2025年02月10日更新

監修記事

和室の天井リフォームの費用は?クロス以外でおしゃれに仕上げる方法も

和室の畳や障子を新しくすると、天井の劣化が気になってしまうことも。しかし「天井のリフォームはお金がかかりそう」と不安になり、リフォームを先延ばしにしてしまうケースも多いでしょう。そこでこの記事では、和室の天井リフォームにかかる費用を解説します。どれほど和室の天井リフォームに費用がかかるかチェックして、客間としても活用できるおしゃれな和室に変身させましょう。

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【方法別】和室の天井リフォームにかかる費用

和室の天井をリフォームする際にかかる費用は、6畳の和室の天井を塗装する場合で2万〜4万円が目安です。

天井リフォームの方法費用相場
(和室が6畳の場合)
塗装2万〜4万円
クロス貼り
(スタンダードクロス)
3万〜5万円
化粧板張り
(合板)
10万〜20万円
天井の高さ変更20万〜40万円
断熱性の向上
(充填断熱工法)
15万〜45万円
足場を設置する費用などは追加で必要

上記の費用には、足場を設置する費用や諸経費などは含まれていないため、それらが別途かかる点に注意が必要です。

ただし、和室の広さや天井材のグレードなどによっては、相場よりも費用が高くなりやすい点に注意しましょう。

【方法1】塗装

和室の天井を塗装で仕上げる場合にかかる費用は、6畳の場合で2万〜4万円が目安です。

和室の広さ費用相場
6畳2万〜4万円
8畳2.5万〜4.5万円
10畳3万〜5万円

ただし和室の天井における塗装で採用する塗料が、機能性塗料などである場合は、相場よりも費用が高くなる傾向にあります。

費用が高くなりやすい塗料の種類
  • 機能性塗料:消臭効果などがついている
  • 自然塗料:天然の素材を主原料としている

【方法2】クロス貼り

和室の天井にクロスを貼る場合にかかる費用は、6畳の場合で3万〜5万円が目安です。

和室の広さ費用相場
(スタンダードクロスの場合)
6畳3万〜5万円
8畳3.5万〜5.5万円
10畳4万〜6万円

ただし、自然素材やセラミックなどを主原料とするような、グレードの高いクロスを採用する場合は、相場よりも費用が高くなる傾向にあります。

グレードの高いクロスは、消臭効果やデザイン性の向上が期待できるなど、商品によってさまざまな特徴があります。

もし和室の天井で使うクロスに、機能性などを求める場合は、費用が高くなる場合もある点を覚えておきましょう。

【方法3】化粧板張り

和室の天井に化粧板を張る場合にかかる費用は、6畳の和室において合板を使う場合で10万〜20万円です。

和室の広さ費用相場
(合板の場合)
6畳10万〜20万円
8畳15万〜25万円
10畳20万〜30万円

ただし和室の天井に使う化粧板が「無垢材」である場合は、相場よりも5万〜8万円は費用が高くなる傾向にあります。

そのため、和室の広さだけでなく、化粧板の種類によっても費用が変動する点に注意しましょう。

【方法4】天井の高さ変更

和室の天井の高さを変更するリフォームにかかる費用は、6畳で20万〜40万円が目安です。

和室の広さ費用相場
6畳20万〜40万円
8畳25万〜45万円
10畳30万〜50万円

和室の天井の高さは、一般的に2,100〜2,400mmです。

そのように一般的な高さでも、和室における開放感は得られるものの、天井の高さをあげることで、さらに開放的な空間をつくれるでしょう。

ただし和室の天井の高さを変えることで、換気や冷暖房の効率が下がってしまうおそれもある点に注意しなければいけません。

【方法5】断熱性の向上

和室の天井の断熱性を向上させるリフォームにかかる費用は、6畳の和室において充填断熱工法を採用する場合で15万〜45万円が目安です。

和室の広さ費用相場
(充填断熱工法の場合)
6畳15万〜45万円
8畳20万〜50万円
10畳25万〜55万円

断熱リフォームの充填断熱工法とは、天井や建物を支える木材のあいだに、ボード状などの断熱材を入れるリフォームの工法のことをいいます。

充填断熱工法は、既存の和室における天井裏の空間を利用するため、リフォームにかかる費用も安く抑えやすいのが特徴です。

断熱の工法によって費用が異なる

和室の天井における断熱リフォームには、充填断熱工法のほかに「吹込み工法」などの工法があります。断熱リフォームの工法によって、使う材料や作業にかかる時間も異なるため、リフォームにかかる費用は工法によっても変動する点を覚えておきましょう。

