
カーペットからフローリングにリフォームする費用
カーペット(絨毯)張りの床からフローリングへリフォームする費用は、6畳の床で8万〜16万円、一般的な14段前後の階段で10万〜30万円が目安です。

| リフォーム内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 床の張り替え | 8万〜16万円(6畳) |
| 階段の張り替え | 10万〜30万円/箇所 |
カーペットからフローリングへのリフォームは、比較的費用を抑えやすい工事です。畳や既存のフローリングよりも撤去・処分の手間が少ないため、張り替えやすい傾向があります。

カーペットからフローリングにリフォームする費用が高くなる要素
カーペットからフローリングへのリフォーム費用は、床材や下地、間取りなどの条件によって高くなります。見積もり前に確認したい5つの要素を解説します。

【要素1】床材の厚みが変わる
カーペットからフローリングにリフォームすると、床材と下地を合わせた厚みが変わる場合があります。仕上がりの高さは工法や床材によって上下するため、建具との干渉や段差を防ぐには、下地の高さ調整が必要です。この調整が追加工事となり、別途費用がかかることもあります。
【要素2】間取りが複雑
間取りが複雑な部屋では、フローリング材を建具や間仕切り壁の形状に合わせて加工する手間が増えるため、費用が高くなることがあります。通常の施工費に含まれる範囲を超えて加工が必要な場合は、追加費用がかかる可能性もあります。複雑な間取りの部屋をリフォームする際は、予算に余裕をもたせておきましょう。
【要素3】下地の状態が悪い
下地の状態が悪い場合は、補修や交換の費用が別途かかります。経年劣化でカーペットが剥がれにくかったり、撤去時に下地材まで傷んだりすると、そのまま再利用できません。フローリングを均一に張るには下地を整える必要があるため、補修費用も見込んで予算を立てましょう。
【要素4】遮音等級の高いフローリング材を使用する
フローリング材の中でも遮音等級の高いフローリングは、費用が高くなる傾向にあります。遮音性能を確保したフローリングには、裏面に緩衝材を備えた直貼りタイプなどがあります。ただし、必要な床構成は下地や製品によって異なるため、防音シートなどが不要とは一概にいえません。防音性を高めたい場合は、初期費用がかかることを念頭に入れましょう。
※ 参考:日本建築総合試験所「床材の床衝撃音低減性能の等級表記方法(ΔL等級)」
【要素5】間取り変更を伴う
間取り変更を伴う場合、カーペットからフローリングへのリフォーム費用は高くなる傾向があります。たとえば、間仕切り壁を撤去して床の施工範囲が広がると、床材や施工の費用が増え、間取り変更の工事費も加わります。大がかりな工事が見込まれる場合は、予算に余裕をもたせておきましょう。
カーペットからフローリングへ張り替える方法
カーペットからフローリングへ張り替える場合は、原則として既存のカーペットを撤去し、下地の構造や状態、使用する床材に応じて施工方法を選びます。カーペット(絨毯)の上からフローリングを上貼りすると、湿気がこもる、接着が安定しない、床の高さが変わるといった問題が起こりやすいため、おすすめできません。

代表的な方法は「直貼り」と「捨て張り」です。
【方法1】直貼り
直貼りとは、コンクリートの床スラブなどに専用の接着剤でフローリング材を直接張る方法です。マンションでは、裏面に緩衝材が付いた直貼り用の防音フローリングが使われることもあります。施工前にはカーペットを撤去し、接着剤の跡や下地の凹凸を整える必要があります。

【方法2】捨て張り
捨て張りとは、根太や二重床などの上に合板を下張りし、その上にフローリング材を施工する方法です。床の構造を安定させやすく、下地の状態に応じた調整もできます。採用できる工法は建物の床構造や製品によって異なるため、現地調査のうえで施工業者に判断してもらいましょう。
マンションでカーペットからフローリングへ張り替える際の注意点
マンションでカーペット(絨毯)からフローリングへ張り替える場合は、工事前に管理規約を確認する必要があります。

