2024年10月30日更新

監修記事

コの字型キッチンは料理好きにおすすめ!作業スペースが広い!デメリットはスペースと費用?

「コの字キッチンにしたいけど費用はどのくらいかかるの?」「作業スペースは広いの?」「コの字キッチンのメリットは?」このようなことでお悩みではないでしょうか?
コの字キッチンは作業スペースが広くとても便利で、リフォームの相場は200〜400万円です。
この記事ではコの字キッチンを選ぶ際のポイントや具体的なメリットやデメリットや、リフォーム費用、施工期間、実際に活用した事例についても分かりやすく紹介します。

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コの字型キッチンの特徴

コの字型キッチンとはシンクやコンロ、冷蔵庫をコの字(U字)型に配列したキッチンです。

キッチンを快適に効率よく使うなら「ワークトライアングル」は最適な距離にすることがとても重要になります。

「ワークトライアングル」とは冷蔵庫・シンク・コンロの3点を結ぶ三角形の作業動線を指します。

コの字キッチンの主な特徴は次の通りです。

  • ワークトップ(work top)が3面で設計されている
  • 作業スペースが広い
  • 収納が多い

作業スペースがとても広いため効率のよい作業ができます。

また、キッチンの面積が広いので収納スペースが多く設けられているのも魅力の一つでしょう。

さらに、シンクやコンロを自由に配置でき、さまざまなシステムキッチンの中でも、自由度が高いため料理好きの人にとても人気がです。

なによりも、コの字型キッチンは作業する人のための「ワークトライアングル」が、しっかりと考えられたレイアウトなのです。

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コの字型キッチンのリフォーム費用の相場

コの字型キッチンは、一般的に3つの壁やエリアにとキッチンとカウンターの組み合わせで施工し、中央に作業スペースを設ける形状をしています。

このレイアウトでは、壁に沿ってキッチンユニットや調理器具、収納棚を配置し、中央には作業スペースと調理スペースを設けます。

中央のスペースが、コの字の形状になっているため「コの字型キッチン」と呼ばれています。

コの字型キッチンの種類リフォーム費用相場
L字型キッチン+I型カウンター50万~200万円
II列型キッチン+カウンター100万~250万円
I型キッチン+L字型カウンター50万~200万円

このように、キッチンとカウンターを組み合わせて「コの字型キッチン」を施工します。

※上記に掲載している費用相場はあくまでも目安となります。

現在、コの字型キッチンのリフォームを検討されている方は、シンクとコンロの配置を変更しなければ、I型・Ⅱ型・L字型への変更が可能かもしれません。

見積もりを依頼する場合は経験豊富なリフォーム会社に相談することをおすすめします。

コの字キッチンの本体価格とリフォーム費用

本体価格リフォーム費用総額の目安
本体価格込み
100~380万円200〜400万円

本体価格は、以下に記載した内容で変動します。

  • メーカー
  • サイズ
  • レイアウト
  • グレード
  • オプションの有無

たとえば、ワークトップの素材を耐久性の高いセラミックやガスコンロの上級グレードに選ぶと費用は高くなります。

一方でコの字型キッチンのグレードを下げたりオプションを控えると費用は安く抑えられます。

自分の要件や予算に合ったキッチンを選ぶために、複数の見積もりを比較し、価格だけでなく品質やサービスも検討することが重要です。

キッチンの設置にかかる工事費用

作業内容費用相場
コの字型キッチンの設置工事費用15万~40万円
コの字型キッチンの周辺工事18万~30万円

コの字型キッチンの設置工事費用の目安は約15万~40万円です。

コの字型キッチンは、その他のキッチンに比べて広い作業スペースが必要なため、設置工事費も高くなる傾向があります。

そのほかに、コの字型キッチンにリフォームする際は入れ替えるキッチンの解体費用や配管工事、床や壁のクロスの張り替えも(キッチン周辺工事)必要になります。
キッチン周辺工事の目安は18万~30万円となります。

