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2019年02月27日更新

監修記事

床下のシロアリのチェックポイントと対策

シロアリを放置すると家の柱などを侵食してしまうため、見つけ次第何らかの対策をとることが大切です。ではシロアリが住宅に住みついている場合どのような現象が現れるのでしょうか。まずは自分で床下のチェックを行い、シロアリ対策をしていきましょう。

床下のシロアリと住まいへの影響

シロアリ 床下

シロアリはどこからかやってきて、住宅の床下などに住みこんでしまいます。

では、シロアリが住宅に巣を作ることでどのような被害が発生するのでしょうか。

シロアリの種類と生息地域

シロアリは世界中で数千種類いると言われていますが、日本の住宅に悪影響を与えるシロアリには「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類があります。

それぞれのシロアリの特徴は以下の通りです。

・ヤマトシロアリ

北海道の北部以外の日本全国に生息しており、特に関東で多く生息しているシロアリのこと。寒さに強く4月頃~10月に活発に活動するシロアリで、湿った木材を好み床下や天井などに被害を及ぼす可能性がある。

・イエシロアリ

寒さに弱く、関東より南に生息しているシロアリ。しかし、近年温暖化の影響や高断熱住宅の増加で生息地が北上している。世界中を見ても最も被害を及ぼす種類で水や土などを運び込むことができ、木材だけでなくコンクリートにも被害を与えることがある。

どうしてシロアリがやってくるのか?

もともとシロアリは森に生息していて木や枯れ葉などをエサとしていますが、食料がなくなるとより良い餌場を探し移動します。

シロアリは湿度の高い場所や水分を多く含んでいる場所を好み、暗くジメジメした場所を探し侵入します。

住宅の場合、特にお風呂場の床下などの風通しの悪く湿度や温度の高い場所に住みつきます。

気温が暖かくなると地中から地上に出て活動を始めます。

床下の地中から地面に出てきたシロアリは、そのまま住宅内の床下などにに浸入するケースが多いようです。

シロアリが床下に侵入しても放置しておくとどうなるのか?

シロアリが床下に侵入したのを放置しておくと、床下の木材などをエサにするため木材が腐食し柱としての機能が失われます。

また、シロアリはさらに新たな餌場を求めて住宅内に浸入するため、住みついた場所の餌場がなくなったと判断した場合、移動することになるので壁や天井などにもシロアリ被害が及ぶ可能性があります。

主に住宅内で使われている木材が好物ですが、中には断熱材やコンクリートなどを侵食するケースも考えられます。

シロアリは、壁の内側だったり床下などに生息するため、被害になかなか気づかず気づいたときには構造上重大な欠陥が発生している場合もあるでしょう。

床下のシロアリチェック

では床下にシロアリが住みついている際は、どのような症状が現れるのか具体的な例をご紹介します。

こんな時はシロアリを疑いましょう

これからご紹介する症状に心当たりがある場合、シロアリ被害による症状の可能性があるため一度シロアリ専門業者に見てもらうといいでしょう。

  • 家の中で羽アリを見た
  • 床が浮いたようにふかふかしている
  • 床がギシギシと軋む
  • 雨漏りや水漏れしている場所がある
  • 床下の湿気が多い
  • 柱や壁を叩くと空洞になっている音が聞こえる
  • 家の周辺に木材が放置してある
  • 土台や基礎に土で盛られたような道がある

