マンションのフローリング張り替えにかかる費用は?注意点や事例も

マンションのフローリングを張り替えるにあたって、費用がどのくらいかかるのか気になる人も多いでしょう。またマンションの場合はフローリングへの張り替えができるのか、種類に決まりがあるのかも把握しておきたいところです。今回は、マンションのフローリング張り替えにかかる費用や押さえておきたい注意点などについて詳しく解説します。マンションの床をフローリングにして、快適な住み心地を手に入れましょう。

2024年12月24日更新

監修記事
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マンションのフローリング張り替えにかかる費用

マンションのフローリング張り替えにかかる費用相場は、1平方メートルあたり1.6万円~が目安です。

リフォーム内容費用相場
(1平方メートルあたり)
フローリングの張り替え1.8万円〜
畳 → フローリング3万円〜
クッションフロア → フローリング1.6万円〜
カーペット → フローリング1.6万円〜

たとえば6畳(10平方メートル)のフローリング張り替えをすると、16万円〜が目安です。

既存の床材がフローリングやカーペットなどであれば、処分費を抑えられるぶん費用が安くなる傾向にあります。

また、フローリング材の種類やそのほかの要素によっても、リフォーム費用は変動するため注意しましょう。

費用が変動する要素
  • 既存床材の種類
  • 下地調整が必要
  • 張り替え範囲
  • フローリング材の種類やグレード

フローリングの張り替えをする際は、商品代や工事費、諸経費などのトータルコストをあらかじめ確認するのがポイントです。

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マンションのフローリング張り替えにかかる費用を安くする方法

マンションのフローリング張り替えにかかる費用を少しでも安くしたい場合は、ここで解説する5つの方法を試しましょう。

【方法1】予算にあうフローリング材を選ぶ

マンションのフローリング張り替え費用を安くしたい場合は、予算にあうフローリング材の中から選ぶようにしましょう。

フローリング材は、大きく2種類に分けられます。

フローリング材の種類価格相場
(1平方メートルあたり)
複合フローリング4,000円〜
無垢フローリング5,000円〜

2種類の価格を比べると、あまり差がないように感じるかもしれません。

しかし6畳(10平方メートル)で表すと、1万円ほど差が生まれます。

予算がかぎられている場合は、予算内のフローリング材を選ぶのがおすすめです。

【方法2】重ね張り(上張り)を検討する

フローリングの張り替えではなく、重ね張り(上張り)を採用して費用を抑える方法もあります。

張り替えは、既存床材を剥がしてからフローリング材を施工する工法です。

一方の重ね張りは、既存床材を剥がさずに上から施工する工法になります。

床材を撤去したり処分したりする手間がない分、費用を抑えられるのが特徴です。

重ね張りのデメリット
  • 段差が生まれて建具と干渉するおそれがある
  • 床下地の状態を確認できない
  • きしみや沈みが発生しやすくなる
  • 床材同士の間にカビが発生しやすくなる

