2024年10月03日更新

監修記事

キッチンリフォームは10万円でできる?費用を抑えるポイントも解説

キッチンリフォームと見聞きすると、高額なイメージをもつ人も多いでしょう。しかし、リフォームする箇所をしぼると、限られた予算内でも満足のいくリフォームができます。そこで今回は、10万円でできるキッチンリフォームについて解説します。限られた予算内で快適性が高まるキッチンリフォームを実現しましょう。

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10万円でできるキッチンリフォーム

キッチンのリフォームは、100万円を超えるケースが多く見られます。

しかし、部分的に交換する場合は10万円以下の予算で抑えることも可能です。

リフォーム内容費用相場
水栓の交換2万〜10万円
コンロの交換8万〜10万円
レンジフードの交換4万〜10万円
キッチンパネルの交換3万〜7万円
床材・壁材の交換5万〜10万円

【1】水栓の交換

毎日使う水栓は、比較的劣化しやすい設備といえるでしょう。

水栓交換のタイミングは、10年前後が目安とされています。

しかし、水漏れが起きていたりハンドルの動きが悪くなったりしている場合は早めに交換するのがよいでしょう。

なお、水栓の交換費用は選ぶタイプによって異なります。

シングルレバー水栓のようにシンプルな構造であれば費用を抑えられますが、浄水器一体型やタッチレス水栓は10万円を超える場合があります。

【2】コンロの交換

コンロもベーシックなものであれば、10万円以下でリフォームできるキッチン設備です。

機能性やデザイン性にこだわりがなく、安全に使用できるものを探している場合は、10万円以下でも満足できるでしょう。

コンロの交換タイミングは、10年程度が目安です。

ただしコンロ内にあるパーツのみを交換することはできないため、故障したら本体ごと取り替える必要があります。

【3】レンジフードの交換

セルフクリーニング機能つきのレンジフードは高機能のため高額ですが、換気や照明だけの機能であれば10万円以下で交換できます。

レンジフードが新しくなると吸い込みがよくなるので、LDKに料理のニオイが充満しにくくなるでしょう。

レンジフードの交換タイミングは、8〜10年です。

寿命をすぎると汚れやカビが落ちにくくなったり異音がしたりするので、異変を感じたら早めに交換するようにしましょう。

【4】キッチンパネルの交換

コンロやシンク周りの壁にキッチンパネルを張っている場合は、汚れや傷が目立ってきたら新しいキッチンパネルにするのがおすすめです。

素材にはいくつか種類がありますが、メラニンやアルミ製のキッチンパネルを選ぶと10万円以下で交換しやすくなります。

素材を選ぶときは、それぞれの魅力を考慮するのがポイントです。

たとえばデザインのバリエーションが多い素材がよい場合は、メラニンから選ぶとよいでしょう。

熱に強いキッチンパネルがよければ、ステンレスやアルミ製が適しています。

キッチンパネルはキッチンの見え方を左右する要素のひとつなので、機能性やデザイン性にもこだわるようにしましょう。

【5】床材・壁材の交換

予算が10万円でもキッチン空間のみ床材や壁材を交換することは可能です。

施工範囲をしぼると材料費や工事費が抑えられるので、低予算でもイメージチェンジできます。

ビニルクロスとクッションフロアの組み合わせであれば、床と壁どちらもリフォームできるでしょう。

ただし、フローリングやタイルなどは費用が高くなる傾向にあるため、床と壁を同時にリフォームするのは難しいかもしれません。

予算が限られている場合は、どちらをきれいにしたいのか考えてからリフォームするとよいでしょう。

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システムキッチンのリフォームにかかる費用の目安

システムキッチンをリフォームにかかる費用は、60万〜230万円が目安です。

レイアウト費用相場
I型キッチン60万〜130万円
L型キッチン70万〜140万円
対面キッチン80万〜210万円
アイランドキッチン170万〜230万円
費用が変動する要素
  • キッチンレイアウトの変更
  • 設備のグレードを上げる

