2019年08月30日更新
外構工事費用をリフォームローンに組み込むことは可能?
外構工事費用が住宅ローンに組み込めるのかで、毎月の支払額や金利などが異なってきます。この記事ではどのような時に外構工事費用を住宅ローンで組めるのか、またリフォームローンとどのような違いがあるのか、毎月の支払金額の例を見ながら詳しく解説します。
外構工事費用をリフォームローンに組み込むことは可能か?
外構(エクステリア)工事とは、駐車スペースや玄関までのアプローチを整備したり、庭園の整備や外回りのデザインをよくしたりすることを目的として行われます。
外構工事費用は、塀などの構造物が含まれるか含まれないかのほか、規模によって差がありますが、ほとんどの場合で100万円以上が必要になります。
この外構工事費用をリフォームローンを組んで支払うことが可能なのかについて見ていきましょう。
可能だがリフォームローンの金利は高め
ほとんどの金融機関で、外構工事費用も住宅にかかる費用としてリフォームローンを組むことができます。
ただし、金融機関によってローンの利用条件は異なります。
また、外構工事の中でも認められるものと認められないものがある場合があります。工事の内容は見積書などで確認され、判断されるのが一般的です。
外構工事費用のみをリフォームローンで支払う場合は無担保型リフォームローンが選択されることもあり、金利は高めになります。
しかし、リフォームローンは比較的審査が通りやすく、審査期間も短いというメリットがあります。
また、信販会社のカードローンであれば、手続きが簡単で融資がすぐに受けられるため、借入金が少額の場合に利用が検討されることの多いローンです。
ただし、カードローンの金利は金融機関のローンと比較すると高くなるため、手続きの手間と支出のバランスを検討した上で選択するようにしましょう。
融資額が高額になる場合はリフォームローンに組み込めないことも
新築時、外構工事費用(付帯工事費用)は「建築費用の1~2割」を予算として考えると良いと言われているように、外構工事は規模によっては高額になります。
無担保型のリフォームローンは担保設定がないため、借入可能金額が低い金融機関も多く、融資額が高額になる場合はリフォームローンが組めない場合もあるでしょう。
一般的に、無担保型のリフォームローンの借入可能金額は300万~500万円程度が一般的です。
外構工事費用は住宅ローンとリフォームローンどちらに組み込むべき?
外構工事費用についてのローンを組む場合、住宅ローンを利用するか、リフォームローンを利用するか迷う方も多いのではないでしょうか?
それぞれの特徴と、条件によってどちらが向いているのかについて解説します。
外構工事を住宅ローンに組み込む場合
一般的に、外構工事費用だけを住宅ローンを組むことは難しいと言われています。
ただし、土地建物の取得金額とともに外構工事費用もセットにすると、住宅ローンに外構工事費用をプラスしてローンを組むことが可能です。
たとえば、家を建てる住宅メーカーに外構もセットで整備してもらう場合や、すでに外構も完成した状態で分譲されている住宅を購入する場合は、外構工事費用を住宅ローンに組み込むことができるでしょう。
住宅ローンは、リフォームローンに比べ借入可能金額が高く、返済期間も最長35年と長く、金利が安いという特徴があります。
また、住宅ローンに組み込むことで支払いをまとめることができることもメリットです。
一方で、外構工事を住宅ローンに組み込むときの注意点は、住宅取得の費用と外構工事の費用の支払いが同日である必要がある点です。
そのため、住宅を建築した会社と外構工事を依頼する会社が別になる場合は、外構工事を住宅ローンに組み込めないことが多くなります。
ただし、取扱いは金融機関によって異なることもあるため、一度相談してみると良いでしょう。
外構工事費用をリフォームローンに組み込む場合
一般的に住宅メーカーなどに外構工事を建物とセットで申し込むと、外構は下請けの会社が行うことが多いため工事費用が割高になります。
そのため最初から外構工事を別の会社に依頼するケースも多いのです。
しかし、そうなると外構工事費用を住宅ローンに組み込むことができず、リフォームローンを利用するケースが多くなります。
リフォームローンは、借用可能金額が300万~500万円と住宅ローンに比べて安く、最長返済期間は15年程度と短めで、金利は高めです。
しかし、建物の建設と外構工事をセットでおこなう場合、外構工事費用が3割増しになるケースもあるとも言われています。
そのため住宅ローンに比べ金利の高いリフォームローンでも、総合的に考えるとメリットがある場合もあるため、しっかりと比較検討を行いましょう。
住宅ローンに組み込んだ場合とリフォームローンに組み込んだ場合の費用差
ここでは一例をあげて費用の比較をしてみましょう。
家の建築費用は3,000万円、外構費用は300万円だった例で見てみましょう。
住宅ローンに外構工事費用を組み込んだ場合で、支払い期間は35年とし、金利は0.6%だったとします。
この場合、毎月の支払額は約87,000円、総支払額は約3,659万円になります。
では、リフォームローンを利用した場合はどうなるでしょうか。家の建築費用3,000万円は住宅ローンを組み、外構工事費用300万円はリフォームローンを組むと考えます。
住宅ローンは、同じく金利0.6%、支払期間は35年です。リフォームローンは、金利2.5%で支払い期間は5年と設定したとします。
すると住宅ローンの毎月の支払いは約79,000円、総支払額は約3,327万円になります。それに加えてリフォームローンの毎月の支払いが約53,000円、総支払額は319万円です。
ただし、リフォームローンは5年で完済します。ですから、最初の5年の毎月の支払額は約132,000円、その後30年は約79000円で、総支払額は約3,646万円となります。
つまり、外構工事費用をリフォームローンで組むと、リフォームローンを完済するまの5年間は毎月の支払額が高くなり家計を圧迫すると考えられます。
しかし、総支払額で見てみると、リフォームローンを別で組んだ方が費用を抑えられる計算です。
金額や返済期間によって支払金額は異なりますので、シミュレーションをして比較することをおすすめします。
外構工事費用をリフォームローンに組み込む際の注意点
ほかのカードローンやキャッシングがあると利用できない場合がある
リフォームローンを組むときには、返済負担率が確認されます。返済負担率とは、年収に対して無理のない負担額を算出するためのものです。
例えば年収が400万円以下であれば返済負担率は30%未満、年収400万円以上であれば返済負担率は35%以下にするのが一般的です。
注意が必要なのは、リフォームローンのみで算出する率ではないということです。カーローンやキャッシングなど、他に借りている金額も含めて考えます。
年収が仮に500万円であれば、返済負担率30%は150万円となり、毎月の支払いは12.5万円以下におさえなければなりません。
もしもカーローンなどで月々の支払いが40,000円あるなら、毎月の支払いは85,000円以下ということになります。
つまり、ほかのカードローンなどの支払いがあるケースでは、合算すると返済負担率を超えてしまい、審査に通らず利用できない場合があるのです。
住宅ローン・リフォームローンに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた住宅ローン・リフォームローンは、あくまで一例となっています。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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