2024年10月10日更新

監修記事

トイレのクッションフロア張替えにかかる費用は?失敗例や選び方も紹介

トイレの床をリフォームすることで、衛生面や見た目が良くなるなど、さまざまなメリットがあります。中でも機能性が良く、コストも抑えやすいクッションフロアが人気です。
この記事では、トイレのクッションフロア張替えにかかる費用の他、失敗しないための選び方などをご紹介します。

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トイレのクッションフロア張替えにかかる費用は?

出典:サンゲツ-サンゲツのクッションフロア
クッションフロア張替え4万~8万円
トイレのクッションフロア張替えの費用例

トイレのクッションフロアを張替える際にかかる費用は、4万~8万円程度が目安です。

クッションフロアを張替える際には、既存の床材を撤去する必要があります。また、便器は床材の上に設置されているため、張替えの際は便器も取り外します。

しかし、費用をできるだけ抑えたいと考える場合、既存の床にクッションフロアを重ねて張りつける方法がおすすめです。

多少見栄えは悪くなりますが、便器を取り外さずに施工する場合もコストを抑えられます。

>>トイレの床材の選び方はこの記事で紹介!

既存の床に上張りする場合の費用

出典:壁紙屋本舗
トイレのクッションフロア上張り3万~6万円
トイレのクッションフロア上張りの費用例

既存の床にクッションフロアを重ねて上張りする方法であれば、費用は3万~6万円程度に抑えることが可能です。

しかし、上張りの場合デメリットもいくつかあります。

クッションフロアは薄くやわらかい素材です。そのため、タイルなど凹凸のある面に張ると、表面に凹凸が浮き出てしまいます。

表面を綺麗に仕上げるためには、下地の調整をしなければなりません。

また、上張りの場合は床に湿気がこもりやすくなるため、通気性が悪くなりカビの発生原因につながります。

しかし、コストを抑えられるメリットは大きいので、状況に応じて施工方法を選びましょう。

便器を脱着する場合の費用

便器脱着1万~3万円
便器脱着の費用例

便器を脱着する場合は、1万~3万円の費用が目安です。

便器を外してクッションフロアを張る場合、床の上に便器を設置する形になります。

そのため、クッションフロアの切り欠き部が便器の下に隠れるようになり、仕上がりは綺麗です。

逆に便器を外さない場合は、便器の周りにクッションフロアの切り欠き部が残るため、気になる場合もあります。

年数が経つと、切り欠き部から接着がはがれてくるケースもあり、注意が必要です。

ただし費用を抑えたい場合、便器の脱着をしないことで、コストの削減につながります。

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トイレのクッションフロアのメリット

クッションフロアのメリットは下記のとおりです。

クッションフロア・単価が安い
・耐水性が高い
・掃除がしやすい
・デザインが豊富

メリット① 比較的単価が安い

クッションフロア自体の単価は、他の床材に比べ安いです。また形状が薄くやわらかいシート状になっているため、ハサミやカッターで簡単に切れるなど、施工性が高い点もメリットといえます。

施工の手間がかからないぶん施工費も比較的安く、トータル費用は他の床材に比べ、かなり大幅に抑えられるケースが多いです。

メリット② 耐水性が高い

クッションフロアは「塩化ビニール」素材で作られています。この「塩化ビニール」は、水を弾く性質のため、クッションフロアの耐水性は高いです。

またクッションフロアは、幅が広いシートを広げて張りつけていくので、つなぎ目が少なく水の侵入も少ないです。

そのため、クッションフロアはトイレの他にも、キッチンや洗面所など水回りの床にもよく使われています。

メリット③ 掃除がしやすい

前述の通り、クッションフロアは水濡れに強い性質を持っているため、床の拭き掃除も簡単に行えます。また「塩化ビニール」は耐水性の他、防汚性も高いです。

水ハネや汚れが気になりやすいトイレでも、サッと水拭きで簡単に掃除できます。

日常のお手入れがしやすく、清潔さを保ちやすいのは嬉しいポイントです。

メリット④ デザインが豊富でおしゃれ

クッションフロアのデザインは色や柄だけではなく、多様なデザインから選べるのも魅力のひとつです。

デザインは木目調や高級感のある大理石調などさまざまな種類があり、内装の雰囲気に合わせたおしゃれなデザインを選べます。

種類はかなり豊富にあるため、デザイン選びは迷ってしまうかもしれません。気になるデザインを見つけたら、いくつかサンプルを取り寄せ比較してみるのがおすすめです。

サンプルを比較して、トイレの壁紙や建具などとのバランスも考えながらイメージに合う物を見つけてみてください。

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トイレのクッションフロアのデメリット

クッションフロアのデメリットは下記のとおりです。

クッションフロア・傷がつきやすい
・汚れが目立ちやすい場合がある
・跡が残りやすい
・デザインによって安っぽく見える

デメリット① 傷がつきやすい

クッションフロアは他の床材に比べ、薄くやわらかい特徴を持っています。

そのため、大きな衝撃を与えると傷がつきやすく、ひどい場合は破れてしまう場合もあるので注意が必要です。

もし傷をつけてしまった際に浅い傷であれば、100均でも買えるフローリング用の補修剤で、傷を隠せます。クッションフロアは熱に弱いため、補修剤を選ぶ際は「ビニール素材にも使える」などの表記がある物を選びましょう。

