2024年10月09日更新

監修記事

屋根修理の費用相場はいくら?雨漏りと劣化は早めの対処がおすすめ!

屋根の修理費用はどうしても高額なイメージがあるので、天井の雨漏りに気づいても放置してしまいがち。そうはいっても心のなかでは「このままにしたら天井が抜けるかも」と不安に思っているのではないでしょうか。
そこでこの記事では、屋根修理にかかる費用の相場を徹底的に解説します。屋根の修理費用を完ぺきにマスターして、毎年やってくる台風シーズンのドキドキ感から解放されましょう!

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屋根の修理にかかる費用相場

屋根の修理にかかる費用相場は、簡易的な部分補修を除けば10万円~が目安です。

屋根の修理内容費用相場
※30坪2階建ての住宅を想定
葺き替え100万〜250万円
カバー工法80万〜200万円
屋根塗装30万〜100万円
葺き直し70万〜200万円
シート防水の補修15万〜50万円
雨漏り補修10万〜50万円
(補修範囲などによって、上記金額を超える可能性あり)
部分補修1.5万~30万円
(補修箇所の劣化場によって場合は、上記金額を超える可能性あり)
足場設置や産廃処理費は別途必要

上記の費用には、足場を設置する費用や諸経費などは含まれていません。

それらの費用は別途必要なため、専門業者による見積もりで具体的な金額を確かめましょう。

また、屋根にアスベストが含まれる場合は、別途費用がかかる点にも注意しなければいけません。

>>仮設足場の費用はこちら

ここでは屋根の修理でどれほど費用がかかるか確かめて、雨漏りなどのトラブルが起きる前に屋根の修理をおこないましょう。

【パターン1】葺き替え

屋根の修理で、屋根を葺き替えた場合にかかる費用相場は、30坪2階建ての建物で100万円〜です。

坪数費用相場
30坪100万〜150万円
40坪150万〜200万円
50坪200万〜250万円

屋根における「葺き替え」とは、既存屋根を撤去して、新しい屋根を取りつける工事のことをいいます。

そのため、屋根の解体や取り付けをする面積によって作業量が異なるため、屋根の葺き替え費用は屋根の面積によって大きく変動することに注意しましょう。

>>屋根の種類別で葺き替え費用を見たい場合はこちら

【パターン2】カバー工法

屋根の修理で、カバー工法を採用した場合にかかる費用相場は、30坪の2階建て住宅で80万円〜です。

重ねる屋根材費用相場
※30坪2階建ての住宅を想定
アスファルトシングル80万〜150万円
ガルバリウム鋼板100万〜200万円

屋根における「カバー工法」とは、既存の屋根材のうえに、新しい屋根材を重ねて張る工法のことをいいます。

このようにして新しい屋根材を重ねるため、重ねる屋根材の種類や屋根の面積によってカバー工法でかかる費用が変わります。

カバー工法が採用できない場合

既存の屋根材が瓦屋根である場合や、野地板・防水シートの交換が必要な場合などは、カバー工法が採用できないこともあります。

屋根のカバー工法が、最適な屋根の修理方法であるかを、専門的な知識がある業者に判断してもらいましょう。

【パターン3】屋根塗装

屋根の修理で、屋根塗装をした場合にかかる費用相場は、30坪の2階建て住宅で40万円〜です。

坪数費用相場
※フッ素塗料の場合
30坪40万〜60万円
40坪60万〜80万円
50坪80万〜100万円

屋根の面積によって塗装する面積も変わるので、上記のように、建物の坪数で屋根塗装にかかる費用が変動します。

また、建物における坪数のほかに、屋根塗装で使う塗料の種類によっても屋根塗装の費用が変動することを覚えておきましょう。

とくに耐久性が高い無機塗料の場合は、相場よりも屋根塗装でかかる費用が高くなる傾向にあります。