【注意点1】フローリングへの変更が可能か確認する
マンションでカーペットをフローリングに変更する場合は、工事前に管理規約と使用細則を確認し、管理組合へ申請しましょう。国土交通省のマンション標準管理規約では、床材を張り替える工事を理事会の承認が必要な工事の例とし、新築時と同等以上の遮音性能を確認する考え方を示しています。必要な書類や審査基準はマンションごとに異なるため、床材を購入したり工事を契約したりする前に、管理組合へ相談することが大切です。
※ 参考:国土交通省「マンション標準管理規約」
【注意点2】遮音等級を満たすフローリング材を選ぶ
床材の変更が可能な場合は、管理規約が定める遮音性能を満たす床材と施工方法を選びましょう。遮音性能の表示には、従来の推定L等級と、現在広く使われている「ΔL等級(デルタ・エル・とうきゅう)」があります。推定L等級は数字が小さいほど、ΔL等級は数字が大きいほど床衝撃音の低減性能が高い表示です。

管理規約に記載された基準の種類を確認し、床材の試験値だけでなく、下地を含む床全体の仕様について管理組合と施工業者に確認しましょう。
※ 参考:日本建築総合試験所「床材の床衝撃音低減性能の等級表記方法(ΔL等級)」
【注意点3】着工前に近隣世帯に挨拶をすませる
床のリフォームでは騒音や振動が生じるため、着工前に近隣世帯へ工事内容と日程を知らせておきましょう。案内の範囲や方法が管理規約・使用細則で定められている場合は、その手順に従います。管理組合や施工業者が一括して案内することもあるため、説明する人と時期を事前に確認してください。

自分でカーペットからフローリングにリフォームできる?
材料と道具をそろえれば、カーペット(絨毯)からフローリングへのリフォームはDIYでも可能です。ただし、接着剤を使う直貼りは、下地の平滑さや施工精度が仕上がりに影響します。カーペットを剥がしたあとに下地の傷みが見つかることもあり、下地調整には専門的な技術と経験が必要です。きれいに仕上げたい場合は、無理をせず施工業者へ依頼しましょう。

カーペットからフローリングにリフォームするメリット
カーペットからフローリングへ張り替える主なメリットは、次の5つです。

【メリット1】耐久性が高まる
フローリングは耐久性に優れ、カーペットのように破れたり穴があいたりしにくい床材です。表面に傷がついても、部分補修で目立ちにくくできる場合があります。日常的に適切なお手入れをすれば、長く使いやすい点もメリットです。
【メリット2】ハウスダスト対策になる
カーペットからフローリングへの変更は、ダニアレルゲンやハウスダストを減らす対策のひとつです。フローリングはカーペットより拭き掃除をしやすい一方、表面のホコリが舞い上がることもあります。床材を変えるだけでダニの繁殖を防げるわけではないため、拭き掃除をしてから掃除機をかけ、換気や適切な湿度管理もあわせて行いましょう。

※ 参考:厚生労働省掲載資料「室内ダニの除去」
【メリット3】掃除が簡単になる
フローリングは、食べこぼしや飲みこぼしを拭き取りやすい床材です。ただし、水分を長時間放置したり、水気の多い雑巾で拭いたりすると、膨れや変色、床鳴りにつながることがあります。汚れは早めに拭き取り、水拭きには固く絞った雑巾を使って、継ぎ目に水分を残さないようにしましょう。掃除の手間を減らしたい人は、耐汚れ性能やワックス不要といった機能も確認して床材を選んでください。
【メリット4】無垢材には調湿効果がある
自然素材である無垢フローリングには、調湿効果があります。空気中の湿度が高いときは水分を吸収し、低いときは放出する性質があるため、室内の乾燥や湿気を和らげるのに役立ちます。
【メリット5】デザインのバリエーションが豊富
フローリングは、デザインの選択肢が豊富な床材です。木目調だけでなく、大理石調などさまざまな意匠がそろっています。「ヘリンボーン張り」や「市松張り」など、張り方を工夫すれば個性的な空間もつくれます。

