
床タイル張替えにかかる費用は?部屋ごとのタイルの選び方も紹介
床をフロアタイルに張替える際かかる費用は1m2あたり4,000~8,000円程度が相場です。この記事では、フロアタイル張替えにかかる…

タイル床は、デザイン性や耐久性に優れる一方、冬に冷たく感じやすい、歩行音が響きやすい、転倒時にけがをしやすい、費用が高いといったデメリットがあります。特にリビングに取り入れるなら、床暖房やラグ、防音下地など、寒さや音への対策をあらかじめ考えておくことが大切です。この記事では、タイル床のメリット・デメリットと、リフォーム後の後悔を防ぐポイントを解説します。

タイル床には、「歩行時の音が響きやすい」「衝撃で割れる」「費用が高い」「冬は寒く感じやすい」などのデメリットがあります。リフォーム後の後悔を防ぐため、生活への影響と対策をあらかじめ確認しておきましょう。

タイル床は硬い仕上げ材であるため、歩行音や物を落としたときの音が気になることがあります。ただし、音の伝わり方は床材だけでなく、下地や床構造、施工方法によっても変わります。音を抑えたい場合は、防音下地を採用したり、生活動線にマットを敷いたりする方法を検討しましょう。マンションで床材を張り替える際は、管理規約で遮音性能や工事申請の条件が定められている場合があるため、工事前に管理組合へ確認することも大切です。
※ 参考:国土交通省「マンション標準管理規約」
床用タイルは圧力や摩耗に強い一方、硬い物を落としたときの局部的な衝撃や、下地のたわみ、タイル裏の空隙によって、割れ・欠けが生じることがあります。タイルが割れた場合は、部分的に張り替えるのが一般的です。無垢材フローリングはタイルより割れにくいものの、傷やへこみが生じることがあります。蒸気で目立ちにくくできるのは、杉やパインなどのオイル塗装品についた軽いへこみなどに限られ、補修方法は樹種や塗装によって異なります。補修しやすさを重視する場合は、床材ごとの補修方法を比較し、メーカーの取扱説明書を確認しましょう。
タイル床は、フローリングやクッションフロアなどと比べて、費用が高くなる傾向にあります。標準的な材料を使う場合、材料費と施工費を合わせた1㎡あたりの費用相場は、クッションフロアが2,200〜4,500円、複合フローリングが8,400〜14,000円、室内用の磁器質タイルが10,000〜30,000円です。

| 床材の種類 | 費用相場/㎡ |
|---|---|
| クッションフロア | 2,200〜4,500円 |
| 複合フローリング | 8,400〜14,000円 |
| 磁器質タイル(室内の床の場合) | 10,000〜30,000円 |
タイル床とクッションフロアの費用差が1㎡あたり1万円前後になることもあります。ただし、既存床材の撤去・処分、下地補修、巾木の交換、床暖房の施工などが必要な場合は追加費用がかかります。床材ごとの費用を比べる際は、材料費と施工費だけでなく、撤去や下地処理などの工事範囲をそろえて見積もりを確認しましょう。
タイルは熱が伝わりやすいため、室温や床下の温度が低い冬は足裏の熱が奪われ、ひんやりと感じやすいのがデメリットです。冷たさが気になる場合は、生活動線にラグやカーペットを敷くほか、床暖房に対応したタイルと施工方法を採用するなどの対策を検討しましょう。
表面が硬いタイルは、転倒時の衝撃を吸収しにくく、ケガにつながりやすいのがデメリットです。柔らかいクッションフロアと比べると、転倒時に受ける衝撃も大きくなります。水にぬれたときのすべりやすさと対策は、後述の「タイルがぬれるとすべる」で解説します。
タイル床へのリフォームでは、隣室とのテイストのずれや目地の汚れ、ぬれたときのすべりやすさで後悔することがあります。完成後に「ほかの床材を選べばよかった」と感じないよう、よくある失敗と対策を確認しておきましょう。