>>屋根塗装の費用を塗料別でチェックする

【パターン4】葺き直し

屋根の修理で、瓦の葺き直しをした場合の費用相場は、最低でも70万円〜が目安です。

野地板・防水シートの取り扱い費用相場
※30坪2階建ての住宅を想定
既存再利用70万〜150万円
交換100万〜200万円

屋根における「葺き直し」とは、既存の瓦を再利用して、屋根に並べ直す工事のことをいいます。

屋根の葺き直しでは、新しい屋根材を使わずに既存の瓦で屋根をつくり直すため、屋根を葺き替えるよりも費用が抑えられます。

葺き直しができるのは瓦屋根のみ

屋根の葺き直しができるのは、基本的に瓦屋根のみです。金属屋根やスレート屋根は、一度はがしてしまうと変形する場合が多く、屋根材の再利用ができません。

【パターン5】シート防水の補修

屋根の修理で、シート防水の張り替えをした場合にかかる費用相場は、30坪の2階建て住宅で15万円~が目安です。

シート防水の種類費用相場
※30坪2階建ての住宅を想定
合成ゴム系シート15万〜30万円
塩化ビニル系シート25万〜50万円

屋根の「シート防水」とは、勾配がない陸屋根における「雨仕舞い(あまじまい)」の工法のことをいいます。

陸屋根に張った塩化ビニール製などのシートが、建物に雨水が入るのを防いでいます。

しかし、紫外線や雨風の影響で防水シートのはがれなどの劣化が起きると、雨漏りを起こすリスクが高まるため、防水シートの張り替えなどの補修が定期的に必要です。

もし陸屋根のシート防水で、はがれ・浮き・破れなどの劣化が起きているなら、シート防水の補修をおこないましょう。

>>シート防水を補修した施工事例はこちら

【パターン6】雨漏り補修

屋根の修理で、雨漏りの補修をおこなった場合にかかる費用相場は10万円〜です。

作業内容費用相場
雨漏りの原因調査5万〜10万円
屋根の部分補修5万〜40万円
合計10万〜50万円

屋根における雨漏りの原因を特定するために、専門業者が赤外線カメラを使って調査する場合もあります。

そのように、機械で雨漏りの調査をおこなう場合は、屋根補修の必要のほかに調査の作業費も必要になり、5万円以上の費用がかかります。

また、屋根の補修にかかる費用は、屋根を補修する箇所や範囲、補修する方法などによって金額が変動する点に注意が必要です。

屋根の棟板金を交換するなど、屋根の部分的な補修で雨漏りを補修するなら5万円ほどの費用がかかるでしょう。

>>雨漏りが発生する原因はこちら

【パターン7】部分補修

屋根の修理における部分補修は、補修する箇所や範囲によって費用相場が異なります。

多くの場合、屋根の部分補修にかかる費用は数万円前後でおさまります。

補修内容費用相場
板金の補修5,000〜7,000円/m
屋根瓦の補修4,000〜6,000円/m
雨樋の補修・交換6,000〜8,000円/m
軒天の張り替え8,000〜10,000円/㎡
コーキング補修15,000円~
補修内容や補修範囲によって、金額が変動する

補修内容や範囲によっては、20万円以上の費用がかかる場合もあるため注意しましょう。

これらの部分補修のなかから、どの屋根の補修が必要であるかを専門業者に調査してもらい、屋根の部分補修にかかる費用を見積もりしてもらいましょう。

>>屋根の部分補修を依頼するなら

【屋根の部分補修1】板金の補修

屋根の部分補修で、板金を補修する際にかかる費用相場は、補修する箇所や長さによって金額が変動します。

たとえば、棟板金・貫板・谷板金を交換する場合は、1メートルあたり5,000円〜が費用相場です。

板金の補修内容費用相場
棟板金の交換5,000〜7,000円/m
貫板の交換5,000〜7,000円/m
谷板金の交換5,000〜7,000円/m
棟板金の釘を打ち直す4万〜10万円
板金のサビ止め塗装5万〜15万円

