トイレのクッションフロアの張り替え費用はいくら?後悔しないコツも解説!

トイレのクッションフロアの張り替えにかかる費用は、1畳あたり1.5万〜4万円が目安ですが、便器の脱着やリフォームの工法によって大きく変動します。
「予想以上に費用がかかった」という失敗を回避するために、費用を抑えるコツをチェックし、予算内で希望に合ったクッションフロアに張り替えましょう。

2025年10月22日更新

監修記事
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トイレのクッションフロアの張り替え費用

before
after

クッションフロアと壁紙を張り替え

トイレのクッションフロアの張り替えにかかる費用は、1畳あたり1.5万〜4万円が目安です。ただし、張り替えの費用は、リフォームの方法やクッションフロアのグレードなどによっても変動します。

リフォーム方法費用相場
(材・工)
張り替え2万〜4万円
重ね張り1.5万〜3万円
補修が必要な場合の追加費用

腐食やカビの発生などで床の下地が傷んでいる場合、追加で下地補修が必要です。

補修内容費用相場
(材・工)
下地合板の部分補修・交換1万~5万円
根太の補修・交換
(床を支える木材)
5万~10万円
床組み全体の交換・補強10万~20万円

具体的な金額は、業者による見積もりが必要です。トイレの広さや希望するクッションフロアのデザインなどを伝えて、費用がどれほどかかるかを確認しましょう。

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トイレのクッションフロアの張り替え費用を抑えるコツ

トイレのクッションフロアの張り替え費用を抑えるには、便器を外さず重ね張りで施工するなどの方法が有効です。

これらの方法を組み合わせて、張り替えにかかる費用を賢く節約しましょう。

【コツ1】便器を外さず「重ね張り」で施工する

通常、新しいクッションフロアを隅々まで張るには、便器の取り外しと再設置が必要で、この作業に専門的な工賃が発生します。

しかし、既存のクッションフロアや平らな下地の上に、新しいクッションフロアをそのまま重ねて張る方法であれば、便器の脱着費用がかかりません。また、工事の手間が減ることで、工期も短縮でき、職人の手配にかかる費用も節約できるでしょう。

重ね張りを採用する場合の注意点

クッションフロアの重ね張りを行う場合は、便器周りや壁との境の隙間から水が浸入しないよう、防カビ剤入りのコーキング処理を徹底することが重要です。また、既存の床の下地にカビや腐食がある場合は、下地の交換が必要になるため重ね張りができない点にも注意が必要です。

このように、重ね張りで施工する場合は注意点がいくつかあるため、重ね張りを希望する場合は、事前に重ね張りが可能であるかを業者に確認しておきましょう。

【コツ2】便器本体の交換や内装リフォームも同時に行う

クッションフロアの張り替えと同時に、便器本体の交換や内装リフォームも行うことで、諸経費の節約や作業の効率化により、費用の大幅なカットが実現できるかもしれません。

職人の出張費や現場管理費、廃材処分費などの諸経費は、工事の回数ごとに発生します。そのため、これらをまとめて一度の工事で済ませることで、経費の重複を防ぎ、トータルコストを削減できるでしょう。

また、便器の脱着は、クッションフロアの張り替えと便器本体の交換で必要な作業です。同時にリフォームすることで、この共通する工程を一度に済ませられるため、作業費用も節約できるでしょう。

【コツ3】補助金・助成金制度の活用を検討する

特定の条件を満たすことで、国や地方自治体の補助金・助成金制度を利用できる可能性があります。ただし、クッションフロアの張り替えの単独工事では難しい場合が多い点に注意しましょう。

トイレのリフォームで補助金・助成金制度の対象となるのは、一般的に節水型トイレへの交換や、バリアフリー改修などの工事です。これらの工事とクッションフロアの張り替えを組み合わせることで、補助金・助成金制度を活用でき、費用の負担を軽減できるかもしれません。

2025年にトイレのリフォームで活用できる補助金・助成金制度

制度ごとの要件をチェックして、計画中のリフォームで活用できないか検討してみましょう。

【コツ4】劣化のサインを見逃さず早めに張り替える

クッションフロアの張り替え費用を抑えるには、劣化のサインを見逃さずに早めに対応することが重要です。

クッションフロアの「剥がれ」や「浮き」から水や尿が浸入すると、下地にカビや腐食が発生するリスクも高まります。この場合、床材の交換だけでなく下地材や木材の補修が必要になり、工事費用が大きく膨らみます。

