2024年01月24日更新

監修記事

リノベーションの見積もりを取る方法は?注意すべきポイントと費用例について

リノベーションには大がかりな工事が伴うため、かかる費用も高額になる傾向にあります。リノベーション費用を少しでもおさえるためには見積もりについての知識が必要です。今回はリノベーション費用の見積もりについてや費用例などをご紹介します。

まずは
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リノベーションの見積もりの具体的な内容は


施工:フレッシュハウス

リノベーションの工事費用は、一般的に1平方メートルあたり約10万円~約15万円が相場の価格となっています。

しかし、システムキッチンを導入したり、機能性とデザイン性を兼ねそなえた壁紙に張り替えたりすると、選ぶ内容によっては価格が大分変わってきます。

納得のいく工事内容と費用でリノベーションをするには、リフォーム会社と入念に工事内容や使用する材料を打ち合わせ、必要な費用をあらかじめ把握しておくことが重要です。

リフォーム会社との打ち合わせでは、工事内容や期間、大体の予算などを具体的に話し合っていきます。

家族の人数や生活スタイル、これからリフォームするうえで叶えたいことなど、詳しく話すことが肝心です。

現在、住んでいる家で困っている点なども知ってもらい、プランの方向性を定めてもらうようにしましょう。

リノベーションの見積もりの取り方について

リノベーション 見積もり

リノベーション費用が適切かどうかを判断するためには見積もりを取ることが重要です。

見積書にはリノベーションの内容に沿って費用の詳細が記載してありますが、見積もりはどのように取ればいいのでしょうか。

リノベーション時の見積もりの取り方について、具体的に見ていきましょう。

リノベーションとリフォームの違い


施工:フレッシュハウス

そもそもリノベーションとリフォームでは、内容が異なることをご存知でしょうか。

リノベーションとは大規模な工事を伴い、住宅を包括的に捉え、室内環境や建物強度、生活動線の改善など住宅の価値や快適性を高めることを言います。

間取りの変更や増築などは、新しい価値を生み出す工事だと言えるのでリノベーションにあたるでしょう。

一方、リフォームとは経年劣化などで老朽化した住宅を新築時の状態にしたり、原状回復する単品、または部分的な工事のことを言います。

設備などを修理したり新しいものへ交換するなどの工事を指すことが多いでしょう。

対象の住宅にどのリフォームが必要で、生活環境を向上させるプランニングを含めてリフォームを組み合わせて提案するのがリノベーションと捉えるとわかりやすいでしょう。

リノベーションやリフォームに明確な線引きがあるわけではありませんが、おおまかでも違いを知っておくことで施工会社とのやり取りもスムーズになるでしょう。

最低3社は相見積もりを取るべき

見積もりを1社のみ取ったところで、リノベーション費用の相場を把握することはできません。

1社の見積もりだけだと本当に妥当な価格なのかが判断できず、高額な費用で契約してしまう可能性もあるでしょう。

また、値引きの交渉をする際にも比較対象がないため、どの部分が他の業者よりも高いのかなどを判断する材料が少なくなってしまいます。

そのため、リノベーション費用の相場を知るためには最低3社から相見積もりを取るようにしましょう。

インターネットや口コミなどで情報を集め、見積もりを依頼する業者をあらかじめ絞っておくようにします。

相見積もりは同じ条件で取らないと意味がない

複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を取る際に注意しなければならないことは、同じ条件で依頼するということです。

建具の種類や設備などが異なると金額も違ってきます。

そのため、せっかく複数社に相見積もりを取ったとしても、それぞれに違う条件で見積もり依頼をしていた場合、正確な比較ができなくなってしまうのです。

相見積もりを取る際は必ずすべての業者に同じ条件で依頼するようにしましょう

リフォームは価格比較が比較的簡単にできますが、リノベーションはそれぞれの会社によって建物の価値向上や、生活の便利さの向上についての考え方などが異なり提案に差が出てきます。

間取りの変更においてもプランが異なり、工事内容も異なってくる為、金額の比較対象は難しいものです。

重要なことは提案されたプランが自分たちにとってこれから暮らしていくのに適したものかどうかの判断です。

使い勝手や建物強度、生活環境など、総合的に考えなければなりません。

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リノベーションの見積もりを取る際の流れは?