屋根の板金は、屋根と屋根のあいだに取り付けられた部材。

取付箇所ごとに「棟板金」「貫板」「谷板金」といった名称がついています。

このような屋根の板金は、劣化ではがれや破損などが起きるため、定期的に屋根板金の補修が必要です。

【屋根の部分補修2】屋根瓦の補修

屋根の修理において屋根瓦の補修でかかる費用は、漆喰の補修で4,000円〜、棟瓦の積み直しで10,000円〜が相場です。

屋根瓦の補修内容費用相場
漆喰の補修4,000〜6,000円/m
棟瓦の積み直し10,000〜12,000円/m
瓦の部分葺き替え16,000〜18,000円/㎡

瓦屋根における漆喰は、雨水が棟瓦と屋根瓦の隙間から入らないように、それらの隙間を埋めるように塗られています。

しかし、漆喰は劣化によりくずれや割れが起きるため、くずれた箇所などの補修が必要です。

また、台風や地震の影響で、棟瓦がくずれたり破損したりしてしまうことも。

屋根の点検をおこなう際は、このような漆喰・棟瓦のくずれなどが起きていないかチェックして、漆喰・棟瓦がくずれた箇所から雨漏りを起こさないように補修しましょう。

>>屋根瓦を補修すべきタイミングはこちら

【屋根の部分補修3】雨樋の補修・交換

屋根を修理する際、雨樋の補修・交換にかかる費用相場は、1メートルあたり6,000円〜です。

雨樋の補修・交換をおこなう長さによって費用が異なるため、劣化や破損状況によって、どこまで雨樋の補修・交換が必要かを判断しなければいけません。

雨樋の補修・交換範囲費用相場
雨樋の部分交換1万〜5万円
建物すべての雨樋交換20万〜40万円

このように、雨樋の一部を交換する場合にかかる費用は1万円〜が目安である一方、雨樋を丸ごと交換する場合は20万円〜が目安です。

ただし、銅やステンレスなど高価な素材を使った雨樋である場合は、相場よりも費用が高くなるおそれもある点に注意しましょう。

>>雨樋における種類別の特徴はこちら

【屋根の部分補修4】軒天の張り替え

屋根の修理で、軒天を張り替えた場合の費用相場は、1平方メートルあたり8,000円〜です。

そのため、30坪の2階建て住宅において、屋根全体の軒天を張り替えた場合にかかる費用相場は15万円〜です。

軒天の種類費用相場
ケイカル板
(ケイ酸カルシウム板)
8,000〜10,000円/㎡
石膏ボード
(スラグ石膏板)
8,000〜10,000円/㎡
ガルバリウム鋼板10,000〜12,000円/㎡

屋根における「軒天」とは、屋根の軒裏に張られた板のことをいい、雨漏り防止や建物のデザイン性向上などの役割があります。

軒天と軒天の破損箇所
出典:写真AC

しかし、このように軒天が破損したりはがれたりすると、雨水が建物に入って雨漏りを起こしやすくなるため、軒天の補修や交換が必要です。

>>軒天の塗装費用はこちら

【屋根の部分補修5】コーキング補修

屋根の修理で、屋根材の部分的な割れや破損をコーキングで補修するなら、1箇所あたり15,000円〜が費用相場です。

コーキング補修
出典:写真AC

コーキングとは、樹脂などでできた充填材(じゅうてんざい)を使って、屋根や屋根と板金の隙間を埋める作業のことをいいます。

屋根の修理でコーキングをおこなうのは、破損などが屋根の限られた範囲で起きている場合。地震や台風で、屋根の一部に破損・割れが起きている場合に、コーキングによる屋根の部分補修をおこないます。