トイレの床下地の補修
シロアリの被害にい、ひどく腐食していました
下地を交換し防蟻処理施しました

トイレの床下地の補修

工事費用を抑えるには、床材の剥がれや浮きなど、劣化のサインを見逃さないことが重要です。下地が健康なうちにクッションフロアを張り替えることで、張り替え費用のみで済ませられるでしょう。

【コツ5】複数の業者から見積もりを取る

業者によって、材料の仕入れ値や職人の工賃、諸経費の算出方法が異なります。そのため、複数の見積もりを比較することで、工事の適正価格を把握でき、不当な高額請求を避けられます。

また、見積もりの内訳が明確か、担当者の対応が丁寧かなどのポイントを比較することで、信頼できる業者を見極める重要な判断材料になるでしょう。

スマホやパソコンから簡単に相見積もりを依頼できる「ハピすむ」を活用するなどして、最もコストパフォーマンスの良い業者を選びましょう。

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トイレのクッションフロアのメリット

トイレの床材としてクッションフロアが採用されやすいのは、その特性が水回りでの利用に適していることも理由として挙げられます。

クッションフロアにどのようなメリットがあるのか学び、ご自身の希望にクッションフロアが合っているのか検討してみましょう。

【メリット1】張り替え費用が比較的安価

一般的に、トイレのクッションフロア張り替えにかかる費用は、材料費と工賃を合わせても、数万円程度で収まることが多く、他の床材と比べて費用対効果に優れています。

床材の種類張り替え費用の相場
(材・工)
クッションフロア2万〜4万円
フロアタイル3万〜5万円
フローリング3万〜6万円
タイル高機能タイル5万〜12万円

この費用の安さにより、将来的に汚れたり、気分を変えたくなったりした際にも、気軽に張り替えやすいというメリットにもつながります。

【メリット2】高い防水性で水の浸透を防げる

クッションフロアは、水を吸収しにくい塩化ビニルでできています。この素材の特性により、尿ハネや水滴が床材の表面に留まるため、下地である木材やコンクリートに浸透するのを防げます。

水分の浸透を防ぐことで、下地の腐食や劣化を防ぎ、補修にかかる費用を抑えられるのもメリットです。

また、尿や水分が下地に染み込まないため、アンモニア臭が床に染み付くのを防ぐだけでなく、カビの発生リスクも軽減できるでしょう。

【メリット3】表面が平滑で掃除しやすい

クッションフロアは、表面に凹凸が少ないため、汚れや尿ハネなどが表面に留まります。そのため、濡れた布やウェットシートでサッとひと拭きするだけで、汚れを簡単に除去できます。

また、クッションフロアは耐薬品性のある「ポリ塩化ビニル」でできているため、中性洗剤や薄めた塩素系漂白剤を使ったしっかりとした拭き掃除が可能です。

この手軽な清掃性は、常に清潔に保ちたいトイレにおいて、日々の暮らしの負担を大きく軽減してくれるでしょう。

【メリット4】デザインが豊富でおしゃれ

クッションフロアは、塩化ビニルのシートに柄を印刷しているため、本物の木材や石材では高価になるようなデザインや、施工が難しい複雑なパターンも安価に実現できます。

昨今のクッションフロアは印刷技術が進化しており、木目調や石目調の凹凸がリアルで、一見すると本物と見分けがつかないほどの質感を持つ製品も増えています。

例えば、リリカラのクッションフロアは、空間の主役のなるようなヘリンボーン柄など、リアルな質感にこだわったデザインが豊富です。

このようにデザイン性の高い製品を採用することで、おしゃれなトイレ空間を実現できるでしょう。

【メリット5】アンモニア臭を吸着・分解する効果が期待できる

高性能なクッションフロアの製品には、トイレ特有の臭いである「アンモニア臭」を吸着し、分解する特殊な加工が施されている製品もあります。このような製品を採用すれば、表面に練り込まれた消臭剤が臭い成分と化学的に吸着し、無臭の物質に分解・中和することで、効果的に臭いを軽減してくれます。

