2023年12月06日更新
ホーローキッチンとは?メリット・デメリットやリフォーム費用について解説
ホーローキッチンって何?などの疑問がある方もいるでしょう。本記事では、ホーローのメリットなどを紹介しています。この記事を読むことで、ホーローの特徴を把握し自分に適したキッチンを選ぶ事ができるでしょう。リフォームを考えている方は、ぜひチェックしてください。
ステンレスキッチンを使用していて傷が目立ってきた、掃除がしやすいキッチンにしたいなどと考えたことがある方は多いのではないでしょうか?
本記事ではホーローキッチンのメリットやホーローキッチンにリフォームする費用相場などを紹介します。
この記事を読んだ上で、無料で見積もりの比較ができるハピすむを活用することで、予算を抑えてイメージ通りのリフォームをすることができます。
ホーローキッチンへリフォームを検討している方や予算を抑えたいという方はぜひ、最後まで記事を読み、ハピすむを活用してみてください。
目次
ホーローキッチンとは?
ホーローキッチンとは、ホーローという素材を使用して作られたキッチンです。
ホーローという素材は、金属とガラスを組み合わせた性質を持っていて、高熱でガラスを金属に焼き付けて作られます。
金属とガラスの長所を組み合わせたものであり、丈夫で美しいという特徴があり、キッチンに適した素材です。
具体的にはホーローのガラス質には汚れが付きにくいなどの特徴があるため、油などの汚れが気になるキッチンという場所に適しています。
また金属には熱に強いという特徴もあるので火を扱うという点でもキッチンに向いています。
キッチン以外にも鍋やお風呂などにもホーローは使用されているので、身近な物がホーローでできているかもしれません。
ホーローキッチンとステンレスキッチンの違い
ホーローキッチンに興味を持っているものの、ステンレスキッチンとの違いがわからないという方もいるでしょう。ここではそれぞれの違いを紹介します。
ホーローキッチンは、表面がガラス質で覆われた金属が使用されているため耐久性や耐熱性に優れています。
対してステンレスキッチンは、錆びにくい金属を使用しており、ホーローと同様に耐久性、耐熱性に優れています。しかし長年の使用により錆びてしまうことや傷が付きやすいなどの特徴があります。
大きな違いが無いように見えますが、ホーローはガラス質が使われているためステンレスと比較すると油汚れでも拭き取るだけで掃除ができるなど、お手入れが楽にできます。
しかし、ステンレスに比べてホーローは衝撃に弱いという特徴があります。
ホーローキッチンのメリット
ホーローキッチンの特徴などを紹介してきましたが、ここではホーローキッチンのメリットについて7つの項目に分けて解説します。
油や水に強いため掃除がしやすい
ホーローキッチンはガラス質でコーティングされており、油や水に強いため掃除がしやすいという特徴があります。
家の中でも比較的汚れが発生しやすいキッチンでは、油汚れや調理汚れなどの掃除が手間だと感じている人も多いでしょう。
ホーローキッチンではついた汚れを拭き取るだけで掃除ができるため、家事の時短に繋がります。
空いた時間で仕事や育児、趣味など別のことに取り組めるという大きなメリットがあります。
耐久性が高い
ホーローは内部が鉄などの金属でできているため、耐久性が高いという点も大きなメリットです。
金属であるため、大きな衝撃であっても耐えることができます。
また、たわしなどで強く擦ったり、研磨剤などを使用しても傷がつくことなく使用できるという特徴があります。
使用方法やメンテナンス頻度にもよりますが、約30年間、同じホーローキッチンを使用していた方もいるようですので、ホーローキッチンは耐久性が高いキッチンだといえます。
熱に強い(変形・変色しにくい)
火を扱うキッチンでは、熱に強い素材でできたキッチンが安心です。
ホーローキッチンは、直接火であぶってもススなどが付くだけで汚れを落とすことができます。
一般的なキッチンであれば、火であぶると変色してしまったり、変形してしまいます。
ホーローキッチンは鉄などの金属でできているため、熱に強いという特徴を持っており、火を使用するキッチンに適した素材です。
