

フローリングがカビで変色したときの対処法
フローリングにカビが生えたら、カビの範囲と床材の状態に応じて、自分で掃除するか専門業者へ依頼しましょう。

自分でできるフローリングのカビの落とし方
フローリング表面のごく小さな範囲にカビがある場合は、床材に適した洗剤で自分で掃除できます。窓を開けて換気し、マスクとゴム手袋を着用してから作業を始めましょう。床材メーカーが使用を認めている住宅用中性洗剤または床用クリーナーを薄め、布に含ませて固く絞ってからカビを拭き取ります。その後、水拭きで洗剤成分を取り除き、乾拭きをして十分に乾燥させてください。

エタノールは床材やワックスを白化・変色させることがあります。床材メーカーが使用を認めている場合に限り、製品表示どおりに布へ含ませ、目立たない場所で試してから使いましょう。洗剤同士は混ぜず、火気の近くではエタノールを使用しないでください。カビが繰り返し発生するときは、結露や漏水など湿気の原因も解消する必要があります。
フローリングに赤やピンク、オレンジ色の汚れがあっても、色だけでカビとは断定できません。赤カビやピンクカビのように見えて判断できない場合は、自己判断で強い薬品を使わず、床材メーカーや専門業者に状態を確認してもらいましょう。
※ 参考:東京都保健医療局「室内のカビ対策」
カビが広範囲なら業者に除去を依頼する
フローリングのカビがひどい場合や広い範囲に及ぶ場合、床材の内部や下地まで進行している場合、結露・漏水の原因が解消できない場合は、専門業者へ相談しましょう。表面だけを拭いても、吸水性のある材料の内部に入り込んだカビを完全に取り除くのは難しく、床材や下地の補修・交換が必要になることがあります。ぜん息やカビアレルギーがある方、免疫機能が低下している方も、自分で作業する前に医療機関や専門業者へ相談すると安心です。
※ 参考:東京都保健医療局「室内のカビ対策」
フローリングのカビ取りで注意すること
フローリングのカビ取りでは、誤った方法を選ぶと胞子を広げたり、床材を変色させたりするおそれがあります。掃除を始める前に、避けるべき方法と注意点を確認しましょう。

目に見えるカビへ直接掃除機をかけるのは避ける
粉状のカビに一般的な掃除機を直接かけると、排気や作業中の振動で胞子が周囲へ広がるおそれがあります。まず窓を開けて換気し、マスクとゴム手袋を着用したうえで、床材を傷めないよう固く絞った布で静かに拭き取りましょう。掃除機を使う場合は、カビを除去して床を十分に乾燥させた後の仕上げとして、HEPAフィルター付きの機種を使用する方法があります。
※ 参考:東京都保健医療局「室内のカビ対策」
重曹や漂白剤は床材に応じて使用を判断する
フローリングに使うカビ取り剤は、床材や表面仕上げによって適否が異なるため、特定の製品を一律におすすめすることはできません。重曹や塩素系漂白剤、強アルカリ性・酸性の洗剤は、床材や表面仕上げによっては傷、白化、変色、膨れなどの原因になります。床材メーカーの取扱説明書を確認し、指定された中性洗剤や床用クリーナーを使いましょう。使用前には目立たない場所で試すと安心です。
薬品や水分でフローリングが変色することがある
フローリングは、表面仕上げの種類や劣化状態によって薬品や水分の影響を受け、白化や変色、膨れが生じることがあります。カビで変色した床の直し方は、床材や傷みの程度によって異なります。フローリングは表面のワックス補修や部分補修で対応できる場合があり、必ずしも張り替えが必要とは限りません。自分で判断して強い薬品を使わず、床材メーカーや専門業者に状態を確認してもらいましょう。
床のカビ取りを業者に依頼するときの費用相場
床のカビ取りを業者に依頼する場合、総額はカビの範囲や進行度、床材・下地の状態によって決まります。表面のカビ除去だけで済む場合の目安は1㎡あたり2,000〜2,500円です。ただし、1万円以上の養生・運搬費や、3万円の最低料金が設定されていることもあるため、小範囲でも「単価×面積」だけでは総額を判断できません。主な作業の費用目安は、次のとおりです。

| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| フローリング表面のカビ除去 | 2,000~2,500円/㎡ |
| フローリングの部分補修 | 5,000~30,000円/箇所 |
| 床材の部分張り替え | 1.5万~3万円/㎡ |
| フローリング張り替え | 10万~40万円/6畳 |
カビが床材の深部まで進行していると完全に除去できないことがあり、補修・部分交換・張り替えが必要です。下地の補修が必要な場合は、さらに費用が加算されます。
カビ除去では、必ずしも強い薬品が必要なわけではありません。カビの範囲や床材の種類、表面仕上げ、下地の状態を確認したうえで、床材に適した方法を選ぶことが大切です。業者へ依頼する際は、カビ除去の実績があり、使用する薬剤や床材への影響、再発防止策について説明してくれる業者に相談しましょう。
※ 参考:東京都保健医療局「室内のカビ対策」
床をカビから守る予防法

水濡れはすぐ拭く
台所や窓際、浴室の出入り口など、水に濡れやすい場所ではフローリングにカビが生えやすくなります。濡れたらすぐに乾いた布で拭き取り、床材に水分を染み込ませないことが基本です。キッチンでは使用後に水滴を拭き、窓際では換気や除湿に加えて窓・壁の断熱を行い、結露を抑えましょう。濡れたマットも長時間敷いたままにせず、床面とマットの両方を乾燥させてください。
布団は毎朝たたむ
睡眠中の汗を吸った敷き布団には、多くの湿気が含まれています。フローリングに布団を直接敷いたままにすると、床面に湿気がこもり、体温で温度も上がるため、カビが生えやすくなります。起床後は布団を上げて床面を乾かし、布団も天日干しや布団乾燥機で定期的に乾燥させましょう。すのこや除湿シートを使う場合も敷きっぱなしにせず、床面の水分を拭き取り、すのこやシート自体も乾燥させることが大切です。
部屋の湿度を適切に管理する
カビの発生を抑えるには、室内の相対湿度を40〜60%程度に保つのが目安です。梅雨時や結露が起こりやすい冬場は、温湿度計で確認しながら換気や除湿を行い、窓や床の結露をこまめに拭き取りましょう。
フローリングのカビは、結露や床の水濡れ、布団の敷きっぱなし、換気不足、漏水、目地の汚れなど、複数の要因が重なって発生します。表面を掃除するだけでは、湿気の原因が残っていると再発しやすいため、カビが生えた場所の水分や空気の流れも確認してください。
フローリングの目地に汚れや水分を残さないよう、床材に適した方法でこまめに清掃し、十分に乾燥させます。フロアコーティングやワックスの使用可否は製品によって異なり、ワックス不要の床材もあるため、施工や塗布の前に床材メーカーまたは施工会社へ確認してください。日頃から水分と湿気を取り除き、カビの発生を防ぎましょう。















