2019年03月05日更新

監修記事

天井に穴が開いてしまった!修理にかかる費用について

天井に空いた穴は修理して、快適な住み心地を取り戻したいもの。「天井に空いた穴を放置しても大丈夫か」「穴の修理費用はどれくらいか」「自分で修理することができるか」など、疑問にお答えします。また、修理をリフォーム業者に依頼する際の最適な選び方も紹介します。

天井に開いた穴は放置しても大丈夫なのか

天井 穴 修理

天井に開いた穴は早く修理したほうがいい

天井に穴が開く原因は様々ですが、放置しておけば穴が広がり劣化が進みやすくなるため、早めに修理することがおすすめです。

マンションなどの天井は石膏ボードでつくられていることも多く、棒のような突起物や野球ボール、サッカーボールなど硬い物がぶつかると、簡単に穴が空いてしまうこともあります。

天井に穴が空けば、天井板や壁紙などを支える力のバランスが崩れ、穴が広がっていくことにつながります。

また、雨漏りが原因で、天井に穴が開いてしまう場合もあります。屋根瓦の割れやズレ、屋根や外壁材の劣化、雨どいのつまりなど、雨水はわずかな隙間からでも侵入するので雨漏りの原因となります。

雨漏りが発生している場合、放置していると腐食や劣化が進行し、穴が広がりやすくなります。ほかにも、雨漏りに伴う天井部分の穴の発生には、いくつか原因が挙げられます。

一つは湿気によるカビが、穴の原因となることがあります。カビは高温多湿の環境を好み、木材、塗料、接着剤などで増殖しながら、天井の素材を劣化させます。

カビと同様、木材を腐敗させる菌も、穴の開く原因となることがあります。木材腐朽菌は、高温多湿で発生しやすく、天井の劣化を早めます。

雨漏りだけでなく上層階からの水漏れや給排水管の漏水などの原因も可能性があります。

また、シロアリも穴の原因の一つです。シロアリは、雨漏りなどで腐食し始めた木材を好み、天井だけではなく、家の構造部分にまで被害をもたらすことは良く知られています。

なによりも見た目が悪い

天井に開いた穴を放置していれば、室内の明るさに大きな影響を与えるうえ、見た目も悪くなります。日常、気にすることは少なくても、来客に恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。

穴の放置は汚れもつきやすく、劣化も早まり、修理費が嵩んでしまうことも考えられます。また、断熱効果も弱まり、冷暖房効率も低下して無駄な電気代を支払わなければならないでしょう。

特に賃貸住宅であれば、穴を放置し損傷が広がっていった場合、近隣とのトラブルや契約違反にもなりかねず、トラブルに発展することもあり得ます。
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勝手に修理などの手を加えずに、早めに大家さんか管理会社に相談してください。

見覚えのない穴ならネズミの可能性もある

ネズミが原因で穴が開くケースもあります。天井裏にねずみが住みついているかどうか、天井裏の物音や足跡、かじり痕、糞尿などのサインを確認することが大切です。

ネズミは、感染症、皮膚炎など人体への被害をもたらすとともに、鋭い歯で電気配線を噛み切ることによって発生する火災の心配もあります。

天井に開いた穴の修理にかかる費用について

一般的な住宅における、主な天井の種類としては、石膏ボードを下地とするクロス張り天井、無垢材や合板など木材仕様の天井、化粧ボード張り天井、また、塗装やモルタルなどの塗り天井が挙げられます。

以下では、マンションやアパートをはじめ戸建でも、洋室に一般的なクロス仕上げの天井について、穴の修理方法と費用の相場を紹介します。

大きな穴が開いた場合

天井裏まで見えるような大きな穴が開いた場合、石膏ボードを張り替える必要があります。またクロスは、天井の全面を張り替えるケースも考えられます。

既存のクロスを張ってから長期間が過ぎてしまった場合は、同じクロスを入手することが難しいだけでなく、汚れや日焼けなどで変色したクロスに、部分的に新しいクロスを張ると目立ってしまうことも理由です。

天井の広さや使用するクロスの素材などによって異なりますが、天井ボードの張替えと、天井クロスの張替えの両方を行う場合、費用は約5~10万円程度が相場です。

また、天井ボードの修理とクロスの張替えの場合、下地補強や石膏ボードの部分補修などで約1~2万円、クロス全面張替えで約2~3万円程度かかるため、合計で約3~5万円程度の費用がかかります。

さらに、原因に合わせた天井の対策を行う必要もあります。カビや木材腐朽菌が原因の場合、天井を張り替えるなどの専門的な防カビや防湿対策を行う必要があります。シロアリが原因であれば、駆除が必要となります。

小さめの穴が開いた場合

パテで埋められる程度の小さめの穴の場合、穴の開いた部分に裏打ちしてパテで埋め、部分的にクロスを張る修理の方法もあります。穴の状態によって修理方法や費用も異なりますが、費用は一般的に約2~5万円程度です。

クロスはスペアがあるなど、同じクロスが入手可能な場合であれば、部分的な修理が可能です。同じクロスが入手できるケースとしては、建築年数が3年以内、廃番品でもメーカーに在庫がある場合などが考えられます。

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天井の穴を自分で修理することはできるのか?