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屋根の修理が必要なタイミング

屋根の修理が必要になるのは、雨漏りや屋根の割れなどが起きたタイミングです。

屋根の修理が必要な状態を長く放置すると、雨漏りが悪化して木材の腐食を起こすなど、建物でトラブルが起きるおそれもあるため、早めに屋根の修理をおこないましょう。

【タイミング1】雨漏りしている

建物で雨漏りを起こしている原因が、屋根の破損などである場合、屋根の修理が必要です。

屋根を修理せず、雨漏りを長く放置していると、以下のような工事が必要になるおそれもあります。

  • 野地板の張り替え
  • 壁紙や下地の張り替え

これらの工事が必要な場合は、屋根の修理以外にも費用がかかってしまうため、工事金額が高額になってしまうことも。

工事内容費用相場
野地板の張り替え
(30坪・2階建ての住宅)
20〜30万円
壁紙の張り替え
(10畳の部屋)
7〜20万円

このような工事が必要とならないように、屋根の劣化などにより雨漏りが起きたら、早めに屋根の修理をおこないましょう。

【タイミング2】瓦が破損・落下している

瓦屋根において、瓦が破損・落下しているなら、屋根の修理が必要です。

瓦の破損・落下が起きると、ほかの瓦が動きやすい状態となり、瓦の割れやズレが広範囲に広がってしまうことも。

瓦の割れが屋根全体で起きた場合、屋根の葺き替えなど大規模な工事が必要になるおそれもあるため、瓦の破損・落下を見つけたら早めに修理しましょう。

【タイミング3】屋根に割れ・はがれがある

屋根に割れ・はがれが発生している場合、屋根の修理が必要です。

屋根の割れ・はがれを修理しないまま放置すると、屋根の内側に雨水が入りやすい状態となるため、建物で雨漏りが起きるリスクも高まります。

また、屋根の一部がはがれていると強風の影響を受けやすくなるため、強風で屋根の一部が飛ばされてしまうかもしれません。

このように屋根の割れやはがれは、雨漏りや屋根が飛ばされるトラブルを起こす原因になるため、早めに屋根の修理をおこないましょう。

【タイミング4】軒天や雨樋が破損している

軒天や雨樋が破損している場合も、屋根の修理を検討すべきタイミングです。

屋根まわりの部材である軒天・雨樋は、以下のような役割があるため、軒天・雨樋が破損しているなら補修しなければいけません。

  • 軒天:軒裏からの雨水の浸入を防ぐ
  • 雨樋:屋根から流れる雨水を受け止めて排水する

これらの役割をもつ軒天・雨樋が破損すると、雨水が建物に浸入してしまうおそれも。

とくに雨水を受け止める雨樋が破損していると、軒先や外壁に雨水がつたっていくため、雨漏りのリスクが高まります。

このように、軒天や雨樋が破損していると、建物で雨漏りが起きるおそれもあるため、早めに部分補修などの屋根修理をおこないましょう。

【タイミング5】屋根のメンテナンス時期が過ぎた

屋根のメンテナンス時期(耐用年数)が過ぎている場合も、屋根の修理が必要なタイミングです。

屋根のメンテナンス時期を超過すると、屋根の反り・はがれ・サビ・欠落などの劣化が起きやすい状態になります。

そのため、屋根全体の耐久性が大幅に低下していることが考えられます。

屋根の種類耐用年数
ガルバリウム鋼板25〜35年
スレート屋根10〜20年
アスファルトシングル20〜25年

屋根の耐久性が低下していると、トラブルの発生にもつながるため、葺き替えやカバー工法による屋根の修理が必要です。

屋根の耐久性低下が原因となり得るトラブル
  • 屋根からの雨漏りが起きる
  • 強風で屋根が飛ばされる
  • 防水シートが破れる
  • 野地板が腐食する

このようなトラブルが起きてしまう前に、専門業者に屋根の状態を点検してもらい、最適な屋根の修理方法を提案してもらいましょう。

>>屋根修理の見積もりはこちら

屋根の修理に火災保険は適用される?