例えば、サンゲツの「わんにゃん消臭フロア」は、ペット臭だけでなくトイレ臭の抑制に特化した製品です。

このようにアンモニア臭を吸着・分解する効果が期待できる製品を採用すれば、トイレ空間の清潔感を維持しやすいでしょう。

【メリット6】滑りにくい素材で転倒のリスクを軽減

トイレのクッションフロアには、表面加工によって滑りにくい特性を持つ製品が多く、特にご高齢の方や小さなお子さまがいる家庭で、転倒リスクを軽減できるメリットがあります。

トイレは水ハネや結露などで床が濡れやすく、滑りやすい場所です。クッションフロアはビニル素材で撥水性があるうえ、凹凸加工が施されているため、足裏と床との間に適度な摩擦を生み出します。

この適度な摩擦により、床が濡れていても滑りにくく、安全性を保ちやすいでしょう。

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トイレのクッションフロアのデメリット

トイレのクッションフロアは、耐水性や費用の安さから人気であるものの、いくつかのデメリットもあります。

床のリフォーム前にこれらのデメリットもチェックして、クッションフロアに張り替えたことによる失敗を回避しましょう。

【デメリット1】凹みや傷がつきやすい

クッションフロアは「ポリ塩化ビニル」という合成樹脂(プラスチック)でできているため、クッション性があります。これは足腰への負担が少ないという点ではメリットであるものの、同時に凹みや傷がつきやすいというデメリットもあります。

クッションフロアは、フローリングのように部分的な研磨による補修ができません。そのため、目立つ凹みや傷ができた部分だけを直すことが難しく、凹みや傷が気になる場合は、シート全体の張り替えが必要になります。

このようなデメリットを軽減するには「表面強化」や「土足対応」などの、耐久性の高い商品を選ぶのが効果的です。また、重い収納棚を置く場合は、脚の下に家具保護パッドなどを敷いて、床にかかる圧力を分散させましょう。

【デメリット2】安っぽく見える場合もある

クッションフロアは、ポリ塩化ビニルというプラスチック素材でできているため、フローリングやフロアタイルと比べると、見た目が安っぽくなりやすいというデメリットもあります。

特に普及品のデザインは、表面のテカリや光沢が強く、ビニル特有の人工的な質感が目立ちやすいのも特徴です。これが、本物の木材や石材が持つ重厚感や深みを損なう原因となります

このような見た目の安っぽさにおける後悔を避けるためには、質感のリアルさを重視することが重要です。昨今では、凹凸の加工で木目や石目のリアルな立体感を再現した、デザイン性の高いクッションフロアも増えています。価格の安さだけでなく、デザイン性にもこだわって商品を選びましょう。

【デメリット3】日焼けや黄ばみが発生する可能性もある

クッションフロアは、ポリ塩化ビニルというプラスチック素材の特性上、紫外線や経年劣化の影響を受けやすく、変色する可能性があります。

ポリ塩化ビニルは、窓からの直射日光に含まれる紫外線に長時間さらされると、化学的に変化を起こし、色褪せや変色を起こす可能性があります。特に柄のコントラストが強いものは、色褪せによって柄がぼやけ、見た目の劣化が目立ちやすいでしょう。

また、尿ハネや洗剤の染み込みやすい場所が、時間とともに黄色く変色したり、黒ずんだりすることがあります。これは、紫外線以外の化学的な影響や汚れの蓄積が原因です。

このような日焼けや黄ばみの発生しやすさを軽減するには、紫外線による変色を抑える加工が施された製品を選ぶなどの方法が有効です。また、UVカット効果のある窓用フィルムを貼るなどして、直射日光が床に当たるのを防ぐ方法も、クッションフロアの変色を防ぐ効果が期待できるでしょう。

【デメリット4】床と接着面との間にカビが生じる場合も

クッションフロアの継ぎ目や便器周りのわずかな隙間から、水や尿などの湿気が下地に染み込むと、通気性のないビニルシートがまるでフタのように湿気を閉じ込めてしまいます。

閉じ込められた湿気は蒸発しにくく、クッションフロアの下に溜まったホコリや髪の毛などがカビの栄養源となり、高湿度の環境でカビが繁殖します。

このようなカビの発生を確実に防ぐためには、施工時の完全な防水処理が不可欠です。特に水の浸入リスクが高い便器の足元や壁際は、必ず防カビ剤入りのコーキング材を隙間に充填し、水の通り道を完全に塞ぎましょう。この一手間が、クッションフロア下のカビの発生を未然に防ぎ、トイレの清潔感を長く保つための鍵となります。

