2024年10月08日更新

監修記事

外壁塗装の相場は?坪数ごとの費用や内訳、安くするコツを解説

外壁塗装の費用相場は40〜200万円です。外壁塗装費用は業者や建物などによってばらつきがあり、どれを選べばいいかわからなくなりますよね。
今回は住宅の大きさごとの外壁塗装費用相場とその内訳を詳しく紹介します。外壁塗装費用を安く抑えるコツについても紹介するので、ご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

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外壁塗装の坪数ごとの費用相場

外壁塗装工事
外壁塗装工事

外壁塗装の費用相場は40〜200万円です。

家の大きさや塗料のグレードによって大きく変わるため、以下の坪数ごとの費用相場を参考にしてみてください。

坪数塗装面積※外壁塗装費用相場
20坪79m240〜90万円
30坪(約100平米)119m260〜100万円
40坪158m280〜130万円
50坪(約200平米)198m2100〜160万円
60坪238m2120〜200万円
※塗装面積は坪数×1.2で計算

これらの相場を参考に、ご自宅の規模に近い費用をチェックしてみましょう。ただし、実際の費用は家の構造や塗料の種類、施工業者によって変動することをご留意ください。

>>外壁の種類ごとの外壁リフォーム費用はこの記事で紹介!

たとえば、30坪の外壁塗装工事の内訳は以下通りです。

項目費用相場
外壁塗装41.5万円
高圧洗浄2.9万円
足場設置費用(ネットあり)14.2万円
シーリング打ち替え費用17万円
シーリング打ち増し費用9.5万円
その他費用(交通費や廃材処理費)10万円
合計95.2万円
30坪の外壁塗装費用のモデルケース

では、坪数ごとの詳細を見ていきましょう。

20坪の外壁塗装費用相場

20坪の住宅は、一般的な2LDKや3LDKの間取りに相当します。この規模の外壁塗装費用の相場は、40〜90万円です。

小規模な住宅のため、1坪あたりの単価は比較的高くなる傾向があります。

30坪(約100平米)の外壁塗装費用相場

30坪(約100平米)の住宅は、一般的な3LDKや4LDKの間取りに相当し、標準的な家族向けの規模です。外壁塗装費用の相場は、60〜100万円です。

20坪と比べると全体的な費用は上がりますが、作業の効率が上がるため、1坪あたりの単価はやや下がります。

40坪の外壁塗装費用相場

40坪の住宅は、ゆとりのある4LDKや5LDKの間取りに相当します。この規模の外壁塗装費用の相場は、80〜130万円です。

40坪になると、作業範囲が広がるため全体的な費用は上昇しますが、1坪あたりの単価は30坪よりもさらに下がる傾向にあります。これは、大規模な作業になるほど効率が良くなるためです。

高所作業が増えるため、安全対策にかかる費用が増加する傾向にあります。

50坪の外壁塗装費用相場

50坪の住宅は、比較的大きな5LDKや6LDKの間取りに相当します。この規模の外壁塗装費用の相場は、100〜160万円です。

50坪クラスになると、かなり大規模な作業となります。1坪あたりの単価は40坪よりもさらに下がる傾向にありますが、工期が長くなるため天候による工期延長を考慮に入れる必要があります。

60坪(約200平米)の外壁塗装費用相場

60坪(約200平米)の住宅は、大型の6LDK以上の間取りに相当します。外壁塗装費用の相場は、120〜200万円です。

60坪という大規模な住宅の外壁塗装は、専門的な技術と経験が必要です。複雑な形状の外壁がある場合は、費用負担の増加も懸念されます。工期も長くなるため、近隣への配慮が重要になってくるでしょう。

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外壁塗装の費用の内訳

外壁塗装の費用は、大きく4つの要素で構成されています。それぞれの項目について、全体の相場に占める割合と共に表でまとめました。

費用項目割合
材料代20%
人件費30%
足場代20%
その他30%
外壁塗装の費用のおおまかな内訳

材料代(塗料など)

