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目次
トイレの床が腐る原因
トイレの床が腐る原因は、以下の通りです。
原因1. 尿はね 原因2. 水漏れ 原因3. 湿気 原因4. 便器の結露 |
それぞれ、詳しく解説します。
原因1. 尿はね
トイレの床が腐る大きな原因の一つは、尿はねです。
とくに、男性が立って用を足す際に、尿が便器周辺に飛び散り、床材に浸透するケースが多いです。
尿はねが長時間放置されると悪臭や変色、最終的には腐食につながります。
尿はねによる劣化を防ぐためには、定期的にトイレ周辺を清掃し、マットなどを使用することが効果的です。
原因2. 水漏れ
水漏れもトイレの床が腐る原因の一つです。
便器の設置不良や排水管の老朽化、トイレ自体の傾きなどが原因で水漏れが発生し、床に水分が溜まることで腐食が進行します。
排水管の劣化による水漏れは、早期に発見しなければ床材だけでなく、下地や構造材にも被害がおよびます。
水漏れは放置せず、早急に修理することが大切です。
日常的に便器周辺を点検し、水たまりや湿っぽい場所がないか確認する習慣を持ちましょう。
原因3. 湿気
湿気もトイレの床が腐る原因になります。
トイレは湿気がこもりやすい空間です。
換気が少ない場合には湿度が高くなり、床材が湿気を吸収して腐食が進みます。
集合住宅やマンションなどで多くある、窓のないトイレや換気扇が弱い場合、カビや臭いの原因となる湿気がこもりやすい環境になりやすいです。
湿気を防ぐためにも、換気は定期的に換気を行いましょう。
原因4. 便器の結露
結露による水分も床が腐る原因です。
冬場など、外気温と室温の差が大きい時期には、便器が結露しやすくなります。
便器に付着した水滴が床に滴り、これが床材に浸透することで、床の腐食が進みます。
結露は湿気と同様に、床材への悪影響を考慮して、こまめに拭き取りましょう。
トイレの床が腐食しているサイン
トイレの床が腐食していると、以下の症状があります。
・床がぶよぶよして沈む ・床が黒ずむ、変色する ・床にひび割れがある ・床が抜けそう |
それぞれ、詳しく解説します。
床がぶよぶよして沈む
トイレの床を歩いたときに、足が沈むような感覚があったり、やわらかく感じたりする場合は、床材やその下の部分が腐食している可能性があります。
この状態を放置すると、最終的には床が抜け落ちる危険もあるため、適切な対応が必要です。
早めに専門の業者に見てもらいましょう。
床が黒ずむ、変色する
床表面の黒ずみや変色は、カビや腐食菌の繁殖が進行しているサインです。
トイレの床は湿度が高く水分も床材に残りやすいため、カビが発生しやすい環境にあります。
黒ずみは、見た目が悪いだけでなく、放置することでカビの胞子が空気中に拡散しアレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こすリスクもあります。
床にひび割れがある
トイレの床にひび割れが起きている場合、床材の劣化や基礎まで腐食が進んでいる可能性があります。
タイルやフローリングなどの床材は、ひび割れによる被害を受けやすく適切な補修が必要です。
床が抜けそう
床が抜けそうな状態にまで進んでいる場合、床下の根太(床を支える構造材)まで腐食が進んでいる可能性があります。
この状態は非常に危険です。
最悪の場合、床が落ちて大事故につながることも考えられます。
早急に専門業者に点検と修理を依頼しましょう。
トイレの床腐食を放置するリスク
腐食しているトイレの床を放置してしまうと、床材だけでなく、建物全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
具体的なリスクは、以下の通りです。
・構造物の強度が低下する ・修理費用が増加する可能性がある ・健康被害の可能性がある ・資産価値が低下する |
構造物の強度が低下する
腐食は放置すると周囲の木材や基礎部分にも広がり、建物の構造全体に深刻なダメージを与える可能性があります。
床の腐食が進むと、床下にある構造材や、さらに下の階まで被害がおよびます。
また、腐食した木材にはシロアリが寄ってくることもあり、シロアリ被害が発生することで修理費用が増加するので早急に対処しましょう。
修理費用が増加する可能性がある
腐食した床を放置しておくと、通常よりも修理費用が増加する可能性があります。
初期段階で発見し、修理できれば比較的低コストで済むでしょう。
しかし、放置して腐食が進行し、床材だけでなく根太や構造材まで交換となると、修理費が増加します。
腐食によって発生する悪臭やカビ、シロアリの被害なども、追加の修繕や害虫駆除の費用が発生します。
健康被害の可能性がある
腐食した床を放置すると、健康へ影響を及ぼす可能性もあります。
腐食した床はカビや細菌の温床となりやすく、不衛生な環境を作り出すため、アレルギーや感染症のリスクが高まります。
さらに、カビはアレルギーや呼吸器系の疾患を考慮することが多く、免疫力の低い子どもや高齢者にとっては深刻です。
資産価値が低下する
