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2022年02月17日更新
キッチンのリフォームは何年目に行うべきか?予算計画の仕方も解説
キッチンの調子が悪いけれど、どうにか毎日使っているという方も多いのではないでしょうか。毎日使うキッチンは、何年目でリフォームを行うべきか迷うことがあります。
そこで今回は、システムキッチンのリフォームを行う時期と費用の目安を解説していきます。予算を抑えて工事を行う方法も紹介しましょう。
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- 監修者久田麻里子
目次
キッチンのリフォームはいつ行う?
キッチンは、ガスコンロやシンクなど、さまざまな機器によって構成され、機器ごとに交換時期が違います。
ここからは、システムキッチンの機器ごとの耐用年数と交換目安を解説していきましょう。
キッチン全体の耐用年数と交換目安とは?
システムキッチンの耐用年数は、一般的に約15〜20年といわれます。
しかし、劣化状況は使用頻度やお手入れ頻度によっても大きく左右されるため、あくまでも目安とお考えください。
例えば、週に1度しか使わないキッチンと、毎日3回使用するキッチンでは、リフォームの時期は変わるものです。
また、キッチン本体が寿命を迎えるよりも、ガスコンロや換気扇などの機器に不具合が出てくるケースがよくみられます。
キッチン各機能の耐用年数と交換目安とは?
キッチンの機器ごとの一般的な耐用年数と交換の目安を解説します。
これから紹介するような症状があれば、キッチンのリフォームを検討しましょう。
ガスコンロ
【耐用年数】
約10~15年
【交換目安】
- ガスコンロの火がつかない
- すぐに火が消えてしまう
- ガスのにおいがする
- 火力が変わらない
- 異音がする
IHクッキングヒーター
【耐用年数】
約10~15年
【交換目安】
- 電源が入らない
- 温度調節ができない
- 異音がする
- ひび割れや損傷がみられる
レンジフード・換気扇
【耐用年数】
約8〜10年
【交換目安】
- 稼働しない
- ファンの回転が不規則
- カラカラやゴーといった異音がする
- 掃除をしても取れない油汚れがついている
食洗機(食器洗い乾燥機)
【耐用年数】
約8〜10年
【交換目安】
- 電源が入らない
- エラーコードが出ている
- 汚れが落ちなくなった/乾燥しなくなった
- 異音がする
- 振動がある
- 水漏れがある
水栓
【耐用年数】
約8〜10年
【交換目安】
- 水漏れがある
- レバーが固い/蛇口が回らない
- ガタついている
天板
【耐用年数】
約15~20年
【交換目安】
- ひび割れや傷がある
- 変色や退色がみられる
- 掃除をしても汚れやサビが取れない
シンク
【耐用年数】
約15~20年
【交換目安】
- ひび割れや傷がある
- 変色や退色がみられる
- 掃除をしても汚れやサビが取れない
床材や壁
【耐用年数】
約15~20年
【交換目安】
- 取れない油汚れがついている
- 美観が損なわれている
- 劣化により剥離や変形をしている
- 湿気による腐食があり強度が弱くなっている
排水管
【耐用年数】
約20〜35年
【交換目安】
- 水漏れがある
- においがする
- 水が流れない
機器が3つ以上、交換時期がきていると思う場合は、全体のリフォームをおすすめします。
劣化以外のキッチンリフォームをする理由とは?
劣化が原因でなくても、使い勝手や気持ちの面でキッチンをリフォームしたいと思う方も多いはずです。
ここからは、よくある主なキッチンをリフォームする理由を紹介していきます。
家族構成・ライフスタイルが変わった
1つ目の理由は、家族構成やライフスタイルの変化です。
例えば、共働きになったため夫婦共にキッチンに立つようになるケースもあるでしょう。
ご両親との同居がはじまる方もいることでしょう。
お子さんが大きくなってよく一緒に料理をするようになった方もいるかもしれません。
生活スタイルが変わると、家族にとって最適なキッチンは変わります。
使い勝手にストレスを感じる
2つ目は、使い勝手にストレスを感じたときです。
システムキッチンの工業製品としての進化は目覚ましく、新商品であるほど使い勝手がよくなります。
毎日使うキッチンは、使い勝手を重視したいものですので、使い勝手の向上を求めてリフォームを行う人も沢山います。
もっとラクに料理をしたい
3つ目は、もっとラクに料理をしたいと思ったときです。
システムキッチンは、ガスコンロひとつとってもタイマー付きかどうかで作業効率が変わりますし、シンクの大きさで料理がはかどるかどうかも変わります。
新しいキッチンに交換して、料理をラクに行いたいという希望は増えています。
キッチンの修理とリフォームどちらを選択する?