キッチンや洗面所にタイル床を取り入れると、隣室のフローリングとテイストが合わず、後悔することがあります。素材が異なるため、色味やデザインの組み合わせによっては、タイルだけが浮いて見えるかもしれません。失敗を防ぐには、実物に近いサイズのサンプルをフローリングに並べ、リフォーム後の仕上がりを確認しておきましょう。
目地の汚れやすさは、使用する目地材や施工場所によって異なります。セメント系の目地材は水や汚れを吸い込みやすく、浴室ではカビ、キッチンでは油や調味料の汚れが目立つことがあります。一方、樹脂系の目地材は防水性や防汚性に優れていますが、経年によって変色することがあります。水まわりでは防汚・防カビ性能を備えた目地材を選び、汚れが付着したら早めに掃除しましょう。
目地の汚れを目立ちにくくする方法
目地の補修時期は、目地材の種類や使用環境によって異なります。ひび割れや欠け、落ちにくい黒ずみが目立つ場合は、目地の詰め直しを施工業者に相談しましょう。
タイル床のすべりやすさは、表面の形状や汚れ、水ぬれの有無、履き物などによって変わります。浴室や洗面室、キッチンなどの水まわりには、施工場所に合った、すべりにくい床用タイルを選びましょう。土足で使う床は「C.S.R」、浴室など裸足で使う床は「C.S.R・B」といったすべり抵抗の表示と、メーカーが示す適用場所を確認します。すべりにくさを保つには、油汚れや水あかなどをこまめに落とすことも必要です。
タイル床のすべりやすさへの対策

タイル床には、デザイン性や清掃性、耐久性に優れているというメリットがあります。キッチンや洗面所の床材を選ぶ際は、次の特徴を判断材料にしてください。

タイルならではの風合いや豊かな色彩を生かし、デザイン性の高い空間に仕上げられるのがメリットです。石目調の家具などと組み合わせれば、室内のテイストを統一できます。リビングやキッチンにデザイン性や高級感を求める方には、タイル床が選択肢の一つになります。
タイル床は、汚れの種類やタイル・目地の仕様に合った方法でお手入れすれば、清潔な状態を保ちやすい床材です。居室では掃除機や雑巾による拭き掃除を基本とし、落ちにくい汚れには薄めた住宅用中性洗剤を使用します。排水できる浴室では、浴室用洗剤とブラシでこすり洗いしたあと、洗剤と水分を十分に取り除きましょう。防汚機能を備えた商品もありますが、研磨剤入りの洗剤や硬いブラシは表面や目地を傷める場合があるため、商品の取扱説明書に従うことが大切です。
磁器質や天然石などの硬い素材でできたタイルは、耐久性が高く、劣化しにくい点もメリットです。板にシートを貼って仕上げた複層フローリングは、シートの劣化によって変色することがあります。一方、タイルは変色などの劣化が起こりにくく、きれいな状態を保ちやすい床材です。
タイルは熱が伝わりやすいため、床面の温度が足裏より低いと、裸足で触れたときにひんやりと感じます。ただし、タイル自体に室温を下げる効果があるわけではなく、日射や室温の影響で床面が暖まれば冷たさは感じにくくなります。青などの寒色系を選ぶと、見た目から清涼感を演出できるでしょう。
タイル床を選ぶ際には、素材やメンテナンスのしやすさなどをチェックすることが大切です。
タイル床選びのポイント
「カフェのような雰囲気にしたいからレンガ調のタイルを選ぶ」など、希望する空間と優先条件を明確にして選びましょう。

タイル床は、施工場所とタイル・目地の仕様に合った方法で掃除しましょう。

室内の場合
屋外の場合
タイルの素材によっては洗剤で変色することもあるため、使用前に取扱説明書を確認してください。
リビングでタイル調の床にしたい場合は、磁器質タイルだけでなくフロアタイルも選択肢になります。フロアタイルとは、PVC(ポリ塩化ビニル)製のタイル状床材で、石目調などのデザインがあります。ただし、この記事で解説しているタイル床とは素材や性質が異なるため、費用や施工方法、手入れ方法を分けて比較しましょう。
タイル床でも床暖房を採用できます。タイルは熱伝導性と蓄熱性が高く、床暖房と相性のよい床材です。ただし、床暖房に対応したタイルを選ぶだけでなく、下地や接着剤、目地材を含めて床暖房に適した工法で施工する必要があります。導入する床暖房とタイルの仕様を確認し、施工実績のある専門業者に相談しましょう。


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