錆びに強い
ホーローキッチンは表面にガラス質のコーティングがなされているため錆びに強いという特徴も持っています。
キッチンでは錆の原因となる水や金属製でできた調理器具などをさまざまな場面で使用するため、錆に強いという特徴は嬉しいメリットです。
掃除をする際に、頑固な錆を擦る手間を減らしたいとお考えの方はホーローキッチンを検討してみてはいかがでしょうか。
水がしみないためカビに強い
カビは、湿気やほこり汚れ、食べかすなどのある環境を好んで繁殖します。
ホーローはカビの栄養源にならないので、カビにくい素材であるといえます。
これは表面にコーティングされたガラス質に水が染みないため湿気が発生しにくいというホーローの特徴によるものです。
特に収納部分などは、手に水分がついたまま使用することが多いので、収納部分もホーローでできたキッチンを選ぶと良いでしょう。
マグネットが使える
ホーローキッチンは、表面はガラス質でコーティングされていますが、鉄などをベースとして作られているのでマグネットを使用することができます。
収納が不足しやすいキッチンで、マグネットフックやマグネット収納を使用して収納スペースを増やすことができるのは嬉しい特徴です。
自分が使いやすく、取りやすい位置に調理器具を収納したいと考えている方にはホーローキッチンがおすすめです。
傷がつきにくい
金属製の調理器具を使用するキッチンでは、知らぬ間に傷ができていたという経験をしたことがある方もいるでしょう。
ホーローキッチンは表面にガラスコーティングがされているため、傷がつきにくいという特徴があります。
キッチンは、ほぼ毎日使用する場所であるため、綺麗なキッチンを維持したいと考えている方にとっては傷がつきにくいホーローキッチンは魅力的なのではないでしょうか。
ホーローキッチンのデメリット
ホーローキッチンには、さまざまなメリットがありますが、デメリットも存在します。
リフォームを検討する上で、デメリットも把握しましょう。
内部の金属が錆びてしまうことがある
ホーローキッチンの特性上、表面はガラス質でコーティングされていますが金属部分は錆びてしまうことがあります。
かなり強い衝撃を加えてしまい、表面のガラスに傷がついてしまうと、内部の金属部分が空気や湿気を帯びて錆びてしまいます。
日常でキッチンを使用する中で、表面のガラスに傷が入るような衝撃が加わることはあまりありませんが、傷が出来てしまうケースもあると把握しておきましょう。
デザインの種類が少ない
ホーローキッチンは、デザインの種類が少ないという特徴もあります。
色やデザインの幅は広がっており、一般的なインテリアテイストにあったホーローキッチンであれば存在しています。
しかし、ステンレスキッチンなどのメジャーな素材と比較すると、種類が少ないため、現在のお住まいのインテリアと、親和性のあるデザインのホーローキッチンがあるか事前に確認しておくと良いでしょう。
ステンレスキッチンに比べるとやや高い
ステンレスキッチンと比較した際に、やや値段が高いことがデメリットといえます。
大きな理由としては、ステンレスキッチンでは扉や収納部の材質などが値段に応じて選択できます。
しかし、ホーローキッチンでは、全ての価格帯でホーローが使用されているため、ステンレスキッチンよりも高くなってしまいます。
希望条件のキッチンにもよりますが、最低価格で比較した際には、ステンレスキッチンよりもホーローキッチンがやや高くなります。
ホーローキッチンにリフォームするための費用
ここまで、さまざまなホーローキッチンの特徴を説明してきました。続いて気になるリフォーム費用を解説します。
ホーローキッチンへのリフォームは約60万円〜約150万円が費用相場となります。
キッチンの形や、設備仕様によって価格は変動します。
キッチンの本体価格はメーカーが出しているため変わりませんが、リフォーム業者により販売価格が異なることもありますので、見積もりの比較をおすすめします。
また、現地の状況によって、工事費用は変化するため、複数の業者に現地調査をしてもらい、見積もりを比較することで、より正確な費用相場を把握することができます。
なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例であるとお考え下さい。
ホーローキッチンにリフォームする際の工期
新しいホーローキッチンにリフォームする際に、かかる工事期間は約3日〜約2週間程度です。
ホーローキッチンはステンレスキッチンと比較すると重いという特徴があるため、取り付け箇所が重さに耐えられるような施工を行う必要があり、この工事によって期間がやや伸びることもあります。
建物の給排水管や電気配線の状況などによって必要工事が変わるため、工事期間も変化します。
また、依頼する業者によってもかかる期間が変わることもあるため、複数の業者から見積もりや工程表を貰うことで正確な日程を把握することができます。
タカラスタンダードの人気ホーローキッチン
ホーローキッチンを販売している代表的なメーカーといえば、タカラスタンダードです。
ここではタカラスタンダードが出している、ホーローキッチンを具体的に紹介します。
タカラスタンダードが出しているシステムキッチンでは商品のグレードを問わずに高品位ホーローが使用されています。
そのため、汚れや傷に強く、熱にも強いという特徴があります。
エーデル
タカラスタンダードの「エーデル」は、ベーシックな価格帯の商品です。収納や扉部分など全てがホーローでできています。
キッチンの扉も全7色展開しており、自分の希望のインテリアデザインに合ったものを選ぶことができます。
ワークトップの素材もアクリル人造大理石、人造大理石、ステンレスの3つから選ぶことができ、ステンレスを除いたアクリル人造大理石、人造大理石は3色展開です。
ベーシックな価格帯の商品であるため、予算を抑えてホーローキッチンにしたいと考えている方におすすめの商品です。
商品代:約30万円〜約50万円
トレーシア
タカラスタンダードの「トレーシア」は、デザインにもこだわりたいという方には適した商品です。価格帯はミドルグレードになります。こちらも収納や扉部分など全てがホーローでできています。
デザイン面では、キッチン扉が18種展開となっており、木目のデザインが魅力的です。
キッチン収納の引手のデザインも決めることができるため、より自分好みのキッチンに近づけたいと考えている方にはピッタリのホーローキッチンです。
商品代:約40万円〜約60万円
レミュー
タカラスタンダードの「レミュー」は、ハイグレードのホーローキッチンです。洗練されたデザインと共に機能性も高いのがこの商品の特徴です。
収納部分は多層構造で作られており、最大5段収納がキッチンについています。この収納部分もホーローで作られているため、湿気や熱、傷などにも強いのが特徴です。
ワークトップはクォーツストーンワークトップが採用されており、デザイン面と機能面が共に高いキッチンです。
商品代:約70万円〜約90万円
ホーロー以外にキッチンで使われている素材
ホーローキッチンの特徴をそれぞれ紹介してきました。
本記事を通して、ホーローキッチンへの興味が深まった方もいるのではないでしょうか。
ここではホーロー以外にキッチンで使われる素材の特徴などを解説します。
キッチンを選ぶ際の比較対象として、他の素材の特徴も把握しましょう。
ステンレス
ステンレスは一般的な素材であり、多くの家庭で導入されているためステンレスキッチンを使用した経験がある方は多いのではないでしょうか。
ステンレスの特徴としては、錆びに強く耐久性が高いことや汚れが落としやすく臭いも付きにくいという特徴があります。
しかし、表面が傷つきやすく、もらい錆びが付いてしまうことがあるため、見た目が変化しやすいです。
経年劣化は起きてしまうものの、メンテナンスを怠らなければ、綺麗に使用できるでしょう。
メラミン化粧板
メラミン化粧板とは、高温で積層形成したプラスチック板です。
特徴としては、表面の硬度が高く傷や汚れがつきにくいなどの特徴があります。
しかし、デザインがプリントなどで行われているため本物志向の方には合わないでしょう。
また熱にも弱いため、直接熱いフライパンなどを置いてしまうと変色してしまうこともあります。
