天井の壁紙が浮く原因とは?DIYと業者依頼の補修方法を症状別に解説

「天井の壁紙が浮いてきている?」と気になりながらも、そのまま放置している人もいるかと思います。しかし、天井の壁紙の浮きを放置すると、最悪の場合建物全体のトラブルにもつながりかねません。この記事では、天井の壁紙が浮く原因や放置リスク、専門業者に依頼すべきケースなどを解説します。原因を知ることで、適切な補修方法が見えてきます。早めの対応で、快適な住まいを維持しましょう。

2025年03月17日更新

監修記事
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天井の壁紙に浮きが発生する原因

天井の壁紙に浮きが発生する原因として、おもに3つが考えられます。

ここでは、それぞれの原因についてくわしく見ていきましょう。

【原因1】湿度の変化

天井の壁紙は、湿度の影響を受けやすい素材です。湿気が多いと壁紙が膨張し、乾燥すると縮む特徴があります。

梅雨や夏場の高湿度と、冬場の乾燥した空気が交互に発生することで、壁紙の収縮が進み、徐々に接着力が弱まります。この1年を通した湿度の変化が、接着面への負荷となり壁紙の浮きにつながるのです。

さらに、換気が不十分な部屋では湿気がこもりやすく、劣化が早まる原因となるでしょう。

なお、エアコンの風が直接当たる場所では、特定の部分だけが乾燥しやすくなり、局所的に浮きが発生することもあるので注意が必要です。

【原因2】雨漏り

天井に雨のシミのような跡が広がっている場合は、雨漏りが原因で剥がれや浮きが発生している可能性もあります。

屋根や外壁のひび割れ、ベランダの防水効果の低下などにより建物内部に雨水が浸入し、天井裏にたまることで壁紙の劣化を引き起こします。

そして、雨漏りによって壁紙の湿った状態が続くと、接着剤の効果が弱まり壁紙の浮きへと進行してしまうのです。

さらに、湿気がこもることでカビが発生し、悪臭や健康被害のリスクも高まる可能性があります。

雨水の侵入を放置すると、壁紙だけでなく下地の木材や断熱材まで腐食し、大掛かりな補修が必要になるおそれもあるので注意しましょう。

【原因3】壁紙の劣化

壁紙の劣化も、浮きが発生する原因のひとつです。

例えば、住宅などで広く使われるビニールクロスは、主成分であるポリ塩化ビニルに柔軟性を持たせるため可塑剤が含まれています。

しかし、可塑剤は経年劣化により徐々に抜けていき、壁紙の柔軟性が失われて硬化します。

この硬化によって、下地の動きに合わせて壁紙が伸縮できなくなるため、結果として接着力が弱まり、壁紙の浮きにつながることも。

さらに、経年劣化によって壁紙の接着剤が機能しなくなり、湿気や温度の変化を受けて壁紙に浮きが発生するケースもあるため、その点も頭に入れておきましょう。

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DIYで天井の壁紙に発生した浮きを補修する方法

天井壁紙の浮きは、十分な乾燥で改善する場合があります。

そのため、まずはドライヤーなどで壁紙が浮いた箇所を温風で乾かしてみましょう。

それでも改善しない場合は、以下の方法を試してみましょう。

天井の壁紙に発生した浮きがドライヤーで改善しない場合
  • 補修用注射器で補修する
  • パネル壁紙で補修する

なお、これらの方法はあくまで応急処置です。

天井の壁紙の浮きが広範囲に及ぶ場合は、慣れない作業でケガするリスクがあり、おすすめできません。

また、DIYでの補修が不十分だと壁紙の再浮きや、さらに下地などのダメージにつながる恐れもあります。

長期的に壁紙の浮きを解決するなら、専門業者に補修を依頼しましょう。

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天井の壁紙に発生した浮きを専門業者に依頼すべきケース

天井の壁紙に浮きが発生した際は、専門業者に補修を依頼するのがおすすめです。

ここでは、どのようなケースが当てはまるのかについてくわしく解説します。

【ケース1】天井の下地に問題がある

下地に問題がある場合、壁紙の浮きが繰り返し発生する可能性もあります。

例えば、下地にカビや損傷があると、壁紙を補修しても再度浮きが生じます。

さらに、放置しておくとカビの繁殖や水分が内部に浸透し、建物全体に深刻なダメージを及ぼすリスクもあるでしょう。

また、下地に問題があれば、単に壁紙を貼り替えるだけでは根本的な解決になりません。カビの除去や腐食した部分の修復など、専門的な技術や知識が必要です。

速やかに業者へ依頼することで、早期に下地の点検や補修ができ、建物へのさらなる損傷を防げるでしょう。

【ケース2】雨漏りによる壁紙の浮き

雨漏りが原因で天井の壁紙が浮く場合、ただの壁紙の浮きではなく、カビが発生している可能性もあります。

雨漏りにより壁紙の湿った状態が続くことで、カビが繁殖します。

カビ胞子が空気中を漂い、目に見えない場所にまで広がる恐れがあるでしょう。

また、カビの発生の放置は健康リスクを高めるため、専門業者に依頼することで、適切にカビの除去や壁紙の修復までしてくれます。

天井の壁紙における浮きの再発防止につなげるためにも、早めに業者に相談しましょう。

【ケース3】賃貸物件で天井の壁紙に浮きが発生した場合

賃貸物件で壁紙に浮きや剥がれが発生した場合、DIYなどの自己流での補修は避け、できるだけ専門業者に依頼するのがおすすめです。

DIYで壁紙の補修をすると仕上がりが不完全な場合もあり、退去時に修繕費用を請求されるリスクがあります。

賃貸契約では、壁紙の修理や変更に関して明確なルールが設けられていることも多く、自己流で修理すると契約違反にあたる可能性もあります。

そのため、天井の壁紙の浮きを発見した時点で速やかに管理会社に相談し、専門業者に適切な修繕を依頼しましょう。