材料代は外壁塗装費用の約20%を占め、主に塗料の費用です。塗料のグレードが上がれば費用は上がり、耐久性や美観に大きく影響します。

一般的な塗料としてはシリコン系が主流で、コストパフォーマンスが良く、耐久性に優れています。最近では、光触媒効果で汚れを分解する機能性塗料も人気です。

これまではアクリル系が価格の安さで選ばれていましたが、耐久性が低いことから現在では使われるケースが極めて少なくなりました。

塗料以外にも、コーキング材や下地処理材、補修材などの付随する材料費も含まれます。材料選定は仕上がりや寿命に大きく影響するため、業者と相談しながら決めていくことをおすすめします。

人件費

人件費は外壁塗装費用全体の約30%と最も大きな割合を占め、この費用には職人の労働時間や技術料が含まれます。

外壁塗装は高度な技術を要する作業です。下地処理や塗装など、各工程で熟練の技が必要になります。とくに、塗りムラを出さずに均一に仕上げる技術は、見た目や耐久性に直結します。

人件費の相場は、一般的な戸建て住宅の場合、4〜7日程度の作業期間で40〜80万円ほどになるでしょう。

極端に安価な人件費を提示する業者には注意が必要です。経験不足の職人による作業は、仕上がりの質に影響し、後の不具合につながります。

信頼できる業者を選ぶことが、長期的には費用対効果が高いといえるでしょう。

足場代

単管ブラケット足場
単管ブラケット足場

足場代は外壁塗装費用の約20%を占めます。安全に作業を行うために不可欠な設備なので、必ず設置するようにしましょう。

足場の設置費用は、建物の高さや形状、周辺環境によって変わります。一般的な2階建て住宅の場合、20〜40万円が相場です。

足場を設置する際は、設置する際の騒音や日照や視界の妨げなどで、近隣トラブルに発展しがちです。工事前に近隣住民への挨拶や説明はきっちりと行いましょう。

また、足場を利用した空き巣被害を防ぐため、防犯対策は必須です。

>>足場費用はこの記事で紹介!

その他(移動費など)

その他の費用は全体の約30%を占め、主に移動費や諸経費が含まれます。一見小さな費用も、積み重なると無視できない金額になるのです。

移動費は、作業員の通勤費や資材の運搬費のことで、施工業者の所在地と工事現場の距離によって変動します。遠方の場合、追加料金が発生することもあるため、見積もり時に確認しておきましょう。

諸経費には、養生材清掃費保険料なども含まれます。工事を円滑に進め、万が一の事故に備えるために必要な費用です。

古い塗膜の除去や補修作業で出た廃材の処理は、廃棄物処理として適切な手続きと費用が必要になります。

これらの費用は見落としがちで、全体で40万円以上になることもあります。見積書で詳細を確認し、不明な点があれば遠慮なく質問することがおすすめです。

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外壁塗装の費用が変動する要素

軒天の塗装
軒天の塗装

外壁塗装の費用は様々な要因によって変動します。主な要素として以下の4つが挙げられます。

  • 外壁の種類 
  • 家の大きさ 
  • 劣化状況 
  • 施工業者による違い

同じ面積の家でも費用が大きく異なるのは、これらの費用が変動するからです。適切な予算を立てるためにも、各要素について詳しく見ていきましょう。

外壁の種類

外壁材にはサイディングやモルタル、ALC(軽量気泡コンクリート)など様々な種類があります。

サイディングは比較的塗装しやすく費用も抑えられますが、モルタルやALCは下地処理に時間がかかるため、やや高額になる傾向です。

また、外壁の凹凸や複雑な形状の場合も費用は高額になります。凹凸が多いと塗料の使用量が増え、作業時間も長くなるためです。

レンガタイルやタイル張りの外壁は、特殊な塗料や技術が必要となり、通常より高くなることがあります。

塗装前に外壁の種類を確認し、適切な塗料と工法を選択することで、長持ちする仕上がりを実現できるため、業者の意見を仰ぎましょう。

>>家の外壁の種類はこの記事で紹介!

