目次
ガスコンロの交換時期の目安は10年
交換時期 | 10年 |
耐用年数 | 10年 |
賃貸のガスコンロを交換する時期は、ビルトインコンロとテーブルコンロ共に10年が目安です。
多くのメーカーが、ガスコンロの耐用年数を約10年としています。
10年近く使用しているガスコンロで不具合が起きたら、寿命を迎えたと判断して交換するのがおすすめです。
2008年より、すべてのガスコンロで安全装置(Siセンサー)の取り付けが義務化されました。
安全装置とは、火災を防ぐために温度制御や消火を行う機能のことです。
2008年以前のテーブルコンロを使用している場合は、ガスコンロの交換を検討してもよいでしょう。
ガスコンロの交換時期を知らせるサイン
ガスコンロの交換時期を知らせるサインは、以下の通りです。
- 火が付きにくい
- ガスの臭いが強くなった
- 炎の色がオレンジや赤になった
- 強火と弱火の調整がしにくい
- 火が自然に消えることがある
- エラーコードが表示される
10年ほど使用しているガスコンロで上記のようなサインが見られる場合は、新しいガスコンロへ交換しましょう。
使い始めたばかりのガスコンロで不具合が生じた場合は、電池切れやバーナー汚れが原因の可能性もあります。
電池交換や掃除を行い、それでも改善されないときはメーカーに相談しましょう。
ビルトインコンロの交換費用相場
費用相場 | 6万〜35万円(工事費込み) |
ビルトインコンロの交換費用相場は6万〜35万円です。
上記の費用相場は、ガスコンロの本体価格と工事費を合計した金額です。
新しく導入するガスコンロのグレードによって、交換費用は大きく上下します。
ガスコンロは修理すべき?交換すべき?
ガスコンロを修理するか交換するかで迷ったときは、設置してからの使用年数で判断しましょう。
ガスコンロを設置してから1年以内だと、通常はメーカーの保障期間内です。
設置から1年以上経っていても、7年以内であれば有償で修理できる可能性が高いといえます。
設置から10年以上経っている場合は、修理しても再度故障するリスクが高いため、交換するのがおすすめです。
また、修理したくてもメーカーに部品がない場合は、新しいガスコンロへ買い替える必要があります。
ガスコンロの交換前に確認すること
ガスコンロを交換する際は、種類やサイズを確認して新しいガスコンロを選びましょう。
ここでは、ガスコンロを交換する前に確認すべきことを紹介します。
ガスコンロの種類
ガスコンロの種類は、ビルトインコンロとテーブルコンロの2種類があります。
【ガスコンロ】

ビルトインコンロは、システムキッチンに組み込まれているタイプのコンロです。
ガス台とキッチンが一体型になっているため、すっきりとした見た目で掃除もしやすいのが特徴です。
コンロの数は2口または3口で、メーカー独自のさまざまな機能を搭載している製品もあります。
【テーブルコンロ】