コの字型キッチンの設置工事費用と周辺工事を合計すると33万~70万円程度です。

ただし、リフォーム会社によって施工の手順や設置費用は若干違ってきます。

そのため、正しい見積もり費用を知るためにリフォーム会社との打合せで、商品と工事費の内訳を確認するようにしましょう。

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コの字型キッチンの3つのメリット

コの字型キッチンのメリットは以下の3つです。

  1. 料理に集中できる
  2. 収納スペースが広い
  3. 作業スペースが広い

コの字型キッチンは料理スペースが広く欲しい方や食器をたくさん片づけたい方に最適です。

それぞれ1項目ずつ詳しく解説します。

メリット1.料理に集中できる

家事動線に無駄がないため、料理することだけに集中して作業できます。

コの字(U字)型キッチンは冷蔵庫・コンロ・シンクを結ぶ三角形の作業する動線「ワークトライアングル」がしっかりと考えられたレイアウトです。

料理する人が体の方向を変えるだけで、料理に必要な食材や食器がすぐに手が届く作りとなっているのも魅力的です。

メリット2.収納スペースが広い

その他のキッチンよりもコの字型キッチンは面積が大きいため、キッチンの下の収納スペースがとても広く便利です。

また、広いキッチンのため空いたスペースの上に棚を設置したりワークトップの上にラックを置いておしゃれに食器をコーディネイトすることも可能です。

さらに、災害時の食料や備蓄品などの保管スペースにも余裕をもって管理できます。

メリット3.作業スペースが広い

作業スペースが広いため、ゆったりと落ち着いた気分で作業できます。

そのため、パーティーや誕生日などの大人数で楽しみたいケースにも最適です。

対面タイプのコの字型キッチンならリビングが一望できるため家族と会話をしながら楽しく料理することもできます。

家族が多くても友達と大人数でパーティーの際にも人数分の食器を並べられて、とても効率よく作業ができます。

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コの字型キッチンの3つのデメリット

コの字型キッチンのデメリットは以下の3つです。

  1. コーナーが使いにくい
  2. サイズが大きい
  3. 費用が高い

コの字型キッチンは作業スペースが広いためキッチンのサイズが大きくなります。

そのため工事費用や設置費用が高くなる傾向にあります。

快適なコの字型キッチンにするために下記のデメリットをきちんと把握しておきましょう。

デメリット1.コーナーが使いづらい

コーナー部分は食材や調味料などが置きづらいためデッドスペースになります。

コの字型キッチンのコーナー部分は使いにくいため、効率よくスペースを活用する必要があります。

たとえば、動かさなくても使えるオーブントースターや大型の電子レンジを設置したり、インテリアに必要な緑の植物を置いてリラックス気分を味わったりするのがおすすめです。

デメリット2.サイズが大きい

コの字型キッチンはワークトライアングルがしっかりと設計されているためキッチンのサイズが大きくスペースを十分に確保しなければなりません。

リフォームする際も、その他のキッチンと比べて約1.5~2倍程のスペースが必要になります。

また、コの字型キッチンを取り扱っているメーカーにより大きさも異なります。

「コの字型キッチンにしたのが失敗だった」と後悔しないように、キッチンのサイズについても理解しておきましょう。

デメリット3.費用が高い

コの字型キッチンは快適で作業効率が上がるため費用が高くなる傾向があります。
ワークトライアングルや収納スペースも十分に効率よく確保できるため高くなりがちです。

コの字型キッチン費用の主な内訳は、工事費用とキッチン本体費用です。
キッチンスペースやサイズに比例して工事費用も本体価格も高くなります。

そのため事前にリフォーム会社に相談して工事費用と本体費用の見積もりをしておきましょう。

費用やスペースなどの面からコの字型キッチンを断念した方もご安心ください。キッチンのレイアウトは8種類もあります!自分にピッタリのレイアウトを探してみてください。

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コの字型キッチンを活用した間取りとは?