家の大きさ

一般的に、家が大きくなればなるほど塗装面積が増えるため、費用も高くなります。

塗装面積の計算方法は、建物の周囲長さに軒下から軒上までの高さを掛け、そこから窓やドアの面積を引いたものです。

実際の見積もりでは、足場の設置や作業効率なども考慮されるため、単純な面積計算だけではありません。

たとえば、30坪(約100平米)の2階建て住宅の場合、一般的に60〜100万円かかります。

しかし同じ30坪でも階数が増えると足場代や作業難易度が上がるため、平屋と3階建てでは費用が異なります。

劣化状況

劣化した外壁
劣化した外壁

劣化が進んでいるほど、下地処理や補修に時間と手間がかかるため、費用が高くなる傾向にあります。

軽度の劣化であれば、通常の洗浄と下地処理で対応できますが、ひび割れやはがれが多い場合は大掛かりな補修作業が必要になります

外壁の一部に腐食や破損がある場合は、部分的な張り替えが必要になることもあり、工事費用が高額になりがちです。

カビやコケが発生していると、完全に除去するための特殊な洗浄作業が必要になるため、費用増加の要因になります。

定期的なメンテナンスを行うことで、大規模な補修を避け、塗装費用を抑えられます。外壁の状態を日頃からチェックし、早めの対応を心がけましょう。

施工業者による違い

同じ作業内容でも依頼する会社や業者によって、見積もり金額は大きく異なることがあります。

たとえば、大手ハウスメーカーは信頼性が高い反面、費用が高くなる傾向があります。

一方地域密着型の中小業者は、比較的安価な場合もありますが、施工品質にばらつきがあることも事実です。

ただし、単に価格だけで選ぶのは危険です。安すぎる見積もりには、手抜き工事や低品質な材料使用の可能性があります。逆に、高すぎる見積もりにも気をつけましょう。

適切な業者を選ぶためには、複数の見積もりを取り、内容を詳しく比較することが大切です。

施工実績や保証内容、アフターフォローなども重要な選択基準になります。信頼できる業者を選ぶことで、長期的には費用対効果の高い外壁塗装を実現できるでしょう。

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外壁塗装の事例と費用

ここからは、外壁塗装の実際の事例を元に、それぞれにかかる費用について詳しく解説します。外壁塗装の費用で悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

予算に合わせた高コスパ塗料で塗り替え

劣化した外壁から清潔感のある真っ白な外壁に
費用約187万円
施工期間14日間
面積275m2
リフォーム箇所外壁・屋根
塗料エスケー化研/プレミアムシリコン

シリコン塗料の中でもコスパが良く耐久力の高いものを採用。予算に合わせた材料選びをしました。

コーキングも劣化がひどく、窓周りもしっかりと打ち替えました。外壁カラーシミュレーションで希望通りの仕上がりに。

外壁と屋根塗装をして雨漏りも改善

雨漏りが解消して外壁もきれいに
費用169万円
施工期間27日間
面積245m2
リフォーム箇所外壁・屋根
塗料エスケー化研/プレミアムシリコン

雨漏りしていたため、散水テストで不具合箇所を特定しました。

コスパが良く、耐久性の高いシリコン塗料を使用。バリバリに剥がれていた外壁もきれいになり、価格も仕上がりも大満足です。

コーキング復旧で雨漏りを回避

ボロボロだったコーキングを新設して外壁もすっきり
費用160万円
施工期間21日
面積180m2
リフォーム箇所外壁・屋根
塗料プレマテックス/スーパーセランフレックス・タテイルα

コーキングが剥がれたり、風化してなくなっていたりしたため、雨漏りの危機を感じていました。

コーキングを丁寧に打ち替え、長寿命の無機塗料で仕上げをしました。雨漏りの不安もなくなり、安心して生活できるようになりました。

外壁のコケ汚れを一新

コケの発生を抑制する塗料で安心
費用134万円
施工期間2週間
面積177m2
リフォーム箇所外壁
塗料アステックペイント

住宅の周辺に草花が多いため、外壁がコケだらけになっていました。バイオ洗浄でコケをきれいに洗い流し、コケの発生しにくい塗料で仕上げています。

毎日作業の報告があり、安心して任せられましたとコメントを頂いています。

部分施工でコストを抑えての外壁塗装

フッ素塗料で長持ち!部分施工でコストダウン
費用92万円
施工期間2週間
面積124m2
リフォーム箇所外壁の一部・屋根
塗料ガイソーウォールマイティフッ素ガイソールーフガードマルチコート