など

これらの症状がいくつか確認できた場合、シロアリによる被害の可能性があります。

床下の点検ポイント

床下を点検するときのポイントは、基礎や基礎の土台となる束石に「蟻道」と呼ばれるシロアリが通る道があるのかを確認をすることです。

シロアリは基本的に土でできた蟻道を作りながら移動するため、蟻道が基礎や土台にある場合はシロアリがいる可能性が高くなります。

また、床下の土が湿っぽかったり湿度が高い場合はシロアリが住みやすい環境と言えるでしょう。

そのため、床下の湿度が高い原因は何なのか原因を特定し湿度対策を行うようにしましょう。

羽アリに注意しよう

大量の羽アリを室内で見かけた場合、シロアリ被害に遭っている可能性がとても高くなります。

しかし数匹~数十匹程度であれば近所などから風で飛ばされた可能性もあります。

また、近所から飛んできたとしても家に新しい巣が作られる可能性があるので、見つけ次第生きたまま掃除機で吸い取り殺虫剤をかけるのが効果的です。

羽アリにはシロアリの他にアリの羽アリもいるため、区別がつきにくい可能性があります。

シロアリの羽アリとアリの羽アリの特徴は以下の通りです。

【シロアリの羽アリの特徴】

  • 羽の模様が薄く細かい
  • 触覚が数珠のようになっている
  • 羽の長さが全て等しい
  • 腰がくびれていない

【アリの羽アリの特徴】

  • 羽の模様が太く目が粗い
  • 触覚がくの字になっている
  • 羽の長さが異なる
  • 腰がくびれている

シロアリの点検・駆除は業者に依頼することを検討しよう

シロアリのチェックは自分で行うことも可能ですが、気になる症状などがあった場合できるだけ業者に依頼することをおすすめします。

その理由やシロアリ駆除にかかる費用相場などを見ていきましょう。

シロアリ業者に依頼するメリット

シロアリを自分で駆除しようとすると住宅の基礎部分を傷つけてしまう恐れがあります。

またシロアリの巣を見落としてしまい、さらに被害が家中に拡大する可能性があるでしょう。

しかし、専門業者に点検と駆除を依頼することで、床下へ潜ってもらいシロアリの巣がないか隅々まで確認してもらうことができます。

また、駆除もプロ仕様の薬液を使用し、今後約5年くらいはシロアリ被害がないように予防も行ってもらえるでしょう。

シロアリ駆除の費用相場

シロアリ駆除の費用相場は以下の通りです。

【シロアリ駆除の費用相場】

  • 1平方メートルあたり:約3,000円
  • 1坪あたり:約6,000円~約1万円

シロアリを駆除する際、化学系の薬剤か天然系の薬剤を選ぶのですが、天然系の薬剤は化学系薬剤よりも少し高額になる傾向にあります。

天然系の薬剤は100%天然成分で作られているため、子供やペットがいるお宅でよく選ばれている薬剤となります。

しかし基本的に大事なことは適切な薬剤を適切な範囲に使うことです。

床下のシロアリ防止対策

シロアリが床下に住みつかないように対策できることはいくつかあります。

まず、家の周りに廃材などの木材やダンボールを放置しないことです。

シロアリが木材を好きなことは先程ご紹介しましたが、放置してある木材やダンボールにつられてそのまま住宅内に侵入してくる恐れがあります。

次に床下の基礎部分の通気口を確保です。

通気口は風の通り道となるため、植木鉢などの物で塞がないようにします。

また、通気口を塞ぐことで風が通らなくなり、床下の湿度が高くなる可能性があります。

基礎部分の通気口を塞いでいないのに床下の湿度が高い場合は、水漏れや雨漏りなどの可能性もあるため一度リフォーム業者に調査を依頼するといいでしょう。

定期的に防蟻剤で防蟻処理をすることも大切です。

ホームセンターなどでシロアリ用の薬剤を販売しているので自分で行うことができますが、床下が潜れない場合隅々まで薬剤を散布できないため完璧な防蟻処理とは言えません。

防蟻効果を十分に発揮するためには然るべき手順で定期的に防蟻処理する必要があります。

自らの施工が不安だと感じているのであれば、シロアリ専門業者に防蟻処理を依頼するといいでしょう。

また、基礎などの土台にひび割れや結露が発生している場合、建材が傷んでいる可能性があります。

建材が傷んでいるとひび割れ部分からシロアリが侵入する恐れがあるため、できるだけ早めの修復が必要です。

シロアリが侵入してからでは遅いので、できるだけ家に入らせないことが一番の対策となるでしょう。

シロアリが棲家にしていた床下はリフォームすべきか

シロアリ 床下

シロアリ被害がまだ初期の段階だと床下の一部を侵食するだけで済むため、しっかりと防蟻処理を行えばほとんど問題ありません。

しかし、駆除を長期間行わないでいると被害が進むにつれてシロアリは壁や天井まで侵食してしまいます。

その際シロアリは木材などの内部を侵食するケースが多いため、外見では被害を確認できないことがあります。

住宅の柱や梁など構造上重要な箇所を侵食された場合、家を支える機能が低下し家が倒壊する危険性もあります。

特に地震大国日本では、地震が頻発するため住宅の耐震強度を保つことは安全を確保するため必要なことです。

したがって、シロアリが住みついている箇所についてはしっかり駆除を行い、基礎や柱などが侵食された場合はリフォームをお勧めします。

畳や床の張り替えなどは比較的簡単なリフォームですが、柱などの被害状況が深刻な場合、住宅の耐震強度が保たれないため大規模なリフォームを行う必要があるでしょう。

大規模なリフォームを行う場合は、外壁や基礎などのひび割れや水漏れなどがないか調査し同時に修繕することで、シロアリが住みつかない環境づくりができます。

また、リフォームを行う場合は再度被害に遭わないために徹底した防蟻処理を行いましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】小川愛

二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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