屋根の修理に火災保険が適用されるのは、以下のような自然災害で屋根が被害に遭った場合です。

屋根の修理に火災保険が適用となりやすい自然災害
  • 風災(強風)
  • 雪災(積雪)
  • 雹災

ただしこれらの自然災害が原因であったとしても、加入している火災保険の内容などによっては、火災保険が適用にならない場合もあります。

もし火災保険に加入しているなら、屋根を修理する前に、どのような場合に火災保険の適用となるのか確かめておきましょう。

>>屋根修理における火災保険の適用条件はこちら

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屋根修理に活用できる補助金・助成金

屋根の修理をした際に活用できるのは、以下のような補助金・助成金制度です。

屋根修理に活用できる補助金・助成金制度
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 次世代省エネ建材の実証支援事業
  • 自治体による補助金制度

ただしこれらのような補助金・助成金制度は、必ず補助金・助成金が交付されるわけではありません。

補助金・助成金制度によって、申請期限や必要書類、交付の要件などが決められているため、屋根を修理する前に補助金・助成金制度の内容を確かめておきましょう。

>>屋根修理で活用できる補助金一覧はこちら

屋根を修理する際の注意点

屋根を修理する際には、悪徳業者とは契約しないなど、いくつか注意しなければいけない点があります。

「屋根を修理する際の費用が高額になってしまった」と失敗しないよう、屋根の修理についての注意点を覚えておきましょう。

【注意点1】屋根がアスベストを含んでいるか

屋根を修理する際、屋根の解体が必要な葺き替えをするなら、屋根がアスベストを含んでいるか専門業者に調査してもらいましょう。

アスベストとは「石綿」とも呼ばれる、天然の繊維状鉱物のことを指します。

アスベストが体内に入ると、肺がんなどの疾患を引き起こす可能性があるとして、2006年に屋根材などへの使用を禁止する法律が制定されました。

そのように危険なアスベストが含まれている屋根を解体する場合、アスベストが飛散するおそれもあるため、専門業者による作業・調査が必要です。

2006年以前に屋根工事をした場合は、屋根がアスベストを含んでいる可能性もあるため、専門業者にアスベストが含まれているかを確かめてもらいましょう。

>>アスベストを含む屋根の見分け方はこちら

【注意点2】DIYでの屋根修理は応急処置とする

DIYで屋根を修理する場合は「応急処置」をする程度として、本格的な屋根の修理は専門業者に依頼しましょう。

専門業者への依頼が必要なのは、屋根の状態にあった修理内容・方法を判断するには、専門的な知識を必要とすることが理由として挙げられます。

たとえば、屋根のズレやはがれなどが起きている場合、屋根の下地や木材がダメージを受けていることもあります。

その場合は屋根材の補修だけでなく、屋根の下地や木材も補修しなければいけません。

このように、正しい屋根の修理には専門的な知識が必要となるため、DIYは応急処置する程度にしておくことが大切です。

【注意点3】悪徳業者の飛び込み営業で契約しない

屋根を修理する際に、悪徳業者の飛び込み営業で契約しないように注意しましょう。

悪徳業者の飛び込み営業と契約してしまった場合、屋根の修理で高額な費用を請求されるおそれがあります。

実際に「屋根瓦がずれているようなので点検しますよ」と突然業者があらわれ、そのまま業者と契約して高額な費用を請求されるトラブルが発生しています。

飛び込み営業による屋根工事のトラブルが増加傾向に

飛び込み営業による屋根工事のトラブルは、年々増加傾向にあります。

発生件数は、2018年から2022年の4年間でおよそ3倍まで膨れ上がっています。

もし屋根の修理が必要な状態であっても、飛び込み営業とは契約せず、複数の業者に見積もりしてもらったうえで屋根修理の依頼先を決めましょう。

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屋根修理で悪徳業者に騙されないコツ