30年間手をつけていなかった屋根の塗装をメインに工事をしました。

外壁は部分施工でコストを削減。これまでのイメージにあった色で、さらに長寿命のフッ素塗料で施工してもらえたので、安心して長く住める家になりました。

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外壁塗装を安く抑えるコツ

外壁塗装は家の維持に欠かせない工事ですが、費用が気になる方も多いでしょう。ここからは、外壁塗装の費用を抑えるための5つのコツをご紹介します。

  1. 相見積もりをとる 
  2. 外壁塗装に合わせて屋根塗装もする
  3. 外壁塗装する時期を選ぶ
  4. 材料のスペックを考える 
  5. ハウスメーカーではない業者に依頼する

これらのポイントを押さえることで、品質を落とさずに費用を抑えられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

相見積もりをとる

外壁塗装の費用を抑える最も効果的な方法は、複数の業者から見積もりを取ることです。同じ条件でも、業者によって見積もり額には差があります。

最低でも3社以上の見積もりを取ることをおすすめします。

見積もりを比較する際は単に金額だけでなく、使用する塗料の種類や品質・工事の内容・保証期間なども確認しましょう。

極端に安い見積もりは、品質や安全性が犠牲になっている可能性があるため、注意が必要です。

見積もりを取るときのポイント!

見積もりを取る際は、できるだけ詳細な内訳を求めることが大切です。

材料費や人件費、足場代など項目ごとの金額を確認することで、不必要な費用が含まれていないかチェックできます。

複数の見積もりを比較することで、適正価格の把握だけでなく、業者選びの参考にもなります。

外壁塗装に合わせて屋根塗装もする

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、トータルの費用を抑えられることがあります。これは、足場の設置や清掃などの共通作業を一度で済ませられるためです。

たとえば、外壁塗装に屋根塗装を追加しても総額で10〜20%程度の増加で済むことがあります。別々に行うと、それぞれで足場代がかかるため、結果的に費用が高くつくのです。

外壁と屋根を同時に塗装することで、家全体の見た目が統一され、美観が向上します。

屋根の状態が良好であれば塗装が不要な場合もあるため、業者の提案をそのまま受け入れるのではなく、実際の必要性を確認することが大切です。

外壁塗装する時期を選ぶ

外壁塗装の費用は、工事を行う時期によっても変動します。一般的に夏や冬のオフシーズンは比較的安く抑えられることがありお得です。

とくに冬場は、気温や湿度の影響で塗装作業が難しくなるため、多くの業者が値引きして仕事を確保しようとします。ただし、寒冷地では凍結のリスクがあるため注意が必要です。

台風シーズン直前の7〜8月頃も、駆け込み需要で料金が上がりやすくなります。計画的に工事依頼時期を見定め、繁忙期を避けて依頼しましょう。

外壁の劣化が進んでいる場合は、季節にこだわらず早急に依頼することをおすすめします。

材料のスペックを考える

塗料と刷毛
塗料と刷毛

高機能・高品質な塗料は耐久性に優れていますが、その分費用も高くなります

一般的な塗料の種類には、ウレタン系、シリコン系などがあります。それぞれ特徴が異なるため、自宅の状況や予算に合わせて選択することが大切です。

たとえば、5年程度で再塗装を予定しているなら、比較的安価なウレタン系塗料で十分かもしれません。

一方、10年以上の耐久性を求めるなら、多少高くてもシリコン系塗料以上を選ぶ方が長期的にはお得になるでしょう。

また、近年では環境に配慮した低VOC塗料や、遮熱効果のある塗料なども人気です。

低VOC塗料とは?

揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少ない塗料で、環境負荷や健康リスクを低減します。

日本ではVOC含有量が30%以下のものを指し、水系塗料や粉体塗料が一般的です。

低臭気で作業環境が改善され、大気汚染の抑制にも寄与します。

塗料選びは、単に価格だけでなく耐久性や機能性、そして自宅の状況を総合的に判断して決めましょう。

ハウスメーカーではない業者に依頼する

外壁塗装を安く抑えるコツの一つは、地域密着型の塗装専門業者や工務店に依頼することです。

大手ハウスメーカーは知名度が高く安心感もありますが、その分広告宣伝費や人件費などのコストが高く、結果的に工事費用も高くなりやすいです。

下請けや孫請け業者が工事を行うため、複数の中間マージンがかかってしまい、費用が高額になります。

一方で地域密着型の業者は、固定費が少ないため比較的安価に施工できることが多くあります。

地域の気候や建築様式に精通しているため、適切な施工方法を提案してくれる可能性が高いのです。

業者選びの基準は?

