2024年01月24日更新

監修記事

外壁の崩れ!原因や対策を徹底解説

外壁にひび割れが起きていたり、外壁が崩れてしまったりした場合、原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか?外壁の亀裂や崩れが起こる原因と、外壁の崩れを予防する方法、崩れた場合の修理方法などについてご紹介していきます。

外壁が崩れる原因は?

外壁 崩れ

外壁が崩れる主な原因

外壁の崩れは、外壁材の日当たりや風による劣化や雨漏りなどが原因で起こります。

雨水が浸入すると、外壁内部にある構造材が腐食して膨張や強度の低下が起こるため、外壁材が圧迫されたり、固定力が低下したりして剥がれや亀裂を起こしてしまうのです。

外壁の崩れを放置するとどうなる?

外壁が崩れた状態では、外壁内部に雨水がそのまま浸入してしまうため、室内の壁から水がしみ出したり、外壁内部に水が溜まって構造体を腐食させたりしてしまいます。

もしこの状態で放置していると、カビの発生による健康被害や、構造体の腐食による強度の低下、強度の低下による建物の傾きや倒壊といった事態が発生するでしょう。

また、もし破損箇所に電気配線があると、この部分に水がかかって漏電し、火災が発生する可能性も考えられます。

対策1.外壁の劣化チェック

外壁の崩れを予防するためには、定期的な外壁のチェックが大切です。

モルタル外壁のチェックポイント

モルタル外壁の劣化をチェックするポイントは、

  • ひび割れ(特に横に伸びるひび割れ)
  • 色あせ
  • コーキングの劣化
  • 汚れ・コケ・カビ・藻の発生
  • 塗膜の状態(チョーキング)

の5項目です。

サイディング外壁のチェックポイント

サイディング外壁の劣化をチェックするポイントは、

  • 割れ・ずれ・反り
  • クラックの発生
  • 色あせ
  • コーキングの劣化
  • 汚れ・コケ・カビ・藻の発生
  • 塗膜の状態(チョーキング)

の6項目です。

チェックポイントで確認する内容とは

1.ひび割れの確認

壁の表面を確認し、ひび割れが起きていないかを確認してください。

この時、ひび割れの方向が横に走っている場合は、雨が侵入しやすいため、早期の対策が必要です。

2.割れ・ズレ・反りの確認

サイディングの場合は、外壁材に変形などが発生していないかを確認します。

サイディングが変形している場合は、外壁材の劣化だけでなく、内部構造材の膨張や腐食などが原因の場合も考えられるため、業者に外壁内部の状態まで確認してもらうと良いでしょう。

3.色あせの確認

塗装の色が施工時に比べて褪せている場合は、塗装の劣化が考えられるため、塗装を塗り直す時期だと考えられます。

4.コーキングの劣化

外壁材の境目や、ベランダやバルコニーと外壁の接合部分には、雨の侵入を防ぐためにコーキングという処理が施されています。

このコーキングはシリコンなどの樹脂材で作られており、構造物の揺れが起きてもある程度追従して隙間を塞いでくれるのですが、劣化すると伸縮性が失われたり、コーキング自体も収縮してしまい隙間が空いてしまうのです。

もし、外壁に施されたコーキングに隙間などがあった場合は、すぐに対処を行いましょう。

5.汚れ・コケ・カビ・藻の発生

外壁材に汚れがついていたり、コケやカビ、藻が付いていたりする場合には、外壁材の劣化が進みやすくなるため、洗浄したほうが良いでしょう。

6.塗膜の剥がれやチョーキング症状

塗装が劣化すると、塗膜の剥がれや触れた際に粉が付着するチョーキングという症状がおこります。

この状態は気密性や防水性の低下が考えられるため、塗装の塗り直しが必要です。

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対策2.外壁の補修方法

DIYでできる補修とは?

