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2024年04月11日更新
床がカビて変色してしまったときの対処法は?
フローリングの床にカビが生えて変色してしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?フローリングの床にカビが生えてしまった場合の対処法と、対処する際の注意点、カビの発生を防ぐ方法についてご紹介します。
フローリングの床をカビ取りするときの注意点
まずはフローリングの床にカビが生えてしまった場合の対処法として、「間違っているもの」「注意が必要なもの」についてご紹介します。
掃除機の使用は避ける
粉状のカビがフローリングの表面に浮いている状態では、掃除機で吸い取って処理したくなるかもしれません。
しかし、一般的な掃除機に使われているフィルターは、カビの胞子を完全に防ぐことができないため、掃除機で吸い取るとカビの胞子が部屋全体に散らばってしまいます。
したがって、掃除機による吸引はカビの繁殖の手助けをしている状態になります。
もし、粉状のカビが発生していることに気付かれた場合には、固く絞った雑巾などで拭き取りを行い、胞子の飛散を抑えると良いでしょう。
重曹や漂白剤の利用は避ける
カビ対策に使われるものには、重曹や浴室用漂白剤などがありますが、これもフローリングへの使用は避けてください。
重曹ペーストによる掃除は、フローリング表面のコーティングを傷めて変色してしまう可能性がありますし、漂白剤は木そのものの色まで抜けてしまうため、塗布した場所が白っぽくなってしまいます。
フローリングはすぐに変色してしまう
フローリングのコーティングが有効な状態なら変色は起こりにくいのですが、カビが生えて傷んでいる状態ではちょっとしたミスですぐに変色してしまいます。
一度変色すると、張替えなどの大がかりな作業が必要ですので、安易に薬品等を用いての清掃は危険です。
床がカビで変色したときの正しい対処法は?
フローリングの床を変色させずにカビを除去するには、どのような方法が有効なのでしょうか?
自分でできるフローリングのカビ掃除
小規模なカビがフローリングに生えているだけなら、自分でカビの処理を行うことができます。
カビ掃除の方法は、まず住宅用中性洗剤または市販の室内用洗剤をカビが生えている部分に吹き付け、暫く放置。
汚れやカビが洗剤によって浮き上がり、泡や洗剤の色が変わったらよく絞った雑巾で拭き取りを行います。
拭き取りは入念に行い、フローリングに洗剤成分が残らないようにしましょう。
もし、洗剤の成分がフローリングに残っていると、カビが生えやすくなってしまったり、変色の原因となってしまったりすることがあります。
見える範囲のカビを除去したら、次は再発を予防する作業です。
ドラッグストアなどで販売されている消毒用エタノールを購入し、カビが生えていた部分に塗布します。
無水エタノールの方が濃度の高さから、効果が強いように思えますが、純度100%のエタノールにはほとんど殺菌力はありません。
殺菌力が高くなるのはエタノール濃度が約80%とされており、市販の消毒用エタノールもほぼこの濃度で統一されています。
消毒用エタノールを吹き付ける際には、大量に噴霧すると変色してしまう可能性があるため、軽く吹き付けて綺麗な雑巾やペーパータオル等で拭き取ると良いでしょう。
カビの除去と殺菌が終わったら、カビが生えた原因を考え、カビが生えない環境を整えます。
記事の最後にカビ予防の方法もご紹介していますので、カビの発生にお悩みの方は是非そちらもご覧ください。
カビの量が多い場合は業者に対処を依頼する
カビがフローリング内部まで進行している場合や、範囲が広い場合には、ハウスクリーニング業者やリフォーム業者に対処を任せた方が良いでしょう。
無理に自力で対処しようとすると、変色やフローリングの傷みが起こる可能性が高いですし、完全に取り切れなくなってしまうかもしれません。
フローリングのカビ除去を業者に依頼したいという方向けに、次の項目で業者の選び方についてご紹介します。
床のカビ取りを業者に依頼するときの費用相場は?
放置されて木部までカビが進行している場合や、自力での対処に不安があるという方は、業者にカビ対策を依頼すると良いでしょう。
業者なら、木部までカビが進行している場合でも、専用の薬剤などを用いてカビを除去し、見た目も整えてくれます。
費用は作業を行う範囲とカビの進行度合いによって変わりますが、約2万円からが相場です。
注意点として、カビがフローリングの深い場所まで進行している状態では、業者でも完全に除去しきることはできません。
このような状態になっている場合には、フローリングの張替えが必要で、費用は部分交換で約2万円からが目安です。
なお、今回ご紹介する費用はあくまで一例です。リフォーム会社によって費用が変わってくるため、相見積もりを取って費用を確認しましょう。
カビの除去は強い薬品を使う必要があり、カビの状態や薬品によるフローリングの変色も考えて作業しなければなりません。
カビ除去の知識が豊富な業者なら、薬品の強さと変色度合いを管理しつつカビをできるだけ除去してくれるため、依頼の際にはできるだけカビ対策になれている業者に相談するようにしましょう。
床をカビから守る予防法
濡れやすい場所に生えるカビと予防法
台所や窓際、浴室の出入り口など、水濡れが起こりやすい場所はフローリングにカビが生える場所です。
フローリングは木材で作られているため、水や湿気などによって湿った状態になると、カビが生えやすくなってしまいます。
このような場所でカビの発生を抑えるためには、濡れたらすぐに拭き取ることと、フローリングに水分が染みこまないようにすることが重要です。
キッチンなどの利用時に水が飛び散る可能性がある箇所なら、使用後に乾いた雑巾で綺麗に拭き取り、窓際などの結露が起こる場所なら、窓や壁の断熱を行い、結露の発生を抑えましょう。
また、濡れたマットなどを長い間敷きっぱなしにしておかない様にしましょう。
結露防止については、換気と除湿による室内の湿度抑制も効果的です。
フローリングに布団を敷くとカビが生えやすくなる
人間の体は睡眠時に多くの汗をかくため、敷き布団は大量の湿気が含まれます。
フローリングに直接布団を敷いていると、敷き布団に含まれる湿気がフローリングに浸透し、カビの生えやすい状態が保たれます。
また、布団の下は体温によって温度が高くなるため、カビがより生えやすい状態となっているのです。
フローリングに布団を敷きたいという場合には、布団の下に布や新聞紙を敷いて湿気を吸収させたり、すのこなどを置いて通気性を高めたりして、カビが生えにくい状態を保ちましょう。
フローリング向けに、布団の下に敷く除湿シートも販売されていますので、カビの発生が不安だという方はこういった製品を利用するのもおすすめです。
部屋の湿度を低く抑えてカビの発生を防ぐ
フローリングにカビが生える原因は、結露や布団などによるものが多いのですが、これらの原因が無いにも関わらず、フローリングにカビが生えてしまうことがあります。
これは、フローリングの隙間に入っているゴミに湿気が入り、カビが生えてフローリングにうつってしまうことが理由です。
フローリングの隙間を綺麗にしていても、湿度が高いままだといつかカビが生えてしまいますので、梅雨時や冬場などの室内の湿度が高くなりやすい時期には、換気や除湿を行い、室内の湿度を低く保つようにしてください。
また、フローリングの隙間を放置していると、カビが生えやすくなってしまいますので、業者に依頼してフロアコートを実施したり、こまめにワックスを塗り替えたりして対処すると良いでしょう。
フローリングのカビは、一度生えてしまうと対処に手間がかかります。
日常的に予防を行い、カビの発生をできる限り防ぎましょう。
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この記事の監修者プロフィール
タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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