トイレの床が腐っている状態を放置していると、結果的に家全体の資産価値を大きく低下させてしまう可能性があります。
不動産市場では、住宅の状態やメンテナンス状況が非常に重要です。
トイレの床の破損は大きなマイナスポイントとなり、買い手にとっては修理費用や時間がかかるため、物件の評価が大幅に下がるでしょう。
買い手が敬遠する場合も多く、最悪の場合、売却自体が困難になることもあります。
トイレの腐食した床を張り替える費用相場
トイレの腐食した床を張り替える費用相場は、以下の通りです。
工事内容 | 費用 |
床材+コンパネを張り替える | 5万円~10万円 |
根太から交換する | 10万円~20万円 |
費用は、床材と床下の腐食状態で変わります。
床下の腐食が著しく根太から一式交換が必要になると、費用が高くなりやすいです。
それぞれについて、詳しく解説します。
床材+コンパネを張り替える
腐食が軽度であり、コンパネの張り替えだけで済む場合の費用相場は、5万~10万円です。
床材の選択肢としては、耐水性に優れたクッションフロアや、比較的手頃な価格のフローリングが一般的です。
クッションフロアは耐水性が高く、汚れや水にも強いため、トイレの床材として非常に人気があります。
また、トイレの費用を抑えたい場合には、施工が簡単で価格も手頃な素材を選びましょう。
一方、タイルなどの高価な素材は、耐久性や美観に優れていますが、費用は高くなりがちです。
>>トイレの床をクッションフロアに張り替える費用はこの記事で紹介!
根太から交換する
床の下の根太まで腐食が進行している場合は、床全体を解体し、根太から交換する必要があります。
この場合工事は大規模なものとなり、費用は10万~20万円が一般的です。
根太を交換する作業では、床を支える構造材全体を取り替えるため、解体や新しい根太の設置などで作業の手間がかかります。
そのため、費用も高くなりやすいです。
また、配管からの水漏れによって床材が腐食している場合は、それらの修理も必要になります。
トイレの床を張り替えるときの床材の選び方
トイレの床を張り替える際には、床材の選択が非常に重要です。
トイレは水回りで湿気があり、水はねが多いため、耐水性や耐久性の高い床材を選ぶようにしましょう。
ここでは、床材の選び方を3つご紹介します。
選び方1. 掃除のしやすさで選ぶ
トイレは常に清潔に見せたい場所です。
そのため、掃除がしやすい床材を選ぶことが非常に重要です。
とくに、耐水性があり、拭き掃除が簡単なクッションフロアは、トイレの床材として人気があります。
クッションフロアは汚れや水分を拭き取るのが簡単で、清潔な状態を維持しやすい点が特徴です。
さらに抗菌性や防臭性のあるものを選ぶと、トイレの嫌な臭いを抑えられ、快適な環境を保てます。
掃除のしやすさを選ぶことは、長期的なメンテナンスを考えた際にも重要です。
選び方2. 無垢のフローリングは選ばない
無垢材のフローリングは、美しい木目や自然な風合いが魅力です。しかし、トイレの床材としては適していません。
無垢材は湿気に弱いため、湿気や水はねが発生しやすいトイレでは、変形や腐食を起こしやすくなります。
また、汚れやシミが床材に染み込むと手入れが行き届かず、美観を損なう可能性もあります。
選び方3. 機能性にこだわる
トイレの床材を選ぶ際には、機能性も重視することが大切です。
たとえば、水はねや結露が気になる場合には、クッションフロアやセラミックタイルなどの耐水性能に優れた素材を選びましょう。
また、カビや臭いが気になる場合には、抗菌性や消臭性のある床材を選ぶことで清潔な環境を保てます。
トイレの床が腐食している際によくある質問
トイレの床が腐食している際に、よくある質問をご紹介します。
- トイレの床が少しぶよぶよしているけど大丈夫?
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トイレの床が少しぶよぶよする場合は、床を剥がして張り替えるなど、適切な対応が必要です。
リフォーム業者に点検を依頼し、必要に応じて修理や補強をおすすめします。
- トイレの床の腐食はDIYで応急処置できる?
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応急処置として、コンパネなどで腐った部分を補強することもできます。
しかしDIYで一時的に補強したとしても、床の腐食の原因が解決できていないため、再度腐食が発生する可能性があります。
トイレの床が腐食している際には、リフォーム業者への依頼をおすすめします。
- トイレの床の腐食を防ぐ方法はある?
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トイレの床の腐食を防ぐには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
こまめな換気や掃除、耐水性や防腐性に優れた床材を選ぶことも腐食防止に役立ちます。
湿気や結露に気を配り、早期に対応することで腐食の進行を防ぐことが可能です。
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