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トイレのクッションフロア張り替えで後悔したこと

クッションフロアは手軽に施工できるおしゃれな床材であるものの、小さいトイレ空間だからこそ「イメージと違った」という後悔の声も聞かれます。

ここではよくある後悔ポイントと、それを防ぐための対策をチェックして、これからスタートするご自身のリフォームでの失敗を回避しましょう。

【後悔1】工事前に大きなサンプルで色を確認しておけばよかった

カタログの小さな色見本や、ウェブサイトの画像だけでクッションフロアを選んでしまうと「思っていたよりも色が濃すぎたことで、トイレが暗く見える」「イメージと光沢感が違った」と後悔するケースが多い傾向にあります。

このような後悔を回避するためには、最低でもA4サイズ以上の大きなサンプルを取り寄せ、床一面に張った際のイメージを確認する方法が有効です。

大きなサンプルは、各メーカーのウェブサイトから取り寄せられます。また、業者が代わりに取り寄せてくれる場合もあるため「もっと大きなサンプルで確認したい」と伝えてみましょう。

【後悔2】壁紙とテイストの合わないデザインを選んでしまった

クッションフロアと壁紙のテイストの調和を意識しなかった結果「床と壁紙の柄や色がちぐはぐになり、統一感がなくなった」と後悔するケースもあります。狭いトイレ空間では、床と壁のミスマッチがより際立って見えてしまうため、統一感を意識したデザイン選びが重要です。

このようなテイストが合わないことによる後悔を回避するためには、トイレ空間の全体のテーマを明確に決める方法が有効です。

例えば、全体のテーマが「ヴィンテージ」である場合、床に濃い木目やテラコッタを選び、壁には白または淡いグレーを採用すると、かっこいいトイレ空間に仕上がります。

「どのようなトイレ空間にしたいか」を事前に決めて、テーマに合った色や柄のクッションフロアを選びましょう。

【後悔3】思ったよりもクッションフロアの汚れが目立つ

クッションフロアの色選びで「広く見せること」だけを重視した結果、汚れやホコリが予想以上に目立ち、掃除の負担が増えてしまうことで後悔するケースもあります。

他の部屋よりも比較的狭いトイレでは、開放感を演出することも重要です。しかし、空間を広く見せる効果のある「明るい色」の上では、汚れやホコリが際立って見えてしまいます。

そのため、汚れが目立たないようにするには、淡いベージュやライトグレーなどの中間色を選ぶか、細かい砂目や石目調のようにランダムなテクスチャがある柄を選ぶのもおすすめです。

これらの色や柄は、汚れが視覚的に紛れやすいため、汚れが目立つことによる後悔を回避できるでしょう。

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トイレのクッションフロアの張り替えはDIYでも可能か

トイレのクッションフロアの張り替えは、DIYでも可能です。クッションフロアの張り替えは、材料費の安さや加工のしやすさから、DIYに挑戦しやすいリフォームでもあります。

しかし、便器周りの曲線カットなど、難易度の高い工程が含まれる点に注意しなければいけません。もし「仕上がりの美しさ」や「防水性」を重視するなら、プロへの依頼も視野に入れるべきでしょう。

DIYでの張り替えがおすすめな人
  • とにかく費用を安く抑えたい
  • 細かい作業が得意
  • 完璧な仕上がりより、挑戦を楽しみたい
  • 賃貸などで「置くだけタイプのクッションフロア」を使う
業者への依頼がおすすめな人
  • 水漏れ・カビの不安を軽減したい
  • 完璧な仕上がりと耐久性を求める
  • 時間や手間をかけたくない
  • 水回り全体のリフォームを検討している

ご自身の予算や仕上がりに求める品質を考慮して、DIYでクッションフロアを張り替えるか、業者に依頼するかを検討しましょう。

【1】DIYでトイレのクッションフロアを張り替える際の手順

DIYでトイレのクッションフロアを張り替える際の手順は、以下の通りです。(全て自分で作業するため、便器を外さずに張り替える場合の手順となっています。)