リノベーション工事を検討しており、見積もりを取る際には、以下のような流れで進めるとスムーズでしょう。

1.工事を行う目的をハッキリさせる
2.リノベーション工事の予算を決める
3.見積り依頼する業者を選ぶ
4.複数の業者に見積もりを依頼する
5.家に来てもらい現地調査を行う

リノベーションにかかる費用は、工事を行う場所や内容によって料金が大きく異なります。そのため、リノベーションを行う目的や予算をあらかじめ決めておくことが大切です。

また、正確な見積もり金額を算出するためには、現在の家の状態や環境などを目で見て確認する現地調査が不可欠です。

それを受けてリノベーション業者がプランニングを行い、見積もりを出すというのが一般的な流れです。

見積書が提出されたら内容や金額を確認し、内容に納得できたら業者と契約を結びます。

リノベーションの見積もりを取る際に業者に確認することは?


施工:フレッシュハウス

リノベーション工事の見積もりを取る際には、業者に確認しておきたい点がいくつかあります。

  • 工事自体を別の会社に下請けに出しているか
  • 工事完了後に不具合が生じた場合の補修について記載があるか
  • 見積書に作成日や会社印・担当者印が押されているか など

工事を下請けに出している場合、しっかりと下請け業者と連携をとりながら進める業者であれば良いのですが、中には下請け業者に丸投げにしているケースがあります。

このような場合、万が一トラブルが起こった際に、責任の所在があいまいになってしまうこともあるため、見積もり時に確認しておくようにしましょう。

また、補修について記載がない場合、工事完了後に不具合が起こっても対応してもらえない可能性もあるので事前に確認しておきましょう。

見積書への会社印・担当者印の押印は、ビジネス文書として基本的な部分ですが、これがまもられていないということは、今後のやりとりや実際の工事でも不注意で基本的なことが守られないという可能性も否定はできないでしょう。

見積もりを取る際には、見積書に書かれている金額に目が行きがちですが、このように金額以外の部分も重要です。後々のトラブルを避けるためにも、これらの点についてしっかりと確認しておくようにしましょう。

見積もりが有料の場合があるので注意が必要

リノベーションに際しての見積もりは無料であるケースがほとんどですが、なかには有料見積もりの場合もあります。

有料の見積もりでは、図面作成やプランニングまで行われることが多く、その分の費用が必要になるケースがあるのです。

無料だと思って見積もりを取ったら有料だったとトラブルになる前に、「見積もりは無料か」や「どこまでが無料か」を依頼する前に確かめておくといいでしょう。

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リノベーションの見積もり書には何が書かれている?

見積もり書にはリノベーション工事で行う工事の内訳が書かれています。内訳の項目には下記なものがあります。

  • 材工…材料代と施工費を合わせた費用
  • 人工(にんく)…1日で職人が1人が行える作業量を1とした単位。(「2人工」の場合、1日で作業を終わらせるは2人の職人が必要という意味になります。)
  • 仮設工事・養生工事費…足場の設置や、養生、仮設トイレの設置などの費用
  • 解体工事費…床・壁・天井・設備などの解体や、廃材の運搬、廃棄で発生する費用
  • 小運搬費…トラックをすぐ隣に停めることができない場合に掛かる手間賃
  • 別途付帯工事費…工事内容に変更や追加があった場合や、作業の途中で地盤調査が必要になった場合の費用

別途付帯工事費は工事開始後に発生する工事になるため、見積書の段階では具体的な額を明記できないことがほとんどです。

リノベーションの見積もり内容の確認ポイント

基本的に、リノベーションには相場費用というものがありません。

そのため、まずはプラン内容がどのようになっているのかを確認するようにしましょう。

確認するポイントとしては、間取りや使用している部材、設備などがあげられます。

方法としては、数量や面積などがきちんと記載されているのかをチェックし、プラン図と照らし合わせて、大きすぎる面積や数量になっていないかを確認するようにしてください。

面積や施工時間は、リフォーム会社により多少の違いはありますが、中には数量を水増しする悪質な会社もありますので、不明な点がある場合は、すぐに質問するのがポイントです。

担当者から納得のいく説明を得た後に、施工を依頼するようにしましょう。

また、諸経費は総工事費の何%になるのかも着目してください。

会社によって差がありますが、通常は全体の工事費の約10%〜約15%と言われています。それより高い場合は、理由を尋ねてみるのも良いでしょう。

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見積もりをもらったら確認すべきこととは?