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和室の天井リフォームの施工事例

和室の天井を張り替える前
before
天井を張り替えた和室
after
リフォーム費用約20万円
工期3日間
建物タイプ一戸建て
施工箇所和室

「和室の天井の板がはがれて、隙間ができている」と相談をいただいた、一戸建てにおけるリフォームの施工事例です。

劣化していた和室の天井の板は、すべて撤去し、新しい板に張り替えました。

新しい和室の天井の板は、明るい色を選んだため、和室全体の雰囲気も明るく変わりました。

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DIYによる和室の天井リフォームは可能か

DIYで和室の天井をリフォームすることも可能であるものの、きれいに仕上げたい場合などは業者に依頼するのがおすすめです。

和室の天井リフォームを業者に依頼するのがおすすめなケース
  • きれいに仕上げたい
  • 天井の解体や構造の補強が必要である
  • 下地を交換しなければならない
  • 高所での作業に不安がある

たとえば、天井の下地が劣化で腐食している場合、下地の交換が必要になります。

天井の下地を交換する際、下地を正しく木材に固定できないと、天井が破損するなどのトラブルを起こすおそれもあります。

そのようなトラブルが起きてしまわないように、少しでもDIYで和室の天井をリフォームすることに不安がある場合は、業者にリフォームを依頼しましょう。

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和室の天井リフォームにかかる費用を安くするコツ

和室の天井リフォームにかかる費用を安くするには、複数の業者で相見積もりをとるなどの方法が有効です。

ここでは和室の天井リフォームにかかる費用を安くするコツについて理解し、家計への負担を軽減させましょう。

【コツ1】天井材のグレードを見直す

和室の天井に使うクロス・化粧板・塗料などは、グレードが高いほど費用も高くなりやすいため、グレードの見直しで費用を安く抑えられるかもしれません。

たとえば、南海プライウッドが販売する和室の天井板では、木肌の立体感を再現したグレードの高い商品の費用は、1坪あたりおよそ2万円。一方、価格を抑えた商品の場合は1坪あたりおよそ1.5万円。グレードの高い商品と比べると、1坪あたり約4,000円の差が生じます。

商品名
(南海プライウッド)
商品価格
(坪あたり)
大社
(新銘木シリーズ)
19,580円
中里
(特撰シリーズ)
15,290円

このように和室の天井材のグレードで費用も変動するため、もし「費用の安さで天井材を選びたい」という場合は、天井材のグレードを見直してみましょう。

参考元:和室天井(南海プライウッド)