予算が限られている場合は、優先順位をつけて費用を抑えるのがポイントです。

>>システムキッチンのくわしいリフォーム費用はこちら

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50万円前後でできるキッチンリフォーム

150万円あればキッチンを丸ごとリフォームすることもできますが、そこまで資金を確保するのが難しいケースもあるでしょう。

しかし、10〜50万円まで予算を広げられるなら、10万円よりも多くのキッチンリフォームが実現します。

10万〜20万円で可能なリフォーム
  • 食器洗い乾燥機の交換・導入
  • ガスコンロの交換
  • レンジフードの交換
20万〜30万円で可能なリフォーム
  • IHの交換
  • 食器洗い乾燥機の交換・導入
30万〜40万円で可能なリフォーム
  • ガスコンロからIHへの交換
40万〜50万円で可能なリフォーム
  • ミニキッチンの新設

>>ミニキッチンのリフォーム費用はこちら

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キッチンのリフォーム費用を抑えるポイント

キッチンリフォームの費用を10万円にするためには、工夫を凝らす必要があります。

【ポイント1】リフォームの範囲をしぼる

まずは、リフォームしたい範囲をしぼりましょう。

10万円でできるキッチンリフォームには、水栓やコンロの交換などに限られています。

どこを優先的に行いたいのか考え、後悔しないようにしましょう。

選びきれず複数箇所リフォームしたくなったら、予算を上げることも検討してみてください。

予算を拡大できる場合は、思い切ってキッチン全体をリフォームするのもよいでしょう。

個別にリフォームするよりも、複数の箇所をまとめてリフォームしたほうが費用を抑えられるので、長い目で見るとお得になります。

【ポイント2】設備の機能を見直す

コンロやレンジフードなどの設備は、機能によって費用が変動するのが特徴です。

便利な機能がついていると家事効率がアップしますが、予算オーバーになってしまう可能性があります。

また、便利な機能がついていてもフル活用できなければ、費用がもったいないでしょう。

設備の機能を選ぶときは、必要最低限のものにするのがポイントです。

シンプルな機能であれば操作方法が簡単で使いやすく、費用も抑えられます。

【ポイント3】相見積もりで価格を比較する

複数の業者から見積もりをとると、適正価格を把握できます。

同じリフォーム内容でも業者によって提案する価格は異なるので、他社を比較することが大切です。

最初から1社だけにすると、相場よりも高く見積もられる場合があります。

相見積もりをしている旨を伝えれば、契約をとろうと通常よりも安い価格で提案してくれることもあります。

3社程度比較し、納得できる価格の業者に依頼しましょう。

【ポイント4】施主支給でリフォームする

ホームセンターやインターネットなどであらかじめ製品を購入し、工事だけ依頼するのも手段のひとつです。

施主支給なら製品費用を抑えられる傾向にあるため、自分で探したり購入したりするのに抵抗がない場合は試してみてもよいでしょう。

ただし、製品にトラブルがあった際は自らが対応しなければなりません。

工事保証がつかない可能性もあるため、業者と相談し、よく考えてから行うようにしましょう。

【ポイント5】在庫特売品や展示品などを活用する

リフォーム業者のなかには、仕入れた商品を在庫として保管していることも少なくありません。

一定期間をすぎたら新しい商品を仕入れるために、古いものは特売品として売り出すケースがあります。

また、ショールームやイベント会場で展示していた商品を格安で提供してくれることもあるので、在庫特売品や展示品の提供はないか聞いてみるとよいでしょう。

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キッチンリフォームに活用できる補助金制度

キッチンリフォーム費用を抑える方法として、補助金制度の活用があります。

補助金は国や自治体から提供されており、利用条件をクリアするとリフォーム費用の一部を補助してくれます。

基本的に返済する必要はないため、利用条件に該当する場合は申請してみるとよいでしょう。

お住まいの地域やリフォームのタイミングによって活用できる補助金制度は異なります。

また、年度によっても金額や内容が変動する場合もあるため、常に最新の情報をチェックしましょう。

>>【2024年】リフォームの補助金・助成金制度はこちら

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低予算でも後悔しないキッチンリフォーム業者の選び方

キッチンリフォームを10万円以下で実現するためには業者選びが肝心です。

ここでは、かぎられた予算でも後悔しないキッチンリフォーム業者の選び方について見ていきましょう。

【選び方1】知名度は低いが職人の腕が高い

リフォーム業者のなかには技術力が高くても、CMや広告を活用せずに活動していることも少なくありません。