テーブルコンロは、キッチンの上に設置する据え置き型のコンロです。
家電量販店やホームセンターでも販売しており、ガス台に置いて元栓へ接続するだけで使用できます。
コンロの数は2口の製品が多く、火の消し忘れを防ぐために自動消火機能が搭載されているタイプもあります。
ガスコンロの大きさ
【ビルトインコンロの大きさ】
ビルトインコンロの大きさは、標準幅60cmとワイド幅75cmの2種類です。古いコンロとサイズを変えたい場合は、交換によってサイズ変更が可能です。
ただし、消防法でレンジフードの幅はコンロの幅より広くなければならない決まりがあります。
レンジフードが60cmのキッチンに、75cmのガスコンロは設置できないので注意しましょう。
【テーブルコンロの大きさ】
テーブルコンロの大きさは、標準幅59cmとコンパクト幅56cmがあります。
ガス台の大きさにあわせて、設置できるサイズを選びましょう。
ガスコンロは壁から15cm以上離して設置しなければならないため、スペースに余裕を持たせておくことも必要です。
使用するガスの種類
ガスコンロに使用するガスの種類は、都市ガスとプロパンガスの2種類です。
ガスコンロごとに使用できるガス種が決められているため、自宅のガス種にあわせてガスコンロを選ぶ必要があります。
ガス種を知りたいときは、ガスコンロの機器情報シールに記載されている表記をチェックしてみてください。
既存のガスコンロのメーカー
ガスコンロはリンナイやパロマなどいくつかのメーカーで販売されています。
ビルトインコンロを交換する場合、メーカーが違うと設置できないケースもあります。
古いビルトインコンロと違うメーカーの製品を新たに設置する場合は、購入前に設置できるかどうかを確認しておきましょう。
ガスオーブンが付いているかどうか
ガスオーブンが付いている場合は、コンロとオーブンのメーカーを揃える必要があります。
コンロとオーブンのメーカーが違うと、ガス管の接続が難しくなってしまいます。
無理に違うメーカーのコンロを設置すると、ガス漏れが起きる危険性もあるので注意しましょう。
賃貸のガスコンロ交換工事で知っておきたいこと
賃貸のガスコンロを交換する際に、気を付けてたいポイントを紹介します。
ガスコンロが故障したときの対処法を把握して、あわてずに対応しましょう。
不具合が起きたら管理会社へ連絡する
賃貸のガスコンロで不具合が起きたときは、はじめに管理会社へ連絡します。
電話する際は、ガスコンロの状態や立ち合いできる日時を確認しておきましょう。
管理会社へガスコンロの型式や製造年月、ガス種を伝えると、スムーズに業者を手配できます。
自分で業者へ直接工事を依頼しない
賃貸のガスコンロが故障した際は、基本的に大家さんが修繕義務を負います。
すぐに修理・交換したいからといって、自分で直接業者へ依頼するのは避けましょう。
入居者が自分で工事を依頼した場合、工事費が自己負担になる可能性もあるので注意が必要です。
入居者に過失があると自己負担になるケースもあるので注意
管理会社に連絡して交換工事を依頼しても、入居者に過失があると自己負担になる場合があります。
ガスコンロの不調を放置して故障した場合や、ものをぶつけて壊れた場合は、入居者の不注意とみなされます。
思わぬトラブルを避けるためにも、日ごろからこまめなお手入れや掃除を忘れないようにしましょう。
おすすめのビルトインコンロ5選
ビルトインコンロの交換を検討している方へ向けて、おすすめの製品を5選紹介します。
製品ごとの特長や性能を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
リンナイ DELICIA(デリシア) RHS72W38M13RCSTW

希望小売価格 | 402,490円(税込) |
サイズ | ワイド幅75cmタイプ |
ワイド幅75cmタイプで、大きな鍋やフライパンも使いやすいビルトインコンロです。
液晶付きの操作パネルで、3口のコンロとグリルをそれぞれスムーズに操作できます。
レンジフード連動機能付きで、調理の手間を減らしたい方にもおすすめです。
リンナイ SENCE(センス) RS31W36T2RVW

希望小売価格 | 180,950円(税込) |
サイズ | 標準幅60cmタイプ |
水無し両面焼グリル付きのビルトインコンロです。
水を入れない状態で魚を一度に両面焼き上げるため、時短調理できます。
火加減の自動調節機能も搭載しており、調理の負担を減らしたい方に適しています。
リンナイ Lisse(リッセ) RHS31W42J4RSTW

希望小売価格 | 264,440円(税込) |
サイズ | 標準幅60cmタイプ |
標準幅60cmタイプで、レンジフード連動機能も付いているビルトインコンロです。
分解しやすくお手入れしやすい構造で、きれいな状態を長く保てます。
コンロの過剰な温度上昇を抑える機能も搭載しており、焦げつきを防げるのがメリットです。
パロマ repla(リプラ) PD-509WS-60CV

希望小売価格 | 173,470円(税込) |
サイズ | 標準幅60cmタイプ |
多彩な機能を搭載している、標準幅60cmタイプのビルトインコンロです。
煮もの機能や炊飯機能、湯わかし機能などがあり、さまざまな使い方に対応しています。
30分で自動消火する安心モードも付いており、安全性を重視したい方にもおすすめです。
ノーリツ メタルトップシリーズ N3GT2RVQ1