コーキングの打ち増しや軽微なひび割れの処理などは、ホームセンターで必要な材料を入手することができるため、DIYでの補修が可能です。

ただ、コーキングを追加して隙間を防ぐ作業なら失敗する可能性が低いのでDIYでもある程度効果を上げられますが、コーキングを取り除いて新しくコーキングを追加する打ち直しについては注意した方が良いでしょう。

コーキングの打ち直しでは、コーキングを剥がした後に下地の清掃を行い、状態を整えておく必要があります。

この下地処理が不十分だと、十分な防水性が発揮できなかったり、コーキングが剥がれてしまったりするため、外壁の劣化がさらに進行する可能性が高いのです。

業者への依頼を行った方が良いケース

広範囲にクラック(ひび割れ)が発生している場合や、壁に浮きが見られる場合、壁が剥がれてしまっている場合などはリフォーム業者へ依頼して修理してもらった方が良いでしょう。

このような症状が発生している場合、修繕工事では原因部分の外壁を撤去し、下地の状態を確認後、下地を補修して新しい外壁材を施工するという方法が用いられます。

作業では破損箇所の修繕のために大工仕事や左官仕事が必要な場合もありますし、状態によっては重機での作業が必要です。

こういった作業は個人で行うことが難しく、行えたとしても施工不良の危険性が高いため、できる限り業者に作業を依頼した方が安心だと言えます。

また、サイディングの張替えやコーキングの打ち替えについても、専門的な知識と技術が必要な作業のため、業者に依頼したほうが安心です。

特にコーキングの打ち替えは、一見簡単そうな作業に思えても、剥がしたコーキング部の清掃や下地処理、隙間のない施工など、意外と難易度が高い作業ですので、DIYでの施工は避けた方が良いでしょう。

もし、施工不良を起こしてしまうと、不良部分から雨漏りが起こり、内部構造まで被害が進行してしまいます。

対策3.外壁の崩れを防ぐ外壁塗装

外壁 崩れ

外壁塗装の役割

外壁塗装の役割は、外壁材に直接雨や日光が当たるのを防ぎ、外壁材の劣化を防ぐことです。

もし外壁塗装が劣化して雨や日光を防げなくなると、外壁材に雨水が浸入して腐食したり、日光によって素材そのものが劣化したりしてしまうでしょう。

また、モルタル外壁用の外壁塗装は、モルタルが建物の揺れなどでひび割れてしまった際に追従して伸びるので隙間が空くのを防ぐ働きもあります。

モルタル外壁はひび割れが起こりやすい特性がありますが、専用塗装を施せばひび割れによる雨水の浸入をある程度予防することができるのです。

業者に依頼するメリット

外壁塗装に用いられる塗料はホームセンターなどで入手することができるため、個人でも塗り替えは可能なように思えます。

しかし、外壁塗装の際には高圧洗浄で外壁の汚れを取り除いてからひび割れ等の修繕を行い、さらに塗装の固定力を高める下地処理が必要です。

下地処理後には、シーラーやプライマーを塗布し、乾燥後中塗りを実施、最後に上塗りと、同じ箇所に複数回の塗装工程が必要なため、施工範囲によっては完成まで長い時間がかかります。

また、施工中に塗装面が濡れると塗膜が荒れて効果が落ちてしまうため、完成までの雨対策も必須です。

業者に外壁塗装を依頼すれば、熟練の技術と知識でこれらの作業を行ってくれますし、アフターフォローや保証がある業者に依頼すれば、もし施工不良などが起きたとしても、無料で修繕してくれます。

個人で修繕作業を行った場合、もし施工不良があるとまた自分で材料を用意して修理を行わなければなりません。

特に外壁は施工不良があると雨漏りが起こるため、気づくのが遅れれば柱などの構造材の交換が必要となる場合もあります。

外壁は住宅の状態を保つための重要な箇所です。

ちょっとした作業のミスで大きなトラブル、問題へと発展する可能性が高いため、将来のことや施工不良のリスクを考え、修繕はできる限りプロに依頼するようにしましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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