システムキッチンは機器ごとの交換ができるという特性上、修理とリフォームの2つの選択で、迷う方もいることでしょう。
設備の状況によっては、その都度、機器修理を行うよりも思い切ってリフォームした方が時間とコストの面でメリットが大きいことも考えられます。
前述した耐用年数はあくまでも目安で、現在のキッチンの素材・使用頻度・お手入れ状況によって交換時期は大きく左右されるものです。
特に、キッチンは15年を過ぎると全体的な劣化が進みます。
一部の機器交換をしても、すぐに別の箇所の調子がおかしくなるというのはよくあるケースです。
長期間使用しているキッチンは、毎日の状態にも気を配ることが大切であり、不具合を見つけたら早めの対処が必要です。
特に水漏れなどは、見えない部分で腐食が進む可能性も捨てきれません。
また、突然、使用できなくなる、修理部品が生産終了していて修理できない、といったケースもよく耳にします。
修理を繰り返すと、その都度業者への連絡が必要となり、修理手配・工事をしてキッチンを使えない期間が出てきます。
手間と効率を考えると、修理を繰り返すよりもリフォームをした方が時間と費用の面で、結果的なコスト削減につながるかもしれません。
キッチンリフォームにかかる時間と費用とは?
キッチンのリフォームは、選ぶグレードと種類によって大きく変わります。
キッチンの種類は、大きく以下の4つに分けられます。
- I型キッチン
- L型キッチン
- 対面キッチン
- アイランドキッチン
ここからは、キッチンの種類別に、リフォームにかかる施工期間と費用を紹介していきます。
なお、こちらの記事に記載の費用や金額はあくまでも一例です。詳しくはリフォーム会社の現地調査が必要となります。
また、リフォーム会社によっても金額は変わりますので、複数社に見積もりをとることが重要です。
I型キッチン
【施工期間】約5〜7日
【費用】約50万円〜約120万円
コンロ・シンクが横一列になった壁付けのI型キッチンは、シンプルな作りであることから施工費用も安いのが特徴です。
また、施工期間も比較的短く済みます。
今あるキッチンを解体・撤去し、同じ形のキッチンを据え付けるだけなら最短で約2日で終わるケースもあるかもしれません。
しかし大多数は、周辺の壁紙など内装の修繕も行われるため、約5〜7日かかると考えておきましょう。
L型キッチン
【施工期間】約5〜7日
【費用】約65万円〜約130万円
シンクとコンロがL型に配置されたキッチンは、収納力もあり作業スペースも広いことから幅広い世代に人気のキッチンです。
そのため、I型キッチンよりも費用は高くなります。収納力のあるキャビネットを選ぶなどすると価格も高くなると考えておきましょう。
対面キッチン
【施工期間】約7〜10日
【費用】約70万円〜約160万円
対面キッチンは、システムキッチン単体で対面にする方法と、対面カウンターを造作で作る方法があります。
明るく開放感のある雰囲気が人気で、現代の間取りでは多くの人に親しまれているスタイルです。
造作カウンターを施工する場合は、一般的なキッチンリフォームより工期が長くなると考えておきましょう。
アイランドキッチン
【施工期間】約7〜10日
【費用】約100万円〜約200万円
キッチンが独立して壁についていないアイランドキッチンは、おしゃれで意匠性が高く、人気のある種類です。
しかし、価格が高いのがデメリットともいえます。
間取りによっては施工できないこともあるため注意しましょう。
以上の施工期間は、あくまでも目安であり、キッチンリフォームはさまざまな理由で工期が長くなります。
例えば、キッチンのレイアウト変更など大掛かりな工事となると、約2週間程度はかかります。
キッチンの解体・撤去・新規据え付けだけでなく、床・壁・天井の補修を行うためです。
電気・ガス・水道の工事も行います。
また、タイル貼りなどのデザイン性にこだわると施工の手間が増えるため工期は長くなります。
そして、オリジナルキッチンや海外製のキッチンを選ぶと工期が長くなるため注意しましょう。
キッチンリフォームをスムーズに行う注意点とは?
