2024年04月17日更新

監修記事

床の穴の修理方法5選!穴・傷・へこみ・えぐり傷を補修しよう

机や椅子の移動でできてしまうフローリングの傷や穴。光があたると目立つので気になる方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では自分でできる修復方法をご紹介。リフォーム業者に依頼する場合の費用や注意点にもふれていきます。

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フローリング床の小さな穴・傷の修理方法

床 穴 修理

家具を引きずったり、子供やペットが遊んでいてできてしまうフローリングへの小さな傷は、補修用のクレヨンやペンなどで簡単に修理することができます。

気軽にできるのが魅力!補修用クレヨン・ペン

補修用のクレヨンやペンはホームセンターや100円均一ショップでも手に入れることができます。

クレヨンタイプは約100~300円が費用の相場。約5~10種類の色がセットになっているので、近い色味を見つけることができるほか、複数種類を混ぜて使うこともできます。

使い方も簡単です。まず、傷の周りを掃除した後に、クレヨンを傷に対して直角に当ててすりこみます。少し盛り上がるくらいが適量です。

次に、盛り上がったクレヨンの余分な箇所をヘラで削ります。このとき傷の周りについた余分なクレヨンも削ってしまうとよいでしょう。最後に周囲を軽く拭いて終了です。

ただし、床暖房フローリングの場合は、必ず床暖房にも使える専用のクレヨンを選んでください。熱でクレヨンが溶けてしまい、傷がまた表面に出てきてしまう可能性があります。

寒くてクレヨンが傷に入りにくい場合は、ドライヤーで少しフローリングを温めるのがおすすめです。湿ったタオルを敷いた上から5秒ほど温風をあてるとフローリングを傷めずにすみます。

ペンタイプは、ひっかき傷や色あせたフローリングに向いており、ホームセンターやインターネット上で販売されています。1本の場合は約250円~、何色かセットになっているものは約1200円~が相場です。

自宅にあるもので補修できる!水とスチームアイロン

浅い傷であれば、水を吸うと膨らむという木の特性を生かした補修方法もあります。

ただし、この方法は純粋な無垢材(合板や集成材でない一枚板)であることが条件です。表面がコーティングされている場合や、ほかの木材では上手くいかないこともありますので、注意しましょう。

まず、傷がある場所に画びょうを使い、小さな穴を何個か開けます。床に対して垂直に開けるようにしましょう。

次に、その穴に水を垂らし、穴から水を吸収させます。しばらくすると木が膨張し、傷やへこみを隠してくれます。自分でクレヨンやペンの色を選んで修復する必要もなく簡単です。

フローリングの木が硬くなっている場合は、水を吸い取りにくくなっていますので、湿らせたタオルを敷いた上からアイロンをかけてフローリングを温めると良いでしょう。

アイロンを当てる時は当てすぎないことが大切。5秒当てて5秒離す、を数回繰り返しましょう。

さきほども触れましたが、フローリング表面に滑り止めや撥水のコーティングがされている場合は、コーティングが剥がれたり、溶けて白く変色したりする可能性もありますので注意してください。

DIYが好きな方にはコテ付き補修キットがおすすめ

DIY好きな方には電気ゴテがついた補修キットも便利でおすすめです。色のついた樹脂スティックを、先の部分が温かくなる専用コテで溶かしながら補修していきます。

使い方も簡単です。まずは電気ゴテを温めた後に樹脂スティックをコテの先に当てて溶かし、傷を埋めていきます。コテの上で、他の色と混ぜ合わせて色を作ることもできるので便利です。

次に、樹脂スティックを塗った周囲のフローリングに保護剤を塗ります。フローリングに傷がつかないようにたっぷりと塗るのがポイントです。

保護剤が乾いたら電気ゴテを使って、保護剤の上から余分な樹脂スティックを削ってください。コテは前に押し出さず、手前に引くようにして使うのがポイントです。

樹脂スティックを使用した部分が平らになった後は、スチールウールで軽くこすりツヤを出します。手で触ってみたり、遠くから眺めたりして、凹凸がないようにこすっていくとよいでしょう。