実績や評判、アフターフォローの内容、見積もり内容、保証内容を詳細に比較するのが重要です。

信頼できる業者を選ぶことで、適正価格で質の高い施工を受けられる可能性が高まります。

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外壁塗装で失敗しないために知っておきたいこと

外壁塗装は家の寿命を延ばし、美観を保つ重要な工事です。適切な知識がないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

ここからは、外壁塗装で失敗しないために知っておくべき、以下4つのポイントを紹介します。

  1. 足場代無料などに騙されない 
  2. 見積もりの内訳を明確にしておく
  3. 近隣住民へのあいさつの同行 
  4. 保証の確認

これらのポイントを押さえることで、安心して外壁塗装を依頼できるでしょう。それぞれについて詳しく解説します。

足場代無料などに騙されない

足場代無料」や「塗料代込み」などの触れ込みで、実際の費用が安くなると感じてしまうかもしれませんが、必ずしもお得とは限りません。

足場代無料の裏

足場の設置は外壁塗装に不可欠な工程です。その費用が本当に無料なのか、それとも他の項目に上乗せされているのか、よく確認する必要があります。実際には、見積もり全体の中で調整されていることが多いのです。

塗料代込みの裏

塗料代込みと言われても、使用される塗料の品質や量が不明確では意味がありません。安価な塗料が使用されたり、必要な量が確保されていなかったりするかもしれません。

こうした「無料」や「込み」という表現に惑わされず、総額と内訳を詳細に確認することが大切です。見積もり内容を複数の業者で比較し、不自然に安い項目がないかチェックしましょう。

見積もりの内訳を明確にしておく

内訳を明確にすることで、不要な費用や適正でない金額を見抜けます。

主な内訳項目には材料費(塗料代など)や人件費・足場代・諸経費などがあります。項目ごとの金額と、その算出根拠を確認しましょう。

追加工事の可能性がある項目(木部の補修や雨どいの交換など)については、事前に費用の目安を確認しましょう。工事中に想定外の費用が発生するリスクを減らせます。

丁寧に説明してくれる業者は信頼できる場合が多くあります。逆に、曖昧な回答や説明を避ける業者は要注意です。

近隣住民へのあいさつの同行

外壁塗装は騒音や足場の設置など、近隣に影響を与える工事も多いので、工事前の近隣住民へのあいさつは重要です。

一般的には、業者が近隣住民へのあいさつを行ってくれます。この時施主(工事の依頼主)も同行することで近隣住民の安心感につながります。

業者からは工事の具体的な内容や期間、影響範囲などを専門家の立場から説明してもらうようにしましょう。

近隣住民の理解を得やすくなり、工事中のトラブルを未然に防げます。

業者とあいさつの同行をするメリット

業者の対応を直接見ることで、その業者の誠実さや専門性を判断する良い機会になります

丁寧な説明ができ、近隣への配慮がある業者は、工事自体も信頼して任せられる可能性が高いでしょう。

あいさつの際に、駐車場の一時利用や作業スペースの確保など、必要に応じて協力をお願いすることもあります。同行することで、このような交渉もスムーズに進めやすくなるでしょう。

保証の確認

リフォーム業者によっては、外壁塗装の品質を長期的に保障してくれる場合があります。

ただし保証内容は業者によって異なります。工事を依頼する前に、必ず保証内容を詳細に確認しておきましょう。

主な確認ポイントは以下の3点です。

  1. 保証期間
  2. 保証対象
  3. 免責事項

保証期間の確認

一般的な保証期間は5〜10年程度ですが、使用する塗料や工法によって異なります。保証対象が塗膜の剥がれや変色に限定されているのか、雨漏りなども含まれるのかを確認しておきましょう。

保証対象と免責事項の確認

保証を受けるための条件(定期点検の実施など)や、保証が適用されない場合(自然災害による損傷など)についても、事前に把握しておく必要があります。

口頭での約束だけでなく、書面で保証内容を残しておくことが大切なので、保証書の発行も忘れずに確認しましょう。

適切な保証は、工事後の安心感につながります。

保証内容をしっかり理解し、長期的な視点で外壁塗装を検討することが、失敗しない外壁塗装の鍵となります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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