しかし、破れてしまう程の深い傷を補修するには、部分的にクッションフロアを張替えるなどの対応が必要です。

クッションフロアには誤って物を落とさないようにするなど、大きな衝撃に注意しなければなりません。

デメリット② 汚れが目立ちやすい場合がある

クッションフロアは耐水性が強い反面、通気性にはあまり優れていません。そのため、濡れたまま放置していたり、頻繁に掃除していないと床に黒ずみができやすいです。

とくに白系の色だった場合、黒ずみや汚れは目立ちやすいです。

床を濡れたまま放置すると変色やカビの原因にもつながるため、できる限りこまめな掃除を心がける必要があります。

デメリット③ 跡が残りやすい

クッションフロアはやわらかい素材のため、重い物を置くと跡が残りやすいです。

床に置くタイプの棚を置いていたら、棚の足部分が跡になってしまったというケースもあります。

トイレは他の場所に比べ、そこまで重い物を置く機会は少ないです。しかし、ちょっとした重みでも他の床材に比べ跡に残りやすいため、注意しなければなりません。

デメリット④ デザインによっては安っぽく見える

クッションフロアは豊富なデザインを選べる一方で、デザインによっては安っぽく感じてしまう場合もあります

とくに、フローリングやタイルなど他の素材に似せたデザインは、本物と比較して見てしまい安っぽさを感じやすいです。

デザインによっては、チープな印象が強く出て、雰囲気を壊してしまう場合もあります。デザインを選ぶ際は、質感なども含めて考慮しましょう。

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よくあるクッションフロア選びの失敗例

トイレのクッションフロアは、選べるデザインが多い反面、選び方を間違えて失敗してしまったという例も珍しくありません。

ここではよくある失敗例を紹介します。トイレのクッションフロア選びで後悔しないために、参考にしてください。

汚れが目立つようになってしまった

クッションフロアは白系の色を選ぶと、汚れが目立ちやすいです。

黒ずみなどの汚れの他、髪の毛が落ちている場合も、他の色に比べると白系の色はとくに目立ちます。

こまめな掃除が苦手だという人が、白色のクッションフロアを選んで後悔してしまうケースは多いです。

>>トイレの床の変色はこの記事でチェック!

凸凹のあるデザインで汚れが溜まりやすくなった

クッションフロアのデザインは幅広く、タイル調など凸凹のあるデザインもあります

見た目はおしゃれな印象ですが、凸凹があると溝に汚れが溜まりやすいです。

溝がない平坦なデザインであればサッと拭き掃除できます。しかし、溝を掃除する手間が増えると意外に面倒で大変です。

「溝部分のゴミや汚れがなかなか取れない…」と、後悔してしまうケースはよくあります。

内装との色のバランスが合わなかった

クッションフロア選びでやりがちな失敗の一つとして、内装とのバランスが合わないと感じてしまうケースがあります。

トイレはクッションフロアのデザインだけで選んでしまうと、壁紙や建具とのバランスが崩れ、リフォーム後に後悔してしまう方もいます。

クッションフロア単体で見て気に入ったデザインだとしても、内装とのバランスを無視すると後悔しやすいので注意しましょう。

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クッションフロア選びで後悔しないためのコツは?