【コツ2】シンプルな天井の張り方を採用する

和室の天井を化粧板で仕上げる際、目透かし天井などのシンプルな張り方を採用すると、リフォームにかかる費用も安く抑えやすいでしょう。

たとえば、複雑な形状である「格天井(ごうてんじょう)」は、費用も高くなりやすい傾向にあります。

和室の格天井は、和室の天井に格縁(ごうぶち)と呼ばれる角材を格子状に組み、正方形の板を張って仕上げるため、職人の作業にも時間がかかります。

このように、和室の天井の張り方によって費用も変動するため、費用を安く抑えたい場合はシンプルな張り方の採用も検討してみましょう。

【コツ3】和室の壁と同じ商品で仕上げる

和室の天井とあわせて壁もリフォームする場合、壁に使うクロスや塗料で天井も仕上げると、材料費や職人の作業代を節約できるかもしれません。

和室の天井と壁を違う商品で仕上げると、それぞれの仕上げ材を購入する必要があるほか、天井と壁で職人の作業の内容も異なってしまいます。

一方、天井と壁を同じ商品で仕上げるなら、仕上げ材の購入をまとめられます。

また、和室のリフォームにおける職人の作業効率も上がり、作業にかかる費用も抑えられるでしょう。

【コツ4】複数の和室リフォームをまとめて依頼する

和室の天井以外に畳や壁のリフォームを計画しているなら、複数の工事をまとめて依頼することで費用も安く抑えられる場合があります。

リフォームでは工事のたびに廃材の処理や諸経費がかかってしまうため、工事をまとめて依頼することで、それらにかかる費用をカットできます。

もし複数の和室のリフォームを検討している場合は、少しでも費用を安く抑えるために、まとめて工事を依頼できないか検討してみましょう。

【コツ5】複数の業者で相見積もりをとる

和室のリフォームにかかる費用は業者によって異なるため、複数の業者で相見積もりをとることで、費用を安く抑えられるかもしれません。

もし1社だけで見積もりをとった場合、見積金額の比較ができず、高い・安いの判断が難しいでしょう。

そのため「少しでも安くリフォームがしたい」という場合は、複数の業者で相見積もりをとることが大切です。

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和室の天井をリフォームする際の注意点

和室の天井をリフォームする際には、下地の補修が必要な場合もあるなどの点に注意しましょう。

ここでは和室の天井をリフォームする際の注意点についてチェックして「計画していたリフォームができなかった」などの失敗を回避しましょう。

【注意点1】クロスは厚みがある商品を選ぶ

和室の天井にクロスを貼る場合、薄いクロスを選ぶと、下地の凹凸に影響されてきれいに仕上がらないおそれもあります。

そのため、和室の天井のクロスをきれいに仕上げたいなら、厚みのあるクロスを選ぶ必要があります。

クロスを選ぶ際は、サンプルを取り寄せるなどして、下地の凹凸をカバーできるか確かめましょう。

「自分でクロスを選ぶのは不安がある」という場合は、和室の天井のリフォームを依頼する業者に相談してみるのがおすすめです。

【注意点2】壁より明るい色の天井クロスを選ぶ

和室の天井のクロスを壁より暗い色にすると「空間が狭くなった」と感じる人もいるため、壁より明るい色のクロスを選ぶのがおすすめです。

落ち着いた雰囲気の和室にしたい場合、天井に暗い色のクロスを採用するケースもあるものの、圧迫感が強くなってしまうおそれもあります。

圧迫感が強くなると、空間に広がりを感じられず、既存の和室よりも狭くなったと感じてしまうかもしれません。

そのため、もし「開放的な和室にしたい」という希望があるなら、壁よりも明るい色の天井クロスの採用を検討してみましょう。

【注意点3】下地の補修が必要な場合も

築年数がたった建物の和室は、下地が腐食しているなどの理由で、下地の補修が必要な場合もあります。

たとえば、和室の天井の下地に使われる石こうボードを張り替える場合、6畳で10万〜15万円の費用がかかります。

和室の天井をリフォームする際は、予想外の費用が発生してトラブルに発展しないよう、補修が必要になるか業者に確かめておきましょう。

【注意点4】事前にマンションの管理規約を確認する

マンションでは、管理規約で可能なリフォームが定められている場合もあるため、事前に内容を確かめておくことが大切です。

たとえば「既存の天井材と同様の素材を使用すること」と、天井材の素材が決められていると、既存の天井材と異なる素材は採用できません。

マンションの管理規約に違反すると、リフォームのやり直しを求められる場合もある点に注意が必要です。

何度も工事で費用がかかってしまわないように、管理規約で定められている内容に沿って、和室の天井をリフォームしましょう。

和室の天井をリフォームできない場合も

マンションの管理規約の内容によっては、和室の天井をリフォームできない場合もあります。そのため、リフォームの見積もりをとる前に、管理規約を確かめておきましょう。

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和室の天井をおしゃれにリフォームするポイント