お住まいの家の間取りに見合った設計をしないといけません。

ここでは家の間取りをうまく活用したコの字型キッチンのタイプを詳しく解説します。

独立キッチン

独立型キッチンは、日本では昔からよく使われているキッチンです。

特徴は料理に集中できるため時間を有効に活用できます。

さらには、収納スペースが広いため食器や調味料など、たくさん保管できるメリットがあります。

嬉しいメリットの一つがキッチンが独立しているため、料理の匂いがリビングやダイニングに広がらない点は魅力的です。

対面キッチン

家族や友達など大勢で楽しむ際は、リビングとダイニングの会話ができる対面キッチンがおすすめです。

料理する人がストレスなくコミュニケーションできるため盛り付けや配膳もスムーズに行えます。

すっきりとした見渡せる空間のため忙しい時もリビングの小さな子供を安心して見守ることもできます。

また、急に友達やお客様が家に訪れた際も作業スペースを隠せるので、洗い物が多くなりがちなシンクが目立ちません。

壁付けキッチン

キッチンが壁に沿って取り付けられているため部屋を広く使えるメリットがあります。

ただし、キッチンが壁に面しているため、作業動線が悪くスムーズな行動ができない点やコミュニケーションが取りにくい点などはデメリットです。

造作コの字型キッチン

別名「オーダーキッチン」と呼ばれます。

自分の好きなカスタマイズが可能なキッチンで、おしゃれなインテリアな人におすすめです。

キッチンメーカーが、ある一定の規格サイズで作っているのに対して家具屋や大工がオーダーを受けて作るのが一般的です。

メリットはライフスタイルに見合った細かいオーダーができるため、収納など自由な設計ができます。

現在、コの字型キッチンの造作キッチンは住宅設備機器大手の企業LIXILが「機能性だけでなくデザイン性もこだわった造作キッチン」として販売しています。

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コの字型キッチンを選ぶ際に失敗しないためのポイント

コの字キッチンを選ぶ際に失敗しないためのポイントは以下の点に気をつけましょう。

  • 作業効率を考える
  • 作業スペースを確認する
  • 小さなを子供を見守れる

それぞれ詳しく解説します。

ワークトライアングル・キッチンの作業動線を考える

出典:LIXIL-キッチンの上手な選び方

コの字キッチンは作業効率の良さやスペースが広くとても便利なのが特徴です。

ただし、サイズが大きかったりレイアウトに問題があれば、かえって作業効率が悪くなり作業がしづらい状態になります。

作業効率を考える際は「ワークトライアングル」である冷蔵庫・シンク・コンロ以外にも以下のレイアウトの配置にも気をつけてください。

  • 調理用家電(炊飯器、電子レンジ、オーブントースター等)
  • コンセントの配置

よくあるケースがコの字キッチンを設置するとスペースが広いため、大型の調理用家電を配置しがちです。

すっきりとした空間を大型の電子レンジで塞がれてしまうと作業の効率が著しく悪くなります。

コの字型キッチンのリフォームで失敗しないためにも事前にリフォーム会社と綿密に話し合いをしておきましょう。

作業スペースを確認する

コの字型キッチンを選ぶ際はキッチンにいる時間を把握しておく必要があります。

ライフスタイルや家族構成を考慮して必要な作業スペースを確保できる具体的なイメージを持っておきましょう。

料理をする頻度や食事をする家族の人数はもちろん、よく訪れる友達やお客様の頻度などを考えてレイアウトを検討しましょう。

また、一人暮らしのケースや共働きの夫婦のケースなどで、設置スペースや必要な収納スペースも変わるため、キッチンのサイズは正確に測っておくことが重要です。

コの字型キッチンは料理が好きな人や、ご家族の多い家庭におすすめですが、あまり普段からキッチンに立たない人だと設置費用が大きな負担となってしまいます。

補足として、コの字型キッチンは作業スペースが広く確保できるので複数人で料理をする際にも、とても便利です。

小さな子供を見守れる

コの字型キッチンはダイニングやリビングが一望できるため安心して子供を見守れます。

