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目次
ユニットバスの床がひび割れする主な原因と問題点
ユニットバスがひび割れするのには、いくつか原因があります。原因を突き止めて、正しい方法で補修をすることが大切です。
ユニットバスの床のひび割れは経年劣化が主な原因
長年の使用で何らかの不具合や劣化が生じることを、経年劣化といいます。ユニットバスも経年劣化で床にひび割れが起きることがあります。
ユニットバスの床の素材の多くは「樹脂」です。樹脂は丈夫な素材ですが、長年の湿気と温度変化によって、次第にもろくなっていきます。樹脂がもろくなる現象のひとつに、「加水分解」があります。
加水分解とは樹脂が水分を失って固くなり、ひび割れを起こしてしまう現象です。この現象は様々な原因で起こりますが、最も加水分解が進むのは「紫外線」です。
ユニットバスの中に日光の紫外線が届くことはほとんどありませんが、ユニットバスで使われる照明器具からわずかに出ている紫外線が加水分解で樹脂を劣化させると考えられています。
最近のユニットバスの照明はLEDが主流ですが、LEDが一般に普及するまでは、ほとんど白熱電球がユニットバスの照明でした。この白熱電球から放出されるわずかな紫外線が加水分解を促進してしまうのです。
長年、水分や高温多湿、紫外線にさらされてきた樹脂は、加水分解が始まると一気に劣化が進んでいきます。
入浴しているときには気付きにくいですが、10年以上経ったユニットバスでは少しずつ加水分解の前兆が起こっていると考えてください。
加水分解が起こり、そのまま使用し続けても問題ないのですが、硬いものを落としたり、風呂の椅子で強くこすったりするとひび割れが起こる可能性が高くなります。
樹脂ではないタイルではどうでしょうか。実は、丈夫にみえるタイル素材の床も経年劣化します。
タイルの場合、タイルの素材自体に問題が起こるというよりは、「目地」というタイルとタイルをつなぐ隙間のコーキングが劣化し、そこから水が浸入して「ふくれ」や「ひび割れ」が起こってしまいます。
ユニットバスの床は通常の浴室の床よりも下地が弱い
ユニットバスの多くは、床が高床式になっています。施工の前に、ユニットバスを設置するスペースに土間コンクリートを打ち、そこに束とアジャスターを設置してユニットバスを載せています。
つまり、コンクリートとユニットバスの床の間には空間があるということです。
そのため、大きな衝撃では割れやすいという弱点があり、また、劣化などでひび割れを起こすと、そこからコンクリートの床面に水が浸入してしまう恐れがあります。
コンクリートの表面に水が流れ続けると、そこから他の部屋の床下に水が回ることもあり、床下を湿気で充満させる原因になってしまいます。
ユニットバスではない、在来工法とよばれる昔ながらの浴室では、下地のコンクリートの上に直接タイルなどの床材を敷きます。
そのため、タイルが割れてもコンクリートで水が止まるので、他の部屋の床下にまで水が回るケースというのはほとんどありません。(浴室の床下には水が回ります。)
アパートやマンションといった集合住宅では、床下のコンクリートに水が回ることで、下の階の天井に水が染み出してしまうことがあります。2階以上の上階にある浴室の床は、その下の階の天井ということになります。
上階からの水漏れが、配管などを伝って下階の天井に染みてくるのですが、故意ではなくても弁償しなければならないこともあるので要注意です。
ユニットバスの種類ごとのひび割れ補修方法と費用
ひび割れを見つけたら、補修などですぐに対処することが肝心です。補修にはどのくらいの費用がかかるのか、素材の違いで費用をまとめてみました。
浴槽と床が一体型のユニットバスがひび割れした場合の補修方法
マンションやアパートのユニットバスでよく見られるのが、浴槽と床が一体化したユニットバスです。
このタイプのユニットバスでは、ひび割れた部分の下地をエポキシパテやガラスファイバー素材で下地処理し、その上から塗装仕上げをするという工法が使われます。部分的なひび割れでも、塗装を床全体にかけることもあります。
塗装には人体に影響がなく、耐水性に優れた特別な塗料をつかいます。特殊な塗料ですので、DIYでの施工は難しく、実績のあるプロの施工業者に依頼するようにしてください。
こちらの工法で床のひび割れを補修した場合、下地の処理から仕上げまでの工期は約3日となります。費用は約10万円~約20万円となっていて、仕上がるまでの期間はユニットバスが使えませんので、注意が必要です。
ユニットバスの床材がタイルの場合のひび割れ補修方法
床材がタイルの場合のひび割れ補修には、エポキシ系の接着剤やコーキング剤を使います。エポキシ系の接着剤は、水濡れに強く、乾くと非常に硬くなるという性質を持っています。
そのため、硬い素材のタイルの補修には最適です。
ひび割れの幅が広い場合は、エポキシ系の「パテ」を使って埋めていきますが、取り扱いが難しく、綺麗に仕上げるにはテクニックが必要ですから、プロに依頼した方がよいでしょう。
床材がタイルの場合、ひび割れの補修費用は3万円~です。ひび割れが数センチのときは、1時間もあれば工事は終わりますが、完全に硬化するまでに12時間はお風呂の使用を控えてください。
FRP床のユニットバスの場合のひび割れ補修方法
FRP素材とは、「繊維強化プラスチック」の略称です。プラスチックで炭素やガラスの繊維シートを挟み込んだ新素材で、ユニットバスなど水回りの商品に広く使われています。
FRP素材を長く使用していると、劣化によるひび割れや欠け、色褪せが発生することがあります。
FRP素材の場合は、ひび割れが広範囲に伝染するように広がるので、部分的な補修ができません。そこで、床用のシートを敷いて補修していきます。
このシートはFRPが最初に作られたときに挟み込まれたシートです。シートを敷いた上に樹脂塗装を施して、もうひとつFRPの「層」を作るという方法になります。