希望小売価格 | 89,650円(税込) |
サイズ | 標準幅60cmタイプ |
比較的リーズナブルに購入できる、標準幅60cmタイプのビルトインコンロです。
無水片面焼タイプで、温度調整機能は搭載していません。
細かな機能は搭載していませんが、費用を抑えつつシンプルなガスコンロを選びたい方におすすめです。
ビルトインガスコンロの交換方法
ビルトインガスコンロを交換する流れについて説明します。
ビルトインガスコンロは専門の資格を持っている人だけが交換できるため、自分で交換せずに信頼できる業者へ依頼しましょう。
ガスコンロはビルトインコンロとテーブルコンロの2種類ですが、有資格者でなくても交換できるのはテーブルコンロのみです。
ビルトインコンロの交換はガス管をつなぐ作業があるため、専門の資格を持っている人でないと交換できません。
交換の流れ
- ガスの元栓を閉める
- キッチンとガスコンロ周りを養生する
- ガス漏れ検査を行う
- 古いガスコンロを取り外す
- コンロ周りの油汚れをきれいにする
- 新しいガスコンロを設置する
- ガス漏れ点検と動作確認を行う
ビルトインガスコンロを交換する手順は、上記の通りです。
交換工事は1~1.5時間ほどで終わります。
テーブルコンロの交換方法・交換の流れ
テーブルコンロの交換方法について説明します。
テーブルコンロの取り付けは難しくないため、自分で交換することもできます。
交換の流れ
- ガスの元栓を閉める
- 古いガスコンロと古いゴムホースを取り外す
- 新しいガスコンロとゴムホースを取り付ける
- ホースバンドでゴムホースを固定する
- 動作確認を行う
テーブルコンロを交換する手順は、上記の通りです。
ガス台にガスコンロを置いてホースでつなげるだけなので、ビルトインガスコンロよりも簡単に交換できます。
元栓の形状とゴムホースの接続方法
自分でテーブルコンロを交換する場合は、新しいガスコンロを購入してゴムホースと元栓をつなぎます。
ゴムホースのつなぎ方は元栓のタイプによって変わるので、自宅の元栓がどのタイプかを確認しましょう。
ここでは、元栓の見分け方や接続方法を紹介します。
ホースエンド型の場合

ホースエンド型の元栓は、赤いラインが入っています。
ホースエンド型の接続方法は以下の手順で行います。
- ゴムホースを適した長さに切る
- ゴムホースにバンドを2つ付ける
- ガスコンロと元栓にそれぞれゴムホースを差し込む
- 元栓を開けて動作確認する
ゴムホース1本とバンド2つで手軽に接続できます。
コンセント型の場合

コンセント型の元栓には、赤いラインが入っていません。
接続方法は以下の手順で行います。
- ゴムホースを適切な長さに切る
- ゴムホースにバンドを2つ付ける
- ゴムホースにゴム管用ソケットを差し込み、バンドで固定する
- ソケットが付いていない側のホースをガスコンロに付け、バンドで固定する
- ソケットの付いたホースを元栓に差し込む
- 元栓を開けて動作確認する
コンセント型の接続には、ゴムホースやバンドのほかにゴム管用ソケットが必要です。
自分でテーブルコンロを交換する際の注意点
ガスコンロを自分で交換する際の注意点を紹介します。
注意点をしっかりと把握して、ガスコンロを安全に交換しましょう。
必ずガスの元栓を閉めてから交換する
ガスコンロを交換する際は、忘れずにガスの元栓を閉めておくことが大切です。
ガスの元栓を閉め忘れてしまうと、ガス漏れが起きてとても危険なので注意しましょう。
設置後はガス漏れチェックする
ゴムホースを接続し終えたら、最後にガス漏れチェックをしましょう。
ガス栓を開いた状態でガスホースに石鹸水をかけると、ガス漏れの有無をチェックできます。
ガスが漏れていると、石鹸水がシャボン玉のように膨らみます。
ガス漏れが起きていた場合は、元栓を閉めてゴムホースを交換しなければなりません。
強火のバーナーは壁から離す
多くの場合、テーブルコンロは左右でバーナーの火力が異なります。
壁側に強火力バーナーを設置すると、壁が傷んだり火災の原因となったりするため注意しましょう。
テーブルコンロを交換する際は、壁側に弱火力バーナーを設置するのがおすすめです。
Q&A ガスコンロの交換でよくある質問
ガスコンロの交換についてよくある質問を紹介します。
- ガスコンロの交換はどこに頼む?
-
ガスコンロの交換工事は、リフォーム会社やガス会社で依頼できます。
依頼する業者を決める際は、複数の会社に見積もりを出してもらい、比較検討するのがおすすめです。
業者選びで迷っている方は、ぜひハピすむの無料リフォーム費用比較をご利用ください。
- ガスコンロの寿命はどのくらい?
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ガスコンロの寿命は、一般的に約10年といわれています。
- 賃貸のガスコンロはIHに交換できる?
-
ガスコンロをIHに交換することは可能です。
ただし、賃貸物件の設備は大家さんの所有物であるため、勝手に交換することはできません。
どうしてもIHへ交換したい場合は、大家さんや管理会社へ相談しましょう。
キッチンリフォームの業者選びで後悔しないために
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