キッチンのリフォームをスムーズに行うためには、素材選びと業者選びがポイントです。
ここからはスムーズに行うためのコツを紹介していきましょう。
素材選びで時間と費用を抑える
キッチンのリフォームでは、素材を先に決めておくと検討する時間も節約でき、リフォーム費用も抑えられます。
例えば、ステンレスのシンクは耐熱性・耐久性・耐摩耗性に優れる上に価格も安いのが特徴です。
あらかじめ、シンクの素材を決めておくと計画がスムーズに進みます。
また、食洗機の有無、コンロの仕様といった点も価格に影響します。
見積もり依頼をする前に、家族で話し合って必要な設備を決めておくと良いでしょう。
他にも、IHクッキングヒーターからガスコンロへの変更、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変更は時間も費用もかかります。
ガス配管工事・電気設備工事の費用と工程が含まれるためです。
費用と工期を抑えることを重視するなら、コンロの仕様を変えないことをおすすめします。
このように新しいキッチンの素材を事前に選び、リフォームにかかる時間と費用の節約を行いましょう。
信頼できる複数の業者に提案してもらう
キッチンのリフォームでは、複数の業者に見積もりを依頼して信頼できる業者を選びましょう。
リフォーム工事は、業者によって見積もりの項目も金額もさまざまです。
複数業者に見積もりを依頼することで適正価格が分かりますので、少なくとも2〜3社に見積もりを依頼しましょう。
複数の業者に見積もりを依頼するときのコツは、条件をあわせることです。
例えば、一方では対面キッチンへの変更、もう一方では位置は変えずキッチンだけの変更といったケースでは、価格も工事期間も比較ができなくなります。
また、業者にキッチンのリフォーム事例を見せてもらうこともポイントです。
実績が豊富な業者は、トラブル対応のノウハウも持っています。
水回りだけに特化した業者もあるため、施工事例を見せてもらいましょう。
そして、複数業者に見積もりを依頼すると、業者の対応も比較できます。
ただし見積もりを依頼する業者の数が増えると、時間と手間がかかってしまうので注意したいものです。
業者見積もりは、スケジュールの調整・現地調査・見積もり提出・検討と、それぞれの業者とやりとりをして進めます。
多くても3〜4社にとどめておくことが、効率良くリフォーム工事を決めるためのコツです。
また、見積もりの金額ばかりに目を向けずに、内容をしっかり比較・検討しましょう。
そうすることで信頼できる業者と良い関係を保つことができ、工事が始まってからのトラブルも起きにくくなります。
キッチンリフォームの予算工面の仕方とは?
キッチンリフォームは、工夫次第で予算を軽減でき、満足のいく工事を行えます。
ここからは、ありがちな失敗例と成功するためのコツを紹介していきましょう。
キッチンリフォーム予算計画の落とし穴
まず、新しいキッチンを選ぶときは、キッチン本体だけではなく据え付ける空間全体で考えましょう。
設備のショールームでキッチンをみると、最新型のキッチンが魅力的に映るものです。
例えば、リビング・ダイニング・キッチンをすべてリフォームする際には、全体的に新しくなるため最新設備も違和感はないかもしれません。
しかし、床・壁・天井など全体的なリフォームを行わない場合は、これまでのキッチンに新しいシステムキッチンを施工します。
全体のバランスを見て決めたいものです。
また、ハイスペックな機能ばかりに目を奪われて予算オーバーにならないように注意しましょう。
キッチンは工業製品であることから、新しい設備や商品がどんどん発売されます。
必要な設備の取捨選択を行い、オーバースペックを防ぎ、予算を超えることのないよう注意したいものです。
また、価格が高いキッチンであれば、おしゃれになるというわけではなく、センスの良さは全体のバランスで決まります。
低価格でも洗練されたデザインのキッチン空間は実現可能です。予算は一つの目安と考えましょう。
キッチンリフォーム成功のポイント
キッチンリフォームを成功させるためには、事前準備と予算設計がポイントです。
事前準備として、まずは現状のキッチンへの不満点をリストアップします。
例えば、食洗機をつけたい、コンロはIHに変えたいといったように、書き出してみましょう。
そして改善したい部分の優先順位を決め、工事内容を決めていきます。
また、キッチンのリフォームは長期的な視点で考えることが大切です。
将来的に、どのくらいの期間、キッチンを使用するかを考えて決めましょう。
キッチンの工事に限らず、リフォーム工事は思わぬトラブルで費用がかさむことも考えられます。
設備を撤去してみたら下地材に腐食が見つかり修理費用がかかったというケースもあります。
予算設計には余裕を持たせておきましょう。
スケジュールに関しても、予算設計と同様のことがいえます。
予想外の修理が必要になると工期が伸びるかもしれません。
スケジュールには余裕を持たせましょう。
最後に、リフォーム業者選びは慎重に行うことをおすすめします。
リフォーム業者とは、打ち合わせ・工事中・工事完了まで、頻繁にやりとりを行うものです。
相性が良い業者、信頼できる業者であればスムーズに工事を行えます。
キッチンリフォーム予算を抑える方法とは?