【方法3】家具を移動させておく

リフォーム前に家具を別室に移動させておくこともおすすめの方法です。

フローリングを張り替える場所にソファやテーブルなどがあると、業者が移動させることになります。

なかにはサービスで行ってくれる業者もいますが、別途費用という形で家具移動をする業者がほとんどです。

自分で移動させておいたほうが家具を傷つけられたり壊されたりする心配もないため、あらかじめ移動させておくのがよいでしょう。

【方法4】相見積もりをする

フローリングの張り替え費用を抑える方法として、相見積もりは最も有効な手段です。

同じリフォーム内容でも、業者によって提示価格は異なります。

材料の仕入れ額や人件費、現場との距離などさまざまな点で違いがあるからです。

相見積もりをすれば同じリフォーム内容で価格比較ができるので、納得のいく費用で依頼しやすくなるでしょう。

また相見積もりをとることで、オプションのサービスや人柄のよさなどもチェックできます。

マンションのフローリング張り替えを決断した際は、まず相見積もりをしましょう。

【方法5】補助金を活用する

マンションのフローリング張り替え費用を安くする方法として、国や自治体が提供する補助金を活用するのも手段のひとつです。

補助金を活用するとリフォーム費用の一部を補助してくれるため、自己負担の軽減につながります。

申請条件を満たして審査に通れば、補助金がおりる仕組みです。

誰でも受けられる制度ではないため、まずは補助金の概要や申請条件、補助額などを確認しましょう。

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マンションのフローリングを張り替える際の注意点

マンションのフローリングを張り替える際は、4つの注意点を押さえておく必要があります。

【注意点1】管理規約の遮音等級を確認する

マンションでフローリング張り替えをする際は、管理規約で定められている遮音等級を確認しましょう。

多くのマンションは近隣世帯のことを考えて、遮音等級の高い床材の使用を原則としています。

そのため、遮音等級を満たす床材が使用できない場合には、フローリングの張り替えは認められないと考えましょう。

とくに、畳やカーペットなどの床材からフローリングに張り替える際は、防音性が下がりやすくなります。

リフォーム前にフローリングへの張り替えが可能か、遮音等級はどのくらいかを確認しておきましょう。

【注意点2】遮音等級を満たすフローリング材を選ぶ

マンションのフローリング張り替えをする際は、遮音等級を満たすフローリング材を選びましょう。

多くのマンションは、L-40やL-45の使用を規定しています。

Lの数値が小さいほど音が聞こえにくくなるので、遮音性を高めたい場合はL-40のフローリング材を選ぶのがおすすめです。

たとえば朝日ウッドテックの「無垢材挽き板化粧フローリング直貼り」商品は、 L-45を満たしています。

遮音等級を満たすフローリング材選びに迷った場合は、商品知識や施工経験の豊富な業者に相談しましょう。

【注意点3】近隣世帯に工事内容を説明する

リフォーム前には、フローリングの張り替え工事の工事期間などを近隣世帯に説明しましょう。

フローリングの張り替えには騒音が伴います。

とくに床材を剥がした状態で作業すると、下階に音が伝わりやすくなるため迷惑をかけるでしょう。

近隣トラブルに発展しないためにも、事前に説明をし、理解と協力を得られるようにすると安心です。

【注意点4】マンションにおける床の構造をチェックする

マンションの構造は、大きく2パターンに分かれます。

構造によってはフローリングの張り方に制限があるため、前もって確認することが大切です。

【1】直床工法

コンクリートの床スラブに、直接フローリングを張って仕上げる工法

直床工法のメリット
  • 床下に空間がないため、天井が高くなる
直床工法のデメリット
  • 重ね張りができない
  • 配管を通す場所は、段差が生まれる場合もある
【2】二重床工法

コンクリートの床スラブに支持脚ボルトや材木を立て、その上に床下地とフローリング材をのせる工法

直床工法のメリット
  • 間取り変更がしやすい
  • バリアフリー化が可能
  • 物を落としたときの衝撃音が下階に伝わりにくい
直床工法のデメリット
  • 直床工法よりも天井が低くなる
  • 必ずしも遮音性が高いわけではない

もし直床工法の場合は重ね張りができないため、必然的に張り替えでのリフォームとなるので注意しましょう。

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中古マンションでフローリングの張り替えをおすすめする理由