衛生的な素材で価格を抑えたい方には、おすすめの素材です。
人工・天然大理石
人工大理石は耐水性に優れており、掃除がしやすく汚れが付きにくいという特徴があります。
これは人工大理石がアクリル樹脂や、ポリエステル樹脂などを使用して作られるためです。
見た目の高級感もあり、天然の大理石と比較するとリーズナブルな素材となっています。
天然大理石は、より高級感のあるデザインとなっており、硬度も人工大理石に優っているため、傷が付きにくいという特徴があります。
一方で、人工大理石と比較すると価格が高いです。また、硬度もあるため食器などをぶつけると割れてしまうなどの特徴もあります。
天然石
天然石では御影石を使用して作られるキッチンが一般的です。
御影石はマグマが地下深くで固まったことでできる石であり、非常に硬度が高い素材です。
また、耐水性にも優れており、高級感もあるという特徴があります。
非常に高価であり、デザインにこだわりを持っている方にはおすすめの素材です。
タイル
タイルは耐久性や耐水性、熱にも強い素材です。
液体などを吸収しないため汚れが付着した際にも軽く水拭きを行うだけで、汚れが取れるなどのメリットがあります。
また、デザイン面もバリエーションが豊富で自分好みのタイルを選ぶことができます。
しかし、タイルは強い衝撃を与えると、割れてしまうことがあるため注意が必要です。
タイルを接着しているコーキング剤の劣化によって、繋ぎ目が汚れやすくなってしまうという特徴もあります。
木
木で作られたキッチンは、木の柔らかい質感によって雰囲気を変えることができる点が魅力です。
ステンレスなどのキッチンと比較すると、防水性が低い事や汚れやすいといった特徴がありますが、表面をコーティングしたものであれば、問題なく使用することができます。
一般的なキッチンとは違った魅力がある木製キッチンはデザインの幅も広く、自分だけのキッチンを作ることができるでしょう。
ホーローが使われているキッチンの部位
ホーローは素材の特徴を活かし、さまざまな箇所で使用されています。
実際にどのような箇所で使用されているのか紹介します。
シンク / 流しの部分
ホーローは表面がガラス質でコーティングされているため、耐水性や汚れにも強いという特徴があります。
スチール製のたわしなどで、擦っても傷がつかないといった特徴もあるため、シンクに適した素材です。
また、耐久性も高いため、洗い物をしている際に、食器などをぶつけても傷が付きにくいというメリットがあります。
扉やキッチンの側面、キッチンパネル
扉やキッチンの側面部分などにも、ホーローが使用されています。
キッチンの熱や湿気などで劣化が起こりやすい部分ですが、熱や湿気に耐性をもつホーローは長い間美しいキッチンを保ってくれます。
また料理をしている途中で不意に汚してしまったとしても、さっと水拭きを行うだけで掃除ができるため、お手入れの手間がかからないというメリットもあります。
引き出しの内部
キッチンの引き出し内部にも、ホーローが使用されています。
調味料などを引き出しに収納していて、こぼしてしまった際も汚れがつきにくいため、簡単に掃除をすることができます。
また食材を保存することもある引き出しですが、湿気や匂いなども吸収しないホーローであればカビや匂い移りの心配もありません。
上手にホーローキッチンへリフォームする方法
これまでホーローキッチンの特徴を紹介してきました。
機能性も高く、デザイン面でも優れたホーローキッチンを魅力的に感じている方は多いのではないでしょうか。
上手にホーローキッチンへリフォームするためには、適切な価格で施工してくれる業者に依頼することが大切です。
メーカーから出されている商品は、価格設定がされており費用が明確ですが、キッチン本体の販売価格やキッチンの取り付け費用などは依頼する業者によって異なります。
そのため、適正価格を把握するためにも見積もりの比較が効果的です。
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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