和室の天井をおしゃれにリフォームするには、間接照明を採用するなどのポイントを押さえることが大切です。

ここでは和室の天井をおしゃれにリフォームするポイントについて学んで、理想の和室を実現させましょう。

【ポイント1】間接照明を採用する

和室の天井の段差に間接照明を設置して、天井や壁を照らすと、おしゃれな雰囲気を演出できます。

たとえば、天井の中央が高くなっている「折上天井(おりあげてんじょう)」は、段差に間接照明を設置すると、和室の天井面をやわらかく照らせます。

また、間接照明は天井から和室を直接照らす照明よりも、天井面がスッキリした印象になります。

生活感を隠すこともできるため、おしゃれな空間に仕上がるでしょう。

【ポイント2】梁が見えるデザインにする

和室の天井を支えている梁が見えるデザインにすると、天井が開放的になり、おしゃれな空間を演出できます。

既存の梁に木目調のシートを張る「化粧梁」にすれば、壁や畳とのテイストもあわせやすく、統一感のある和室に仕上げやすいでしょう。

ただし和室の梁を見せるデザインにすると、梁にほこりがたまってしまうおそれもあるため、掃除の手間が増えてしまう点に注意しなければいけません。

【ポイント3】天井板に無垢材を使う

和室の天井を化粧板で仕上げる場合、無垢板を使うことで、おしゃれな和室にリフォームできるでしょう。

無垢板は、天然木の美しさや風合いが楽しめるのも特徴で、1枚ごとに木目が異なるため、唯一無二のデザインをつくれます。

そのように美しい木目を、ポイント1のような間接照明で照らすと、和室における天井のデザイン性の向上が期待できます。

【ポイント4】自然塗料で仕上げる

自然塗料で和室の天井を仕上げると、天井板や木材の美しい木目をいかせるため、おしゃれな空間を演出できるでしょう。

自然塗料とは、ラベンダーオイルなどの天然成分でつくられている塗料のことをいいます。

自然塗料は、板や木材の表面に塗膜をつくらず、浸透することで保護層をつくるのが特徴です。

そのため、板や木材の木目をいかした上で、好みの色に仕上げられます。

木のぬくもりを感じられるおしゃれな和室にしたい場合は、自然塗料の採用を検討してみましょう。

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和室の天井リフォームにおける工期の目安

和室の天井リフォームにおける工期は、塗装仕上げの場合で1〜2日が目安です。

リフォーム内容工期目安
塗装1〜2日
クロス貼り1〜2日
化粧板張り2〜4日
天井の高さ変更4〜10日
断熱性の向上5〜14日

ただし和室の天井を支える木材などが腐食している場合、木材の交換や構造の補強などが必要になり、工期が長くなってしまうかもしれません。

あらかじめリフォームにかかる工期を業者に確かめ、仕事などに影響がでないようにスケジュールを調整しましょう。

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天井以外の和室のリフォームプラン

天井以外の和室のリフォームには、畳を交換するなどのプランがあります。

天井以外の和室のリフォームプラン
  • 畳を交換する
  • 襖や障子を張り替える
  • 壁紙を張り替える
  • 床・板の間を押入れに変える
  • 押入れをクローゼットに変える
  • 和室から洋室にリフォームする

和室の天井とあわせて、畳や壁をリフォームすることで、和室の印象を大きく変えられます。

理想とする和室のイメージを業者と共有して、おしゃれで使いやすい和室にリフォームしましょう。

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【Q&A】和室の天井リフォームに関するよくある質問

和室の天井には種類がある?

和室の天井には、格天井(ごうてんじょう)などの種類があります。

和室の天井の種類
  • 格天井
  • 竿縁天井
  • 折り上げ天井
  • 打ち上げ天井
  • 目透かし天井

和室の天井の種類が変わると、和室の印象が大きく変わるため、理想とする空間のイメージに沿って天井の種類を選ぶことが大切です。

和室の天井を洋風にリフォームできる?

和室の天井は、クロス仕上げにするなどして、洋風にもリフォームできます。

ただし和室における天井の種類によっては、クロスを張る前に、板と板のつなぎ目にある溝を埋めるなどの作業が必要です。

DIYで天井の板の溝を埋める場合、パテが残ってしまうなどして美観を損ねてしまうおそれもあります。

そのような失敗を回避するために、和室の天井を洋風にリフォームする際は、業者に相談してみましょう。

和室の天井の色は何色がおすすめ?

和室の天井の色は、壁や畳とのバランスで決めるのがおすすめです。

和室の天井の色を、和室の壁よりも明るい色にすると、空間が明るく見えるでしょう。

一方、和室の壁よりも天井が暗い色になると、空間が狭くなったように感じる人もいる点に注意しなければいけません。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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