キッチンリフォームの予算を抑えるには、以下の3つの方法があります。
- キッチン設備は中古品を視野に入れる
- 補助金を調べて利用する
- レイアウト変更は最小限にする
システムキッチンは、あまり使用されていない中古品が販売されています。
場合によっては中古品のキッチン設備も検討しましょう。
また、リフォーム工事は、自治体の補助金が利用できるケースもあります。
積極的に調べて、補助金制度を利用しましょう。
そして、キッチンのリフォームでは、レイアウト変更を行うと費用がかかります。
床・壁・天井の造作工事、内装工事、ガス・水道・電気といった設備工事費も割高になるためです。
費用を抑えるためには、レイアウト変更は最小限にしましょう。
キッチンリフォームにローンを利用する方法
借り入れでリフォームを行う場合には、住宅ローンとリフォームローンの2つが利用できます。
住宅ローンは、一般的には住宅の購入資金を対象にしたローンですが、リフォーム工事でも利用できます。
返済期間も長く、借り入れ限度額も高額で低金利であることが魅力です。
しかし条件は厳しく、住宅を担保にしなければならない、団体信用生命保険の加入義務があるといった制約があります。
キッチンだけのリフォームなど借入額が少額である場合は、リフォームローンの利用がおすすめです。
リフォームローンの金利は変動型が多く、借り入れ可能額は数十万円〜1,500万円以内であるケースが多いでしょう。
キッチンリフォームで所得税が控除される制度がある
キッチンのリフォームで、所得税から控除される制度には以下の3つがあります。
- 自己投資でリフォームした場合の投資型減税
- 5年以上のローンでリフォームした場合のローン型減税
- 10年以上のローンでリフォームした場合の住宅ローン減税
それぞれ紹介していきます。
※2022年1月時点での情報です。
自己投資でリフォームした場合の投資型減税
ローンを利用しないで自己資金でリフォームした場合、一定の条件を満たす工事であれば減税制度を利用できます。
控除期間は1年間で、リフォーム1つ当たりの控除額は、各リフォーム費用の10%です。
投資型減税の対象になるリフォームは以下の5つです。
- 耐震リフォーム(最大控除額25万円)
- バリアフリーリフォーム(最大控除額20万円)
- 省エネリフォーム(最大控除額25万円)
- 同居対応リフォーム(最大控除額25万円)
- 長期優良住宅化(最大控除額50万円)
5年以上のローンでリフォームした場合のローン型減税
返済期間が5年以上のリフォームローンを組んだ場合に、所得税の控除が受けられるローン型減税が利用できます。
控除額は年末時点のローン残高×1〜2%、1年間の控除額の上限は年間12.5万円です。最大で5年間受けられます。
10年以上のローンでリフォームした場合の住宅ローン減税
返済期間が10年以上の住宅ローンを組んだ場合に受けられる減税制度があります。
年末時点のローン残高×1%で計算し、控除額の上限は年間40万円です。最大10年間受けられます。
キッチン・台所リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたキッチン・台所リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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