DIYでトイレのクッションフロアを張り替える際の手順
STEP
下準備
  • 既存のクッションフロアを剥がし、床に残った接着剤や汚れをスクレーパーなどで綺麗に取り除く
  • 凸凹や汚れがあると、新しいクッションフロアの接着不良や浮きの原因になるため、徹底的に清掃する
STEP
型取り(最も重要)
  • 便器周りのカーブに合わせて型を取る
  • 新聞紙や模造紙を床に敷き詰め、便器の形に合わせて切り込みを入れながら型を写し取る方法が一般的
  • 型紙は、壁際や便器周りに少し「切りしろ(余裕)」を持たせて作る
STEP
裁断
  • 型紙を新しいクッションフロアの裏面に裏返しに置き、鉛筆などで線を引き、カッターで裁断する
  • 柄の方向(木目やストライプ)が、部屋の長手方向と合っているかを確認してからカットする
STEP
圧着
  • クッションフロアを床に仮置きし、位置を調整する
  • クッションフロアの裏面または床に専用の接着剤を塗布し、貼り付ける(両面テープを使う方法でも可)
  • 貼り付けたら、ローラーやタオルなどで全体をしっかりと押さえつけ、空気を抜きながら圧着する
STEP
仕上げ(継ぎ目・端の処理)
  • 壁際や便器周りの余分なクッションフロアを、地ベラとカッターを使って正確に切り落とす
  • 壁とクッションフロアの境目、便器とクッションフロアの境目には、防カビ剤入りのコーキング材を充填し、水の浸入を防ぐ処理を施す

【2】複数箇所のリフォームは業者への依頼がおすすめ

トイレのクッションフロア張り替えは、DIYも可能であるものの、複数箇所のリフォームを検討している場合は、専門の業者にまとめて依頼するのがおすすめです。

業者に依頼すれば、専門的な知識と技術で、床材だけでなく配管や下地など、見えない部分も含めて適切な処理を行ってくれます。特にトイレや洗面所などの水回りのリフォームにおいては、この適切な処理を行うことで、水漏れや劣化のリスクを軽減できるでしょう。

また、施工後の不具合やトラブルが発生した場合、業者による保証やアフターフォローが受けられるのもメリットです。リフォーム箇所が多いほど、施工後のトラブルが発生するリスクも高まるため、DIYでのリフォームに不安を感じる場合は、業者への依頼を検討しましょう。

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より快適でおしゃれなトイレを実現するためのクッションフロア選びのポイント

より快適でおしゃれなトイレを実現するためには、クッションフロアを選ぶ際に「トイレ空間を広く見せるために明るい色を選ぶ」などのポイントを押さえておくことが大切です。

これらのポイントをチェックして、理想のトイレ空間を実現させましょう。

【ポイント1】明るい色でトイレ空間を広く見せる

狭くなりがちなトイレ空間を視覚的に広く、明るく見せるためには「膨張色」と呼ばれる、明るいトーンのクッションフロアを選ぶのが効果的です。

膨張色の例
  • アイボリー
  • 淡いベージュ
  • ライトグレー
  • パステルカラー

膨張色を床材に選ぶと、光を反射しやすく、空間に奥行きと開放感が生まれます。また、床だけでなく、壁や天井も白や明るい色で統一すると、空間がより広く開放的に見えるでしょう。

【ポイント2】小さい柄で開放感を演出する

小さな柄が描かれたクッションフロアを選ぶことで、繊細な印象を与え、空間をすっきりと見せてくれます。また、細かな模様は視線を自然に分散させるため、床一面に敷き詰めても圧迫感が出にくいのも魅力です。

おすすめの小さい柄
  • 小花柄
  • 細かいタイル調
  • 細い木目調

一方、大きな柄をトイレのような狭い空間に採用すると、柄全体が収まりきらず、視覚的に圧迫感や窮屈さを感じやすいでしょう。そのため「トイレに開放感が欲しい」という場合は、小さい柄のクッションフロアの採用を検討するのがおすすめです。

