目次
床下収納は後付け可能
床下収納を後付けできるか知りたい人は多いでしょう。
結論、床下収納の後付けは可能です。
ただ、床下収納にはいくつか種類があります。
なので、自分が取り付けたい場所によって適した種類を選ぶようにしましょう。
床下収納の種類
床下収納には、以下の4種類があります。
・置き蓋タイプ ・扉タイプ ・引き出しタイプ ・跳ね上げタイプ |
種類によって、特徴が違うので用途や費用を考慮して選んでください。
それぞれについて解説します。
置き蓋タイプ
置き蓋タイプは、収納ボックスの上に蓋を置いただけのシンプルな作りです。
そのため、費用は他の種類と比較し安価ですが収納容量が限られます。
扉タイプ
扉タイプは蓋に扉がついているので、片手でも開閉できます。
そのため、使用頻度が高いものを入れるのにおすすめです。
ただし、通気性が良い場所以外には設置できません。
引き出しタイプ
引き出しタイプは、小上がりにした和室に引き出しを取り付けます。
収納容量が大きく、インテリアとしてもおすすめです。
ただ、他の種類と比較すると工事の規模が大きくなる傾向があります。
跳ね上げタイプ
跳ね上げタイプは、畳一畳分を開閉して収納します。
和室に設置することがほとんどで、大きいものも収納可能です。
しかし、畳自体が重く開閉が大変なため、使用頻度が低いものを入れるといいでしょう。
床下収納の後付けにおすすめな場所
床下収納をどこに取り付けようか悩む人も多いでしょう。
ここでは、床下収納の後付けにおすすめな場所をご紹介します。
キッチン
床下収納で、キッチンを最初に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
キッチンの床下収納には、長期保存できる食品や調味料のストックを入れるといいでしょう。
使用頻度の少ない調理器具や食器類を入れるのもおすすめです。
和室
景観が気になる人は、和室に床下収納を後付けすることをおすすめします。
また、和室の床下収納は収納スペースが大きい場合が多いです。
そのため、クリマスツリーなど大きくて使用頻度の低いものを入れるといいでしょう。
洗面所
洗面所も床下収納の後付けにおすすめな場所です。
意外に思われる人も多いでしょう。
洗面所の床下収納には、洗剤等の日用品のストックが収納できます。
床下収納の種類も、開閉しやすい扉タイプのものにすると便利です。
床下収納の使い方
床下収納は、キッチンや洗面所のデッドスペースを有効活用できます。
しかし、床下収納を後付けしてどう使おうか悩む人も多いでしょう。
ここでは、床下収納の使い方をいくつかご紹介します。
災害時の備え
保管する物の例 |
---|
・水 ・非常食 ・簡易トイレ ・ヘルメット ・懐中電灯 |
床下収納は、災害時に使用するヘルメットや懐中電灯などの防災グッズの収納もできます。
また、非常食や水などの長期保存ができる飲食物を入れるのもいいでしょう。
日用品の保管
保管する物の例 |
---|
・洗剤 ・柔軟剤 ・シャンプー ・漂白剤 ・入浴剤 |
洗剤やシャンプーなどの日用品の保管にもおすすめです。
洗面所など日用品を頻繁に使う場所に床下収納を取り付けることで、効率的に活用できます。
使用頻度が低いもの
保管する物の例 |
---|
・フライパン ・食器 ・ホットプレート ・カセットコンロ ・鍋 |
フライパンや来客用の食器など使用頻度の低いものを保管するのもいいでしょう。また、一定の温度で保管しやすいため、
ただし、蓋の隙間から埃が入り汚れてしまう可能性があります。
そのため、保管しているものを使う時は注意してください。
意外な収納アイディア
床下収納を有効活用するためには、収納アイディアも大切です。
例えば、保存食の種類をファイルボックスで仕切って収納する方法があります。
日用品を取りやすくするように、取っ手が付いているカゴに収納するのもおすすめです。
ぜひ、取り入れてみてください。
デッドスペースを有効活用できる床下収納ですが、なんでも入れていいわけではありません。
床下収納は、湿度が高くなりやすいため、生鮮食品や紙製品等の湿度の影響を受けやすいものは入れないようにしましょう。
また、床下収納には耐荷重が設けられているため、それ以上に重いものは入れないでください。
床下収納できないもの | 理由 |
---|---|
・生鮮食品 | 湿度の影響で腐りやすい |
・調味料 | 湿度の影響で湿気りやすく、虫が発生するおそれがある |
・布製品 | 湿度の影響で、カビが生えやすい |
・紙製品 | 湿度の影響により、品質が劣化する |
・家電 | 温度や湿度の変化により故障する |
床下収納を後付けするメリット・デメリット
床下収納をより効率的に活用するには、きちんとメリット・デメリットを理解することが大切です。
床下収納のメリット・デメリットは以下の通りです。
床下収納は、見えにくい場所に収納スペースを増やせることが大きなメリットです。
棚やタンスだと床面積を削ってしまい部屋に圧迫感がでますが、床下を活用することで見栄えもスッキリします。
ただ、床下収納は開閉の際に、身体を屈ませる必要があるため出し入れしにくいです。また、床下にあるので収納は目立たちませんが、蓋や取っ手の部分に段差ができます。
ぜひ、メリット・デメリットを参考に床下収納の取り付けを検討してください。
床下収納を後付けする前に確認すべきこと
便利なイメージの強い床下収納ですが、どこにでも取り付けできるわけではありません。
床下収納を後付けする前に確認すべきポイントを解説します。
取り付け前に確認し、床下収納を後付けできるかの判断材料にしましょう。
マンションの床下で隙間があるか確認
マンションの床下には隙間がない場合が多いです。
床下に隙間がないと、収納スペースが確保できないため取り付けできません。
しかし、床の高さを上げて取り付けする方法があります。