屋根修理で悪徳業者に騙されないためには、専門資格の有無や見積もり内容をチェックする必要があります。

悪徳業者と契約して、高額な屋根の修理費用を請求されないように、業者のホームページなどの情報を必ずチェックしましょう。

【ポイント1】専門資格を取得しているか

屋根修理で悪徳業者に騙されないためには、専門資格を取得している職人がいるか、業者のホームページなどで確かめる必要があります。

専門資格を取得していれば、屋根や建物について専門知識があると判断できるため、悪徳業者へ依頼しないためにチェックすべきポイントのひとつです。

たとえば、屋根修理に関連のある専門資格は以下のとおりです。

屋根修理に関連のある専門資格
  • 建築士
  • 施工管理技士
  • 雨漏り診断士
  • 瓦屋根診断技士

これらの資格を取得している職人が在籍しているか、資格取得の証書が掲載されているかなどを、屋根の修理を依頼する前に確かめましょう。

【ポイント2】屋根修理の実績が豊富か

屋根の修理で悪徳業者へ依頼しないためには、屋根の修理について実績が豊富であるかを確かめることも大切です。

屋根の修理をした実績がない業者である場合、業者に対する口コミや工事の施工事例などの情報がありません。

業者を選ぶ際の判断材料となる情報が少ないと、安心して依頼できる業者であるかの判断が難しいため、屋根修理を依頼する業者の選択肢から外したほうがよいでしょう。

【ポイント3】見積内容をくわしく書いているか

屋根修理で悪徳業者へ依頼しないために、見積内容がくわしく書かれているかをチェックしましょう。

「屋根修理で一式100万円」など、項目が「一式」でまとめられている見積書である場合、相場より高額な見積金額になっていることも。

そのため、現地調査で計測した屋根の面積・長さなどが見積書に反映されており、工程ごとに項目が記載されているかをチェックすることも大切です。

見積書の例

このように、見積書の項目がくわしく記載されているか、業者から見積書を受け取った際に確かめましょう。

【ポイント4】丁寧に現地調査してくれるか

屋根修理で悪徳業者へ依頼しないためには、丁寧に現地調査してくれるかという点もチェックすることが大切です。

悪徳業者のなかには、地上から屋根を見ただけで「お宅の屋根は危ない状態です」と断言する業者もいます。

そのような業者に依頼してしまうと、必要ない屋根の修理までおこなわれてしまい、高額な修理費用を請求される場合もあるので注意しましょう。

たとえば、丁寧に現地調査してくれる業者は、屋根の状態をドローンからの映像で見せてくれるなど、お客さまが屋根の状態を把握できるように対応してくれます。

屋根の修理が必要であることをせまるのではなく、丁寧に現地調査したうえで、最適な屋根の修理を提案してくれる業者に依頼しましょう。

【ポイント5】複数の業者から見積もりをとる

屋根修理で悪徳業者へ依頼しないために、複数の業者から見積もりをとりましょう。

悪徳業者の見積金額は、ほかの業者よりも極端に高い・安い場合があるため、ほかの業者と見積金額を比べることで金額差に気づけます。

たとえば、ほかの業者よりも見積金額が大幅に安い場合、必要な工事代金が含まれておらず、追加で料金が発生することも。

「工事が始まってから高額な費用を請求された」というケースもあるため、ほかの業者の見積金額との差が大きい場合は注意しなければいけません。

屋根修理で悪徳業者と契約してしまい、そのようなトラブルに巻き込まれないように、複数の業者から見積もりをとるようにしましょう。

>>屋根修理の見積もりはこちら

屋根を修理するまでの流れと工期目安

屋根の修理が終わるまでの流れや日数は、屋根の修理方法によって異なります。

ここでは屋根修理における工事の流れや工期の目安をチェックして、スムーズに屋根修理が進むようにスケジュールを頭に入れておきましょう。

【修理方法1】葺き替え

屋根の葺き替えにかかる工期は、1〜2週間が目安です。

STEP
足場の設置

STEP
既存の屋根材を撤去

STEP
野地板や防水シートの張り替え