知名度は低くなりますが、宣伝にあてる費用がかからないぶんリフォーム費用を安くしている傾向にあります。

このような業者は口コミで評判が広がるため、紹介で依頼を受けているケースがほとんどです。

まずは近隣住民におすすめの業者を聞き、実際に問い合わせてみるとよいでしょう。

【選び方2】アフターサービスは不十分だが近所に会社がある

なるべく低予算内でキッチンリフォームするなら、アフターサービスが充実していない業者を選ぶのも手段のひとつです。

アフターサービスが不十分だと、リフォーム後に不具合があったら不安と思うかもしれません。

しかし、サービス内容を充実させるためには資金がないと難しくなります。

資金を確保するには契約時の費用に上乗せする必要があるため、アフターサービスが充実している業者は費用が高い可能性があります。

アフターサービスは不十分ではあるものの、近くに会社があればいつでも頼れるので、末長くお付き合いができるでしょう。

【選び方3】自社施工の会社である

キッチンリフォーム費用を抑えるなら、自社施工の会社に依頼するのがおすすめです。

自社施工に依頼すれば中間マージン(仲介料)がかからないため、そのぶん費用を安くできます。

また施工する業者が依頼主と直接やりとりをするので、打ち合わせから工事までスムーズに進むのも自社施工の魅力です。

伝えた内容が漏れるリスクが減れば、低予算でも後悔しないキッチンリフォームになるでしょう。

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キッチンリフォームは自分でできる?

リフォーム内容によってはDIYできる場合があります。

床や壁の貼り替えや、棚板を壁に固定して収納スペースをつくるリフォーム内容であればDIYでも可能です。

ただし、水栓やコンロの交換は知識と経験のある業者に依頼するのが安全です。

万が一不具合が起きると水漏れやガス漏れが発生し、二次被害に発展するかもしれません。

床や壁の貼り替えも業者に依頼したほうが仕上がりがきれいで長持ちします。

DIYでキッチンリフォームする場合は、無理のない範囲で行いましょう。

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10万円以内でできるキッチンリフォームのDIY術

ここでは、DIYしやすいキッチンリフォームアイデアを3つ紹介します。

道具や材料はすべてホームセンターや100均などでそろうので、こだわりを詰め込んだキッチンにしてみましょう。

【DIY1】リメイクシートを貼る

キッチン空間の壁は、リメイクシートを貼るとコスパよくイメージチェンジできます。

剥がしやすいリメイクシートを使えば貼り間違えても修正できるので、はじめてDIYする人に向いているでしょう。

初心者でもきれいに仕上げるためにも、リメイクシートは下から上に貼ってハケやローラーでこすりながら行うのがポイントです。

またリメイクシートを選ぶ際は、耐久性にも着目しましょう。

比較的安く厚みのないリメイクシートは剥がれやすい傾向にあるため、長期間の使用にはあまり向いていません。

長く貼り続けたい場合は、内装メーカーやDIYブランドのリメイクシートを使うのがおすすめです。

【DIY2】クッションフロアを敷く

DIYでキッチンの床をイメージチェンジしたい場合は、クッションフロアを敷くのがおすすめです。

デザインのバリエーションが豊富なので、好きな模様や色味がきっと見つかります。

ハサミやカッターで簡単に切れることから、DIYが初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。

業者がクッションフロアを敷く際は床に専用のノリを塗りますが、DIYだと難易度が高いため、両面テープを活用するのがよいでしょう。

床をきれいに掃除したあとにクッションフロアを仮置きし、余分な部分を切ります。

床面に両面テープを貼り、上からクッションフロアを敷けば固定されるでしょう。

【DIY3】棚を設置する

キッチンの背面壁に板を設置して棚をつくるのもDIYアイデアのひとつです。

耐久性を高めれば、コップや瓶などを置けるようになるでしょう。

実用的な棚としてではなく、ディスプレイコーナーとして活用するとおしゃれな雰囲気にもなります。

もしキッチン空間にカップボードや食器棚がない場合は、家具屋やネットショップで既製品の収納家具を購入して設置するのもよいでしょう。

収納スペースが増えれば、余裕をもって食器や食品ストックなどを収納できます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

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明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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