クッションフロア選びには、前述したように失敗例も数多くあります。

ここでは失敗例を踏まえ、クッションフロア選びのコツを紹介します。

後悔しないために重要なポイントをまとめたので、クッションフロア選びに役立ててください。

①汚れが目立たない色を選ぶ

白系のクッションフロアは、黒ずみや落ちた髪の毛など汚れが目立ちやすいです。

トイレの雰囲気を明るくしたいと考える場合は、白系以外の明るい色を選ぶのがおすすめです。

どうしても白系の色にしたい場合は、真っ白ではなくオフホワイトや薄いベージュなど、できるだけ汚れが目立ちにくい色を選びましょう。

②機能性のついた物を選ぶ

もともとクッションフロアは水回りに強く、掃除しやすいですが、抗菌や耐薬品性の機能付きの物を選ぶとさらに安心です。

トイレは汚れやすい場所のため、抗菌機能がついた物は人気があります。また塩素系洗剤などに強い耐薬品性があれば、掃除も安心してしっかりと行えるのでおすすめです。

③トイレや壁紙の色に合わせる

クッションフロア選びは、トイレの壁紙や巾木、建具と色やデザインのバランスを合わせるのが大切です。

イメージが難しい場合は、クッションフロアのサンプルを実際に並べて、目で確認してみるとイメージが掴みやすいかもしれません。

床を張り替える際は壁紙も同時に張り替えがおすすめ

クッションフロアを張替える際は、壁紙もあわせて張替える人が多いです。

床の張り替えを機に、デザインを揃えるという視点から、壁紙の張り替えも検討してみてはいかがでしょうか?

④掃除のしやすいデザインがおすすめ

表面に凸凹があるデザインは、溝を掃除する手間が増えてしまいます。

クッションフロアの掃除がしやすいというメリットを活かすためにも、凸凹のあるデザインは避けた方が無難です。

表面がフラットでも高級感のあるデザインはあるので、掃除のしやすさを考えて、表面に凸凹のないデザインをおすすめします。

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トイレのクッションフロアを張替えるタイミングは?

一般的にクッションフロアは10年程度経つと張替えのタイミングだといわれています。

10年経つ頃には汚れや傷などが目立ってきている場合も多いため、カビなどを防ぐためにも張替えを検討しましょう。

またトイレの交換時も、トイレを取り外した際に施工できるため、クッションフロア張替えを同時に行う場合が多いです。

クッションフロア張替えに必要なトイレ脱着の費用が余計にかからないため、トータル費用が安く抑えられます。さらに、トイレを外してクッションフロアの施工をした方が、仕上がりも綺麗です。

クッションフロアの張替えタイミングは、耐用年数が過ぎる時期か、トイレ交換時に検討するといいでしょう。

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トイレのクッションフロア張替えはDIYでもできる?

クッションフロア張替えはDIYで挑戦する人も多いです。

しかし、クッションフロアの施工は意外に難しく、DIYで失敗した例は後を経ちません。とくにクッションフロアが浮いてきてしまったり、切り欠き部分が汚くなってしまうケースも多いです。

一見簡単そうに見えても、仕上がりが汚くなってしまい後悔しないためにも、施工はプロへの依頼をおすすめします。

業者への手間代を考えてもプロに頼むのがおすすめ

DIYに失敗して浮きが出てしまうと、隙間に湿気が溜まってしまいカビの原因につながります。カビが発生すると数年で交換が必要になってしまい、結果的に費用は高くなる場合が多いです。

業者へ依頼した場合、手間代もかかるため一見高く感じるかもしれません。しかし長い目で見れば、プロへ依頼した方が結果的に費用は安く収まる場合もあります。

仕上がりもプロの方が当然綺麗になるため、施工はプロへ頼むのがおすすめです。

>>トイレの床の腐食はこの記事でチェック!

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トイレのクッションフロア張替え時、合わせておすすめできるリフォームは?

トイレのクッションフロアを張替える際、トイレの脱着など付随して行う作業が出てきます。

リフォームは基本的に一度にまとめて行う方が費用は安く収まり、雰囲気も一新できるためおすすめです。

ここではトイレのクッションフロアを張替える際に、合わせておすすめできるリフォームをご紹介します。

トイレの交換

トイレ交換の費用例5万〜20万円
トイレ交換の費用例

クッションフロアを張替える際におすすめなのが、トイレの交換です。費用は5万〜20万円が目安です。

クッションフロアは、トイレを取り外して施工した方が仕上がりも綺麗になります。

トイレの脱着には費用が発生するため、一緒にトイレも交換してしまった方が費用の節約になります。

トイレが本体も交換すればより清潔感も上がるため、クッションフロア張替えに合わせてリフォームするのがおすすめです。

>>トイレのリフォームはこの記事でチェック!

壁紙の張替え

トイレの壁紙張替え費用例2.5万〜5万円
トイレの壁紙張替え費用例

トイレの壁紙も一緒に張替えするとより清潔になりおすすめです。費用は一般的なトイレの広さで2.5万〜5万円が目安です。

壁紙の張替えも一緒に行う場合、クッションフロアのデザインや色と合わせて壁紙を選べます。

クッションフロアと一緒に張替えれば、空間の雰囲気を一気に変えられ、デザインも合わせやすいのでおすすめです。

壁紙は年数が経つと匂いや汚れが染み込みます。壁紙も一緒に張替えることで、より清潔な空間になります。

>>トイレのクロス張り替えはこの記事でチェック!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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