
一戸建てのリノベーション費用相場は?施工事例や工事期間なども解説
中古戸建をフルリノベーションして、住まいをより快適・安全なものにしたいと考える際に、気になるのは費用ではないでしょうか…

1,000万円でリノベーションする場合、マンションでは住まい全体の内装や水回りを一新できる可能性があります。一戸建ても25坪(約82㎡)程度なら内装や水回りの改修を検討できますが、外装や耐震・断熱改修まで含めると予算を超えることがあります。本記事では、1,000万円でできること・難しいことと、一戸建て・マンションの施工事例を紹介します。
1,000万円でどこまでリフォームできるかは、住宅の種類や広さ、劣化状況、工事範囲によって異なります。全面リフォーム・リノベーションの費用は、一般的に戸建てで500万〜2,000万円、マンションで300万〜1,500万円が目安です。

下限に近い予算では、既存の間取りや設備を生かす工事が中心になります。配管更新や大幅な間取り変更、耐震・断熱改修まで行うと費用は高くなるため、予算1,000万円の場合、マンションは標準的な内装・設備の更新、戸建ては面積や劣化状況に応じて工事範囲を絞るのが現実的です。以下で、1,000万円のリノベーションでできること・難しいことを確認しましょう。
予算1,000万円のリノベーションでは、マンション・一戸建ともに25坪(約82㎡)程度の内装を一新できるほか、キッチンや浴室などの水回り設備を入れ替えられます。

広さのある一戸建住宅で外装工事と内装工事の双方を実施する場合、予算1,000万円に収まらない可能性があります。外壁や屋根の塗装まで行うと、工事内容や設備のグレードによっては予算1,000万円を超えることがあります。築40〜50年の一戸建て住宅も、基礎や骨組みの補修が必要になれば予算内に収まらないケースがあります。1,000万円でリノベーションするには、建物の状態を確認したうえで工事範囲を絞りましょう。

旧耐震基準で建てられた一戸建住宅にも注意
1981年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた住宅は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。ただし、旧耐震住宅だからといって、一律に耐震補強工事が義務付けられているわけではありません。まず耐震診断を受け、耐震性が不足している場合は、診断結果に応じて耐震改修や建て替えを検討しましょう。

一戸建てを予算1,000万円前後でリノベーションした事例を紹介します。費用や工期、リノベーションの経緯を確認し、計画の参考にしてください。

| 費用 | 約1100万円 |
|---|---|
| 工期 | 約3ヶ月 |
| 住宅 | 一戸建て |
| 構造 | 2×4 |
もともと二世帯住宅だった住まいに施主様ご夫婦が移り住むため、在宅ワーク中もくつろげるカフェのような空間を希望されました。LDKは動線の良い横並びダイニングに変更し、キッチンの天井やタイルで奥行きを演出。和室を生かしたスキップフロアには、上階に水場付きの映画鑑賞兼カフェスペース、下階に小柄な奥様向けの在宅ワークスペースを設けました。和室の面影を残しながらモダンに仕上げ、ご両親にも喜ばれる住まいとなりました(施工:リフォームプライス・ホームテック)。
マンションを予算1,000万円前後でリノベーションすると、住まい全体の改修も検討できます。ここでは、費用や工期、リノベーションの経緯を事例ごとに紹介します。
予算1,000万円に収めるには、次の3つのポイントを押さえて計画しましょう。

リノベーション費用を抑えながら満足度を高めるには、工事の優先順位を決め、設備のグレードにメリハリをつけることが大切です。すべてを高グレードにするのではなく、こだわる箇所と費用を抑える箇所を分けましょう。
リノベーション工事では、工事内容や住宅の築年数などの要件を満たすと、国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。2026年度に利用できる主な国の制度は、以下のとおりです。
| 制度 | 補助額・上限 | 主な対象 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 40万〜100万円/戸 | 原則として2016年12月31日以前に新築された住宅で行う、開口部や躯体の断熱改修、エコ住宅設備の設置など |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 100万円/戸 | 高い断熱性能を備えた窓・ガラス・ドアへの改修 |
| 給湯省エネ2026事業 | 基本額7万〜17万円/台 | 一定の性能要件を満たすエコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームの設置 |
2026年8月25日現在、いずれの制度も交付申請を受け付けています。交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日、交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達すると期限前に受付が終了します。申請手続きは登録事業者が行うため、工事を契約する前に対象工事や申請方法を確認しておきましょう。
※ 参考1:住宅省エネ2026キャンペーン「リフォームについて」
※ 参考2:みらいエコ住宅2026事業「事業概要」
※ 参考3:先進的窓リノベ2026事業「事業概要」
※ 参考4:給湯省エネ2026事業「事業概要」