【ポイント3】木目調やストライプ柄で奥行きを強調する

木目調やストライプ柄の向きや流れを利用することで、錯覚効果が生まれ、狭いトイレ空間に奥行きや広がりを感じさせることができます。

この効果を最大限に活かすためには、柄の流れを入口から奥の壁に向かう「長手方向」に合わせるのが基本です。これにより、視覚的に奥行きが強調され、トイレ全体がすっきり長く感じられます。クッションフロアの色は、ナチュラルなオークやアッシュなど、明るいトーンを選ぶことで、さらに開放感が生まれるでしょう。

一方、濃い色のクッションフロアを選んでしまうと、錯覚効果で奥行きは出るものの、全体に重さや圧迫感が出てしまう可能性もあります。開放感を優先するなら、必ず柄の向きと色のトーンを意識して選びましょう。

【ポイント4】壁を明るく、床をやや濃くして空間にメリハリを

トイレの空間を広く見せつつ、おしゃれで落ち着いた雰囲気に仕上げるためのテクニックが、壁と床に色のコントラストをつける方法です。

壁や天井に空間を広く見せる「明るい色」、床には空間を引き締める効果のある「濃い色」を採用することで、メリハリのあるおしゃれな空間を演出できます。

特に、壁は白系の無地、床は濃いグレーの石目調や濃いブラウンの木目調を選ぶと、高級感のあるホテルのような雰囲気を演出できます。この濃淡のバランスが、単調な空間に深みを与え、おしゃれな空間に仕上げられるでしょう。

【ポイント5】継ぎ目なく一枚でシートを貼る

トイレを快適でおしゃれな空間にするには、クッションフロアの継ぎ目を極力なくし、一枚のシートとして施工することが重要です。

トイレは、水ハネや尿ハネといった汚れが避けられない場所です。そのため、クッションフロアに継ぎ目や端の隙間があると、水分やアンモニアが染み込み、カビや嫌な臭いが発生する原因にもなります。

カビや嫌な臭いの発生を防ぐためには、一枚のシートで床全体を覆い、防水性と防汚性を向上させる方法が有効です。日々のお手入れもサッと拭くだけで済み、衛生的な状態を長く保てるでしょう。

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【Q&A】トイレのクッションフロアの張り替えに関するよくある質問

トイレのクッションフロアを張り替えるべきタイミングは?

トイレのクッションフロアを張り替えるべきタイミングは「耐用年数を迎えた時」または「目に見える劣化のサインを発見した時」です。
クッションフロアの耐用年数は、一般的に10〜15年が目安です。ただし、変色や色褪せがある、嫌な臭いが染みついている場合は、張り替えを検討しましょう。

クッションフロア以外でトイレにおすすめの床材は?

クッションフロア以外でトイレにおすすめの床材は、フロアタイルなどです。

クッションフロア以外でトイレにおすすめの床材
  • フロアタイル
    • デザイン性や耐久性が高く、クッションフロアより高級感がある
  • タイル
    • 耐久性と耐水性が極めて高く、高級感も演出できる
  • フローリング
    • LDKなどの他室と統一感を演出できる

ただし、これらの床材にもデメリットはあります。そのため、床材に対する希望を専門知識のある業者に伝え、最適な床材を提案してもらうのがおすすめです。

賃貸物件の退去時、クッションフロアの張り替え費用は入居者負担?

賃貸物件の退去時にかかるクッションフロアの張り替え費用は、張り替えが必要になった「原因」によって、入居者と貸主(管理会社・大家)のどちらの負担となるかが決まります。

この原因が「通常使用による経年劣化」や「家具のへこみ」である場合は、基本的に貸主である管理会社や大家が負担します。しかし、入居者の故意・過失による損傷は、入居者の負担となるのが一般的です。

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【まとめ】トイレのクッションフロア張り替えにかかる費用は商品や業者によって変動する

トイレのクッションフロアの張り替え費用は、1畳で1.5万〜4万円が相場であるものの、選ぶ「商品」と依頼する「業者・工法」によって大きく変動します。

適正価格で高品質な施工を実現するためには、複数の業者から見積もりを取り、見積金額や工事内容を比較検討することが重要です。無料で優良業者を紹介してもらえる「ハピすむ」なら、専門知識のあるコンシェルジュが、中立的な立場から業者選びやリフォームについてアドバイスしてくれます。

もし「業者選びやリフォームに不安がある」という方は、ぜひハピすむの活用も検討してみてください。

トイレリフォームの業者選びで後悔しないために

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リフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なります。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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