中古マンションを購入してそのまま住むよりも、フローリングを張り替えてから新生活を贈るのがおすすめです。

ここでは、おすすめする理由を3つ解説します。

【理由1】床の機能性が高まる

フローリングを張り替えてから数年経っている場合、断熱性や遮音性などの機能性は下がっている可能性があります。

機能性が低下したままのフローリングを使用すると、住み心地が悪くなったり近隣世帯に迷惑がかかったりするかもしれません。

リフォームすればフローリング材も新しくなるので、機能性は高まることでしょう。

【理由2】見た目がよくなる

中古マンションのフローリングは、傷や汚れが複数箇所あることも少なくありません。

これらの劣化や損傷は、きれいに掃除されていても完全に隠すことはできないものです。

せっかく住み始めるなら、フローリングを張り替えて見た目をよくしたほうが気持ちよいでしょう。

あまりにも傷や汚れなどが目立つ場合は、フローリング張り替えがおすすめです。

【理由3】部屋全体の雰囲気を一新できる

購入する中古マンションによっては、昔ながらの雰囲気が漂うフローリングが使用されていることもあります。

今どきのおしゃれな部屋にしたい場合は、フローリングを張り替えるのがおすすめです。

内装すべてをリフォームしなくても、フローリングを張り替えるだけで部屋全体の雰囲気を一新できます。

手軽にイメージチェンジしたい人や目指したいインテリアテイストがある人に、フローリング張り替えはおすすめです。

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マンションのフローリングを張り替えた事例

ここでは、マンションのフローリングを張り替えた事例を紹介します。

ビフォーアフターを見て、フローリング選びの参考にしていきましょう。

【事例1】LDKの床をフローリングに張り替えて統一感アップ

before
after

LDKの床をフローリングに張り替えて統一感アップ

2種類の床材で構成されたLDKを、1種類のフローリングで張り替えました。

フローリングの張り替えと同時にキッチンや壁紙もリフォームしたため、明るくておしゃれな雰囲気になるように淡い色のフローリング材を選択。

以前よりも統一感が生まれ、今どきのシンプルモダンな仕上がりになっています。

リフォーム費用約175万円
施工期間3週間

【事例2】明るいフローリングに張り替えてナチュラルな空間に

before
after

明るいフローリングに張り替えてナチュラルな空間に

風情のある雰囲気から一変して、明るくてナチュラルな空間にするために温かみのあるフローリングカラーで施工しました。

今回は天井にも木目調を採用したため、圧迫感が出ないように薄い色のフローリングを選んでいるのがポイントです。

さらにフローリングを張る向きも変えて、広々としたリビングダイニングを演出しました。

施工期間2ヶ月

【事例3】中古マンションを購入して防音フローリングに張り替え

before
after

中古マンションを購入して防音フローリングに張り替え

中古マンションを購入し、全体的に内装をリフォームしました。

リビングダイニングの床材は管理規約を満たす防音フローリング材を使用し、見た目も機能性もアップ。

リフォーム前よりも洗練された空間に仕上がり、快適に過ごしていただけるマンションになりました。

リフォーム費用約400万円
施工期間1ヶ月
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【Q&A】マンションのフローリング張り替えに関するよくある質問

マンションのフローリング張り替えはDIYでできますか?

マンションのフローリング張り替えは、DIYでも可能です。

フローリング材や道具の用意、既存床材の処分先を自分で見つけられれば下準備が整います。

しかし、フローリングの張り替えには専門的な技術と経験が必要です。

とくにマンションは、管理規約に基づいて床リフォームをしないといけません。

遮音等級を満たすフローリング材を選んだり、構造にあわせて施工したりと、配慮する部分があります。

失敗しないためにも、はじめからプロに依頼したほうが安心です。

マンションのフローリング張り替えは住みながらでもできますか?

マンションにかぎらず、フローリング張り替えは施工面積によって住みながらできるかが異なります。

たとえばLDKのみ、洋室2室のみなど1室単位の張り替えであれば、家具や家電を移動することで住みながらでも可能です。

ただし全室・広範囲のフローリング張り替えをする場合は、住みながらリフォームが難しいこともあります。

業者によっては現場の状況を見て、住みながらでは作業しにくいと言われるケースも少なくありません。

そのような場合は、スムーズに作業を進めるためにも仮住まいを検討するのがよいでしょう。

マンションで無垢フローリングに張り替える場合の費用はいくらですか?

マンションで無垢フローリングに張り替える場合の費用相場は、1平方メートルあたり1.1万〜1.3万円が目安です。

フローリング材の種類費用相場
(1平方メートルあたり)
複合フローリング0.9万〜1.2万円
無垢フローリング1.1万〜1.3万円

マンションリフォームで無垢フローリングを選ぶ上で注意したいのが、遮音等級です。

多くのマンションは下階に迷惑がかからないように、遮音等級の高い床材の使用を条件にしています。

しかし、無垢フローリングには防音性がないため、実際に採用するとなれば施工方法に工夫が必要です。

そのため、工事費用が別途かかる可能性もあることを視野に入れておきましょう。

マンションのフローリングを張り替える適切な時期はいつですか?

マンションのフローリングを張り替える適切な時期は、耐用年数と劣化症状が目安となります。

マンションのフローリングを張り替える適切な時期
フローリング材の種類耐用年数
複合フローリング10〜20年
無垢フローリング30年〜

使用環境によって耐用年数は変動するものの、耐用年数を迎えたら専門業者に相談しましょう。

マンションのフローリング張り替えにかかる期間はどのくらい?

マンションのフローリング張り替えにかかる期間は、1〜3日が目安です。Q&A

リフォーム内容施工期間
フローリング張り替え2〜3日
畳 → フローリング1〜3日
カーペット → フローリング1日

既存床材の種類や張り方によって、施工期間は変動します。

ヘリンボーン張りや市松張りなど特殊な張り方をする場合は、フローリング材の加工に手間がかかるため施工期間は長くなると考えておきましょう。

マンションのフローリングはどのように選べばいいですか?

マンションのフローリングを選ぶときは、以下のポイントを意識しましょう。

マンションにおけるフローリング選びのポイント
  • 遮音性・防音性の高い
  • 子どもやペットの安全性を考える
  • インテリアにあわせて色味や素材を選ぶ
  • 床暖の設置を検討する

マンションは下階への配慮が必要なので、遮音性・防音性の高いフローリング材を選ぶことが大切です。

その上で子どもやペットの安全性を考えて、滑りにくいタイプにしたり消臭・抗菌タイプにしたりすると快適性が高まるでしょう。

マンションのフローリング張り替え業者はどのように選べばいいですか?

マンションのフローリング張り替えを業者に依頼する際は、以下のポイントをチェックしましょう。

マンションのフローリング張り替えにおける業者選びのポイント
  • 施工実績を確認する
  • 顧客からの評価が高い
  • フローリング施工を専門に取り扱い業者
  • 自宅から近い場所に事務所がある

条件を満たす業者なら、専門性が高く信頼できる安心感を得られます。

施工不良が起きるリスクも少なくてすむため、きれいな仕上がりを期待できるでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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