なお、管理会社によっては修繕費用を負担してくれることもあるため、事前の相談が重要です。

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天井の壁紙に発生した浮きの補修にかかる費用の相場

天井の壁紙に発生した浮きの補修にかかる費用の相場は、1.5万~3万円が目安です。

なお、天井の壁紙に発生した浮きを補修する際は、浮きの原因や補修方法によって費用が変動するため注意しましょう。

一方で、DIY補修する場合にかかる費用は、接着剤や専用の道具などの材料費のみです。

下地の補修が必要な場合や雨漏りの補修では、下地の調整やカビ除去が必要になり、壁紙の貼り替えが天井全体に至るケースもあります。

このようなケースでは、相場に比べて補修費用が高くなる可能性もあるでしょう。

さらに、雨漏りが原因で壁紙が浮いている場合、天井の下地修理や防水工事が必要になることもあります。

修復方法や修理範囲によって価格は異なるため、事前に業者への見積もり依頼がおすすめです。

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天井の壁紙に発生した浮きを放置するリスク

天井の壁紙の浮きを放置すると、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。壁紙の浮きの放置がもたらすリスクを理解し、早めの対処を心がけましょう。

【リスク1】下地が劣化して補修が大掛かりになる

天井の壁紙の浮きを放置すると、下地となる石膏ボードや合板が湿気を吸収し、劣化が進んでしまいます。

天井の断熱材が機能しにくくなり、室内の温度調整が難しくなる可能性もあるでしょう

また、遮音効果も低下して外部の騒音が入りやすいおそれもあります。

なお、下地が傷んだ状態では、単に壁紙を張り替えるだけでは不十分となり、ボード自体の交換や補修が必要です。

その結果、追加の工事費用が発生して補修が大掛かりになる可能性があります。補修コストを抑えて簡単な修復で済ませるためにも早急な対処が必要です。

【リスク2】カビやシミの発生につながる

天井の壁紙の浮きを放置すると、カビの発生を助長する可能性があります。

天井の壁紙に浮きが発生する原因の一つは、雨漏りや結露による湿気です。

長い期間雨漏りの水が壁の内部に残ってしまうと、壁紙の内部に湿気がこもりやすくなるため、カビの発生につがなりかねません。

さらに、湿度が高い環境ではカビの繁殖がより進みやすく、天井だけでなく壁や床にも影響を及ぼす可能性があります。

なお、カビの胞子が空気中に拡散すると、アレルギー症状や呼吸器系のトラブルを引き起こすリスクがあり、健康被害につながるおそれがあります。

早急に専門の業者に依頼して、天井の壁紙におけるカビやシミの発生を予防しましょう。

【リスク3】建物の価値が下がるおそれもある

天井の壁紙に浮きがあると室内の見た目が悪くなり、建物の価値に影響を与えることがあります。

その影響で建物の売却時には、内覧者にマイナスの印象を与えてしまうかもしれません。

その結果、リフォームが必要な物件として扱われ、相場よりも低い売却価格で評価される可能性もあります。

また、賃貸物件の場合も壁紙の劣化が原因で入居希望者の印象が悪くなると、家賃の値下げを余儀なくされるでしょう。

この場合、管理が行き届いていない物件と見なされ、入居者の定着率が低下するリスクもあります。

このように、壁紙の浮きを放置することは資産価値だけでなく、建物の売却や賃貸運営にも影響を及ぼすおそれがあります。

そのため、早い段階で専門業者に補修を依頼しましょう。

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【Q&A】天井の壁紙に発生した浮きに関するよくある質問

天井の壁紙が浮くのを予防する方法は?

天井の壁紙の浮きを予防するためには、室内の湿度を抑えることが最もおすすめの方法です。

室内の湿度を抑える方法
  • 除湿機や加湿器などの活用
  • こまめな換気
新築の木造住宅で天井の壁紙に浮きが発生する原因は?

木造住宅では、季節や気候による湿度変化の影響で木材が乾燥・収縮し、反りが発生する場合もあります。

その結果、下地の収縮に壁紙がついていけず、壁紙に浮きが生じることもあります。なお、住宅の使用状況によっても影響を受けるため、すぐに補修を検討するのではなく、建物が環境になじむ1年程度は経過観察するのがおすすめです。

天井の壁紙に浮きを見つけた際、専門業者に依頼するメリットは?

天井の壁紙に浮きを発見した際、専門業者に補修を依頼すれば以下のようなメリットがあります。

天井の壁紙補修を専門業者に依頼するメリット
  • 適切な診断のもと浮きの根本的な原因を特定できる
  • 仕上がりが美しく、耐久性も高い
  • 安全かつスムーズに施工が完了する
  • 建物全体のダメージを防げる
天井の壁紙の剥がれを簡単に補修する方法は?

天井壁紙の剥がれは、補修セットの使用がおすすめです。

補修セットで天井の壁紙を補修する手順
STEP
接着する壁紙の古いのりやほこり、汚れを濡らした布で拭き取って乾燥させる

STEP
壁紙専用のりのノズルを用意する

STEP
付属のハケを使用して、壁紙の剥がれた面に薄く均一に塗る

STEP
補修箇所をしばらく手で押さえて圧着させる

STEP
はみ出したのりは乾く前にきれいに拭き取る

STEP
付属のローラーを使用して数回転がせて密着させる

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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