最後は、木目用のペンを使って、途切れた木目を上から描き足します。濃くなってしまうなど失敗してしまったらスチールウールで軽くこするとぼかすことができます。

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フローリングにできた中規模の穴や傷の補修方法

数センチほどの穴や傷、はがれたフローリングの補修に向いているのが「パテ」です。車の傷やへこみの修復やプラモデル工作にも使われる材料です。

フローリング補修用のパテはホームセンターやインターネット上の通信販売サイトなどで約500円~の価格で販売されています。色味もダーク、ライトなどと数種類あるので、フローリングの色に合わせて選びましょう。

まず、下準備としてサンドペーパーで補修したい箇所を磨きます。表面にうすく傷をつけておくことで、パテの密着度が高くなるためです。

次に、パテを少し盛り上がるくらいしっかりと補修箇所に塗っていきます。パテは揮発性の成分が含まれており、乾くと少し収縮する特性を持っているため、少し多めに塗布しましょう。

パテが乾燥した後は、ヘラ、サンドペーパーを用いて表面を平らにします。まずヘラで大きく膨らんだ余分な塗料をそぎ落とし、次にサンドペーパーで細かい凹凸をなくしていきます。

次に、付属のペンで木目を描いていきます。すべての木目を筆で描くのは難しいので、少しずつ描いていき、少し乾いたらティッシュなどでこすってぼかしていくと上手くいくでしょう。

色がついていないパテを使った場合は、この段階で上から色味を足していきます。一気に塗らず、薄く塗っていくと色味の調整ができ失敗が少なくなります。

最後に、補修した箇所をコーティングするためにワックス掛けをするのがおすすめです。小さな傷の補修箇所のために、ウェットティッシュタイプのワックスも販売されているので活用すると便利です。

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腐食やシロアリによる大きな穴の修理

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経年劣化やシロアリ被害などで、フローリングに大きな穴が開いてしまった場合や、床が抜けてしまった場合でも、段階が早ければ自分で補修が可能なこともあります。

例えば、家具を動かしたり、引っ越し作業の途中などでフローリングが基礎からはがれてしまったりした場合は、接着剤を使い貼り付け、乾燥を行うことで修理できるでしょう。

しかし、シロアリ被害などで住宅基礎まで劣化が進んだ場合や、破損が大きく床自体が抜けてしまった場合などは、リフォーム業者に依頼した方が良いでしょう。

特にシロアリ被害の場合は、駆除も同時に行わないとまた同じことが起こるだけでなく、住宅の他の箇所にまで被害が及ぶことがあります。専門業者に依頼して必ず駆除を行いましょう。

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リフォーム業者に修理を依頼するときのポイント

小さな傷がたくさんあったり、大きな穴があいたりした場合など、自分で修復するのに不安があれば、プロに依頼しましょう。

フローリング補修のプロは、傷やへこみを正しく分析して適切な補修を行ってくれます。自分で補修するよりも長持ちし、色味や見栄えもより自然になるのは大きなメリットです。

フローリング補修は、人工(にんく)と呼ばれる職人さん一人当たりの作業時間で費用が計算されます。そのため、時間内でできるだけ多くの箇所をまとめて修復してもらうのがコストパフォーマンスを高めるポイントと言えるでしょう。

小さな傷であれば、1日で約5~10個ほど修復してもらえることがほとんどです。傷の写真を撮ってあらかじめ送り、作業時間と費用の見積もりを取ってから依頼しましょう。

費用の相場は、終日の作業で約30000円~。修復を依頼したい箇所が少ない場合や傷が浅い場合は半日、2時間までなど細かく時間を区切っているところに問い合わせてみるのがおすすめです。

いずれにせよ、修復をしてくれる職人の経験値の高さによって仕上がりは異なります。評判の良い業者、職人にお願いできるよう、しっかりとリフォーム業者を選ぶことが大切です。

自社施工(職人を常用)している地域の工務店、リフォーム業者など2~3社の見積もりは検討すべきでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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