では、見積もりをもらったら確認すべきこととはどのようなことがあるのでしょうか。

また見積もり依頼時にやってはいけないことなどはあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

「一式」など曖昧な表現は内訳を確認する

見積書の形式は業者によって異なります。注意したいのは金額に関する内訳が詳しく書かれておらず「一式」とだけ記載されている箇所が多い見積書です。

「一式」とだけ記載されていると、どのような工事内容なのか、どこまでの金額が含まれているのかなどの内訳がわかりません。

内訳の詳細を記載していない場合、資材や工事内容に対して割高な金額が設定されていたり、必要な工程にも関わらず別料金になっているケースもあります。

また見積もり金額は他より安かったのに、リノベーション工事が始まると別料金でプラスされるなどトラブルになる可能性もあるでしょう。

このように「一式」の記載が多い見積書の場合は、契約を結ぶ前に内訳の確認を必ず行いましょう。

施工中に発生する別料金の全てが不必要なものである訳ではなく、工事を進めていく上で壊れているところが発見されたり、取り付ける為に強度不足があったりした場合建物の強度不足が発見されることもあります。
工事中にもコミュニケーションをとり、一緒に状況を確認しながら説明を受け、追加金額が発生する場合は都度書面で見積書を貰っておくと良いでしょう。

見積もりの有効期限を確認する

一般的に見積もりの有効期限は約2週間〜約6カ月の間となりますが、なぜ見積もりの有効期限を定めるのでしょうか。

実は、見積もりの金額はその期間限定の価格になっている場合があるのです。例えば、見積もり依頼時のキャンペーン価格が適用されている場合もあるでしょう。

また、木材など供給が不安定になるものの原材料の価格などは変動しやすく期間が設けられているケースもあります。

保証内容を確認する

見積もりを見るときは、どうしても金額に目が行きやすくなります。

しかし、リノベーション後も快適に過ごせるように、万が一不具合が発生した場合に備えて工事後の保証内容を確認する必要があります。

保証内容は見積書に記載されていないことも多いのですが、施工後の不具合に対してどこまで対応してもらえるのかや、保証の期間などについて業者に尋ねるようにしましょう。

工事費用だけではなく、アフターサービス等も含めて総合的に判断することが大切です。

他社の見積もりを提示するのはNG

複数社に見積もり依頼した場合、各社の見積もり金額は異なるでしょう。

しかし、「A社の見積もり金額はこれくらいだったが、B社はできないのか」などと言ってA社の見積もりをB社に見せることは避けましょう。

他社の見積もりを見せることはマナー違反とされており、信頼関係が損なわれて費用を安くしてくれるどころか、値引きの相談に乗ってもらえない可能性もあります。

しかし、見積もりを依頼する際はあらかじめ相見積もりであることを伝えておくと、競争意識が芽生え、見積もり提出時の金額が低めに設定されたり、色々な提案をしてもらえることもあるでしょう。

リノベーションの見積もりを作成する期間は?

リノベーションの見積もりを作成する期間は早くて約5日間程度、間取り変更を伴うなどの大掛かりなリノベーションの場合は具体的な設計が必要になるため、約1カ月程度かかることもあります。

詳細が決まっていない状態で出す見積もりの場合はかかる日数が比較的短く、リノベーションを行う規模や内容、施主の要望に対して具体的な見積もりを出すためには日数が長くかかる傾向にあります。