屋根を支える野地板や防水シートが劣化している場合、新しいものに張り替えます。張り替えが必要ない場合は、部分補修をした後で、STEP4に移ります。

STEP
新しい屋根材を張る

STEP
屋根板金の取りつけ

棟板金や谷板金など、屋根板金を取りつけます。

STEP
仕上がり点検

STEP
足場を撤去

【修理方法2】カバー工法

屋根のカバー工法にかかる工期は、7〜10日が目安です。

STEP
足場の設置

STEP
雪止めや棟板金の撤去

新しい防水シートや屋根材を重ねるために、既存の屋根についた雪止めや棟板金を撤去します。

STEP
防水シート張る

既存の屋根に、防水シートを張り、防水性を高めます。

STEP
新しい屋根材を張る

STEP
板金の下地を取り付け

STEP
屋根板金の取り付け

STEP
仕上がり点検

STEP
足場を撤去

【修理方法3】屋根塗装

屋根塗装にかかる工期は、5〜10日が目安です。

STEP
足場の設置

STEP
高圧洗浄

高圧洗浄機を使って、屋根についた汚れを落とします。汚れがついたままの状態で塗装すると、塗料の密着度が低下し、塗料のはがれてしまうことも。そのため、高圧洗浄機を使って汚れをきれいに落としておくことが大切です。

STEP
下地補修

屋根塗装をする前に、屋根に割れなどがあれば補修します。

STEP
養生の作業

建物の窓や周辺に塗料が飛散しないように、養生シートなどで養生の作業をします。

STEP
下塗り

STEP
中塗り

STEP
上塗り

STEP
仕上がり点検

STEP
足場を撤去

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【Q&A】屋根の修理に関するよくある質問

屋根の修理費用を安く抑える方法は?

屋根の修理費用を安く抑えたい場合は、以下の方法を実践しましょう。

  • 定期的に点検やメンテナンスをおこなう
  • 火災保険や補助金制度を活用する

屋根を定期的に点検しておくと、早めに屋根の劣化を補修できるため、広範囲に屋根の割れが起きたり雨漏りを起こしたりするトラブルも防げます。

雨漏りなどのトラブルを防げれば、大規模な屋根修理ではなく部分補修で対応できるため、屋根の修理にかかる費用を安く抑えられます。

>>屋根修理で適用される火災保険の条件はこちら

屋根の修理はDIYでできる?

屋根の修理はDIYでもできます。

しかし、屋根での修理は転落などの事故を起こす危険性があるため、DIYで屋根を修理するのはおすすめできません。

安全に作業ができるよう、屋根のはがれや破損の修理は専門業者に依頼しましょう。

屋根の修理費用を支払うのが難しい際の対処法は?

屋根の修理費用が高額になり、業者に修理費用を支払うのが難しい場合は、以下の方法で対処しましょう。

  • リフォームローンを利用する
  • 補助金や助成金の制度を活用する

借入ができる条件・金額などは金融機関によって異なるので、屋根の修理をおこなう前に金融機関と相談しましょう。

>>リフォームローンについてはこちら

>>屋根修理で活用できる補助金一覧はこちら

屋根修理の飛び込み業者から詐欺被害に遭ったらどうすればいい?

根修理の飛び込み業者と契約するなどして詐欺被害に遭ったら、以下の方法で早急に対処しましょう。

  • 消費者センターに相談する
  • 警察に被害届を出す

消費者センターには「飛び込み業者との契約でトラブルになった」など、住宅の工事に関わる相談が寄せられています。

飛び込み業者との契約を解除できるかなど、詐欺に対しての相談ができるため、もし飛び込み業者とトラブルになったら消費者センターに連絡してみましょう。

なお、消費者センターでは警察に被害届を出すべきかという点も相談できます。

屋根の修理をした施工事例はどこかにある?

屋根の修理をおこなった施工事例は、以下の記事で紹介しています。

>>屋根修理の施工事例はこちら

屋根リフォームの業者選びで後悔しないために

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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