FRPを再生させる工法で行う床の補修には、15万円~の費用と約2日の日数がかかります。
機能性シートを張り付けた床のユニットバスの場合のひび割れ補修
ユニットバスの床リフォームのために開発されたのが、ユニットバスの床専用のシートです。トイレや洗面所の床に使われるようなクッションフロアシートに似たもので、滑り止めや衝撃吸収に優れた機能を持っています。
こちらのシートを張り付けた床にひび割れができてしまった場合、シートにひび割れが起きているだけならシートの張り替えで対応できます。シートの張り替えの費用は約10万円~です。
工期は約半日ですが、防水コーキングが乾くまでの12時間はお風呂を使うことができませんので注意してください。また、以前に機能性シートを張った床では、シートが剥がれにくいことがありそれだけ時間がかかります。そのため、工期も伸びることになります。
また、浴室内の工事の場合、工事と合わせて美装を行う場合もあります。その場合は追加で2万円~程度必要となりますので、施工業者に確認するとよいでしょう。
ユニットバスの床がひび割れしている場合は交換リフォームという選択肢も
ユニットバスのひび割れの範囲が広いときや、汚れも酷いときにはユニットバスごと交換してしまうというリフォームも選択肢のひとつです。
ユニットバスの交換リフォームにかかる費用の目安
例えば、ハーフパンと呼ばれる、浴槽と床がセットになったタイプのユニットバスの場合、先述した通り、補修と塗装のリフォームでは約20万円近くの費用がかかってきます。
小さい範囲でも手間がかかるため、費用が部屋の床のリフォームに比べて割高になるのです。
一方、ユニットバスごと新しいものに交換する費用は、ユニットバスの本体価格に工事費などを含め約70万円~約150万円になります。
床のひび割れが起こるということは、ユニットバスも経年劣化しているということになります。その場合、リフォームで床を綺麗にしても間もなく浴槽がひび割れるという不運が続く可能性もあります。
部分的な補修を繰り返すとそれだけ費用がかさみますので、全てを同時に新しいものに交換する方が長い目で見るとお得になります。
また、床だけが綺麗になることで、浴槽の変色や汚れが目立ってしまうことにもなりますので、予算に余裕があればユニットバス全体を交換リフォームすることも考えてみましょう。
アパートなどでユニットバスを複数交換する場合には、全てのユニットバスを一気に交換する方がお得です。
ひとつひとつのユニットバスを施工する際の手間は変わりませんが、商品をひとつ仕入れるのと、複数個仕入れるのでは仕入れの価格が安くなる可能性があり、施工業者に値引きをしてもらえることがあるからです。
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ユニットバスを交換リフォームする際の床材の選び方と張替え費用の目安
ユニットバスごと交換するリフォームでは、どんな床材がおすすめなのでしょうか。床にベストな素材の選び方についてまとめてみました。
樹脂素材とFRP床材は耐久性がある
ユニットバスの床の素材として最も一般的なものは「樹脂」です。樹脂は様々な製品に使われており、流通量も多いので商品価格も安価であるというメリットがあります。
また、防水性に優れていますのでユニットバスにはおすすめの床材です。色のバリエーションも豊富で加工が容易なうえ、滑り止め加工などが施されたユニットバスも多数発売されています。
難点は、衝撃に弱いので割れやすく、耐熱性が無いという点です。そこで、樹脂床材を更に強化したFRP素材の床材を使ったユニットバスが登場しました。
FRP素材とは、樹脂の間にガラスや炭素などの「繊維」を挟み込んで加工した新素材です。樹脂よりは高価ですが、ユニットバスメーカーの主流になりつつあります。
木製床材はメンテナンスが必要
ユニットバスメーカーの商品には、床の素材を選ぶことができるものがあります。木製の床材も選べることから、根強い人気を誇ります。
木製の床材の良いところは、温もりがあり、足触りが優しい点です。自然の中で入浴するようなリラックスした空間を作ることができますが、木製であるがゆえの弱点もあります。
木の素材は水分が苦手です。ユニットバスの床には水が溜まりやすく、入浴していない時間でも湿度が高いので、木製の床材ではカビが生えやすくなります。
そのため木製の床材を選ぶときには、防水加工や防カビ加工が施されている商品を選ぶようにしましょう。
タイル材は防水性に優れている
昔ながらの磁器タイル素材も、ユニットバスの床材として一般的な素材です。耐水性、耐久性に優れていますが、表面に水分が残ると乾きにくく、滑りやすいというデメリットがあります。
また、タイル素材は冬に冷たくなるというデメリットもあります。冬のひんやり感を解消したいのであれば、樹脂製の床材や木製の床材の方が温もりを感じることができるのでおすすめです。
しかし、タイルの中でもコルクタイルと呼ばれるタイルは、磁器タイルよりもひんやり感が少ないので、ユニットバスの床材に選ばれることが多い素材です。滑りにくいので、大浴場などの施設でもよく使われています。
ユニットバスのひび割れ補修はどのリフォーム業者でもできる?
ユニットバスの床の補修は、リフォームを手掛ける業者ならどこでも施工ができるわけではありません。下地の調整や床のシート貼りなど、特殊な技術が必要な工事になりますので、専門業者に依頼するようにしてください。
小さな補修工事であっても、きちんとした調査を行い、見積書の項目を明らかにしてくれる施工業者を選ぶことが大切です。
仕上がりが悪いと何度も工事が必要になりますので、施工業者を選ぶ際は、相見積でいくつかの施工業者を比較して慎重に選びましょう。
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