ただ、マンションには専有部と共有部があり、共有部に手を加えることはできません。
なので、床を上げて取り付けを検討する場合は、事前に管理会社に相談してください
配管設備や基礎がないか確認
床下に水道やガスなどの配管がないか確認しましょう。
配管があると収納スペースの確保ができず、メンテナンスの邪魔にもなるので取り付けできせん。
また、基礎や梁があるかの確認も必要です。
仮に、基礎や梁を傷つけてしまうと建物自体の強度が低下する可能性があります。
通気口や点検口を確保できるか確認
床下に、通気口や点検口のスペースが確保できるか確認してください。
床下には通気を良くするための通気口や床下を点検するための点検口が必要です。
通気口や点検口を塞ぐと、湿気による木材の劣化等の異常に気づけません。そのため、建物の寿命が短くなってしまう可能性があります。
床下収納の後付けリフォーム費用
床下収納の設置費用は、戸建てなのかマンションなのかで費用が違います。
種類別の設置費用の相場は、以下の通りです。
和室以外に新設した場合 | 10万~15万円 |
和室に新設した場合 | 20万~25万円 |
床下収納を交換する場合 | 5万~8万円 |
マンションに設置した場合 | 20万~25万円 |
床下収納を、新設するか交換するかでも費用は変わるので予算に合った方を選びましょう。
ここでは、床下収納を設置する費用の相場を解説します。
床下収納を新設した場合
床下収納を新設した場合の費用の相場は、設置する場所によって違います。
床下収納をキッチンや洗面所に設置する場合の費用相場は10万~15万円で、和室に設置する場合だと20万~25万円が費用相場です。
キッチンや洗面所に取り付けるのと比較して、和室への取り付けは費用が高くなる傾向にあります。
また、床下収納の種類や現場状況によって価格も変動するでしょう。そのため、事前に見積を取ると安心でしょう。
床下収納を交換する場合
床下収納を交換した場合の費用の相場は5万~8万円です。
床下収納を交換する場合は、新設するよりも費用が抑えられます。ただし、交換する収納のサイズにより費用が変わるので注意しましょう。
マンションに床下収納を設置した場合
マンションに床下収納を設置した場合の費用相場は20万~30万円です。
床下収納をマンションに設置するには、床の高さを上げる工事が必要な場合が多いです。戸建てに取り付けるよりも工事の規模が大きくなるため、費用も高くなります。
また、取り付けする場所が専有部分なのか確認を忘れないでください。
マンションの専有部とは所有者(または賃貸人)が私的に利用する権利のある部分のことで、基本的に住戸部(部屋の中)が該当します。
ただし、下地や躯体部分は共有部に該当する場合があため、床下収納の設置を検討する場合には注意しましょう。
床下収納を後付けする時の注意点
床下収納を後付けする時には、いくつかの注意点があります。
注意点を理解したうえで、床下収納の取り付けを検討しましょう。
構造上、床下収納を後付けできない
建物の構造によっては、床下収納を後付けできないケースがあります。
- 床にスペースがない場合
- 基礎や梁などを傷つけるおそれがある場合
- 床下に配管設備がある場合
床下には、基礎や梁といった建物の構造上重要になる部分があることも多いです。
基礎や梁を傷つけてしまうと、建物の強度が低下します。
そのため、床下に基礎や梁があると床下収納を取り付けできません。
カビ防止のための湿気対策
床下は、湿気がたまりやすい特徴があります。
湿気がたまることで、カビや保管している物の劣化につながるため、湿気対策が必要です。
対策としては、新聞紙を敷いたり除湿剤を置いたりといった方法があります。
また、湿気対策だけでなく定期的に収納の中を清掃するようにしましょう。
床上げ工事の際は、建築基準法を遵守する
マンションに床下収納を取り付ける際には、床を上げる工事が必要な場合があります。
ただ、建築基準法により居室の天井高を2.1m以上にしなければいけません。床を上げたことで、建築基準法に抵触しないよう事前に確認しましょう。
また、マンションの場合は専有部しか手を加えてはいけません。なので、専有部と共有部の境界線を管理規約で確認することも必要です。
よくある質問Q&A
ここでは、床下収納の後付けを検討する人からよくある質問を紹介します。
- 床下収納に害虫は発生する?
-
湿気やカビを好む害虫もいるため、定期的な保管物の整理や湿気対策をすることで害虫が発生しないようにしましょう。
仮に発生してどうしようもない場合は、専門の業者へ相談することをおすすめします。
- 点検口は別で設置した方がいい?
-
床下点検口を設置する法的義務はありません。しかし、床下のメンテナンスのために点検口の設置をおすすめします。
床下のメンテナンスができないと、劣化にきづけず建物の寿命を縮めることに繋がってしまいます。 - DIYで床下収納の後付けはできる?
-
床下収納をDIYで後付けすることは難しいです。
床下収納を設置するには、床下の配管を避けたり基礎や梁を避けたりする高度な技術が必要です。また、建築基準法の遵守や建物の構造などの知識も必要になります。
そのため、基本的には専門の業者へ依頼するのがおすすめです。
- 床下収納は何kgまで耐えられる?
-
床下収納には耐荷重が設定されており、設置する階数によって違います。目安としては、1階だと60kgで2階だと30kgです。
また、収納の種類によっても耐荷重は違うので注意してください。
- 床下に換気扇は必要?
-
床下の湿度を下げるために、換気扇が必要です。
換気扇を設置し、床下の空気を循環させることで溜まった湿気を外に排出できます。
換気扇で湿気対策をすることで、カビや害虫の防止にも効果的です。
床・フローリングリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