また、リノベーションの場合は建築基準法などの確認申請が必要になることもあるため、リフォームより見積もり期間が長くなることが多いでしょう。

一方、1カ月を過ぎても見積もりがこない場合は、リノベーション業者に催促する必要があります。

進行状況などの説明をしてもらいましょう。

リノベーションの見積もりは時間がかかる傾向にあるとしても、1カ月以上見積もり作成が遅れる場合は何らかの連絡があるはずです。

しかし、連絡なしに1カ月以上見積もりが出ない場合は、そのリノベーション業者に工事を依頼すべきかどうかを含めてもう一度考える必要があるとも言えます。

また、一度催促の連絡をしてみてその後の対応を見た上で検討するのも良いでしょう。

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リノベーションの見積もり時の注意点について

リノベーション 見積もり

正確な相場を知るためには複数社に見積もりを依頼する必要がありますが、多ければ多いほど得になるわけではありません。

通常、見積もりを依頼するときは、電話で相談したり、直接事務所等に出向き、希望を伝え、打ち合わせをしながら見積もりを依頼することになります。

しかし、何社も打ち合わせをしていくうちに条件や希望などがブレてしまい、同じ条件で見積もりを依頼できなくなる可能性も考えられます。

また、比較対象が多くなると依頼先を決定する際に迷ってしまいなかなか決められなくなってしまうこともあるでしょう。

依頼先を決めたら他の業者は断る必要がありますが、断りずらいと感じる人は少なくありません。

しかし、リノベーション業者は断られることも想定内で見積もり作成をしているため、躊躇せず断りの連絡を入れて構いません。

一番良くないのは連絡もせずにそのままにしておくことです

業者が時間を設けて打ち合わせをして作成された見積もりだからこそ、何も連絡せずにいるのは失礼にあたります。

そのため、必ず断りの連絡は入れるようにしましょう。

リノベーションの見積もりの相場はどのぐらい?


施工:フレッシュハウス

リノベーションに掛かる費用は設備や素材などに大きく左右されます。よって、費用の相場は一概にはいえませんが、フルリノベーションだと1平方メートルあたり約10~15万円くらいがひとつの目安と言えるでしょう。

グレードの高い設備や資材に特にこだわらなければ、これくらいで収まるケースが多いでしょう。

たとえば、施工面積50平方メートルで計算すると、約400〜750万円くらいは見込んでおいたほうが良いと言えますが、これはあくまで目安です。

施工面積や、リノベーションの内容によってかかる費用は大きく変わってきます。

価格を重視してリノベーションを実施したい方は、あらかじめ業者に予算をしっかりと伝えておき、工事内容や導入する設備に優先順位をつけた上で、プランニングを進めていくようにしましょう。

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リノベーションの費用例について

次に、リノベーションの費用例をご紹介します。

2DKをリノベーションする場合

【2DK→2DKへリノベーションした場合】

  • リノベーション費用相場(35平方メートルの場合):約87万円
  • リノベーション工事内容の例:室内全面塗装、電気工事、フローリング張り替え、キッチン交換、ユニットバス交換、クリーニング、インテリア設置など

中古マンションや賃貸物件の場合は2DKの間取りが多く、2DKから部屋数を変更しない場合は壁の撤去などを行わないため、比較的価格も低くなるでしょう。

壁紙の貼り替えやキッチン設備の交換などのリノベーションを行うと、部屋全体を新築物件のように新しくすることができます。

【2DK→1LDKへリノベーションした場合】

  • リノベーション費用相場(48平方メートルの場合):約630万円
  • リノベーション工事内容の例:フローリング張り替え、造作家具(バーカウンター)、電気工事、キッチン交換など

2DKから1LDKへ間取り変更を行う場合は大規模なリノベーションになりやすく、費用も高額になる傾向にあります。

また上記はアメリカンヴィンテージ仕様でテイストを統一したリノベーションの例です。

バーカウンターを造作したり無垢材を使用するなど、デザインや素材を重視する場合は費用は高額になりやすくなるでしょう。

古家をリノベーションする場合

【築40年の古家をリノベーションした場合】

  • リノベーション費用相場:約1,500万円〜約2,000万円
  • リノベーション工事内容の例:基礎の作り変え、家屋全体のフルリノベーション(配管工事、断熱工事、電気工事など含む)

古家の場合は布基礎であることが多く、コンクリートを流すなどして基礎部分を強化する必要があるでしょう。

また、雨漏り等で傷んでいる箇所がある場合には修繕する必要があります。

加えて古屋は断熱性が低い場合も多く、断熱材を充填したり内窓を設置するなどの工事が行われることも考えられます。

築年数が古い家屋はフルリノベーションをするケースが多く、その場合は費用が約1,000万円を超えるなど高額になる傾向にあります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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