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小さな穴であれば自分で修理できる

石膏ボードに開いた小さな穴であれば、自分で修理することもできます。石膏ボードの穴は、パテなどで埋め、その上からクロスを張る方法であれば、費用は数千円、期間も半日程度で仕上げることが可能です。

穴の開いた部分のクロスは、剥がれているクロスを再利用できるケースもあります。同じクロスか、似たクロスが入手できれば、より綺麗な仕上がりが期待できます。

天井の穴修理に必要なもの

天井の穴を修理する際は、石膏ボード、穴を塞ぐ補修用テープ、穴を埋めるパテ、また修理部分に貼るクロスを準備します。

ほかに、穴やクロスを修理するための道具や材料として、マスキングテープ、パテ用ヘラ、カッターナイフ、ステンレス製カット定規、紙やすり、クロス用のり、のり用ハケ、クロス用ローラー、スポンジ、バケツなどが必要です。

クロスは、補修部分のクロスが再利用できない、またはスペアを持っていなくても、築年数が3年以内や廃番品でもメーカーに在庫がある場合は、同じクロスを入手することができるでしょう。

天井の穴を修理する手順

穴の開いた部分のクロスが再利用できない場合、修理箇所の既存のクロスを取り除き、新しいクロスで張り替える修理方法を紹介します。

まず、穴の大きさよりも少し大きめに、穴の周りをカッターで四角に切り、既存のクロスを取り剥がします。カッターで切る際は、切り取る線が直線になるようカット定規を当てながら切り進めることがポイントです。

クロスは簡単に切ることができるため、力を入れ過ぎて石膏ボードまで切り込まないように注意しましょう。切った後は、カッターの先橋で壁紙の端をめくると、簡単に剥がすことができます。

次に、穴の部分に残っている石膏ボードの欠片などを、穴が広がらないように注意しながら取り除きます。パテを塗るための下地として網状の補修テープを、穴を塞ぎながら重ならないように貼り付けます。

パテの粉に水を加えてヘラで練り、パテを作ります。粘性が現れたら、補修部分にパテをヘラで均一に塗ります。パテを盛り上げず、均一な平面に仕上がるように塗るのがポイントです。約3時間程度、放置してください。

パテが乾燥したら、紙ヤスリで表面が滑らかになるよう、丁寧に磨きます。磨いた後の粉が残らないように拭き取っておきましょう。

最後に、クロスを貼り付けます。最初に切り剥がした部分よりも、約5cm程度大きめに切ったクロスを用意します。クロスが穴を覆うように位置を決め、マスキングテープで仮止めします。

仮止めしたクロスと既存のクロスの両方を、最初に切り取った四角形の部分より約2cm程度、大きめな四角形にカッターで切り込みます。仮止めしたクロスを剥がし、既存のクロスも切った部分を剥がしてください。

仮止めしたクロスから四角形に切り取ったクロスには、クロス用のノリをムラなく均一に塗り、穴を中心として四角形に切り取った修理部分に合わせて、貼り付けます。

クロス用ローラーで馴らしながら、凸凹が残らないように仕上げましょう。特に、クロスの接合部分に隙間が空かないよう、ローラーで馴らすのがポイントです。

自分で修理することのデメリット

天井に開いた穴を、自分で修理すれば費用を抑えることができますが、椅子や脚立などに登って修理することになるため、落下や転倒のリスクが伴います。

また、材料や道具の準備にも手間や時間がかかり、仕上がりの周りのクロスとの違和感や、上を向いた姿勢で修理を行うことになるため、ムラがでやすいといったデメリットもあります。

さらに、天井の構造や穴の開いた原因を十分に把握しないまま修理した場合、適切な修理とならないケースもあることや、状態を悪化させてしまうといったリスクも考えましょう。

天井の穴の修理をリフォーム業者に依頼する際の最適な選び方について

天井の穴の修理をリフォーム業者に依頼する際は、施工実績が豊富なリフォーム業者を選ぶことがおすすめです。また、保証やアフターサービスなど、工事後のトラブル防止を念頭に置くことが望ましいと言えます。

天井の穴の修理にも様々な方法があり、リフォーム業者ごとに得意分野があります。また、リフォーム工事には定価のような一定の価格はなく、リフォーム業者によって値段が異なります。

リフォーム業者を選定する際は、複数の業者を比較することが大切です。そのためには、複数の業者から「相見積もり」と呼ばれる、同じ条件のリフォームに対しての費用見積もりをとることがおすすめです。

また、見積もりによる比較では、業者ごとの価格はもちろんのこと、業者それぞれの対応を確認することも重要です。無料の相見積もりを快諾するようであれば、誠意を確認することができます。

複数のリフォーム業者から見積もりをとり、比較検討することで、リフォーム業者の技術力や工事の専門性を知ることができ、信頼のおける業者を選ぶことができるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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