カーペットからフローリングにリフォームするデメリット
一方、カーペットからフローリングへ張り替える際は、次の5つのデメリットにも注意が必要です。

【デメリット1】床面がひんやりする
断熱性のあるカーペットからフローリングに張り替えると、床面を冷たく感じることがあります。とくに冬場は足元が冷えやすいため、床暖房の設置や床下への断熱材の施工を検討しましょう。事前に寒さ対策を考えておくと、リフォーム後の後悔を減らせます。
【デメリット2】傷やへこみが残りやすい
フローリング材は耐久性が高いものの、物を落としたり家具を引きずったりすると、傷やへこみがつくことがあります。日頃から丁寧に扱い、傷んだ場合は補修に詳しい施工業者へ相談しましょう。傷やへこみは、部分補修で目立ちにくくできる場合があります。
【デメリット3】下階に物音が伝わりやすい
防音性のあるカーペットからフローリングに張り替えると、生活音が下階へ伝わりやすくなるおそれがあります。カーペットには吸音性がありますが、硬いフローリングは物音が響きやすいためです。遮音シートを施工したり、遮音等級の高いフローリング材を選んだりすると、音を軽減できます。適切な防音対策は建物の構造や下地の状態によって異なるため、施工業者に相談しましょう。
【デメリット4】リフォーム費用が高くなる
カーペットからフローリングへの張り替えは、カーペット同士の張り替えより費用が高くなる傾向があります。フローリングの施工には、床材の加工や下地調整などの手間がかかるためです。費用を抑えたい場合は、予算に合う床材を選び、複数の施工業者から見積もりを取りましょう。工事内容と金額を比較すると、納得できる依頼先を選びやすくなります。
【デメリット5】定期的にメンテナンスが必要
フローリングをきれいに保つには、床材に合ったお手入れが必要です。ただし、必要な方法は製品によって異なり、ワックスがけが不要なフローリングもあります。無垢材やオイル仕上げの床では専用オイルによる手入れが必要になる場合があるため、製品の取扱説明書を確認し、指定された方法と頻度を守りましょう。傷みや床鳴りなどが気になるときは、施工業者やメーカーへ相談してください。
カーペットからフローリングに張り替えた事例
ここでは、カーペットからフローリングに張り替えた事例を2つ紹介します。
【Q&A】カーペットからフローリングへのリフォームでよくある質問
マンションでカーペット(絨毯)からフローリングにリフォームする費用は?
マンションでカーペット(絨毯)からフローリングへリフォームする際にかかる費用は、6畳で14万〜24万円が目安です。遮音性能を満たす床材を使い、既存カーペットの撤去・処分と標準施工を含む場合の金額で、下地補修や家具移動が必要な場合は追加費用がかかります。マンションでは管理規約で定められた遮音性能を満たすフローリング材や床構成が必要となることが多いため、通常のフローリングより高くなる傾向にあります。
階段をカーペットからフローリングにリフォームする際の費用は?
階段をカーペットからフローリングにリフォームする際にかかる費用は、一般的な14段前後で10万〜30万円が目安です。階段の形状や下地の状態、フローリング材の種類によって費用は変動します。
マンションでカーペットからフローリングにDIYできる?
マンションでカーペットからフローリングへDIYで変更できるかは、管理規約と管理組合の承認内容によって異なります。床材の張り替えは下階への騒音に影響するため、DIYであっても工事前の申請や、床材・施工仕様を示す書類の提出が必要になる場合があります。承認を得る前に着工せず、まずは管理組合へ確認しましょう。また、下地調整や遮音性能を確保する施工には専門的な知識が必要なため、施工業者への依頼をおすすめします。
※ 参考:国土交通省「マンション標準管理規約」
カーペットからフローリングへの張り替えには何日かかる?
カーペットからフローリングに張り替える期間は、1〜3日が目安です。下地補修が必要な場合や施工面積が広い場合は、さらに日数がかかることもあります。
カーペットをクッションフロアに張り替える費用は?
カーペットからクッションフロアに張り替える際にかかる費用は、1㎡あたり2,200〜4,500円が目安です。6畳(10㎡)の部屋では、既存カーペットの撤去・処分とクッションフロアの材料・施工を含めて5万〜8万円が目安です。

カーペットとフローリングはどっちが安い?
張り替え費用だけで比べると、一般にフローリングよりカーペットのほうが安い傾向があります。フローリングの施工には、床材の加工や下地調整などの手間がかかるためです。ただし、費用は床材の種類や下地の状態、部屋の広さによって変わるため、同じ条件で見積もりを比較しましょう。
カーペットからフローリングへの張り替えには何日かかる?
カーペットからフローリングに張り替える期間は、1〜3日が目安です。下地補修が必要な場合や施工面積が広い場合は、さらに日数がかかることもあります。


