料理をしながら子供と楽しく会話したり、乳幼児であれば寝かしつけたあとの心配も作業をしながら目線を上げるだけで監視できます。

よくあるケースで料理をする際にガスや包丁を使う際に子供が急にキッチンに入ってくる心配も解消できます。

コの字型キッチンでは出入り口が一つしかないため、ベビーゲートが設置可能なため、安心して料理に集中できる面も魅力的です。

コの字型キッチンは設置費用や本体価格は安くはありませんが、費用対効果はとても高くておすすめです。

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コの字型キッチンの施工事例

以下では、コの字型キッチンをおしゃれにリフォームした事例を3つご紹介します。

リフォーム費用や施工期間、取り付けのメーカーまでを分かりやすく解説します。

1.清潔感のあるスッキリとしたコの字型キッチンの事例

広々とした間取りを活かして清潔感のあるコの字型キッチンへ
リフォーム費用約800万円~
工期約3ヶ月
住宅の種類一戸建て
メーカー名LIXIL

コの字キッチンのコーナーにできてしまうデッドスペースには上部に蓋を付けた収納を造作して、効率を上げるためにゴミ箱を設置しました。

サブのカウンターの高さをキッチン本体の高さに合うように調節し見栄えも良い清潔感のあるキッチンになりました。

なによりも、冷蔵庫とシンク、コンロが手の届く範囲にあるため驚くほど効率よく作業できるようになりました。

お客様に「後片付けやお掃除がしやすくなった」と喜んでいただけました。

3.理想的な使いやすさを追及したコの字型キッチンの事例

出典:小上がりのある和モダンスタイルリノベーション
住宅の種類マンション
構造RC造
施工箇所リノベーション

料理する人の動線にフィットした使いやすさを求めたキッチンです。

最小限の動きでムリなく道具を取り出せたり、ムダな動きを解消できるため大切な時間のロスがなくなります。

さらには、スペースが広くゆったりしているため、ストレスもなくのんびりと料理や後片付けができるようになりました。

ただし、グレードを下げられる部材があれば、現在の見積りよりもリフォーム費用を下げられます。

そのため、出費を安く抑えるにはリフォーム会社に現地調査をしてもらった上で価格を計算してもらうのが賢明です。

4.限りあるスペースを有効活用したコの字型キッチンの事例

出典:キュースタジオ‐セミオーダーキッチン×造作家具の上品な暮らし
リフォーム費用約2,800万円~
住宅の種類マンション
施工箇所マンションリフォーム・リノベーション
築年月2001年2月築

マンションで限られた条件付きでコの字型キッチンの魅力を存分に発揮したキッチンです。

LDK周りの壁を無くしてリビングダイニング側を見ながら楽しく料理が出来るようにプランニングしています。

マンションの構造の兼ね合いで、床のふところ(隙間)に余裕が無く、キッチンの排水管をパイプスペースまで最短のルートで回すことが困難なため、コの字型キッチンの利点を生かした開放的な空間へ生まれ変わりました。

5.大勢で料理ができる魅力あふれるオープンなコの字型キッチンの事例

出典:フレッシュハウス‐HAPPY HOUR(パパのステージ)【2021受賞】
リフォーム費用約800万円~
施工期間約2ヶ月
住宅の種類戸建て

コの字型キッチンの最大の魅力である収納スペースがひろく、大勢で料理ができるキッチンです。

キッチンはL型にして調理面を広く確保しており、収納をつなげてコの字型としたことで大勢でキッチンに入っても一緒に調理を進められる広さも魅力でしょう。

このような魅力あふれるコの字型キッチンの希望や予算を明確にしたり、動線をあらかじめ決めておくと、業者から的確なアドバイスをもらいやすくなります。

リフォームで失敗しないためにも事前にカタログを請求したり、リフォーム会社へ理想とするキッチンのイメージを固めておくことが重要です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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