リノベーション工事では、複数の施工業者から見積もりを取りましょう。価格だけでなく、工事内容や保証、担当者の対応も比較すると、適正な価格を把握しやすくなり、信頼できる会社を選びやすくなります。
予算1,000万円を超える場合は、リフォームローンも選択肢になります。リフォームローンは住宅ローンより借入期間が短く、金利が高めに設定される傾向があります。また、利用には金融機関所定の審査があり、年齢・年収・勤続年数・住宅の所有状況などの申込条件を満たさなければなりません。以下で、1,000万円または500万円を借り入れた場合の返済額を確認します。

| 借入金額 | 500万円 |
| ボーナス返済 | なし |
| 借入期間 | 15年 |
| 金利 | 3.625%(変動) |
| 総返済額 | 6,489,180円 |
| 月々の返済額 | 36,051円 |
| 借入金額 | 1,000万円 |
| ボーナス返済 | なし |
| 借入期間 | 15年 |
| 金利 | 3.625%(変動) |
| 総返済額 | 12,978,540円 |
| 月々の返済額 | 72,103円 |
上記は借入期間15年、ボーナス返済なし、2026年7月1日時点の変動金利年3.625%で試算しています。なお、三菱UFJ銀行の住宅ローン残高がある方が同行のリフォームローンを利用する場合は、年0.5%の金利優遇が適用され、変動金利は年3.125%となります。ただし、申し込み時点で住宅ローン残高があり、延滞していないことなどの条件があります。
リフォームローンはさまざまな金融機関が取り扱っています。金利や借入期間、手数料などを比較して選びましょう。
※ 参考1:三菱UFJ銀行「ネットDEリフォームローン」
※ 参考2:三菱UFJ銀行「ローン金利」
※ 参考3:三菱UFJ銀行「リフォームローン返済額シミュレーション」

リノベーションを計画する際は、仮住まいや追加費用、建て替えの可能性にも注意が必要です。

リノベーションの範囲が広く工期が長い場合、仮住まいが必要です。
次のような住宅は改修費用が高額になり、建て替えたほうが安くなる可能性があります。
木造一戸建て全体の耐震改修は、150万〜250万円かかるケースが多く、建物の大きさや劣化状況、補強方法によってはさらに高額になることもあります。建て替えとリノベーションのどちらが適しているかを一般の方だけで判断するのは難しいため、施工業者に相談し、建物の状態を踏まえて検討しましょう。
解体後に劣化や不具合が見つかり、補修・改修費用が追加で発生することがあります。仮住まい費用とは別に、予期せぬ工事にも対応できるよう、予算には余裕を持たせておきましょう。
フルリノベーションの費用は、住宅の種類や広さ、設備のグレードによって大きく変動します。戸建ては500万〜2,000万円、マンションは300万〜1,500万円が目安です。ただし、下限に近い予算では既存の間取りや設備を活かす工事が中心となり、戸建ての耐震・断熱改修や外装工事、マンションの配管更新や大幅な間取り変更を含めると、上限を超えることもあります。

40坪の一戸建て住宅をフルリノベーションする場合、費用は内装のみで1,200万~2,000万円、外装を含む場合で1,600万~2,500万円が目安です。
築40年の家をリノベーションした後に住み続けられる年数は、築年数や工事規模だけでは決まりません。基礎・構造躯体・屋根・外壁・給排水管などの劣化状況、耐震性、工事後の点検や維持管理によって大きく変わります。リノベーション前に建物状況調査や耐震診断を行い、必要な補修と今後の維持保全計画を検討しましょう。
※ 参考:国土交通省「安心R住宅」


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