定できません。
バリアフリー洗面台では湯の温度を心地良いくらいの温度で固定して使えるような機能があったり、使用するのに適度な温度であることをランプで示す機能があります。
高齢者の方でも安全に使用でき、やけどや事故を防ぐことができるので、より快適に生活することができるでしょう。
要介護者が居住する場合、洗面台のバリアフリーは介護リフォームの一環として介護保険適用されますので早めに担当ケアマネージャーに相談することをおすすめします。
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ここまで説明してきた介護・バリアフリーリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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